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458イタリア 国内試乗 “死ぬに死ねない”走り
掲載 更新 carview! 文:吉田 匠/写真:菊池 貴之
F430からの明確な進化
去年のフランクフルトショーに458イタリアがデビューしたのを知ったとき、近頃のフェラーリはモデルチェンジのインターバルがやけに短くなったな、と思った。なぜなら、360モデナの後継車としてF430が登場したのが2004年秋のことだから、V8ミドエンジンフェラーリはそれからたった5年でフルモデルチェンジしたことになる。例えば、同じ2004年にタイプ996から997にフルチェンジしたポルシェ911が、2008年にパワーユニットを一新した後期型にフェイスリフトしたものの、現在もタイプ997として生産され続けているのと比べると、フェラーリのモデルチェンジの早さが余計印象に残る。
ルカ・ディ・モンテゼーモロ会長率いるフェラーリは、富裕層相手の商売がますます上手くなったということもいえるが、しかし今回のF430から458イタリアへのモデルチェンジは、実はメカニズム的にも車名の変更に値するだけの進化を遂げていたのだった。
話を本題のメカニズムに進める前に、これまでどおりピニンファリーナが手掛けたエクステリアデザインをチェックしてみると、そこにもF430からの明確な進化が伺える。まずはこれまで以上にキャビンが前進したように見えるプロポーションに新しさが垣間見えるし、後方が切れ上がったサイドウィンドーの形状が、その印象を強調する。それに加えて、フロントからドアへと明確に下降し、リアに至って再び強く盛り上がるエッジの効いたフェンダーラインも、F430以前のモデルとは異質な雰囲気を演出する。
もうひとつ僕が気づいた大きな変化は、最初の公道用ミドエンジンフェラーリであるディーノ206/246GT以来、必ずリアフェンダーの前方に開いていたエンジンルームへのエアインテークがなくなったことだ。458はエンジンルームへの冷却気取り入れ口が床下に設けられている他、リアスポイラー直前の左右にギアボックス用オイルクーラーの冷気取り入れ口が開いているが、リアフェンダーからエアインテークが姿を消したのは、個人的にはけっこう寂しい。結果として、Pシリーズや250/275LMといった1960年代前半のフェラーリレーシングスポーツの面影が、V8ミドエンジンフェラーリから消えたからである。
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