尾身茂(結核予防会理事長)

5年前世界を震撼させた新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)で、結核予防会理事長の尾身茂さんは政府の新型コロナ対策分科会の会長として「100年に1度」とされる感染症の危機に立ち向かってきました。その半生は風変わりです。若い頃、外交官を目指していましたが、学生運動のあおりを受け断念、「文系人間」から医師をめざします。40歳を前に臨床医の道を諦め、WHO(世界保健機関)西太平洋地域事務局に転じ、そこでトップに就きました。新型コロナと闘った「1100日間の葛藤」やWHO時代の仕事ぶりから、人々の命と健康を守る公衆衛生のありがたさ、大切さを学ぶことができます。

尾身茂(結核予防会理事長)
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