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全方位バージョンアップした新型ハスラー試乗。ターボとノンターボどちらが買いか?
掲載 更新 carview! 文:塩見 智/写真:篠原 晃一 73
ホイールベースの延長は後席足元の広さに貢献
どこかがレベルを上げたらすぐにライバルが追随、あるいはさらに高いレベルを実現するということが繰り返され、軽自動車はどんどん性能がよくなってきた。よくなればよく売れ、メーカーはさらに投資できるという好循環が生まれる。
2019-2020日本カー・オブ・ザ・イヤーの10ベストカーには日産「デイズ」&三菱「eK」(編集部注:兄弟車のため2モデルで1選出)、ホンダ「N-WGN」、ダイハツ「タント/タントカスタム」が選出された。軽自動車が3車種も選出されたのは初めてのことだ。
ただ軽自動車を開発、生産する4勢力5社のうち、新車のスケジュールの関係でスズキのみ蚊帳の外だった。長引く不正問題への対処のため、一時期生産も停止した関係で、販売台数も前年割れした同社だが、2020年は盛り返すぞ! とばかりに「ハスラー」をモデルチェンジした。
すでに昨秋の東京モーターショーでその姿が明らかになっていたハスラー。先代ではわずかに寝ていたサイドウインドウが立ったこともあり、よりボクシーで大きく立派に見えるが、丸目2灯を踏襲し、フロントマスクを見ればひと目でハスラーだと認識できる。2トーンカラーだとジープ・ラングラーのデタッチャブル・ハードトップを模したようにも見える。
軽自動車はサイズに制限があるので外寸はほぼ変わらないが、現行アルトから切り替わった新しい車台「HEARTECT(ハーテクト)」の採用によって、ホイールベースが35mm延び、後席足元空間が広がった。後席に座ってみると、先代よりも明らかに前席がより前方にある。
また左右のシートを15mmずつ窓際に据えたことで前席左右の間隔が30mm広がった。そのままだと頭部周辺が窮屈になるので、前述した通りサイドウインドウをほぼ直立させ、頭部周辺の空間に余裕をもたせたという。前席も後席も、これ以上広がってもうれしさは広がらないレベルまで広くなった。
インテリアのデザインも新しい。インパネにの上下を切り取った形状のモチーフを3つ並べ、その隙間にエアコン吹出口を置く。遊び心があって、ワイルドな外観ともマッチしている。操作系も総じてあるべき位置にあり、使いやすい。珍しいシート柄を採用しており、それがよいのか悪いのか判断がつかなかったので、ここは独特という表現で逃げておきたい。
収納は一つひとつの容積は限られているものの、数はありすぎるほどある。先代ではシートヒーターが運転席だけに用意されていたため、助手席の人に気づかれないようにこっそりスイッチを入れる必要があったが、新型では助手席にも付いた。
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