マツダ CX-5 2012年モデル XD L Package 4WD（2012年2月16日発売）レビュー・評価

【エクステリア】　ディーラーでボンネットを開けて見せて頂いたときに、こんなとこまできれいに塗装されてるんだと、気に入ってしまいました。
【インテリア】　荷室の広さはワンボックスに比べると軽自動車にも負けますが、182x91のパネル買って積んで帰ることができました。車中泊もこなしました。私の用途としては、合格です。
【エンジン性能】　馬力では大排気量のガソリンエンジンスポーツカーには負けますが、ディーラーでトルクの数値を見て、尋常じゃないと感じました。馬力の方だって、ソアラが出た頃170馬力で凄いと言っていた時代からするとCX-5ディーゼルの175馬力というのもすごいものです。
【走行性能】　本格的オフロード車には負けるかも知れませんが、私の趣味の仲間の間では、タイヤ径が大きくていいな、最低地上高が高いのがいいな、とミニバンやステーションワゴンに乗っている方々に羨ましがられています。
【乗り心地】　過去に自分で乗っていたSUVは40系ランクルでしたので、CX-5はラグジュアリーです。2シーターのスポーツカーに乗っていた時期もありましたが、その手の車に比べるとSUVのアイポイントの高さというのも、渋滞を含む街乗りでは、乗り心地の良さに大事な点と感じます。
【燃費】　私の運転のしかたでの比較ですが、軽のワンボックスでガソリン1Lあたり12〜13kmだったのが、CX-5では軽油1Lあたり14〜15kmです。
【価格】　車の出来を考えると、安いと思ったので、買いました。
【総評】　私自身の乗っていた車との比較では、ランクルより軽くて小さく取り回しが楽で、2シーターの4リッターV8エンジンよりトルクが太く、軽自動車より燃費が良い、ということです。

2003年式アウトバック3.0Rからの乗り換え。走行性能に満足していたが、走行距離が17万km超えのため今年11月の車検を気に買い替えを検討。下記条件で3年程前から候補を探すも全てを満足する車は存在せず(アウトバックは1,3,7以外を満足)、消去法でプリウス(燃費と走りとのバランス最高)かインプレッサ(アイサイト、AWDとしては低燃費)を考えていた。
(0)車幅1.8m,車高1.55m以下(マンション駐車場制約)
(1)実燃費ハイオク換算20km/l以上(アウトバック実燃費ハイオク10km/lの2倍)
(2)アウトバックと遜色ない走り(燃費が良いだけではNG)
(3)安全装備の充実(スバルのアイサイトが理想)
(4)ステーションワゴンが良く外観が好みであること(実は一番重要)
(5)ADW(北陸転勤の可能性高いため)
(6)最低地上高20cm以上(同上)
(7)400万円以下
そんな中、2/18にGW明け埼玉県→石川県転勤の内示を受け単身赴任が決定。買い替え時期前倒しを決意し即刻webで情報収集を開始、2/16に発売されたCX-5の存在を知った。外観に一目惚れ、トルクと燃費のスペックを見て驚愕し、特にXD-Lの思いのほか安い価格設定とてんこ盛りの安全装備(中でもRVMが◎)でとどめを刺された。1-9全ての条件を満たす唯一の車が、転勤内示のタイミングで発売されたのは運命と考え購入を決意。最大の課題は駐車場に入らないこと(プリウスαは車高オーバーで候補から外した)だったが、近所で個人所有の駐車場を探し2/26に駐車場契約、同日ジールレッドマイカのXD-L AWDを契約した(当然試乗は無し)。
4/7に納車となり5ヶ月弱で走行距離は15,000kmを突破、高速6割で実燃費は17.0km(燃料代は目論見通り半減)。法定速度内の走りはアウトバックと同等以上で満足、実際高速での運転が楽で片道460kmを苦もなく走破。ただ高速で期待したほど燃費が伸びないため燃費満足度は4。内装は純正BOSE対応ナビがあらゆる点で最悪のため3だが、それを差し引いても価格含め満足度は5とした。
今のペースでは6年で20万km突破は確実のため、延長保証が切れる10万km以降のディーゼルエンジンの信頼性だけが不安材料。

荷室をフラットにして車中泊の寝台を作りました	ベッドの下はポリのマットを重ねて凹凸を調整してます

・インテリア
　価格を考慮すると満足。二列目の座席を倒してもフラットにならないし、荷室と倒した背もたれの境目は変な段差があるのでフラットにする作業が大変でした。写真は出来上がった車中泊用のベッドで、段差はポリエチマットの重ねる枚数で調整。ベッドはプラスチックの波板のような軽くて薄いボード上にポリエチレン製のキャンピングマットを置き、その上にキルティングの綿入り生地、表面はアルカンターラの端切れをつないで作りました。
・エンジン
　追い越し加速は文句なし。加速初期少しうるさいが許容範囲内。高速クルージングはガソリン車より静か。
・走行性能
　高速コーナー、峠・普通のワインディングは満足。ただし、超きつい連続したヘアピンコーナーでハンドルをいっぱい切り込んでいくとハンドルが重くなっていく感じがした。軽快にハンドルを操作して抜けていくというイメージでは走行できなかった。かなりの低速なので危ないことはないし、こんなきついカーブは普通はありえない。ちなみに鳥取県大山周回道路の一部です。原因がパワステの特性なのかデフの影響かわからない。もう少しなじめば解消するかもしれない。
・オートマの設定が？
　CX7とは逆にマニュアルの変速許容速度がオートマより高いので手動でのエコ運転は考えられないが楽して好燃費が得られる。下り坂でアクセル踏まない状態で、もう少し高い速度で下りたいのでエンジンブレーキの効果が小さいハイギアに変速しようとしても入らない場合が多いので、アクセルを踏んで下らざるを得ないのはエコ運転上マイナスのような？　視点をかえるとエンブレの効きは良いということになります。
・乗り心地
　新車の状態で安定感があり、かつマイルドで快適であるが、なじんでくるとどうなるか？　高速での車線変更の際の安定性はマツダらしく抜群によい。
・燃費
　この車重で、思い切り高回転まで引っ張る運転や、ワインディングを強引に曲がるなどの高回転側の慣らし運転および市街地、田舎の国道、高速道路などを走行して、リッター15キロは十分満足。
・○イオニアのナビの機能に不満
　ボーズ対応の○イオニアナビはネットで購入してCDに焼いた楽曲は再生、ナビのサーバに保存は可能ですが、、あとから手動での歌手名やタイトルの入力機能が無いのは非常に不便。なんとかならないか？
・HIDヘッドライトはカバーの温度が上がらないので積雪時の条件によってはヘッドライトカバーに着氷（雪）することがあり、対策が必要。ヨーロッパではHIDライトにはヘッドライトウオッシャーが義務つけられていると聞く。国内向けも冬季の安全運転のためオプションでいいからヘッドライトウオッシャーを装備出来るようにして欲しい。今からでもオプションで着けるようにならないでしょうか？
細かい不満はありますが、加速と燃費で帳消しになって、おつりがきます。