専門医が語る、選ばれる再生医療
の安全性と秘密
【再生医療】治療の新たな選択肢に!
低リスクで元の元気な体に戻る治療法をプロがお話します!
なぜ!?当院が選ばれるのか??
そこには幹細胞の強さに秘密があった!!
独自の培養技術について詳しく解説を行います。
症例紹介
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- 半月板の症例
- 関節の症例
- 幹細胞治療の症例
走れる喜びを取り戻した50代男性の左膝半月板再生治療 「学生時代からずっと膝の痛みと付き合ってきました。もう諦めるしかないのかと…」そう語るのは、左膝半月板損傷に長年悩まされてきた50代男性の患者様です。治療前は10段階中6だった痛みが、"リペア幹細胞"治療により10段階中0.5まで改善。日常生活で痛みを感じることがなくなり、走ることもできるようになりました。手術を回避しながら、長年の痛みから解放される希望が見えてきた症例です。 治療前の状態 学生時代にバスケットボールで左膝を負傷し、以後数十年にわたり痛みを抱えたまま生活 整形外科で左膝半月板損傷と診断 最近になり痛みが悪化し、歩行時にも痛みを感じるように 手術は避けたいという強い希望があり、再生医療での治療を決意 こちらの患者様は、学生時代のバスケットボールで左膝を負傷して以来、長年にわたり痛みと付き合ってこられました。最近になって痛みが悪化し、歩くだけでも痛みを感じるようになったことから、このままでは日常生活にも支障が出ると不安を抱えて来院されました。 半月板損傷の従来治療としては、注射や内服、リハビリがありますが、効果が得られない場合は手術が選択されます。しかし、手術では約9割のケースで半月板の切除が必要となり、切除後は膝のクッション機能が失われて軟骨のすり減りが加速するリスクがあります。患者様は手術を回避したいという強い希望から、再生医療による治療を選択されました。 "リペア幹細胞"とリペアセルクリニックの特長 MRI所見 MRIにて半月板の損傷を認めます <治療内容>5000万個の"リペア幹細胞"を計3回投与 左膝に5000万個の"リペア幹細胞"を計3回投与しました。 治療終了後1年で効果を実感 痛みが10段階中6から0.5へ大幅に改善 日常生活で痛みを感じなくなった 走ることもできるようになり、活動の幅が広がった 治療終了後1年の時点で、痛みは10段階中6から0.5へと大幅に軽減しました。患者様からは「日常生活で痛みを感じなくなりました。走ることもできるようになりました」とお話しいただけました。 学生時代から数十年間抱え続けてきた膝の痛み。歩くだけでも辛かった状態から、今では走れるまでに回復されました。手術を回避しながら、長年の痛みから解放されたことで、患者様の表情にも明るさが戻りました。
2026.01.28 -
- 半月板の症例
- 関節の症例
- 幹細胞治療の症例
剣道復帰を果たした60代男性の左膝半月板再生治療 「剣道を続けられなくなるのが一番つらかった」——そう語るのは、左膝半月板損傷に悩む60代男性です。踏み込むたびに走る激痛で、長年続けてきた剣道を断念せざるを得ませんでした。治療前の痛みは10段階中8。しかし"リペア幹細胞"による治療を受けた結果、1年後には痛みが10段階中0.5まで改善。今では剣道にも復帰し、2万歩歩いても痛みが出ない生活を取り戻しています。 治療前の状態 半年前から左膝に痛みを感じ始めた 近隣の整形外科で左膝半月板損傷と診断 ヒアルロン酸注射を受けるも効果は限定的で、主治医から関節鏡手術を提案されていた 10段階中8の痛み。3000歩歩くと痛みが出現し、剣道の踏み込み動作ができなくなっていた この患者様は長年剣道を続けてこられましたが、半年前から左膝に痛みを感じるようになりました。特に踏み込み動作で強い痛みが走り、剣道の継続が困難に。近隣の整形外科を受診したところ左膝半月板損傷と診断されました。 ヒアルロン酸注射による治療を受けましたが、効果は限定的で剣道への復帰のめどは立ちませんでした。主治医からは関節鏡手術を提案されましたが、半月板を切除すると将来的に変形性関節症へ進行するリスクがあることを知り、半月板を温存できる治療法を探していました。そんな折、以前当院で治療を受けたご友人の紹介で来院されました。 "リペア幹細胞"とリペアセルクリニックの特長 MRI所見 MRIにて半月板の損傷を認めます <治療内容>2500万個の"リペア幹細胞"を計3回投与 左膝に2500万個の"リペア幹細胞"を計3回投与しました。 治療後の変化 1年後の診察時に大幅な改善を確認 痛みが10段階中8から0.5へ改善。2万歩歩いても痛みが出なくなった 剣道やスクワットができるようになり、アクティブな生活を取り戻した 治療から1年後、患者様の痛みは10段階中8から0.5へと劇的に改善しました。「今は痛みはほとんどなくなり、剣道やスクワットもできています。以前は3000歩歩くと痛みが出ていましたが、今は2万歩歩いても痛みが出ません」と笑顔で話してくださいました。 治療前は「剣道を続けられなくなるのが一番つらい」と不安を抱えていた患者様。手術を回避しながら半月板を温存し、将来の変形性関節症への進行を予防しつつ、大切な剣道への復帰を果たすことができました。
2026.01.26 -
- 股関節の症例
- 関節の症例
- 幹細胞治療の症例
痛みゼロの日常を取り戻した40代女性の股関節再生治療 「糖尿病と透析があるので感染が怖かったですが、小さな傷と注射だけで安全に治療できたので良かったです。」週4回の人工透析を受けている40代女性が、安堵の表情でお話しくださいました。右変形性股関節症による5年間の股関節痛に悩まされてきた患者様は、治療前10段階中5だった痛みが、"リペア幹細胞"治療から1年後には0に。持病を抱えながらも、痛みのない日常への希望が見えてきました。 治療前の状態 5年前から右股関節の痛みが始まり、徐々に悪化 整形外科で臼蓋形成不全による変形性股関節症と診断 糖尿病性腎不全により週4回の人工透析を継続中 40代と若いため人工関節には早すぎる年齢 臼蓋形成不全とは、骨盤側の受け皿(臼蓋)が浅く、大腿骨頭へのかぶりが不十分な状態です。荷重が一部に集中するため軟骨がすり減りやすく、患者様は年々強まる痛みに苦しんでいました。透析の影響で使える内服薬も限られ、痛みのコントロールが難しい状況が続いていました。 臼蓋形成不全の治療では、骨盤の骨を切って臼蓋の屋根を深くする骨切り術が選択肢となる場合があります。しかし、人工透析中の患者様にとって、侵襲の大きな手術は感染症や出血、骨癒合不全といった合併症のリスクが高く、実施は困難でした。人工関節置換術も耐用年数の問題から40代では現実的ではなく、患者様は治療の選択肢がないまま痛みと向き合い続けていました。 "リペア幹細胞"とリペアセルクリニックの特長 MRI・レントゲン所見 レントゲンにて関節の狭小化を認めます <治療内容>"リペア幹細胞"を2億個投与 右股関節に1億個の"リペア幹細胞"を計2回投与しました。 治療後の変化 初回投与後1年で効果を実感 痛みが10段階中5から0へ改善 長距離歩行時の重たい感じのみで、日常生活に支障なし 初回投与から1年が経過した時点で、治療前10段階中5だった痛みは0まで改善しました。長い距離を歩いても股関節が重たく感じる程度となり、患者様は「劇的な改善」と表現されるほどの変化を実感されています。 治療前、患者様は「糖尿病と透析があるので感染が怖い」という不安を抱えていました。しかし、小さな傷と注射のみで済む低侵襲な"リペア幹細胞"治療により、大きな手術を避けながら5年間続いた股関節痛から解放されました。持病があっても安全に受けられる治療に出会えたことで、患者様の表情には明るさが戻っています。 「もう歩けない…」そんな絶望から、わずか数ヶ月で痛みが完全に消失した変形性股関節症の患者さん。手術に頼らない再生医療で、歩幅を広げて自然に歩けるまで回復した驚きの実例をご覧ください。 https://www.youtube.com/watch?v=R2PSog7tpiU
2026.01.23 -
- ひざ関節の症例
- 関節の症例
- 幹細胞治療の症例
- PRP治療の症例
痛みのない快適な歩行を取り戻した70代女性の両膝再生治療 突然の右膝激痛で歩行困難となり、さらに3年間続く左膝の痛みにも悩まされていた70代女性の患者様。両膝変形性関節症と右膝半月板損傷の診断を受け、他院でヒアルロン酸注射や関節液除去を試みましたが十分な改善は得られませんでした。当院での"リペア幹細胞"治療により、右膝の痛みは4から0へ完全消失。左膝も追加治療後に痛み0となり、手術を回避しながら快適な日常生活を取り戻されました。 治療前の状態 右膝の突然の激痛で歩行困難に MRI検査で右膝半月板損傷と診断、痛みVAS4 左膝は3年前から痛み、初期〜中期の変形性膝関節症 他院でのヒアルロン酸注射・関節液除去も効果不十分 患者様は、突然右膝に激痛が走り、歩行困難な状態となりました。MRI検査で半月板損傷と診断され、他院でヒアルロン酸注射や関節液除去を繰り返し実施されましたが、十分な改善は得られませんでした。左膝も3年前から慢性的な痛みがあり、初期から中期の変形性膝関節症と診断されていました。 半月板損傷を伴う変形性膝関節症では、ヒアルロン酸注射や関節液除去による症状緩和には限界があります。高齢者の場合、手術に伴うリスクも高くなるため、患者様は手術を避けながら痛みを根本から改善できる治療法を探されていました。 "リペア幹細胞"とリペアセルクリニックの特長 MRI・レントゲン所見 レントゲンにて左膝関節の狭小化を認めます。右膝関節は半月板の損傷が認められます <治療内容>計1億5,000万個の"リペア幹細胞"を両膝へ投与 脂肪採取とPRP投与から治療を開始し、計1億5,000万個の"リペア幹細胞"を両膝へ投与しました。左膝の軽度再発に対しては、追加治療を実施しました。 治療後の変化 "リペア幹細胞"を複数回投与 治療3か月後、右膝の痛みが4から2に改善 治療1年後、右膝の痛みが完全消失、左膝は追加治療後に痛み0 両膝とも痛みがなくなり、快適な日常生活を送れるように 治療開始から3か月後には右膝の痛みが4から2へ改善し、1年後には完全に消失しました。左膝は経過中に軽度の再発がみられたため追加治療を行い、その後は両膝とも痛み0を維持されています。 治療前は「歩くたびに右膝に激痛が走り、日常生活もままならなかった」という患者様でしたが、現在は「右膝の激痛が嘘のように消え、歩くのが楽になりました」と笑顔でお話しくださっています。手術を回避しながら、両膝の痛みから解放された生活を取り戻されました。
2026.01.22
自分の細胞を活用し、
蘇らせる「再生医療」とは?
