シトロエン DS4 2011年モデルレビュー・評価

新車で購入し、現在4年目で43,000km走りました。今回の車検では特段不具合無く、次回車検までは乗る予定です。
気になる点を重視して書きますが、個人的には満足しております。ただ、中古の値下がり幅が非常に大きいため、中古買えば良かったというのが後悔している所です。

【エクステリア】
最近は似た車も出てきましたが、発表から6年以上経っても古びないデザインで満足しています。車高がもう少し低ければ尚良し。
街で見かける頻度としては、マセラティやランボルギーニと同程度もしくは更に珍しいという希少性の高さも満足度に影響していると思います。（人気の無さの裏返しでもありますが）

×残念な点
・リアドアのノブ表面を覆うビニール状のカバーが、経年により剥がれてきます。ディーラーにて一度は交換してもらえましたが、次回からは有償とのことでした。
・左ハンドルの名残で、ワイパーが拭く面積は左側の方が大きいです。また、パノラミックルーフ部には届かないので、頻繁に洗車しないと気になるかもしれません。

【インテリア】
収納少ないものの、シート下に引き出し式のトレイがあり、車検証等はそこに保管しています。パノラミックルーフは、C3のには及ばないものの充分な開放感があります。
シートの座り心地も良く、1日で600km乗ったこともありますが、腰痛はありません。（体質や若さも影響有り）

×残念な点
・内装は多少なりピシピシ鳴ります。
・フロントシートのリクライニングは、ダイヤル式の取手を回す方式ですが、固く大幅な調整には時間が掛かります。
・リアの窓が開かないのは知ってて買うものなので、個人的には気になりません。
・時計がナビ表示のみで、更に低い位置に設置されているので確認しづらいです。別で付けました。
・ドリンクホルダーが少なく、フロント中心に500mlのペットボトルを置くと、シフトチェンジの邪魔になります。これもドアポケットに追加しました。

【エンジン性能】
自分には充分です。最高速度230kmも想定されているので、余裕があります。

×残念な点
・低回転でのトルクが小さく、1速に繋ぐ際には少し踏み気味にしないとノッキングします。

【走行性能】
ハンドルサイズは大きめでやや重いです。自分は落ち着いて乗れます。高速走行時の安定性は高いと思います。
ブレーキもしっかりと効きます。（最初は慣れがいります）

【乗り心地】
運転している分には全然問題ありません。

×残念な点
・リアシートに乗った人からは、揺れが酷く酔うという苦情を聞きます。

【燃費】
ハイオクのため安くはありませんが、平均して13km/lぐらいでカタログ値に近い値が出ます。
高速や郊外だと16~18km/lぐらいです。

【価格】
新車と中古車の価格差が大きく、新車で買う意味はあまり無いかもしれません。
当たり外れも多少あるかと思いますが、購入後のトラブルは油温センサの異常（無償交換）ぐらいでした。

【総評】
気になる点は多々ありますが、デザインに惚れその他性能も満足しているので、総じて満足です。
珍しいデザインにマニュアルという、なかなか人とかぶらない車なので、人と違う物が好きという一にはお勧めです。

低走行車を購入後10000km乗りレビューします。
前車はプジョー208Allureで、同メーカーから同時期にデビューしたMT車同士のため多少比較しながらのレビューになります。

【満足している点】
・エクステリアのとても凝ったプレスライン。似たコンセプトの国産車が増えたとはいえ、ここまで複雑な造形はシトロエンのみ。
・誰でもわかるようなブランド、車でないところ。車に詳しくない人は「なんだあの車は？」という顔をします。これ見よがしに主張するロゴが嫌な自分には合ってます。
・ホイールがお洒落。優雅さのある車体にマッチしていると思います。
・この車格でMTモデルを日本向けに出してくれたこと。CセグメントでMTターボ車なんてもう殆どありませんから。
・人を乗せた時に、楽しませる機能がたくさんあること。視界が広がるパノラマウィンドウ、ギョロギョロ生き物みたいに動くヘッドライト、マッサージ機能つきの本革シートなど。
・後部座席が普通に使え、日本で普通にとり回せる車格。
・燃費はきっちりカタログ値以上出ること(タイヤの選択次第かも)。
・中古のお買い得感。他国のメーカーの同クラス車で少走行車を200万円前半では買えません。

【不満な点】
・シートを除いた内装全般、これが一番不満です。?ほぼ黒一色で良く言えば無難、悪く言えば地味。この車の外観を好む人がわざわざ無難な内装を好む理由はないので、必然的に後者の感想になります。内装もツートンでオシャレなんだね~と言われた際、シートに合わせて自分で塗装したんだよと返すと、元の地味さに結構驚かれます。
?質感はコンパクトカーの208に遠く及びません。DS4を(ブランド受け売りのまま)ラグジュアリーな車だと思って選ぶと、裏切られると思います。プラの質の低さと建て付けの悪さ故、車体剛性と硬い足周りついていけず、内装がピシピシビリビリと音を立てます。なまじ遮音性が高い分、かえって静粛性が害されます。208がとても良かった分、落差を感じてしまいました。
・ハンドルが大きすぎて少し操作しづらいと感じます。208の小径ハンドルと真逆の理論で私は戸惑いますが、安定感があると感じる人もいるかもしれません。
・やはり足は硬いです。クイックで踏ん張りの効くセッティングとは言え、地方の荒れた通勤路には硬い、疲れると感じてしまいます。プレミアムコンフォートタイヤに替えて、多少柔らかくしました。
・車に興味のある？子どもに「あ！べぜるだー！」と言われることでしょうか。コンセプトがー意匠がーとウンチク並べたところで、やっぱり似ているものは似ているのでしょう。

