「Clawdbot」(また名称が変更された)にとって、この1週間はさまざまな出来事があった。さらに、パーソナライズされた人工知能(AI)アシスタントおよびチャットボットの登場によって、サイバー犯罪が一変するかもしれないことを、私たちはClawdbotに思い知らされた。
「OpenClaw」(旧Clawdbot/「Moltbot」)とはどんなものなのか
「実際に仕事をするAI」と呼ばれるClawdbotは、オーストリアの開発者Peter Steinberger氏によって、オープンソースプロジェクトとして立ち上げられた。Clawdbotという最初の名称は、AnthropicのAIアシスタントである「Claude」に敬意を表して名付けられたが、知的財産権(IP)の問題が発生したため、Moltbotという名前に変更された。
Steinberger氏によると、Moltbotという発音しにくい名称は、「午前5時に実施されたコミュニティーとの混沌とした『Discord』ブレインストーミングで選ばれた」ものだったため、この名称がすぐに変更されたことに驚いた人はいなかったという。だが、OpenClawという最新の名称は、今後ずっと使用されることになるかもしれない。Steinberger氏が、「商標調査で何も問題は発見されておらず、ドメインも購入済みだ。移行コードの作成も終了している」とコメントしているからだ。同氏は、「この名前はこのプロジェクトの現在の姿を言い表している」と付け加えた。
名称の変遷はさておき、OpenClawがAIコミュニティーにとって重要であるのは、ユーザーのクエリーを受けて応答したり、コンテンツを生成したりするのではなく、自律性に焦点を当てているからだ。OpenClawは、パーソナライズされたAIが将来的に私たちの日常生活に組み込まれる可能性を示す最初の実例になるかもしれない。
OpenClawは何ができるのか
OpenClawは、AnthropicやOpenAIによって開発されたものを含む複数のモデルを利用する。ユーザーはAnthropicのClaude、「ChatGPT」「Ollama」「Mistral」など、互換性のあるモデルの中から好きなものを選択できる。
個々のマシンに格納されている間、OpenClawは「iMessage」や「WhatsApp」などのメッセージングアプリを通してユーザーとコミュニケーションを取る。ユーザーは、スキル(プラグイン)を選択してインストールし、他のソフトウェアを統合して機能を強化することが可能だ。Discordや「Twitch」「Google Chat」、タスクリマインダー、カレンダー、音楽プラットフォーム、スマートホームハブ、電子メールおよびワークスペースアプリなどのスキルがある。OpenClawはユーザーに代わってアクションを実行するため、広範なシステム権限を付与することが必要になる。
Steinberger氏によると、本稿執筆時点で、OpenClawは「GitHub」において14万8000個以上のスターを獲得しており、何百万人もの訪問者数を記録しているという。
OpenClawは、ほとんどの防御者にとって悪夢のようなセキュリティ上の課題に直面している。しかし、このプロジェクトが1人の開発者だけでは対処できないほど大規模になっていることを考慮すると、私たちは、報告されたバグや脆弱(ぜいじゃく)性が迅速に修正されていることに感謝しなければならない。
Steinberger氏はブログ投稿で、「プロジェクトの安全性強化に尽力してくれている全てのセキュリティ技術者に感謝したい」と述べた。「われわれは今週、機械によるチェックが可能なセキュリティモデルをリリースした。今後もさらなるセキュリティの改善に取り組んでいくつもりだ。プロンプトインジェクションは依然として業界全体で未解決の問題であることを忘れないでほしい。そのため、強力なモデルを使用して、セキュリティのベストプラクティスを研究することが重要である」

