「カウンタック」は、イタリアの高級スポーツメーカーであるランボルギーニが1974年から1990年まで製造していたスーパーカーです。コンセプトからデザインなどであらゆる面で異彩を放っていたこともあり、1970年代後半から1980年代にかけての日本でのスーパーカーブームの火付け役となったことでも非常に有名です。「カウンタック」は次世代のミッドシップ・スポーツカーとして、エンジニアのパオロ・スタンツァー二を中心に「LP112プロジェクト」として開発されます。デザインは、イタリアの自動車関連会社であるベルトーネ車のマルチェロ・ガンディーニが担当しました。初代のトランスミッションには、ポルシェタイプのシンクロメッシュ機構の5速マニュアル、パワートレインにはV12エンジンを搭載しています。全長は4140mm×全幅1890mm×全高1070mmとなっており、乗車定員は2名です。1988年には、ランボルギーニの創立25周年を記念したモデルの「25thアニバーサリー」が登場します。わずか4.7秒で、0 kmから97 kmまで加速することができるのが特徴です。このモデルが初代の最終モデルとなり、「カウンタック」の中でも最多となる657台が生産されました。その後、1990年をもって「カウンタック」は販売を終了。それから21年後の2021年、この車種がデビューしてから50周年となったことを記念して、ハイブリッドスーパーカーの「カウンタック LPI 800-4」が登場することがランボルギーニから発表されます。このモデルのパワートレインには、ランボルギーニのシアン用に開発された電動モーターが組み合わされたマイルドハイブリッドを採用しました。エンジンには最高出力780PSを誇るV12エンジンを搭載しています。ボディには、カーボンファイバー製モノコックに前後アルミ製のサブフレームを組み合わせたものを採用しました。デザインは、先代の「カウンタック」の特徴を大きく残したフォルムとなっています。この世代のボディサイズは全長4870mm×全幅2099mm×全高1139mmとなっており、先代よりも若干サイズアップしているのが特徴です。販売台数は限定112台となっていますが、この数字は初代の「LP112プロジェクト」の数字にちなんで決められたといいます。抜群の走行性能を誇っており、0 kmから100 km までは2.8秒、さらに0 kmから200 km までは8.6秒で加速することが可能です。※記載の文章は、2021年8月時点の情報です。