オープンAIと元Appleデザイン責任者がAI搭載のハードウェアを共同開発、スタートアップ「io」を買収

　オープンAI（OpenAI）が、元アップル（Apple）のデザイン責任者ジョナサン・アイブ（Jony Ive）らが手掛けるAIデバイス開発のスタートアップ「io」を取得すると発表した。複数のメディアによると、取得額は約65億ドル（約9300億）で、株式による買収だという。

　オープンAIとアイブは、アイブのデザイン会社LoveFromを通じてこれまでも水面下でコラボレーションに取り組んできたという。今回の発表により、アイブとLoveFromはオープンAIとioのクリエイティブ面を本格的に指揮していく。アイブは、オープンAIと手を組むことにあたり「30年前、アメリカに移住した時のことを思い出します。デザイナーとして、シリコンバレーの爽快で純粋な楽観主義に惹かれ、人類の魂を高める素晴らしい製品を作りたいという情熱を持つ人々とコラボすることに魅力を感じました」とコメントしている。

　オープンAIは現在、ハードウェアへの進出を視野に入れており、ヒューマノイド・ロボットやAI搭載のVRヘッドセットに関連する商標を出願。同社が公開している動画では、アイブがこれらの開発に関わることを話している。

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