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新型ビートル、ギリ出し 超速試乗インプレ 到着
掲載 更新 carview! 文:木村 好宏
新型ビートル、ギリ出し 超速試乗インプレ 到着
▼欧州で不評だった初代ニュービートル
ニュービートルは1998年の発売以来13年間でおよそ110万台が販売されたが、最初のフォルクスワーゲンの思惑とは違って、その大半はアメリカ市場で売れた。
一方、クルマを実用の道具として使うドイツやヨーロッパに於いては、あの見切りの悪いボディ、そしておかしなドライビング・ポジションは受け入れられなかったのである。またそれ以上に価格も、ビートルという昔のイメージでミニマム・トランスポーターを期待していたユーザーには、しょぼいエンジンを搭載している割には高いと不評をかったのである。その結果ドイツでの総販売台数は全生産台数のおよそ10%、約10万台に留まっている。
▼実用性を高めた納得できるデザイン
2世代目となる「ザ ビートル」のキャビンはオリジナルビートルのように明確に後方へ移動し、実用性にも納得のゆくプロポーションへと、デザイン上の進化が見られる。
ベルリンで開催された試乗会に用意されたビートルは欧州仕様と北米仕様の2種類で、ボディ外観ではフロントフェンダーのリフレクターなどに僅かな違いがある。
▼GTIエンジンのデチューン版
搭載されていたエンジンは全てガソリン・ターボ仕様、すなわち2リッターTSIで、最高出力は200ps、最大トルクは280Nmを発生する。言ってみればGTIエンジンのディチューン版である。また組み合わされるトランスミッションは6速DSGで、VWの発表によれば0-100km/h加速は7.5秒、最高速度は223km/hに達する。
一方、燃費は欧州定格走行パターンで100kmあたり7.7リッター、単純に換算すると12.9km/Lとなる。
▼それでも後席&ラゲッジルームは…
ボディサイズは長さ4278mm(+149mm)、幅1808mm(+87mm)、高さ1486mm(-16mm)、そしてホイールベースは2537mm(+21mm)となっている。※()内は旧型との比較値
キャビンに入ると数字以上に広々とした感じがする。ドライバーはもちろん、パッセンジャー全てが正しい場所に座ることができるようになったからだ。
ドライバーの斜め前方で視界を遮っていたAピラーは大きく後退し、同時にミニバンのように前方へ広がっていたダッシュボードも消滅、リアパッセンジャーの頭上に迫るルーフは後方へ移動している。しかしそれでもヘッドルームはミニマムで本格的な4シーターとは言えない。
旧モデルでは大きく斜めに落とし込まれたリアゲートのおかげで僅か214リッター、リアシートを倒しても769リッターしか無かったトランク容量も、310リッターへと増大した。リアシートのバックレストは半分ずつ倒れるが、それでも最大で905リッターと一般的なFFコンパクトカーにはほど遠い容量である。
▼現行型ゴルフと同じプラットフォームを獲得
新しいボディ・レイアウトの最大の利点はドライバーが常識的なポジションを得た結果、前後の見切りが良くなり、駐車の際でも普通の感覚でクルマを寄せることが出来るようになったことだ。
コックピットのデザインも一新され、オリジナルビートルのようにナセルの中央に大型のスピードメーターがレイアウトされている。また、助手席の前には昔懐かしいフタ付きのグラブボックスが用意されている。小さくて文字通り手袋くらいしか入らないが…
空車重量は1364kgとGTIよりも軽いボディに200psだから、走りは活発である。またランニングギア(シャーシ)は旧型ではゴルフIVだったものが、このビートルではようやく現行ゴルフ(PQ35)のプラットフォームを獲得することができたおかげで、ロードホールディングも乗り心地も今日的なレベルに達している。
ただしテスト車に装備されていた19インチタイアはちょっとやり過ぎで、僅かではあるがワンダリングを体験した。おそらく18インチの方がもっと乗り心地は改善されるに違いない。
▼見え隠れするレトロカーの限界
新しい「ザ ビートル」はボディを大幅に変え、常識的なレイアウトを採用した結果、旧モデル(ニュービートル)と比較するとドライビングポジションを始め、幾つかの改良点を見つけることができた。
しかし、モデルチェンンジしたクルマなら当たり前のようにある納得させられるような進化…大幅な乗り心地の改善・パワートレーンの進化・キャビンの拡大など…を含む“自動車としての本質”の明らかな改良は、僅かしか見られなかった。
ひょっとするとこれが昔のデザインに拘るレトロカーの宿命かも知れない。2.0TFSIのドイツでの価格は2万7100ユーロ(約315)と、ほとんどゴルフGTIと同じレベルである。
日本への輸入は来年の春が予想されている。
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