| CARVIEW |
メルセデスがEQCベースで制作したワンオフのオフローダーは電気自動車ならではの走破性が印象的だ
掲載 更新 carview! 文:木村 好宏/写真:ダイムラーAG 9
ポータルアクスルで30cm近い最低地上高を確保
世界を見てもまだ本格的な普及に至っていない電気自動車(BEV)は、ほとんどがセダンやSUVなどのコンベンショナルなボディで、カブリオレ(オープンモデル)や本格的なオフロードカーなどのバリエーションはまだ市販されていない。しかし市場が成熟すれば、様々な目的に絞った形態をもった電気自動車が出てくるに違いない。また、そうした可能性を今から模索しておこうと自動車エンジニアが考えるのは当然の成り行きである。
こうした試みは2019年のフランクフルトモーターショーでアウディが出品したコンセプトモデル「AI:トレイル クワトロ」でも見られた。しかし私も特別に取材させてもったがこの車はあくまでもショーカーの域を出ていなかった。今回メルセデス・ベンツが公開した「EQC」ベースのオフロードカーは確かにまだコンセプトカーの状態ではあるが、実際に走行可能で、メルセデス・ベンツのオフロードテストコースを縦横無尽に走り回れたのだ。
「メルセデス・ベンツ EQC 4×4²」と名付けられたワンオフのモデルの最も大きな特徴はホイールハウスから大きくはみ出した20インチのオフロードタイヤと片側10cmも張り出すオーバーフェンダー、さらに293mmとスタンダードより15cm以上高い地上高をもつ勇ましい姿である。モデル名の由来だが、ドイツ語で「二乗」は「HOCH(ホーホ)」と書くが、HOCHには「高い」という意味もあることから来ている。メルセデスのオフロードコンセプト部門は以前にも「Gクラス」で同じようなモデルを作ったことがあり、その時も同じモデル名が与えられた。
この姿を実現したのはハブリダクション、あるいはポータルアクスルという手法で、ハブの中にリダクションギアを設け、ドライブシャフトを中心から上にオフセットさせるシステムだ。つまり車輪の中央にアクスルはない。古くは「キューベルワーゲン」などに採用されていた。
その結果、クーパー製のオフロードタイヤ(サイズは285/50R20)を履くEQC 4×4²の最低地上高は量産モデルの140mmに対し、293mmと153mmも高く、アプローチアングルは31.8度(同20.6度)、デパーチャーアングルは33度(20度)(カッコ内はベースモデルのEQC)、さらにランプ(傾斜路)乗り入れ最大角度11.6度から24.2度へと高められている。
さらに渡河深度も250mmから400mmへと高められた。ただし固定軸ではなく、ウニモグやGワーゲンから移植されたパーツはなく、基本のメカニズムはすべてEQCがベースになっている。前後アクスルにフランジされた2基の電気モーターはそれぞれ150kWと370Nmを発生、300kW(408PS)と760Nmのシステム出力にも変化がない。
インテリアとダッシュボード操作系も基本的にはEQCであるが、ドライブプログラムにオフロードとオフロードプラスが新たに加えられている。本格的なオフローダーには必須のダウンヒルスピードレギュレーション(DSR)も装備され、急斜面や砂利などでスリッピーな路面でも絶妙なトルク配分とブレーキのオンオフによって安全に下って行くことが可能だ。
この記事に出てきたクルマ マイカー登録
全国のメルセデス・ベンツ EQC中古車一覧 (24件)
みんなのコメント
ログインしてコメントを書く
-
2020/10/30 15:47あくまでもワンオフの一点ものを、ここまで取り上げてヨイショするかね?
そもそも、コロナ地獄絵図と化してるヨーロッパで、ほんとにこんなお遊びEVの「試乗会」なんて実施しているのだろうか、、
写真もメーカーから配られた加工バリバリのイメージ写真ばかり、なかには突然の雪上走行まであり、全てが木村記者の脳内試乗でのムリやり提灯記事・フェイクニュースなのでは。-
ログインしてコメントを書く
-
-
-
ログインしてコメントを書く
-
-
-
ログインしてコメントを書く
-
査定を依頼する
あなたの愛車、今いくら?