薬での治療は限界ではないだろうか。本当に手術は必要だろうか。
そんな思いで悩んだり、あきらめたりしていませんか?
ケガをしても傷跡が少しずつ薄くなる・・
当たり前のようですが、あなた自身の細胞には、弱ったところ、傷ついたところを修復するチカラがあります。
その細胞のチカラを最大限に引き出して治療を行うことを「再生医療」と呼び、おすすめしています。
リペアセルクリニックの特長
当クリニックは、疾患・免疫・美容という分野すべてを、自己細胞を用いた最先端の医療で行うことができる国内でも珍しい部類の医療機関です。
CPC(細胞培養加工施設)の高い技術により、冷凍しない方法で幹細胞を投与できるので高い生存率を実現。
ご自身の細胞や血液を利用するため、アレルギーや拒絶反応といった副作用の心配が少ないおすすめの治療方法です。
- 2億個の細胞を
投与可能※但し適応による - 高い
安全性 - 入院不要
日帰り - 身体への
負担が少ない - 高い技術力を
もったCPC
LICENSE厚生労働省届出済医療機関
第二種・第三種再生医療等提供計画 届出済
リペアセルクリニックは、第二種・第三種再生医療提供計画を厚生労働省に届出し、受理されました。
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自己脂肪由来幹細胞を用いた脳血管障害の治療
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自己脂肪由来幹細胞を用いた糖尿病の治療
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自己脂肪由来幹細胞を用いた肝障害の治療
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自己脂肪由来幹細胞を用いた変形性関節症治療
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自己脂肪由来幹細胞を用いた顔面萎縮症、皮膚再生治療
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自己脂肪由来幹細胞を用いた脊髄損傷の治療
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自己脂肪由来幹細胞を用いた慢性疼痛の治療
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多血小板血漿(PRP)を用いた変形性関節症の治療
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多血小板血漿(PRP)を用いた筋腱炎、靭帯炎の治療
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多血小板血漿(PRP)を用いた皮膚再生療法
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悪性腫瘍の予防に対する活性化NK細胞を用いた細胞治療
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自己脂肪由来幹細胞と自己前骨芽細胞分化誘導上清液を用いた変形性関節症の治療




















当クリニックでは、国内では数少ない自己の幹細胞を用いた「変形性関節症」「脳卒中」「糖尿病」「肝障害」「肌の再生」などの最先端の再生医療および、PRP(多血小板血漿)の関節内投与を再生医療安全確保法のもと、自由診療にて提供しています。再生医療とは、厚生労働省によって受理されることで行うことのできる治療となります。
坂本理事長のブログ
藤間院長のブログ
スタッフブログ
トピックス
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- 再生治療
「専門用語が多すぎて、iPS細胞のことがよくわからない」 「iPS細胞に関する資料や文献がわかりにくくて困っている」 iPS細胞の話題を目にする機会が増え、「医療の可能性が広がっているらしい」となんとなく理解している方は多い一方で、ニュースや資料を見るたびに「専門用語が多すぎて、何が何だかわからない」という声もよく聞かれます。 医学に精通していなくとも「iPS細胞について詳しく知りたい」と考えている方のために本記事では、現役医師がiPS細胞とはどんな細胞なのかをわかりやすく解説します。 iPS細胞の作り方 iPS細胞が注目される理由 iPS細胞を用いた治療のメリット iPS細胞を用いた治療のデメリット iPS細胞で治療が期待できる病気 記事の最後には、iPS細胞に関するよくある質問をまとめていますので、ぜひご覧ください。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。 再生医療に興味のある方は、ぜひ一度公式LINEにご登録ください。 iPS細胞とは 項目 詳細 iPS細胞とは 普通の細胞を「どんな細胞にもなれる状態」に戻した細胞 イメージ 一度リセットして、いろいろな細胞へ変身できる力を持つ細胞 作り方のポイント 皮膚や血液などの細胞に特別な遺伝子を加えて能力を再設定した細胞 医療で注目される理由 失われた組織を再生する可能性、薬づくりを進める助けとなる細胞 再生医療での期待 心臓・神経・角膜など、傷んだ部位を修復するための新しい細胞の供給源 創薬での役割 患者由来の細胞で薬の効果や副作用を確かめられる研究モデル 発見の背景 2006年に京都大学の山中教授がマウスで成功し、その後ヒトでも実現した技術 現在の進み具合 目の病気、パーキンソン病などでの臨床研究の進展 未来の期待 難病治療の選択肢拡大、再生医療と創薬の発展 iPS細胞は、皮膚や血液などの細胞に特定の因子を加えて作られた、さまざまな細胞へ変化できる特殊な細胞です。 元の細胞を初期化し、生まれ変わった状態に戻すことで、神経・筋肉・血液など多様な細胞へ変化できる性質を持ちます。 この特徴により、失われた組織の再生、難病の研究、薬の効果や安全性の確認など、幅広い分野での活用が期待されています。 まだ研究段階の内容も多く、現時点では応用が限られていますが、今後の医療を支える基盤技術として大きな意義があるといえるでしょう。 以下の記事では、iPS細胞について詳しく解説しています。 【関連記事】 【医師監修】ES細胞とiPS細胞の違いとは?共通点や課題をわかりやすく解説 iPS細胞と再生医療とは?仕組みや実用化事例・今後の課題までわかりやすく解説 iPS細胞の作り方 手順 詳細 1.普通の細胞を取り出す 皮膚や血液から採取した、ごく一般的で決められた働きを持つ細胞 2.細胞に特別な遺伝子を入れる 初期化因子と呼ばれる4つの遺伝子を入れて、細胞をリセットする作業 3.細胞を「赤ちゃんの状態」に戻す 成長した細胞を、どんな細胞にも変われる柔軟な状態へ戻す工程 4.「何にでもできる細胞」への変化 神経・心筋・肝臓など、体のさまざまな細胞に変わる力を持つ段階 5.iPS細胞の完成 リセットされた細胞が「人工多能性幹細胞(iPS細胞)」と呼ばれる状態に到達した段階 iPS細胞は、身体の細胞に「初期化因子」と呼ばれる複数の因子を導入して作製されます。 これによって、成熟した細胞がさまざまな細胞に変化できる状態へ戻ります。この工程には高度な専門技術が必要であり、細胞の状態管理や品質確認が欠かせません。 作製されたiPS細胞は、培養して数を増やし、必要な細胞へ誘導する工程を経て研究や治療に活用されます。すべての工程に綿密なチェックが必要であり、安定した品質の確保が重要な課題とされています。 iPS細胞が注目される理由 注目される理由 詳細 あらゆる細胞に変化できる多能性により難病治療が期待される 神経・心臓・目など、傷んだ組織を新しい細胞で補う可能性 患者自身の細胞を使うため拒絶反応や倫理的な問題が少ない 患者本人の細胞を使うことで、身体になじみやすい傾向である 新薬開発や病気の研究に役立つ 病気の状態を再現した細胞を使い、薬の効果や安全性を確かめる仕組み iPS細胞が注目される背景には、治療と研究の両面で幅広い可能性が示されていることがあります。 