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【熟の極み】マツダ6 “20周年記念モデル”試乗。色褪せない独自の魅力が光る
掲載 carview! 文:ピーコックブルー/写真:マツダ 75
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マツダ6 20周年記念モデルに試乗
発売から11年目を迎えたフラッグシップ

2012年11月、マツダは3代目となる「アテンザ」を発表しました。2011年の東京モーターショーに出展された「雄(TAKERI)」のデザインを踏襲した流麗なセダンの登場に、多くのマツダファンが湧きました。
しかしアテンザは、2019年8月にはグローバルに合わせた「マツダ6」へと名称が変更されたものの、現行型が2012年に登場して以来1度もフルモデルチェンジが行われることなく現在に至ります。
発売当初はマツダのフラッグシップモデルという位置付けであったマツダ6(アテンザ)ですが、2022年には新世代ラージ商品群の第1弾である「CX-60」が登場し、さらに2023年にはその3列シート版である「CX-80」が追加される見込みであることを考えると、フラッグシップモデルとしての役割はかつてと比べて薄くなったのも事実です。
一方、2022年12月には、初代アテンザの登場から数えて20周年を記念する特別仕様車「20th Anniversary Edition」が追加されています。今回はこの「20th Anniversary Edition」に試乗する機会を得たので、その様子をレポートします。
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熟味を増した「人馬一体」の走り

今回試乗したモデルに搭載されていたのは、2.2Lのクリーンディーゼルエンジン「SKYACTIV-D 2.2」です。
2022年12月の商品改良では、エンジン出力とトルク向上に加えてアクセルペダル踏力変更により、走りのコントロール性が高められています。
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また、パワーステアリングのアシスト特性にも修正が施されたことで、ステアリングの手応えが増し“人馬一体”の走りに磨きがかかっています。
これに加え、最高出力200PS/最大トルク450Nmというパフォーマンスが生み出す力強い走りはいまもなお健在で、ドライビングプレジャーこそがマツダ6の大きな魅力であることを再確認しました。
実際、マツダ6はこのクラスのセダンでディーゼルエンジンを搭載しているほとんど唯一のモデルです。電動化が進む昨今の自動車業界を見ると、この独特のフィーリングを楽しめるのはあとわずかかもしれません。
熟成されたエンジンに加え、走りを支えるサスペンションのマッチングも絶妙であるため、高速道路や市街地、住宅街の路地といったあらゆるシーンで快適な走りを見せてくれたのも特筆すべき点です。
マツダ6の走りは、もともと素性の良いボディとパワートレイン、そして足回りといったクルマの基本を構成する部分が10年の時を経て最高のハーモニーを奏でている結果と評することができます。
ただ、ディーゼルエンジン特有のガラガラ音やフロントヘビーな走りは、昨今のハイブリッド車などに慣れたユーザーからは、ややネガティブに感じる可能性はあります。好みの問題と言ってしまえばそれまでですが、競合モデルの少ないマツダ6だからこそ、まずは試乗をしてみることをおすすめします。
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デザインは今なお色褪せない

マツダ6(アテンザ)が登場した際、多くの人々がその流麗なデザインに驚きを隠せませんでしたが、現在でもそのデザインは輝きを失うことはなく、セダンの理想的なデザインのひとつとなっています。
「20th Anniversary Edition」では、マツダ独自の塗装技術「匠塗(TAKUMINURI)」による新色「アーティザンレッドプレミアムメタリック」を国内モデルとしては初めて採用しています。
ワインレッドに近いこの新色は、一見すると落ち着いたトーンのカラーリングですが、光の当たるハイライト部では、きめ細かく透明感のある赤が鮮やかに光るなど、シーンによって印象が変わるのが特徴です。
これに加えて、シルバー塗装されたフロントグリルや高輝度塗装された専用の19インチアルミホイールなどが華やかさを演出しています。
インテリアは、タンカラーのナッパレザーのシートに、同じくタンカラーのインパネとドアトリムが目をひきます。
良くも悪くもクセのあるこのインテリアデザインは、好みがわかれるものであることは事実です。ただ、国産車離れしたデザインであることは確かであり、マツダ6を特徴づける大きな要素となっていることは間違いありません。
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気になる点は?

マツダ6は、現行モデルの登場から時間が経っていることもあり、機能や装備についてはある程度妥協する必要があります。
とはいえ、2022年の年次改良では、追従走行とステアリングアシストを含む「クルージング&トラフィック・サポート」やワイヤレス充電機能などが追加されており、可能な限り現代的な仕様を目指していることがわかります。
また「20th Anniversary Edition」に限っては、昨今のセダンにはめずらしく「電動スライドガラスサンルーフ(チルトアップ機構付)」が標準装備となっているのは大きなポイントです。
そのほか、機能装備については意外にも古さを感じませんでしたが、ナビゲーションシステムだけは、画面の大きさや地図の精細さなどに物足りなさを感じざるを得ませんでした。また、マツダのナビゲーションシステムはビルトインタイプであるため、ほかのものを装着することが難しいのも難点です。
いくつかの気になる点があるとはいえ、基本的な機能装備はそろっていることに加えて、優れた走りと美しいデザインをもったマツダ6は非常に高い完成度を誇るモデルであると断言できます。
「20th Anniversary Edition」の新車価格は442万2000~となっています。決して安価ではありませんが、10年経っても色褪せないマツダのフラッグシップモデルを存分に体感できると考えれば、妥当な値段と言えるかもしれません。
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