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
おすすめのニュース
サイトトップへ-
業界ニュース 2026.04.06
EVオワコン説はウソ!? 世界では普通に売れている現実!! 全長4.2m以下が大流行するかも??
-
業界ニュース 2026.04.06
N-BOX、5年連続トップに輝く 2025年度/2026年3月の新車販売台数ランキング
-
業界ニュース 2026.04.06
日産「オーラNISMO RS コンセプト」どんなクルマ? 「市販化を視野にいれた“新”4WDスポーツカー」に注目! 販売店への問い合わせ状況は?
-
業界ニュース 2026.04.06
祐天寺のリコレクションにて、クラン アイウェアを迎えた「シャツとアイウェア」のショーケースイベントが開催!
-
業界ニュース 2026.04.06
「帝国ホテル 京都」が祇園にオープン──建築事務所「新素材研究所」の榊田倫之が手がけた内装デザインにも注目
-
業界ニュース 2026.04.06
ルイ・ヴィトンから“フラワー×モノグラム”が映える新作メンズウォレットとレザーグッズが登場! 遊び心と実用性を両立したアイテムの数々とは
-
業界ニュース 2026.04.06
550馬力の「V6TT」搭載&全長4.9m級の「4人乗り“V6クーペ”」グランカブリオ! 「ズバッと切ればズバッと曲がる」マセラティの高性能モデル”トロフェオ”どんなクルマ?
-
業界ニュース 2026.04.06
アルテミスIIの宇宙飛行士たち、クラシックなオメガ「ムーンウォッチ」にひねりを加えたモデルを着用!
-
業界ニュース 2026.04.06
大型ウイングレット標準装備で248.6!! 2026年夏頃発売予定!! カワサキ「Ninja ZX-10R」実車展示に絶えない人だかり
-
業界ニュース 2026.04.06
水面を滑る“巨大な怪物”冷戦時代にソ連が夢見た画期的な超低空を浮く機体の実像
-
業界ニュース 2026.04.06
“新車約99”のルノー「キガー」インド仕様どんなクルマ? 全長4m以下でも存在感強めなデザイン&“ジムニー”級「地上高」採用! 1リッター「ターボ」×MT搭載の「“ちいさい”SUV」とは
-
業界ニュース 2026.04.06
結局“丸目”ってだけでテンションがアガっちゃう! レトロなのに新しい ヤマハの現行「ネイキッド」3選
あわせて読みたい
サイトトップへ-
コラム 2026.4.06
【あのジャガーがこう変わる】新生ブランド初の市販車を予告。1000ps超の4ドアEV GT、2026年9月発表へ
-
コラム 2026.4.06
軽商用バンNo.1の積載量と航続距離。「e-ハイゼットカーゴ/e-アトレー」が、運送業や日々の生活を変える可能性
-
コラム 2026.4.06
【ガソリンの終焉はまだ先】ポルシェ「カイエン」大幅アップデート、V8ツインターボの咆哮は止まらない
-
コラム 2026.4.06
【コメント欄で激論】「S:HEV追加は魅力的」「立ち位置が中途半端」「見た目が重要」…「レヴォーグ レイバック」改良予想記事が話題
-
コラム 2026.4.06
【“光る巨大グリル”はさらに進化?】BMW新型「7シリーズ」改良モデル先行公開…賛否のフロントマスクがまた変わる
-
コラム 2026.4.06
300の「ミライース」降臨。“ターボ&5MT”の100台限定モデル、新車保証付きのチューニングカーはアリ?
-
コラム 2026.4.06
【5年連続で新車販売1位】ホンダ「N-BOX」が強すぎる。軽では11年連続トップ、日本の定番はなぜ売れ続けるのか
-
コラム 2026.4.06
「ハリアー」が夏以降に大幅改良か。ガソリン車廃止で「RAV4」に近い価格帯に? 「ハンマーヘッド顔」採用の可能性も
-
コラム 2026.4.06
「CX-80」改良。快適性向上とグレード整理に好感も、値上げに厳しい声…ユーザーの最大の不満は「ボディサイズ」?
ログイン
あなたにおすすめのサービス
あなたの愛車、今いくら?
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