神経細胞や心筋細胞など、これまで再生が難しかった組織への応用も検討され、失われた機能の回復をめざす研究が進んでいます。 さらに、患者自身の細胞をもとに作ることで、拒絶反応の心配を抑えやすいのも利点のひとつです。 薬の効果や副反応を調べる際にも利用され、病気の仕組みを理解するための手がかりとして役立つ点が評価されています。 あらゆる細胞に変化できる多能性により難病治療が期待される 病名 iPS細胞でできること パーキンソン病 壊れてしまった神経細胞の代わりを作製し、動きの症状を和らげる可能性 心臓病 弱っている心臓の細胞を補い、心臓の働きを支える可能性 加齢黄斑変性 視力に関わる網膜の細胞を補い、見えにくさの改善をめざす可能性 糖尿病(主に1型) インスリンを作れなくなった細胞を補い、血糖のコントロールを助ける可能性 (文献1) iPS細胞は、神経・血液・筋肉など多様な細胞へ変化できる力を持つ細胞です。 この特性により、治療の選択肢が限られている難病の研究や新しい治療法の開発が進んでいます。 とくに神経細胞が徐々に失われる病気では、失われた細胞を補う手段として大きな期待が寄せられており、将来の治療に結びつく可能性が示されています。 患者自身の細胞を使うため拒絶反応や倫理的な問題が少ない iPS細胞が注目される理由として、患者自身の細胞から作製できる点が挙げられます。 自分の細胞を使うため、移植の際に起こりやすい拒絶反応が起こりにくく、身体に受け入れられやすいと考えられています。 また、受精卵を使うES細胞とは違い、倫理的な問題が生じにくい点も大きな利点です。 こうした特徴から、iPS細胞は安全性と受け入れやすさの両面で期待され、将来の医療に役立つ可能性が注目されています。 新薬開発や病気の研究に役立つ iPS細胞は、治療だけでなく新薬づくりや病気の研究にも役立つ点が高く評価されています。 心臓や脳の細胞は採りにくいため、これまでの研究は動物実験に頼ることが多く、人の身体との違いが課題でした。 iPS細胞を使うことで患者の細胞から心臓や神経など必要な細胞を作製できます。そのため、薬の効き方や副作用をより正しく調べられます。 また、病気の進み方を再現して原因を探ることも可能です。こうした特徴から、新薬開発でも重要な役割を担っています。 iPS細胞を用いた治療のメリット メリット 詳細 患者自身の細胞を使えるため拒絶反応を抑えやすい 自分の細胞をもとに作ることで、体に受け入れられやすい状態 失われた組織を再生できる可能性がある 傷んだ神経・心臓・目などの細胞を補う治療へのつながり 治療法がなかった難病への応用が期待できる 従来対応が難しかった病気に新しい選択肢を生む可能性 iPS細胞を使った治療には、患者自身の細胞を用いることで拒絶反応を抑えやすい利点があります。また、失われた組織を補える可能性がある点も重要です。 さらに、これまで治療法がなかった難病でも応用が検討されており、細胞の性質を活かし機能低下した部位へ新しい細胞を届けることで、症状の改善につながる可能性が示されています。 以下の記事では、再生医療について詳しく解説しています。 患者自身の細胞を使えるため拒絶反応を抑えやすい 項目 詳細 なぜ自分の細胞を使うのか もともと身体にあった細胞なので、身体が受け入れやすい 一般的な移植の問題点 他人の細胞だと「異物」と判断され、身体が攻撃してしまう(拒絶反応) iPS細胞のメリット 皮膚や血液など、自分の細胞から作製できるため拒絶反応が起こりにくい 治療への良い影響 強い免疫抑制の薬を減らせる可能性があり、身体への負担が小さくなる 倫理面でのメリット 他人の細胞や受精卵を使わないため、倫理的な問題が少ない (文献2)(文献3) iPS細胞のメリットとして、患者自身の細胞をもとに作製できることが注目されています。 自分の細胞であれば身体が受け入れやすく、移植で起こりやすい拒絶反応を抑えられる可能性があります。 そのため、強い薬で免疫をおさえる必要が少なくなる点が期待されています。また、他人の細胞や受精卵を使わないため、倫理的な問題が少ないことも大きな利点です。 失われた組織を再生できる可能性がある 項目 詳細 再生が難しい理由 壊れた細胞は自然には元に戻りにくい状態 iPS細胞の強み 心臓・神経・網膜など、さまざまな細胞へ変化できる柔軟さ 期待される病気 パーキンソン病・心臓病・加齢黄斑変性・糖尿病などで活用が検討される仕組み 治療の狙い 不足した細胞を新たに作り、機能回復をめざす治療へのつながり 現時点の状況 研究段階のものも多いが、新しい治療の候補として注目される状態 (文献4) iPS細胞が注目される大きな理由は、病気やけがで失われた細胞を補う可能性がある点です。心臓や神経のように自然には再生しにくい組織でも、iPS細胞から新しい細胞を作製できる可能性が示されています。 パーキンソン病や心臓病、加齢黄斑変性、糖尿病などで研究が進んでおり、壊れた部分を補って機能を取り戻す治療法として期待されています。 治療法がなかった難病への応用が期待できる 項目 詳細 これまでの課題 壊れた細胞を元に戻せず、病気の進行を抑える治療が中心だった状態 iPS細胞の強み 神経・心臓・網膜など、身体のさまざまな細胞を作製できる柔軟さ 研究が進む病気 パーキンソン病・脊髄損傷・加齢黄斑変性・心不全などでの新しい治療候補 期待される効果 減ってしまった細胞を補い、機能回復をめざす治療へのつながり 現状と見通し 研究段階が多いものの、従来できなかった治療への道を広げる可能性 (文献1)(文献5) iPS細胞は、これまで治療の選択肢が限られていた難病に対して、新しい可能性を開く技術として注目されています。 再生が難しい神経や心臓の細胞を作り出せるため、パーキンソン病、脊髄損傷、加齢黄斑変性、心不全などで研究が進んでいます。 減少してしまった細胞を補うという、従来にはなかった治療の考え方を実現できる点が大きな特徴です。まだ研究段階ではあるものの、将来の治療につながる可能性が期待されています。 iPS細胞を用いた治療のデメリット デメリット 詳細 腫瘍化リスク(がん化の可能性)がある 作られた細胞が増えすぎるなど、予期しない変化を起こす可能性 安定した品質での製造が課題となる 治療に使う細胞を毎回一定の状態で作ることが難しい現状 治療コストが高く患者負担が大きくなる可能性がある 複雑な工程や設備が必要で、治療費が高額になりやすい状況 iPS細胞を使った治療には大きな期待がある一方で、いくつかの注意点もあります。作られた細胞が予想以上に増えてしまい、腫瘍のような変化を起こす可能性があります。 また、治療に使う細胞を毎回同じ品質で作ることが難しく、安全性を保つためには慎重な管理が必要です。さらに、工程が複雑で高度な設備を要するため、治療費が高額になり、患者の負担が大きくなる可能性もあります。 腫瘍化リスク(がん化の可能性)がある 項目 詳細 リスクが生じる背景 iPS細胞の作製過程で細胞が急速に増えやすい状態になること 増えすぎる危険性 増殖の制御がうまく働かないと、細胞が過剰に増えて塊になる可能性 遺伝子の変化 作製中に遺伝子の働きや構造が予期せず変わる場合がある 研究で進む対策 遺伝子を組み込まない方法や、危険な細胞を取り除く技術の開発 現在の課題 リスクを完全にゼロにできないため、安全管理が欠かせない現状 (文献6)(文献7) iPS細胞は大きな可能性を持つ一方で、いくつかの課題もあります。作る過程で細胞が必要以上に増え続け、腫瘍のような塊ができてしまうリスクが指摘されています。 遺伝子の働きが予期せず変わったり、細胞が分裂する際に異常が起きたりすることで、がん化につながる恐れもあります。 そのため、より安定的に使えるようにする研究が続けられていますが、現時点ではリスクをゼロにすることは難しく、慎重な管理が欠かせません。 安定した品質での製造が課題となる 項目 詳細 毎回同じ細胞にならない可能性 初期化や培養の条件で細胞の性質に差が出ること 細胞の混ざりやばらつき 成長スピードや遺伝子の働きが細胞ごとに異なること 品質基準の維持が難しい 治療に使える状態かどうかを厳しく確認する必要があること 大量生産の難しさ 細胞を増やす過程で性質が変化しやすいこと 安定性確保の負担 無菌管理・不純物チェック・遺伝子検査など多くの工程が必要なこと (文献8)(文献9) iPS細胞を治療に使うためには、毎回同じ品質の細胞を作製することが欠かせません。 