ドナルド・トランプ氏がノーベル平和賞を狙っているという噂があります。
カンボジアのフン・マネット首相をはじめ、複数の人物がトランプ氏をノーベル平和賞に推薦したと言われますし、トランプ氏自身も、ノルウェーの財務相に電話で関税協議をしていた際に、ノーベル平和賞を受賞したいと発言したと報じられているようです。
実は、これには日本も一枚噛んでいて、安倍晋三首相(当時)が、北朝鮮との交渉の労を多として、ノーベル平和賞候補に推薦したとトランプ自身に伝えたことがはじまりのようです。
今、ウクライナと中東の和平に向けた交渉状況は、複雑な状況にあります。北朝鮮についても大きな進捗はみられていません。
ウクライナに関してトランプ氏が提案したとされる和平案は、ロシアが一方的に併合したクリミアをロシア領として認めることを含む内容のようで、ウクライナのゼレンスキー大統領は強く拒否しました。
これに対して、トランプ氏はゼレンスキー大統領の動きは和平交渉にとても有害で、交渉から手を引く可能性を示唆、一方プーチン大統領に対して、和平交渉に消極的で「我慢の限界」に近づいていると不満を表明したとのことです。
中東に関して2020年には、トランプ氏の仲介により、イスラエルとアラブ首長国連邦(UAE)、バーレーンとの間で「アブラハム合意」と呼ばれる平和協定が締結され、周辺国家への根回しは進捗しているようですが、トランプ氏のこれまでの和平案はエルサレムをイスラエルの首都とすることや、パレスチナ難民のイスラエルへの帰還を認めないなど、イスラエルびいきの内容でパレスティナ側には受け入れられていません。
そして最近、イギリス、カナダ、オーストラリアがパレスチナ国家を承認、フランスもその方向で動いているなど、強硬方針のイスラエルを牽制する新たな動きが出ており、トランプの思うようには進んでいません。
そうした中、我が国では、目下総裁選挙の真っ最中、だれが総裁になるか、またそのまま総理大臣になるか、予断が許されない状況ですが、ある候補から出された提案が波紋を広げています。
トランプに相手にされなかった現首相と違って、自分はトランプとうまくやれる自信があります。
安倍さんが創った「ノーベル賞カード」を活用、クリミアの一部割譲に異をとなえないことでロシアに、復興支援することでウクライナに、それぞれにメリットを与える見返りに、北方領土の割譲をもちかけます。
トランプがその交渉をまとめたら、かって佐藤首相が沖縄返還をめぐって平和賞を受賞したように、ノーベル賞は間違いないと、そう説得いたします。ロシアにとって対NATO脅威で譲れないウクライナにくらべ北方領土は大きな価値はないはずです。トランプが渋ったら、日本もそろそろパレスティナ承認しようかな、とディールをもちかけます。
で、あわよくば、私も共同受賞できるかもしれませんし。