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新3シリーズ発表会より 後編はメカニズム解説
掲載 更新 carview! 文:木村 好宏/写真:Kimura Office
新3シリーズ発表会より 後編はメカニズム解説
【前編から続く】
■アルミを使わずに軽量化
印象が大きく変わった新しい3シリーズのサイズは全長4624mm×全幅1811mm(ドアミラーを畳んだ状態)×全高1429mm、そしてホイルベースは2810mmとなった。つまり全長は93mm長く、ホイルベースは50mm延長されたのである。また前述のように前後のトレッドが37mm/48mmとそれぞれ広がっている。
実際に座ってみたところフロントはリファインされたダッシュボードのお陰で広々としている。リア・コンパートメントもフロントシートを長身のドイツ人ドライバー用にアジャストしても、170cmのレポーターが余裕を持って着座できる。またトランク容量は20リッター増加して480リッターとなった。さらにリアシートのバックレストは40/20/40と分割して倒せるために使い易さはさらに向上している。
車体重量は今回発表された328iが1430kg/DIN(1505kg/EU)、335iは1510kg/DIN(1585kg/EU)となっている。開発担当のDr.ドレーガーによれば多くの追加装備品にも関わらず最大で45kgの軽量化を果たしているとの事であった。そこで「どんな方法でダイエットに成功したのか、アルミは?カーボンは?」と質問すると、「ニュー3シリーズの軽量化は主に様々な部所におけるインテリジェントな軽量構造を採用することによって成し遂げられた。もちろんアルミもエンジンやシャーシなどに多く採用されている。」と回答してきた。つまり現在他のドイツ・メーカーに見られるようにドアやボンネットなどをアルミ化してはいないのである。それにも関わらず同じクラスのモデルとほぼ互角の重量に収まっているのは興味深い。おそらくコスト面でもかなり有利に働いているに違いない。
■5シリーズに迫るインテリアの品質
インテリアはBMWの伝統でもあるドライバーオリエンテッドな非対称デザインで、仕上げそして品質感は5シリーズや6シリーズに迫るレベルに突入している。特にフラットTVデザインを持った固定式モニターは新鮮であると同時に旧モデルのようにダッシュボードの中央に盛り上がりが無いので広々とした感じを与えている。
■日本導入エンジンはガソリン2機種
BMWは新しい3シリーズの来年2月11日における世界同時発売に際して4種類のパワートレーンを用意している。
まず184psの2リッター直列4気筒ターボ・ディーゼルを搭載する320d、そして同じ排気量ながらツインマス・フライホイールなどを含む省燃費対策やアイテムを装備した163psの320dエフィシェントダイナミクスエディションである。この最高の環境対策を備えたモデルの燃費はEUサイクルで100kmあたり4.1リッター、二酸化炭素排出量は109g/kmと発表されている。
欧州と共にアメリカ、中国、そして日本に向けてのガソリン仕様は328iと335iだ。前者にはこれまでのような6気筒モデルではなくツインパワー・ターボを装備した2リッター4気筒エンジン(N20)が搭載されている。超精密直噴システム、ダブルVANOS、そしてバルブトロニックを装備し、最高出力は245ps(180kW)、最大トルクは350Nmをそれぞれ発生する。組み合わされるトランスミッションは標準が6速MT、オプションで8速ATが用意されている。またこのモデルから両トランスミッションにもアイドリング・オート・ストップ&スタートが標準装備されている。
走行性能は0-100km/hが5.9秒 (6.1秒)、最高速度は250km/h でリミッターによって制御される。一方燃費はダウンサイジングとアイドルストップにより大幅に低減され、100kmあたり6.4リッター (る。※()はAT。
一方トップ・モデルの335iには3リッターの直列6気筒エンジンが継承される。スペックは従来通りで最高出力306 ps(225kW)、最大トルクは400Nmを発生する。また走行性能はボディの軽量化と空力特性の向上で0-100km/hの加速性能が5.5秒 (5.5秒)と僅かながら向上している。また最高速度は同じく250km/hで制限される。一方燃費はアイドリング・ストップが標準装備されたこともあり100kmあたり7.9 (7.2)リッターと明らかな向上が見られる。また二酸化炭素排出量は186 (169 )g/kmと減少している。※()はAT。
エンジン関係には特に新しい技術が見られなかったので「シリンダー休止は考えていないのか?」とDr.ドレーガーに質問を投げかけたところ「BMWエンジンにはダブルVANOSそしてバルブトロニックなど他のメーカーには見られない進んだ技術がすでに標準装備されており、シリンダー休止の必要はない。」と言い切った。
■Mスポーツ・パッケージ
BMWの伝統となっているMスポーツ・パッケージも用意されている。本格的なスリースポーク・スポーツステアリングやローダウン・シャーシなどを装備したスペシャルだが、市場への投入は来年の夏以降と発表されている。
すでに述べたように新しい3シリーズは2012年2月11日に世界同時発売される。
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