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『まるで戦闘機のようなCクラス』 メルセデスAMG C AMG クーペ 2011年モデル 外川 信太郎さんのレビュー・評価
C AMG クーペ 2011年モデル
9
C AMG クーペの新車
新車価格: 1085〜1750 万円 2011年8月1日発売〜2016年3月販売終了
中古車価格: 235〜594 万円 (13物件) C AMG クーペ 2011年モデルの中古車を見る
自動車(本体) > メルセデスAMG > C AMG クーペ 2011年モデル > C63 Coupe
プロフィール神奈川県藤沢市生まれ、現在茅ヶ崎市在住の湘南中年。少年期に5年間イギリス・ロンドン、スコットランド・エディンバラに在住していた事から、欧州車に興味を抱いたきっかけになった。慶応義塾大学卒業後、出版社に入社。輸入車専門誌にて執筆、編集を担当…続きを読む
2012年4月18日 03:58 [498409-1]
| 満足度 | 5 |
|---|
| エクステリア | 5 |
|---|---|
| インテリア | 5 |
| エンジン性能 | 5 |
| 走行性能 | 5 |
| 乗り心地 | 5 |
| 燃費 | 2 |
| 価格 | 4 |
※プロフェッショナルレビューは「投票平均」(「満足度」含む)および「カテゴリ平均」の集計には含まれません。
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|---|---|---|
迫力満点の強面は戦うマシンのようだ。 |
美しいクーペだが、レーシな足回りが性格を露にしている。 |
どこから見てもスペシャリティ感に溢れる。 |
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ブレーキキャリパーは6ピストンを採用。 |
AMGオリジナルの6.2L V8ユニット。 |
上質なインテリリアは物々しさは感じられない。 |
Cクラスのボディに6.2Lという巨大なエンジンを押し込んだ最新最良の「C63 AMG クーペ」を取材のため、メーカーの広報車両を借用し走行しました。
全長4,710 × 全幅1795 ×全高1390 mmというDセグメントセダンなのですが、そこに佇んでいるだけで、ただならぬオーラを感じます。それもそのはず。エクステリアには、AMG専用の“盛り付け”が至るところに施されています。6.2Lの巨大なエンジンを収めたボンネットは、大きく盛り上がり、ぶっといタイヤを収めるためのワイドフェンダー、そして専用のマットブラックスポークの19インチホイール、路面に張り付くかのようにローダウンされた足回り、左右に2本ずつ配された大口径テールパイプ・・・。まるで“戦闘機”といった表現がピッタリのド派手なエクステリアです。
いかにもメルセデスといった重いドアを開くと、「ナッパレザー」のスポーツシートが、本気で走ります的な拘束ではない“程々”のホールド感で、実にしっくりと身体をホールドしてくれます。しかし、コクピット周辺は、“普通”のCクラスとは一線を画しており、やはりこのクルマの性格が走り出す前から、察することができます。
一例として、バックスキンの本革が巻かれたスポーツステアリング。その両脇には、スピードシフト付き「7Gトロニック」のアルミ製パドル。イタリック調のフォントを配したドイツの名門計器「VDO」製の320キロメーターなど・・・。うん、お金掛かっています。
エンジンを始動すると、一瞬キャビンが揺れ「ドゥルルル・・・」というありあえないサウンドが聴こえてきます。「オイオイ本当かよ・・・」開口一番のセリフです。ワタクシが過去に試乗したメルセデスでは、最大級のボリュームで、「SLS」に近い、威勢のいいサウンドといっても過言ではありません。(基本ユニットはAMGオリジナルという点では共通です。)
ずっしりと重めの設定がされた、バックスキンのステアリングを握り、これまた重めのアクセルをそっと踏むと、背中を巨大なハンマーでぶん殴られたような勢いで、「C63 AMG クーペ」が猛進。市街地では、有り余るトルクで、シグナルスタートの度に、頭蓋骨がヘッドレストに叩き付けられるほど・・・。トルクがあり余りすぎて、余裕というより、長時間だと乗り手が疲れるかもしれません。特に都内環状八号線の渋滞などでは、動き出した瞬間、このトルクを全身で受け止めるのは、筆者には少々キツイと感じました。
ハイウェイでは、「これ日本で走らせていいの?」と思ってしまいました。2000rpmあたりでは、「ドゥルルル・・・」というアメリカンなサウンドが常に聴こえてきましたが、ETCレーンで一旦、時速20キロまで落とし、周囲を確認した上、アクセルを踏みつけたところ、電子デバイスが介入しているにも関わらず、6.2リッターV8 DOHC、457ps!は、テールスライドをカンタンに誘発します。
気を引き締め、もう一度アクセルを踏み付けますと、6.2LもあるAMG初の自社開発ユニットは、一瞬でレブリミットの7000rpmまで回り、「バリバリバリ・・・」とこれまた、雷鳴のようなありえないサウンドで、周囲を威嚇。やっぱりコレ、戦闘機です。
インターを一つパスする頃には、筆者も冷静になってきて、ゆったり流すようになったのですが、気になるのが、「7Gトロニック」。これは、C(コンフォート)より30%素早いS(スポーツ)、50%迅速なM(マニュアル)の3つのモードが選択できます。
最もやばそうな「M」をセレクトし、再度アクセルを踏みつけると、人間の運動神経より先に、クルマの方が「バリバリバリ」という例のサウンドと共に吹け上がり、リミッターに当たってしまいました。(アウディやVWのように勝手にシフトアップしないのです。)
クルマに合わせるように、シフト操作を行い、加速していくと、一瞬で日本離れした速度に到達します。本来メルセデスでしたら、気が付かないうちにスーッと加速していくのが常なのですが、このクルマは違います。派手な排気音と共に、仰け反り返るような加速。そして、前車に追いついてしまうと、フロント6ピストンの専用ブレーキが、見えない壁にぶち当たったように速度削ります。こんな荒削りのセダン、今のご時世にアリでしょうか?
このクルマを一日試乗し返却した頃には、血液が背中の方に集まっているかのような感覚を覚えました。「爆発力の塊」とでも言いましょか?もう、これ以上の排気量は最初で最後であると思われる内燃機関の熱さ・・・。今後、ダウンサイジング化が進む中、貴重な一台であるといえます。
仮に日常生活にこのクルマがあったらと考えました。日本では道を選びます。開通したばかりの「新東名」では、自分だけの“私設新幹線”にもなれるとは思いますが、ご購入を考えている方には、免許の維持を心配した方が宜しいのでは・・・。
参考になった16人
「C AMG クーペ 2011年モデル」の新着レビュー
| レビュータイトル | 満足度 | 投稿日時 |
|---|---|---|
| 2012年9月12日 01:28 | ||
| 2012年4月18日 03:58 |
Cクラスクーペの中古車 (全2モデル/50物件)
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- 車両価格
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- 走行距離
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- 車両価格
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- 25.2万円
- 年式
- 2012年
- 走行距離
- 4.9万km
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- 支払総額
- 359.8万円
- 車両価格
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- 諸費用
- 10.0万円
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