しかし、初期化や培養の条件がわずかに違うだけで、細胞の性質や成長の速さにばらつきが生じることがあります。 さらに、大量に増やす過程で細胞の性質が変わってしまうことも課題です。治療に適した品質かどうかを確かめるには多くの検査や慎重な管理が必要です。 治療コストが高く患者負担が大きくなる可能性がある iPS細胞を使った治療は、高度な技術が必要なため費用が高額になりやすい課題があります。細胞を作製するには、清潔な専用施設や特殊な機器、専門スタッフによる厳格な管理が欠かせず、準備だけで大きなコストがかかります。 さらに、安全性を確認する検査や、治療に使える量まで細胞を増やす工程にも時間と費用を要します。患者一人ひとりに合わせて細胞を作製する場合、大量生産ができないため費用はさらに膨らみます。 現時点では保険適用が限られており、患者自身の経済的負担が大きくなる点も課題となっています。 iPS細胞で治療が期待できる病気 治療が期待できる病気 詳細 脳・神経の病気(パーキンソン病など) 減少してしまった神経細胞を補い、動きや症状の改善をめざす仕組み 目の病気(加齢黄斑変性など) 傷んだ網膜の細胞を置き換え、見えにくさの改善をめざす治療 心臓・血管の病気 弱った心筋細胞を補い、心臓の働きを支える治療へのつながり その他、研究が進められている分野(糖尿病・血液疾患など) インスリンを作製する細胞や血液の細胞を補う治療への応用 iPS細胞は、これまで治療が難しかった病気に対して、新しい選択肢を生み出す可能性があります。神経細胞や網膜の細胞、心臓の細胞など、身体の大切な部分を作り出せるため、パーキンソン病や加齢黄斑変性、心臓病などで研究が進んでいます。 また、糖尿病や血液の病気でも失われた細胞を補う治療が期待されており、まだ研究段階ながら将来の治療につながる可能性を持つ技術です。 以下の記事では、iPS細胞で治療が期待できる病気について詳しく解説しています。 脳・神経の病気(パーキンソン病など) 項目 内容 病気の状態 脳のドパミン神経細胞の減少により、身体の動きが悪くなる病気 従来の治療 薬でドパミンを補う方法。失われた神経細胞そのものは補えない iPS細胞治療の仕組み 患者の細胞からドパミン神経細胞を作製し、脳に移植 期待される効果 失われた神経細胞を直接補い、症状の改善を目指す 現在の状況 研究段階。安全性と効果の確認を慎重に進めている (文献10)(文献11) パーキンソン病では、脳の中でドパミンと呼ばれる物質を作る神経細胞が減ってしまいます。現在の治療は薬でドパミンを補う方法が中心ですが、失われた神経細胞そのものを元に戻すことはできません。 iPS細胞を用いることで、患者自身の細胞から新しい神経細胞を作り、脳に移植して失われた機能を取り戻せる可能性があります。 脳の神経細胞は一度失われると自然には再生しないため、この技術は大きな期待を集めています。ただし、現在はまだ研究段階であり、実用化には効果やリスクの慎重な確認が必要です。 以下の記事では再生医療とパーキンソン病の関係性について詳しく解説しています。 【関連記事】 【医師監修】iPS細胞を用いたパーキンソン病治療の実用化はいつ?効果や課題を解説 パーキンソン病が治る時代になる?注目の先進医療を紹介 目の病気(加齢黄斑変性など) 項目 内容 病気の状態 網膜の中心部(黄斑)がダメージを受け、物がゆがんで見えたり中心が暗く見える病気 従来の治療 病気の進行を抑える方法が中心。傷ついた網膜細胞は元に戻せない iPS細胞治療の仕組み 患者の細胞から、網膜色素上皮細胞を作り、シート状にして移植 期待される効果 失われた網膜細胞を補い、視力の維持や改善を目指す 現在の状況 日本で臨床研究が進行中。効果やリスクの確認段階 (文献12) 加齢黄斑変性は、網膜の中心部分がダメージを受けることで、物がゆがんで見えたり、見たい部分が暗くなったりする病気です。現在の治療では進行を遅らせることが中心で、傷ついた網膜細胞を元に戻すことはできません。 iPS細胞を用いることで、患者自身の細胞から網膜の細胞を作り、シート状にして目に移植することで失われた機能を補える可能性があります。 網膜の細胞は一度傷つくと自然には再生しないため、この技術は視力を守る新しい選択肢として期待されています。 心臓・血管の病気 項目 内容 病気の状態 心筋梗塞や心不全で心臓の筋肉がダメージを受け、心臓の力が低下する 従来の治療 薬やカテーテル治療で症状を抑える方法が中心。失われた心筋細胞は元に戻せない iPS細胞治療の仕組み 患者の細胞から、心筋細胞や血管内皮細胞を作り、傷んだ部分に補う 期待される効果 失われた心筋を補い、心臓の働きを回復させる。血流の改善も目指す 現在の状況 研究段階。効果やリスクを段階的に確認中 (文献13) 心筋梗塞や心不全では、心臓の筋肉である心筋細胞がダメージを受け、心臓のポンプ機能が低下します。現在の治療は薬で症状を抑える方法が中心ですが、失われた心筋細胞を元に戻すことはできません。 iPS細胞を用いることで、患者自身の細胞から新しい心筋細胞や血管の細胞を作り出して傷んだ部分を補い、心臓の働きを回復できる可能性があります。 心筋細胞は一度失われると自然には再生しないため、この技術は心臓病治療の新しい選択肢として期待されています。 【関連記事】 以下の記事では不整脈について詳しく解説しています。 更年期の動悸・不整脈が気になる方へ|原因と対処法を解説 不整脈になりやすい人の特徴を現役医師が解説 その他・研究が進められている分野(糖尿病・血液疾患など) 疾患 治療の課題 iPS細胞による研究内容 現在の進捗 1型糖尿病 インスリンを作る膵β細胞が壊れ、血糖の調整が困難 患者の細胞から膵β細胞を作製し、インスリン分泌機能の再建を目指す 細胞作製の研究段階 血液疾患 血液を作る造血幹細胞に異常があり、正常な血液細胞が作れない 造血幹細胞を作り出し、病気の仕組みを解明。遺伝子異常の影響を調べる 病態解明の研究が進行中 (文献14) 糖尿病や血液の病気は、これまで根本的な治療が難しい領域でした。1型糖尿病では、本来インスリンを作るはずの膵臓の細胞が壊れてしまうため、毎日のインスリン注射が欠かせません。 血液疾患では、血液を作り出す大元の細胞に問題があり、正常な血液が作製できなくなります。iPS細胞の技術により、これらの病気で失われた細胞を人工的に作り出せる道が開けてきました。 とくに血液疾患では、患者の細胞から病気を再現することで、どこに問題があるのかを詳しく調べられるようになっています。実用化にはまだ時間がかかりますが、治療の選択肢を増やす研究として進められています。 【関連記事】 【医師監修】糖尿病とは|症状や原因・予防法までを詳しく解説 【医師監修】iPS細胞と糖尿病治療の関係性は?実用化後の可能性や課題について紹介 iPS細胞をわかりやすく表現すると将来の医療を変える可能性を持つ技術 iPS細胞は、さまざまな細胞へ変化できる性質を持つことから、再生医療や研究の基盤として期待されています。現時点では研究段階の領域も多いものの、将来の医療を大きく変える可能性がある技術として位置付けられています。 再生医療を用いた治療を検討されている方は、当院「リペアセルクリニック」へご相談ください。当院では、再生医療を応用した治療を提供しています。 ご質問やご相談は、「メール」もしくは「オンラインカウンセリング」で受け付けておりますので、お気軽にお申し付けください。 iPS細胞に関するよくある質問 iPS細胞を用いた治療は保険適用されますか? 現在、iPS細胞を使った治療の多くは研究段階であるため、保険適用はされません。実際に行われているのは、安全性を確かめるための臨床研究が中心で、一般の医療機関で受けられる治療ではありません。 今後、効果と安全性がしっかり確認され、国の承認を受けることで保険が使える可能性がありますが、現時点では慎重に評価が続けられています。 iPS細胞を用いた治療はどうすれば受けられますか? 現在、iPS細胞を使った治療は一般の医療として受けられる段階ではありません。多くは臨床研究として行われており、治療を希望する場合は研究に参加する方法のみとなります。 参加には病気や健康状態などの条件があり、必ずしも効果が得られるわけではないため、十分な説明を受けた上で検討する必要があります。 iPS細胞が実用化されるのはいつですか? iPS細胞を使った治療には大きな期待がありますが、現在のところ「いつ実用化されるか」は断言できません。 