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SHAREランフラットタイヤ革新 注目の第3世代を試す
掲載 更新 carview! 文:河口 まなぶ/写真:ブリヂストン
ポルシェ 959と夢のタイヤ
最高出力450ps、最大トルク51kgm、0-100km/h加速3.9秒、最高速317km/h…現在でも超一級の性能といえるこれらの数値を、実に20年以上前に実現していたのが、1987年にデビューしたポルシェ959。ご存知のように、当時のポルシェの技術を結集して作られた究極のスーパースポーツである。
そんな途方もない性能を誇ったポルシェ959の足元に標準装着されたのが、日本のブリヂストンによって開発された“ランフラットタイヤ”だ。
いくらクルマが圧倒的な高性能を発揮しても、その高性能を路面へと伝える術はタイヤのみ…そう考えると見識高いポルシェの技術の粋を集めて作られたこのスーパースポーツの性能を発揮するのに相応しいタイヤとして選ばれたブリヂストンのランフラットタイヤが、いかに厳しい基準をクリアしたかが伺い知れる。特にポルシェは、最高速を始めクルマの性能を確実に保証することで有名。つまりランフラットタイヤは当時の超一級の性能を保証するための絶対的な手段だったわけだ。317km/hでも心配なく走れるための。
実はそれより前の80年代前半、ブリヂストンはホンダ・シビックの身体障害者用モデルに対しランフラットタイヤを共同開発した経緯がある。317km/hの超高性能を支えた一方で、身体の不自由なユーザーのために、パンク時に交換不要という利便性を提供したのだ。
これがいわゆる“第一世代”のランフラットタイヤ。つまりその発想は生まれた時からあらゆる事象をカバーする要素を備えた夢の製品だった。事実ランフラットをひと言で説明するなら「パンクしても走れるタイヤ」。これまでの常識からすれば矛盾する表現だが、今やそれが現実なのだからこの言葉は実に哲学的だ。“パンクしても走れる”という事実は、パラダイムを全く変えてしまうだけの意味合いを持つ。まずパンクによる路上での立ち往生やタイヤ交換が不要となり、バースト時でも通常のタイヤ以上に走行安定性が確保される。さらにはスペアタイヤが不要となりスペアタイヤの生産と廃棄が消え失せ、車両開発時には有効スペースの確保やレイアウトの抜本的変更をも生む。
ただし、夢の製品であってもまだ完璧ではなかったのも事実だった。
【BS 第3世代ランフラットタイヤ 国際試乗会の動画へ】
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