トヨタ プリウス 2003年モデル S（2003年9月1日発売）レビュー・評価

【エクステリア】
私のは2005モデルで、現行に対してデザインが云々というのは好みの問題
だと思うが、どちらかと言うと旧型の方が好きである。
ただ、そういう話以前に見切りが悪い。私がヘッポコだから仕方ないが、
バンパーは数回擦って、すっかりタッチペンの達人になってしまった。

【インテリア】
可もなく不可もなし。特に不満もない。
小物入れとか一杯あって便利だと思う。
前席はステップスルーが楽々でよい。これは現行にない美点。

【エンジン性能】
「最初の一歩」は、モーターアシストもあって結構早い。
実用的には、ゼロヨン的な速さなど必要ないので充分。
それ以外は、殊更エンジン性能を体感しづらい商品にされている訳なので、
何とも言いようがないが．．

【走行性能】
高速走行は、よほど頑張らないと不満或いは不安を感じるところはないと思う。
ワインディングは、下りでは結構楽しめるが、上りはエンジンそのものが元々
非力なのと、ガソリン食ってる罪悪感でとても楽しめた代物ではない。

【乗り心地】
今まで乗ってきた中ではいい方。期待していたよりはシッカリ感あり。
多くを求めなければ充分と思う。

【燃費】
街乗り遠出一切合財で22km/Lくらい。
過分な期待をされて買われる向きもあるのかも知れないが、とにかく、
20世紀のクルマのレベルを知る身としては、往時のディーゼル
ターボを凌ぐ値として、これは革命でした。リッターバイクなどより
明らかに良好。

【価格】
購入当時、未だ原価割れだった？とも聞く。当時のエポックとしては
まあ妥当なものかと思うが．．

【総評】
7年10万キロを超えているが、未だ大きな故障も（小さな故障も）なく、バッテリーも交換せず、
ブレーキパッドも交換せず．．
とにかく、ランニングコストは極めて低い。クルマを耐久消費財としてみれば、これ以上の
買い物はなかなかないと思う。
反面、よく言われる事だが、運転の楽しさの類はとても希薄であり、あまりに楽過ぎるが故に
ともすれば、「走る棺桶」みたいな感覚すら持ってしまう。多分、脳トレには寄与しない。
こういうアジのクルマは、恐らく日本メーカーしか作れなかったでしょう。ともかくも、
安全性と経済性は秀逸です。