日本ではパーキンソン病や加齢黄斑変性などで臨床研究が進んでいますが、これは一般に治療として提供する前の段階です。そのため現時点では、すぐに医療機関で受けられる状況ではありません。 参考文献 (文献1) 指定難病の疾患特異的iPS細胞リソースを構築―希少難病の病態解明や治療法開発に役立つ疾患iPS細胞を多数作製―|京都大学 iPS細胞研究所 CiRA(サイラ) (文献2) iPS細胞を利用した移植:拒絶反応なく定着-マウスiPS細胞とES細胞の免疫原性※1比較に成功-|国立研究開発法人 量子科学技術研究開発機構 (文献3) 再生医療における移植モデルの開発に初めて成功―iPS細胞を用いた移植医療への貢献に期待―|国立研究開発法人 日本医療研究開発機構 (文献4) iPS細胞の誕生から医療応用まで|Glycoforum (文献5) 疾患特異的iPS細胞を活用した難病研究|再生医療実現拠点ネットワーク事業 再生医療実現拠点ネットワークプログラム (文献6) iPS細胞の安全性について|Personal iPS (文献7) iPS細胞における造腫瘍性リスク評価に関して|国立がん研究センター がんゲノミクス研究分野 柴田 龍弘 (文献8) ヒトiPS細胞の品質評価と安定供給への取り組み|産総研 TODAY 2012-06 (文献9) 再生医療用細胞加工物の品質・安全性確保のための科学的課題|国立医薬品㣗品衛生研究所 再生・細胞医療製品 (文献10) Phase I/II trial of iPS-cell-derived dopaminergic cells for Parkinson’s disease|nature (文献11) 2018年度 研究事業成果集 iPS細胞を用いたパーキンソン病に対する細胞移植治療の医師主導治験がスタート|国立研究開発法人 日本医療研究開発機構 (文献12) 加齢黄斑変性に対する自己iPS細胞由来網膜色素上皮シート移植-安全性検証のための臨床研究結果を論文発表-|京都大学 iPS細胞研究所 CiRA(サイラ) (文献13) iPS細胞から作製した心筋細胞シートの医師主導治験の実施~治験計画前半の移植実施報告~|国立研究開発法人 日本医療研究開発機構 (文献14) 「iPS由来膵島細胞シート移植に関する医師主導治験」の開始について|京都大学医学部附属病院
2026.01.29 -
「大腸がんと痔の血便の違いは?」 「見分けるポイントはある?」 大腸がんと痔の血便や出血は、病状によって類似するため見分けることが困難な場合があります。そのため、血便の頻度やそのほかの大腸がんの症状を確認することが重要です。 本記事では、大腸がんと痔の血便や出血の違いをはじめとして以下を解説します。 血便や出血以外の大腸がんの症状 大腸がんと痔の血便や出血の見分け方 早期発見するための検査 大腸がんの予防方法 大腸がんは40歳以降からリスクが高まるとされています。(文献1)血便など気になる症状が現れている方は参考にしてください。 なお、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、さまざまな病気の治療に応用されている再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。 気になる症状がある方は、ぜひ一度公式LINEをご利用ください。 大腸がんと痔の血便や出血の違いとは? 大腸がんと痔の血便や出血は、似ていることがあるため見分けるのが困難な場合があります。 病名 血便や出血の違い 大腸がん がんの場所により赤色の便が出たり赤黒い便が出たりする いぼ痔(痔核) 痛みのない鮮やかな赤色の血便が多い 切れ痔(裂肛) 強い痛みを伴う鮮やかな赤色の血便が多い 以上のように大腸がんと痔の血便は似ているため、「出血は痔によるもの」と放置されることがあります。また、大腸がんはがんができる場所によっては、血便がはっきりと現れないため見逃されることもあるため注意が必要です。 以下では、それぞれの血便や出血の違いについて詳しく解説します。 大腸がん|がんの場所により赤色の便が出たり赤黒い便が出たりする 大腸がんは初期症状がほとんど現れません。ある程度進行すると血便や便通異常などの症状が現れます。 また、がんができる部位によって血便の症状が以下のように異なります。 部位 血便の特徴 大腸の右半分 わかりにくい 大腸の左半分 赤黒い血便や粘液と血が混ざった便 直腸 赤色の便 以上のように大腸がんの血便の症状は大きく分けると3通りあり、血便だけで大腸がんと判断するのは困難です。また、肛門を拭いた際に、ペーパーに鮮やかな赤色の血が付くと「痔によるもの」と思うことが多いかもしれません。しかし、直腸がんの場合は、排便後にペーパーに鮮やかな赤色の血が付くことがあります。 ただ、これらの血便や出血だけでは判断ができないため「血便の頻度や持続期間はどれくらいか」「そのほかの大腸がんの症状は現れていないか」などの確認が重要です。症状が血便や出血だけであっても、頻度が多いのであれば医療機関の受診を推奨します。 いぼ痔(痔核)|痛みのない鮮やかな赤色の血便が多い いぼ痔は肛門の血管がうっ血して腫れ、いぼ状になった状態です。下痢や便秘、排便時のいきみが原因で引き起こされます。 出血が起きると鮮やかな赤色の血便が見られ、出血量が多いとポタポタと血が落ちることもあります。 そのほかのいぼ痔の症状の特徴は以下のとおりです。 排便時に出血が多い 多くの場合は痛みが現れない 重度であると粘液で下着が汚れる 肛門付近に血栓ができるタイプのいぼ痔(血栓性外痔核)の場合は強い痛みが現れます。 切れ痔(裂肛)|強い痛みを伴う鮮やかな赤色の血便が多い 切れ痔は、便秘などによって肛門の内側に裂け目ができている状態です。便秘気味の20〜40歳代の女性に多く見られます。出血が起きると強い痛みとともに少量の鮮やかな赤色の血便が現れるのが特徴です。 多くは硬い便を無理に出そうとするのが原因ですが、長期間続く下痢により、肛門が炎症して起こることもあります。 血便や出血以外の大腸がんの症状 大腸がんはある程度進行すると、血便や出血以外にも以下のような症状が現れることがあります。 大腸がんの症状 大腸の右側にがんができた場合 大腸の左側にがんができた場合 血便 まれに起こる 発見のきっかけになることが多い 腹痛や嘔吐 まれに起こる 比較的起こる 貧血 発見のきっかけになることが多い 比較的起こる 細い便 現れないことが多い 比較的起こる 排便習慣の変化 (便秘や下痢など) まれに起こる 比較的起こる 腹部の張り 比較的起こる まれに起こる なお、大腸がんの痛みは、がんそのものから発生するわけではありません。がんにより腸の内容物の通過が妨げられることで現れます。そのため、がんによる腹痛は、現れては治まるを繰り返す特徴があります。 大腸がんと痔の血便や出血の見分け方 大腸がんが発症してある程度進行すると、赤黒い血便が現れることが多いです。しかし「右側の大腸がんでは血便がわかりにくいことがある」「直腸がんでは痔と同様の鮮やかな赤色の血便が現れる」などの理由により、血便だけでは大腸がんを見分けることは難しいです。 そのため、血便や出血だけでなく、以下のような大腸がんの主な症状のいずれかが現れていないか確認しなければなりません。 血便がある 貧血または立ちくらみがする 便秘や下痢を繰り返している 便が細い 何度もトイレに行く 以上の症状のうち1つでも頻繁にかつ長い期間現れている場合は、大腸がんのおそれがあるため医療機関の受診を推奨します。(文献2) 大腸がんを早期発見するための検査 大腸がんを早期発見するための代表的な検査には、便潜血検査や大腸内視鏡検査があります。これらの検査について詳しく解説します。 便潜血検査 便潜血検査とは、便の中に含まれる微量な血液を調べる検査です。出血の有無により大腸がんが発生していないかを調べることができます。陽性となった場合は精密検査が必要です。 自覚症状が現れていない大腸がんを発見するためにも有効な検査です。便潜血検査は、1日法と2日法の2種類がありますが、2日分の便を検査する2日法が推奨されています。がんからの出血は毎日起きているわけではないためです。 便潜血検査では、痔からの出血により陽性となることもあります。