【総評】
この車を高級なプレミアムカーと見るか、お洒落で遊べる実用車と見るかで、評価はまるっきり変わってくるでしょう。ステイタスを感じたい、ヒエラルキーを意識する人にはおすすめしません。
私は、こいつは乗ってなんぼの車だと割り切っているで、自分で内装に手を入れたり、それなりに楽しく乗れています。こんな面白いデザインと機能を持つ「実用車」はなかなかないと思いますから。

スタイルのみに惹かれて購入し、一年乗っていろいろ経験したことを再レビューします。まず、故障した部位ですが、ヘッドライトが突然つかなくなり、何度も修理に出したあげく結局はライトそのものを丸ごと交換。キーリングのライトが突然消える（現在もそのまま）。助手席のドア内部より異音がたびたび発生して二回修理に（ディーラー曰く配線の問題とか）。後部座席を前に倒すレバーが故障し、交換（発注して3ヶ月以上かかり、まだ未修理）。高速走行中に突然エンジンストップの警告表示が出て、大慌てで路肩に停車しエンジンをストップ。ドアガラスのシルバーのメタル部分が購入してすぐに腐食し始め、ディーラーで磨いてもらうもすぐにまたくすんでどうにもならず、などなど。ディーラーの対応も悪く、こちらから連絡しないと修理品が届いてもほったらかしで連絡もしてくれず、無責任な対応が続いています。これじゃ、車が売れないのも納得ですね。こういったトラブルを承知で購入すべきメーカーのようです。

併売していたEGSも考えましたが、扱いやすく故障も少なそうなトルコン6ATを選びました。

【エクステリア】一見、3ドアのクーペに見えるスタイル、リアビューのデザインが気に入ってます。写真よりも実物を見た方が格好良いです。なお、デザイン優先のために後席の窓ガラスは開閉せず「はめごろし」になっています。後席のドアをあまり開閉しない我が家では問題になりませんでした。

【インテリア】広くて視界の良いフロントウィンドウが良いです。運転していて気持ちいいです。シートはとても座り心地が良く、長時間乗っても疲れません。運転席、助手席にはマッサージ機能も付いています。後席は、ドア開口部があまり広くなく、室内の頭上高さは若干低めですが、中は十分な広さがあります。欠点はナビの選択肢が非常に少ないことです。7インチワイドのポータブルタイプをコンソールに設置した純正のナビにすれば、見た目は本国仕様に近くなりスッキリします。

【エンジン性能】
エンジンは同社の上のクラスにも搭載されているBMW製1.6Lターボエンジンで、十二分な加速が得られます。アイドリングストップはありません。

【走行性能】
トルコンATで加速・減速はとてもスムーズです。サスペンションは硬すぎず柔らかすぎず、常にフラットな姿勢を保ってくれます。車高が若干高めの車ですが、コーナーで外に振られるような感じもなく、山坂道の運転がとても楽しいです。ATにはスポーツモード、スノーモードの設定もあります。

【乗り心地】
十分な加速性能、広い前方視界、しなやかなサスペンションと座り心地の良いシート、高い静音性で快適です。後方の視界は狭いですが、バックモニター（OP)と各種センサー(駐車支援、ブラインドスポットモニター）で補えると思います。実用上問題ないものの、ワイパーが左ハンドル仕様のままで、運転席側のワイパーが拭く面積が助手席側よりも狭いのがおもしろくないところです。

【燃費】
通勤などの短距離のみで約10km/L、長距離で約13km/Lです。燃費向上策はロックアップ機能付のATくらいです。燃費で買った車ではありませんが、ライバル車と比べると見劣るので、メーカーにはもう少し頑張ってほしいところです。

【価格】
駐車支援用のソナー、ブラインドスポットモニター、クルーズコントロールなどの機能も標準で付いており、コストパフォーマンスは高い方だと思います。

【総評】
同クラスの他の車とは違った愉しさがあると思います。

【エクステリア】
シトロエンのＨＰなどの写真で見るより、重厚感があってかっこいいです。
特にリアビューはいいです。
また、黒のパックペルソを購入したので、サイドモールやフロントグリルの色もダーククロームに変更されて引き締まって見えます。

【インテリア】
車内は黒で統一されているので、パックペルソ・ルージュでシートやシフトノブの赤が映えます。しかし、センターコンソールとオーディオ回りは他に比べ安っぽく感じますし、デザイン的にも一昔前の印象を受けます。

【エンジン性能】
低回転域からトルクがしっかりあって、加速もいいです。一般道を走る分には５速に入れる機会はほとんどなさそうです。

【走行性能】
思っていたよりも足回りが固く、高速道路などの高架の継ぎ目の振動は拾います。気にはならない程度ですけど。

【乗り心地】
足回り代わりと硬めなので、振動は結構あります。ただ粘るので跳ねたりといったことはほとんどないです。カーブの際のロールもスポーツカーほどではないもののあまりありません。また、シートの作りもいいので快適です。

【燃費】
12km/l弱です
高速道路140ｋｍ　一般道400ｋｍ程度走行したデータです。

【価格】
このユーロ安では並行品の方が安く買えるのだろうなぁ〜

【総評】
このサイズのハッチバックを国産車でしかもＭＴで探すと・・・ありません。
しかも、デザインのために後部座席の窓をはめ殺しにするという潔さ(笑)惚れました。