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新型フィットがデビュー 世界のベーシックカーへ
掲載 更新 carview! 写真:中野 英幸
ホンダの人気コンパクト「フィット」がフルモデルチェンジを果たし、9月6日から正式発売される。今回のモデルで3代目となるフィットだが、開発の目標は"4輪界のスーパーカブ"。その心は、1958年の発売以来、生産台数7600万台を超え、延べ160か国以上でロングセラーを続ける2輪車のスーパーカブに倣い、人々の生活に寄り添う"世界のベーシックカー"となることだ。
■ハイブリッドの最高燃費は36.4km/L
新型フィットのパワーソースは、1.3L 直4・アトキンソンサイクル、1.5L 直4・直噴、1.5L 直4・アトキンソンサイクル+ハイブリッドの3種類。いずれもホンダ入魂の最新パワーソースだが、もっとも注目を集めるのは、やはり36.4km/L(JC08モード)という好燃費を看板とするハイブリッドで、先行受注でも多くのユーザーがハイブリッドを選んでいるようだ。
新開発のハイブリッドシステムは、1.5Lエンジンにモーター内蔵の7速DCT(デュアルクラッチ)、そしてリチウムイオンバッテリーを融合し、EV・エンジンのみ・エンジン+モーターという3つの走行モードを自動的に選択する。システム全体では137ps/170Nmを発揮。前述の通り、燃費は従来型1.3Lハイブリッドの26.4km/Lから驚くほどに向上している。
ただし、36.4km/Lなのは運転席ハイトアジャスターや多彩なアレンジを可能とするウルトラシートなどが未装備の「ベースグレード(163万5000)」のみ。それらが標準装備となる「Fパッケージ(172)」とクルーズコントロールをはじめとした充実装備の「Lパッケージ(183)」は33.6km/L、RS仕様のエアロパーツやパドルシフトなどが備わる「Sパッケージ(193)」は31.4km/Lをマークしている。1.3L 直4・アトキンソンサイクル(100ps/119Nm)は26.0km/L、1.5L 直4・直噴(132ps/155Nm)は21.8km/Lがそれぞれの最高燃費だ。
■進化版のセンタータンクレイアウトを採用
プラットフォームも完全新設計。パワーソースのマウント位置を見直したほか、従来ボディに対して約12%の軽量化、燃料タンクのさらなる薄型化などにより、センタータンクレイアウトの価値を最大化したという。
ボディサイズは、全長3955mm(従来比+55)×全幅1695mm(同±0)×全高1525mm(同±0)、ホイールベース2530mm(同+30)。全長が延びた分はほぼすべて後席スペースの拡大にあてられ、タンデムディスタンス(前後席の距離)が従来から80mmも延び、後席の膝まわりや足元まわりのゆとりが増した。座面も約16mm延長されている。
扱いやすさとアレンジ力を増した新機構の「ウルトラシート」も自慢だ。後席は背もたれが静かにスーッと収納され、復帰時はより軽い力で引き起こせるようになった。ラゲッジ容量はガソリン車で363L+床下23L、ハイブリッドで314L。ハイブリッドでは床下にバッテリーを積むため、やや上げ底になり完全フラットではないものの、コンパクトカーとしてはトップレベルの広さと使い勝手の良さを持っている。
■個性豊かなバリエーションを用意
「エキサイティング H デザイン」を打ち立てたデザイン面にも注目したい。ホンダの新しいデザインアイデンティティである「ソリッド・ウイング・フェイス」を中心に、彫りの深いキャラクターラインやワイド感を高めたリアスタイルを採用して、前進感のあるアグレッシブなスタイルを構築。またハイブリッドにはブルークロームメッキやクリアレンズ、フィン形状の専用ホイールキャップ、スポーティグレードの「RS」には大型リアスポイラーやフォグ&LEDポジションランプ、切削仕上げの専用16インチアルミホイールを奢るなど、個性の演出にも余念がない。
コクピットはセンターパネルを運転席側に傾けたドライバーオリエンテッドなスタイル。スイッチ類はスマホ感覚のタッチパネル式とし、CVT車、MT車、ハイブリッドごとに専用シフトレバーを用意した。とくにホンダの量産車として初めてシフト・バイ・ワイヤを採用したハイブリッドには、流麗なデザインと軽いタッチで操作できるフレッシュなシフトレバーが与えられている。
■衝突被害軽減のシティブレーキも設定
ボディカラーは新色5色を含む全11色。インテリアカラーは5タイプ(グレード毎)を用意。価格は1.3Lの「13G」が126万5000~174万9000、1.5Lの「15X(RS含む)」が158~180、「ハイブリッド」が163万5000~193。
また衝突軽減自動ブレーキの「シティブレーキアクティブシステム」やカーテンエアバッグなどを含む、「あんしんパッケージ」を6で設定している(ベースグレード以外で選択可能)。シティブレーキアクティブシステムは、約30km/h以下での前方車両との衝突を自動ブレーキで回避・軽減するほか、アクセルペダルを踏み間違った際の発進抑制機能も備えている。
※写真のイエローボディから時計回りに、「13G Fパッケージ」、「HYBRID Fパッケージ」、「15X」、「RS」
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