しかし「痔の出血によるもの」と決めつけず、陽性となった際は精密検査を受けることが推奨されています。 大腸内視鏡検査 大腸内視鏡検査は、内視鏡という細い管の先端に小型カメラがついた医療器具を用いて、腸内を直接観察する精密検査です。肛門から内視鏡を挿入して大腸全体を調べます。 早期の大腸がんやポリープを発見するのに有効です。がんが疑われる部位を発見した際は、内視鏡により一部を採取して病理検査(顕微鏡でさらに詳しく調べる検査)を行います。 なお、検査中にポリープの切除も可能です。便潜血検査により陽性となった方は、大腸内視鏡検査を受ける必要があります。 大腸がんの予防方法 大腸がんの予防において、まず重要なことは定期的に検診を受けることです。便潜血検査においては、40歳以上の方は年に1回の間隔で受けることを推奨されています。(文献3)日常生活における予防方法としては、食生活の改善や適度な運動が重要です。 例えば以下のような内容です。 食物繊維を十分に摂る 肉類の過剰摂取は避ける 加工肉の摂取は極力避ける 適正な体重を維持する 適度な運動習慣を定着させる がん予防において、これらの食生活の改善や運動習慣の定着によって、免疫力を高めることも重要とされています。 なお、免疫力を活用したがん予防として「免疫細胞療法」があります。詳しくは以下のページをご覧ください。 まとめ|排便時に血便や出血が続く場合は検査を受けよう 大腸がんと痔の血便や出血は、症状が似ているため見分けるのが難しい場合があります。 直腸がんでは、いぼ痔や切れ痔と同じように鮮やかな赤色の血便が出ることがあります。一方、がんの部位によっては血便がはっきり現れないこともあり、注意が必要です。 大腸がんであるかどうかを判断するには、血便や出血だけでなく、そのほかの大腸がんの症状である貧血、下痢、便秘、「便が細い」「何度もトイレへ行く」などの確認が重要です。これらの症状が一つでも頻度が多く長い期間続いているのであれば、自己判断しないで早めに医療機関を受診してください。 当院「リペアセルクリニック」では、がん予防を目的とした免疫細胞療法を行っております。詳しくは以下をご覧ください。 大腸がんと痔の違いに関するよくある質問 「痔だと思ったらがんだった」は20〜30歳代でもある? 20〜30歳代において「痔だと思っていた血便の原因が大腸がんだった」というケースが多いかは不明です。しかし、20〜30歳代でも大腸がんはまれに見つかっています。(文献4)年齢関係なく気になる症状が現れている方は、医療機関を受診してください。 大腸がんの血便や出血は何日続く? 大腸がんからの出血は常に起きているとは限りません。しかし、多くの場合は少量の持続性の出血です。少量の出血であるため気づかないことが多く、検診などで貧血が見つかり、その後の精密検査にて大腸がんが発見される場合もあります。 参考文献 (文献1) 大腸がんとは|国立がん研究センター中央病院 (文献2) 直腸がん|恩賜財団済生会 (文献3) 大腸がん(最新:2024年度版)|がん対策研究所 (文献4) 当施設における若年者大腸腫瘍症例の臨床的検討|日本人間ドック・予防医療学会誌
2026.01.26 -
- 内科疾患
- 内科疾患、その他
大腸がんの治療中に「何を食べれば良いのか」「手術前後で食事はどう変わるのか」と悩む方は少なくありません。 医師から食事制限のアドバイスをされても、具体的にどのような食材を選べば良いのかわからず、不安を感じることもあるでしょう。 食事管理は大腸がん治療を支える重要な要素のひとつです。適切な食事を心がけることで体への負担を抑え、回復を後押しできます。 本記事では、治療段階ごとの食事の注意点や取り入れたい食品・避けたい食品、さらに取り入れやすいレシピまで解説します。正しい食事管理を知り、より適した治療を行うための参考にしてください。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。気になる方は今すぐ登録して、内容をチェックしてみてください。 大腸がんにおける「食事」の重要性 大腸がんの治療では、手術や抗がん剤といった医療行為だけでなく、日々の食事が体調や回復を左右する重要な要素となります。 ここでは、大腸がんの治療段階ごとに、食事でとくに気をつけたいポイントを解説します。本章を参考に、該当する治療段階の食事の注意点を把握しましょう。 手術前後|腸への負担軽減と合併症(腸閉塞)予防 大腸がんの手術前後は、腸への負担を抑え、腸閉塞などの合併症を防ぐことが重要です。 手術前は、過度な食物繊維や高脂肪食、胃腸に負担のかかる食品を控え、消化の良い食事を心がけましょう。手術前日は食事を中止することが多いため、医師の指示の確認が必要です。 手術後は腸が回復途中のため、引き続き腸への刺激を避けた食事管理が必要です。入院中は流動食から始めて徐々に常食へ移行しますが、その後も海藻やきのこ、ごぼうなど食物繊維を多量に含む食品や揚げ物、刺激物は控えましょう。 退院後も術後3カ月程度は腸の動きが不安定なため、水分を十分に摂り、よく噛んでゆっくり食べることが大切です。とくに便秘や下痢の症状が生じているときは、こまめな水分補給を心がけましょう。 抗がん剤治療中|副作用による食欲不振対策・体力の維持 抗がん剤治療中は、薬の副作用として食欲不振や味覚の変化などが起こりやすく、普段どおりの食事が難しくなる場合があります。 副作用が強い日は無理に食べようとせず、こまめな水分補給が優先されます。また、抗がん剤の副作用は人によって異なるため、症状に合わせて以下のように食事の摂り方を工夫するのもおすすめです。 症状 対応方法の例 食欲低下 1回量を少なめにし、回数を増やして少量ずつ食べる 味覚異常 甘さや酸味など、味覚の変化に合わせた味付けを試す このような対策を取り入れながら、無理のない範囲で栄養不足を防ぎ、体力の維持を心がけましょう。 予防・再発防止|発症リスクを下げるための腸内環境づくり 大腸がんの予防や再発防止を目的とする場合、腸内環境を整える生活習慣と食事が重要です。過度な飲酒や喫煙は大腸がんの発症リスクを高めるため、できるだけ控えましょう。 食事面では、カルシウムや食物繊維の適切な摂取が、腸内環境の改善や大腸がんリスク低下につながるとされています。(文献1)(文献2) ただし、治療中や術後は腸閉塞を招く恐れがあるため、食物繊維には注意が必要です。治療中は控え、医師の許可が出てから予防・再発防止として取り入れるようにしましょう。 また、ハムやソーセージ、ベーコンなどの加工肉の過剰摂取は控えることが推奨されます。加工肉に含まれる亜硝酸塩や、調理・加工の過程で生成される発がん性物質が大腸に悪影響を及ぼすリスクがあるためです。 予防や再発防止の観点から、加工肉の摂取は意識的に減らしていきましょう。 大腸がんの治療・予防におすすめの食事 治療や予防のための食事では、消化が良く栄養バランスの整った食品を選ぶことが大切です。とくに治療中や術後は、腸への負担を抑えながら、体力の回復や維持に役立つ食材を意識して取り入れましょう。 以下は、大腸がんの治療中や術後におすすめの食品例です。 食品群 おすすめの食品例 たんぱく質類 ・鶏ささみ ・卵 ・乳製品(ヨーグルト・牛乳など) 果物 ・バナナ ・桃 ・りんご ※缶詰を使う、軟らかく加熱調理するなどの工夫がおすすめ 主食 ・おかゆ ・うどん ・食パン とくに術後は腸への負担を考慮しながら、消化に良く体力の回復に役立つ食品を毎食に少しずつ取り入れるようにしましょう。 また、大腸がんの予防には全粒穀類(玄米やオートミールなど)、食物繊維を含む食品、乳製品などを積極的に取り入れるのもおすすめです。 大腸がんの治療・予防のために避けたい食事 大腸がんの治療中や術後、また予防・再発防止を意識する段階では、腸に負担をかける食事を避けることが重要です。治療・予防のいずれの場合でも、以下のような食品は腸への負担となりやすいため、過度な摂取は控えましょう。 高脂肪食(揚げ物、脂身の多い肉など) アルコール・カフェインを含む飲み物 辛味や塩味が強い刺激物 その他、とくに注意したいのが食物繊維を過剰に含む食品です。海藻類・きのこ類・ごぼう・たけのこなどは食物繊維が豊富で、予防の観点では有用とされています。(文献2)ただし、治療中や術後は腸内で詰まりやすく、腸閉塞のリスクを高める恐れがあるため控えましょう。 また、大腸がんの予防の観点では、赤肉と呼ばれる牛、豚、羊、馬、ヤギの肉も、過剰摂取を控えるべきとされています。 病状や治療内容によって必要な食事制限は異なります。医師や管理栄養士から個別に指示がある場合は、それを最優先で守るようにしましょう。 大腸がんの食事でおすすめのレシピ ここからは、治療や目的の段階に応じたおすすめレシピの一例をご紹介します。 手術前後の場合 抗がん剤治療中の場合 発症予防・再発防止が目的の場合 それぞれの体調や治療状況に合わせ、毎日の食事づくりの参考にしてください。 手術前後の場合 大腸がんの手術後は、消化に負担をかけない食品から始め、腸の回復を促す段階的な食事が大切です。とくに食物繊維や消化の悪い食品は控える必要があります。 以下は、手術前後に取り入れやすい消化に優しいメニューの一例です。 分類 メニュー例 主食 おかゆ、食パン 主菜 ロールキャベツ、魚の塩焼き 汁物 ポトフ、味噌汁 食事は1日3食を基本に、小分けにして少量ずつ摂ると腸への負担がさらに軽減します。退院後も腸の状態に合わせて少しずつ通常の食材や食感へ戻していきましょう。 医師や管理栄養士から個別に栄養指導があった場合は、その内容・方針を厳守してください。 抗がん剤治療中の場合 抗がん剤治療中は、副作用として食欲不振や味覚の変化、吐き気などが出やすく、普段の食事が負担に感じられることがあります。 治療中で食事に支障を感じている場合は、症状に合わせて食べやすいメニューを選ぶことが大切です。以下は、症状別に取り入れやすいレシピの一例です。 症状 おすすめのレシピ例 食欲不振・吐き気 ・麺類 ・豆腐や卵料理 ・塩分抑えめの漬物や酢料理 味覚障害 ・蒸し野菜(好みの味のソースやタレをかける) ・酢料理 ・だしを効かせた料理 また、調理の際は食材を細かく刻んだり、とろみをつけたりすることで、のど越しが良くなり摂取しやすくなります。 副作用が強いときは体調に合わせて食べられそうなものを選び、少量を数回に分けて食べることを心がけましょう。 発症予防・再発防止が目的の場合 大腸がんの発症予防や再発防止を目指す場合、腸に負担をかけにくい食品を基本に、栄養バランスの整った食事を継続することが大切です。 糖質や脂質を過度に摂り過ぎないよう注意しながら、たんぱく質・ビタミン・ミネラルをバランス良く取り入れましょう。 以下は、予防を意識したメニューの一例です。 分類 メニュー例 主食 雑穀ご飯、玄米入りご飯 主菜 焼き魚、豆腐ハンバーグ 副菜 納豆、温野菜 汁物 具材を豊富に入れた味噌汁 大腸がんの発症または再発予防を目的とした食事は、日々の食習慣の積み重ねが大きく影響します。無理に特別な食品を増やさずに毎日の食事でバランスを意識し、手に入れやすい食材で続けられる食生活を心がけましょう。 正しい食事管理で大腸がんの治療を支えよう 正しい食事管理は、大腸がんの治療や合併症の予防、生活の質を支える重要な要素です。手術前後や抗がん剤治療中など、それぞれの段階に合った食事を選び、必要な栄養を補う食習慣を身につけましょう。 本記事でご紹介した内容が、ご自身やご家族の治療中・治療後の食生活を支える一助になれば幸いです。 栄養管理や治療後の体調に不安のある方は、再生医療を専門とするリペアセルクリニックの公式LINEでの無料相談もご活用ください。 大腸がんの食事についてよくある質問 食事が原因で大腸がんになることはある? 大腸がんは、特定の食品を「1つ食べたら必ず発症する」といった単純な原因で起こるものではありません。ただし、長年にわたる食習慣は、発症リスクに影響する懸念があるとされています。(文献3) たとえば以下のような食事を多く摂る生活が続くと、発症リスクが高まる可能性が考えられます。 ハムやソーセージなどの加工肉 糖質・甘味料が過剰に含まれた飲み物(清涼飲料水等) 揚げ物やステーキなどの高脂肪食 これらの食品を日常的に摂り過ぎないよう意識し、栄養バランスの整った食事を心がけることが、大腸がん予防につながります。 なお、大腸がんの原因については以下の記事にてより詳しく解説しています。あわせて参考にしてください。 大腸がんの予防におすすめの食事は? 予防におすすめの食事は以下の通りです。 おすすめの食事 具体例 食物繊維が豊富な野菜・果物 ※ 大腸がんの治療中や術後など、腸に負担をかけたくない時期は控える ・野菜(ほうれん草、ブロッコリーなど) ・根菜類(にんじん、ごぼうなど) ・果物(バナナ、りんごなど) カルシウム・ビタミンDが豊富な食材 ・牛乳 ・小魚 発酵食品 ・納豆 ・味噌 ・ヨーグルト 大腸がんの予防は、一時的な食事制限ではなく、日々の食習慣の積み重ねでリスクを下げていくことが大切です。 バランスの良い食事は、体の免疫力や回復力を高める土台にもなります。無理なく続けられる食品選びと調理方法を意識し、健康な食生活を目指しましょう。 生活習慣の改善は大腸がん予防の基本ですが「体の内側から免疫機能を高めたい」とお考えの方には、再生医療を活用する選択肢もあります。 リペアセルクリニックでは、免疫細胞の働きに着目した再生医療(免疫細胞療法)に関する情報提供を行っております。再生医療についての情報は、公式LINEで受け取ることができます。「まずは情報だけ知りたい」「自分や家族の状態でも相談できるのか不安」とお考えの方は、ぜひ登録してみてください。 大腸がんの手術後、食事制限はいつまで続きますか? 大腸がんの手術後の食事制限は、一般的に3カ月程度が目安です。術後は腸の機能がまだ十分に回復していないため、食物繊維を多量に含む食品や消化しにくい食べ物は控えましょう。 手術直後の入院中から重湯やおかゆなどの消化の良い食事から開始し、腸の状態を確認しながら段階的に食事内容を進めていくのが一般的です。問題がなければ、徐々に普通食へと戻します。 ただし、食事制限が必要な期間は、切除した腸の範囲や手術方法、術後の回復状況によって個人差があります。食事について医師から指示があれば、必ず従いましょう。 参考文献 文献1 Dietary calcium, vitamin D, and the risk of colorectal cancer - PubMed 文献2 食物繊維摂取と大腸がん罹患との関連について | 現在までの成果 | 多目的コホート研究 文献3 Dietary patterns and colorectal cancer risk in middle-aged adults: A large population-based prospective cohort study - PubMed
2026.01.26 -
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なぜ「65歳以上の大腸がんの内視鏡検査はやめなさい」という意見があるのでしょうか。それは高齢になるほどに、腸閉塞や腸穿孔などの合併症のリスクが高まるためであると考えられます。 本記事では「65歳以上の大腸がんの内視鏡検査はやめなさい」という意見がある理由の詳細をはじめとして以下を解説します。 高齢者の検査のリスク 検査を受ける必要性 検査を受けられない人 検査の流れと費用 大腸がんの予防方法 検査を受けるべきかどうかは、その人の健康状態によって異なります。リスクを考慮した選択をするために本記事を参考にしてください。 なお、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、さまざまな病気の治療に応用されている再生医療の情報提供と簡易オンライン診断を実施しております。 がん予防に関する再生医療について知りたい方は、ぜひ一度公式LINEをご利用ください。 なぜ「65歳以上の大腸がんの内視鏡検査はやめなさい」という意見があるのか 「65歳以上の大腸がんの内視鏡検査はやめなさい」という意見がある理由は、高齢者に対する内視鏡検査は、身体に与える負担や合併症のリスクが高いためと考えられます。 年齢が上がるほどリスクも増加し合併症の発生率は50〜64歳の方と比較して、75〜85歳の方は3倍ほど高いとの報告があります。(文献1)検査の利益がリスクを上回らない場合もあるため、慎重な選択をしなければなりません。 高齢者の大腸内視鏡検査のリスク 高齢者は大腸内視鏡検査により、以下のような合併症のリスクが高まるため、慎重に判断する必要があります。 腸閉塞 腸管穿孔 敗血症 それぞれの合併症について詳しく解説します。 腸閉塞 腸閉塞とは、なんらかの原因により腸管が塞がれてしまった状態のことです。もともと腸が狭くなっている方は、検査前に下剤や腸管洗浄剤を服用することで腸閉塞が誘発されるリスクがあります。 腸閉塞を疑う症状は以下の通りです。 冷汗 腹痛 吐き気・嘔吐 腹部の張り とくに自宅で下剤を服用する場合は、これらの徴候が見逃されるおそれがあります。検査前に腸管の通過障害がないか確認が必要です。 腸管穿孔 腸管穿孔とは、胃や腸に穴があいてしまった状態のことです。前処置で行う下剤や腸管洗浄剤を服用したことにより、腸管の内圧が急激に上昇して引き起こされることがあります。 腸管穿孔が起きると以下のような症状が現れます。 激しい腹痛 腹部の張り 吐き気・嘔吐 発熱 こちらも腸管の通過障害がリスクとなるため、検査の前に評価をしなければなりません。 敗血症 敗血症とは、感染症がきっかけとなり体の防御反応が過剰に働いてしまうことで、全身に深刻な影響が及ぶ状態を指します。 進行すると意識障害や全身への血流低下などが現れ、命に関わる危険な状態になるおそれがあります。大腸内視鏡検査においては、腸閉塞や腸管穿孔が起きた際に敗血症が発症するリスクがあります。 腸閉塞や腸管穿孔により、腸管を保護する機能が壊れてしまい、腸管の細菌や毒素が体内に巡ってしまうためです。敗血症のリスクもあるため、腸閉塞や腸管穿孔を疑う症状には十分な注意が必要です。 65歳以上の方が大腸内視鏡検査を受ける必要性 大腸がんの発症率は40歳代あたりから上昇します。とくに50歳代以降からは年齢が上がるにつれて、発症率が高くなっています。(文献2)しかし、65歳以上の方が大腸内視鏡検査を受けるかどうかの必要性は、本人の健康状態と医師の判断によります。 なお、国立がん研究センターによる有効性評価に基づく大腸がん検診ガイドライン(2024年度版)においては、大腸内視鏡検査を対策型検診(公共政策として行う検診)として実施しないことを推奨しています。(文献1) これは年代関係なく初回の大腸内視鏡検査が「異常なし」であったにも関わらず、大腸内視鏡検査を継続的に受けることは、得られる利益よりも不利益が上回るためです。さらに、利益と不利益に関する情報について検査を受ける人と医療者で、適切に共有して判断できる仕組みを整えることが必要だと言われています。 大腸内視鏡検査を受けられない人 以下に該当する方は、腸閉塞や腸管穿孔のリスクがあるため大腸内視鏡検査を受けることは困難です。 急激に発症した腹痛がある方 腹膜に炎症がある方 腸管の通過障害がある方 そのほかにも、検査への協力が困難な障害者や認知症の患者様は、検査方法を個別に検討する必要があります。 一般的な大腸内視鏡検査の流れと費用 大腸内視鏡検査には、入院して下剤を服用する院内法と自宅で下剤を服用する在宅法があります。 下剤や腸管洗浄剤を服用して、準備が整ったら以下のように検査は進みます。 検査着に着替えて検査室に案内してもらう 腸の働きを抑える鎮痙剤(ちんけいざい)を注射する 体の左側を下にして検査台に横になる 肛門から内視鏡を挿入して腸管内を観察する 鎮痛剤や鎮静剤を投与した場合は、検査終了後にリカバリールームで1時間ほど安静にする 検査が始まると内視鏡を適切に挿入するために体の向きを変えたり、腹部を押さえたりすることもあります。強い痛みが現れた際は医師に伝えてください。 検査自体は通常15〜30分程度で終了します。便潜血検査で陽性となり、医師が検査を必要と判断した場合は保険が適用され自己負担は3割になります。費用は医療機関によって異なるため、受診予定の医療機関のホームページなどを確認してください。 大腸がんの予防方法 大腸がんの予防方法として以下が挙げられます。 定期的に検診を受ける 食生活の乱れを改善する 免疫力を高める それぞれの詳細を解説します。 定期的に検診を受ける 大腸がんを予防するには、定期的に検診を受けることが重要です。便潜血検査では、微量な出血でもポリープを発見できる可能性があるためです。がん化するおそれのあるポリープを早期に発見して、取り除くことができれば大腸がんの予防につながります。 日本においては、40歳以上の方は年に1回の便潜血検査が推奨されています。(文献3)便潜血検査で陽性反応が出た場合は、大腸内視鏡検査や大腸CT検査が選択肢として挙げられます。 食生活の乱れを改善する 大腸がんは食生活と密接に関連しており、食生活の改善で予防できる可能性があります。 以下のポイントを参考にして食生活の改善を心がけましょう。 食生活の改善のポイント 詳細 食物繊維を十分に摂る ・十分な量の食物繊維の摂取は大腸がんの予防効果があるとされている ・しかし、多数ある食物繊維に関する研究結果は一致していない 肉類の過剰摂取は避ける ・赤身肉を多量に摂取すると大腸がんのリスクが高まる ・赤身肉の摂取量は週に500gまでとする 加工肉の摂取は極力避ける ・ソーセージやハム、ベーコンなどはがんのリスクを高める ・1日50gの摂取で大腸がんのリスクが1割増加すると報告がある お酒を飲み過ぎない ・毎日2合以上お酒を飲む人は飲まない人と比較して、2.1倍の大腸がんのリスクがある ・飲酒しないことが最も良いとされている (文献4)(文献5)(文献6) そのほかにも適正体重の維持や適度な運動習慣も重要とされています。 免疫力を高める 免疫力が低下すると、発生したがん細胞を消滅させることができなくなり、がんの発症リスクが高まります。免疫力を高めるには、前述した食生活の改善などが重要です。 また、免疫力を高める食生活の一例として以下が挙げられます。 炭水化物やたんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラルなどをバランス良く摂取する 青魚に豊富に含まれるドコサヘキサエン酸(DHA)やエイコサペンタエン酸(EPA)の摂取割合を増やす 強い抗酸化作用のある緑黄色野菜や淡色野菜などを積極的に摂取する ほかにも、免疫力を高める再生医療という選択肢もあります。当院「リペアセルクリニック」では、がん予防のために免疫力を高める再生医療を行っています。詳しくは、以下のページをご覧ください。 まとめ|65歳以上の方で大腸内視鏡検査を受けるかは医師に相談しよう 65歳以上の方が大腸内視鏡検査を受けるべきかは、本人の健康状態と医師の判断によって異なります。年齢が上がるほどに、検査時の腸閉塞や腸管穿孔、敗血症などのリスクが高まります。これらのリスクを考慮して、自身で納得できる判断をしなければなりません。 また、入院をする院内法を選択すれば、合併症を疑う症状が現れた際に迅速な対応ができます。しかし、自宅で下剤を服用して検査を受ける在宅法の場合は、医療機関に到着するまで対応が遅れることを考慮する必要があります。これらの検査の受け方も十分に検討しましょう。 65歳以上の大腸内視鏡検査に関するよくある質問 Q.高齢者が受けるには入院が必要? 大腸内視鏡検査では、自宅で下剤を服用する在宅法と、入院して下剤を服用する院内法を選択できます。院内法では、医療者が患者様の状態を確認できるため、合併症が疑われた際に迅速な対応が可能です。 Q.70、80、90歳代でも受けるべき? 70歳以上の方が受けるべきかどうかは、その人の健康状態と医師の判断によります。検査による利益と不利益を考慮して、医師と相談しながら検討する必要があります。 Q.異常なしから何年後に受けるべき? 大腸内視鏡検査を受けたあと「異常なし」と診断された場合は、通常の検診に戻ります。ポリープが発見された場合は、数や大きさによって大腸がんのリスクが高まるため、1〜5年後の間で再度大腸内視鏡検査を受けることを推奨されます。 Q.何歳まで受けられるのか? 日本の場合は年齢制限を設けていません。任意であれば何歳でも受けることができます。しかし、高齢であるほどに事前の診察と医師との相談が重要になります。 参考文献 (文献1) 有効性評価に基づく大腸がん検診ガイドライン2024年度版|国立がん研究センター (文献2) 大腸がんとは|国立がん研究センター (文献3) 大腸がん検査について|国立がん研究センター (文献4) がん予防|厚生労働省 (文献5) 大腸がん予防及び治療後の再発予防のための食事|耳原総合病院 (文献6) 米飯摂取と大腸がんとの関連について|がん対策研究所
2026.01.26














