今注目のライトノベルはこれ!異世界ファンタジーから女性向け、BLまで、オススメのラノベ30作を一挙紹介
こんな世界で冒険したい、こんな能力を身に付けてみたい、こんな恋がしてみたい……といった気持ちでワクワクさせてくれるライトノベル。 その中でも今注目の30作をご紹介します。異世界ファンタジー、女性向け作品、さらにはBL作品まで幅広くピックアップしました。ぜひ、次に読む一冊を見つけてみてください!
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こんな世界で冒険したい、こんな能力を身に付けてみたい、こんな恋がしてみたい……といった気持ちでワクワクさせてくれるライトノベル。 その中でも今注目の30作をご紹介します。異世界ファンタジー、女性向け作品、さらにはBL作品まで幅広くピックアップしました。ぜひ、次に読む一冊を見つけてみてください!
「真面目なサラリーマンが通り魔に刺されて異世界転生」という、転生モノの王道展開と見せかけて、転生後に目が覚めるとスライムになっていた!という一風変わった作品です。
主人公はスライムに転生した際に、相手の能力を奪うことができるユニークスキル『捕食者』を始めとする様々なスキルを身に付けます。
転生後、最初に出会ったモンスター“暴風竜”ヴェルドラ“からリムル”という名を与えられ、リムルは同じような転生者を探す旅に出ることに。多種多様なモンスターと闘いながら、相手を捕食し、能力を向上させていきます。
主人公がスライムであることもあり、仲間になるのはモンスターばかり。リムルは森で出会ったゴブリンの村を救うことで、彼らの長として崇められます。いろいろと面倒を見ているうちに情が湧き、長として村を発展させることも、リムルの目的の一つに。廃村寸前だった村が、リムルを中心にして、仲間が増え、大きくなっていくところをワクワクしながら読むことができます。
パーティーを組むのとはまた少し違いますが、頼れる仲間が増えていくのはファンタジーモノの醍醐味かもしれませんね。
リムルや仲間たちと一緒に、異世界でのスライムライフを満喫してみてはいかがでしょうか?
©伏瀬/みっつばー ©マイクロマガジン社
薬師としての豊富な知識と、鋭い洞察力を持つ主人公・猫猫(マオマオ)が後宮で巻き起こる不可解な事件を解決していくミステリー作品です。
花街の薬師だった猫猫は、人さらいにあい後宮に売られてしまいますが、取り立てて美人というわけでもない彼女は帝の相手をさせられることもなく、下働きの毎日を送っています。
そんな中、とある事件の解決をキッカケに、天女のような麗しき宦官・壬氏(ジンシ)に目をつけられてしまうことに。以来、猫猫は壬氏から次々と厄介事を押し付けられるようになります。
作中では、誰もが見惚れる存在として登場する壬氏。しかし、毒と薬にしか興味を持たない猫猫は、ナメクジでも見るような目で彼に接します。壬氏は自分になびかない猫猫を面白がって、ことあるごとにちょっかいを出すように。そんな二人の関係性がどのように変化していくかも、注目していただきたいポイントです。
また、本作は単純にトリックを暴くだけのミステリー作品に留まらず、女の園ならではの嫉妬による足の引っ張りあいや、侍女同士の対立などもストーリーに大きく関わってきます。
読み始めると止まらなくなる、中世の東洋を舞台にした本格後宮ミステリーに夢中になること間違いなし!!
©日向夏・しのとうこ/主婦の友インフォス
侯爵令嬢である主人公リディアナ・フォン・ヴィヴォワール(通称リディ)は、父親の縁組みにより、この国の王太子であるフリードリヒとの婚約が決まっていました。
しかし、前世で日本人だった記憶を持つリディは王族の一夫多妻制がどうしても受け入れられず、どうにか婚約解消できないかと考えます。
リディは「処女でなければ婚約解消になるはず」と考え、仮面を付けた男女が集まって夜の社交をおこなう“夜会”で、別の男性と関係を持つという大胆な計画を立てるのですが――。
大胆不敵な性格のリディと、そんな彼女を溺愛するフリードリヒの大人なラブロマンスです。なんだかんだと素直にならず逃げ回るリディと、彼女を溺愛してあの手この手で求愛するフリードリヒの駆け引きに、時にニヤニヤ、時に胸キュンさせられます。
リディ視点とフリードリヒ視点それぞれから物語が語られるので、「あの時、フリードリヒはこんな気持ちだったのか」といった楽しみ方もできますよ。
変わっていく二人の心情に加え、物語が進むにつれて増えていく個性的なサブキャラクターたちも魅力たっぷり。溺愛系が好きな方、波乱万丈のラブストーリーが好きな方はハマること間違いなしのシリーズです。
なお、本作は性描写が多めの作品となっていますので、苦手な方はご注意ください。
©月神サキ・蔦森えん/一迅社
主人公・岩谷尚文は「盾の勇者」として、災厄をもたらす波から世界を守る使命を課せられ、異世界に召喚されます。しかし、盾の勇者を貶める策略によって、尚文はお金や信用などすべてのものを失うことに……。
人間不信に陥った彼がかろうじて信じられるのは、奴隷契約によって主人に逆らえない亜人のラフタリアのみ。本作は、はじかれ者である尚文とラフタリアの二人が、厄災から生き残るために殺伐とした世界に必死で抗う異色のファンタジー作品です。
いわゆる異世界モノですが、よくある「主人公が最初からチートで最強」という世界観のものとは少し違います。「盾の勇者」である尚文に与えられたのは、盾のスキルのみ。盾以外の武器は使うことができないため、効率良く魔物を倒すことができず、それを補うために工夫を重ねていく場面が本作の見どころの一つでしょう。
冒頭で尚文は無実の罪を被せられ、周囲から酷い扱いを受けますが、ストーリーが進むにつれて、彼が周囲を見返し成り上がっていく姿は読んでいて清々しいはず。また、武器屋の親父だけは終始フラットに接してくれるため、読み手にとっては安心感のあるキャラクターです。
王道のファンタジー作品にはない、独特の魅力がある本作。普通の異世界モノやチート系のお話に飽きてしまった人にオススメの作品です!
©Aneko Yusagi 2013 イラスト:弥南せいら
寝ても覚めても本の虫という生活を送ってきた女子大生・本須麗乃は、ある日事故で異世界に転生してしまいます。
転生先は、書物は高級品で存在自体が希少、人々の識字率も低い世界でした。その上、貧しい戦士の家の少女・マインに生まれ変わったため、家族も周りの人も書物に縁がありません。そんな世界でマインが図書館司書を目指す物語です。
この作品の見所は、ずばりマインの本への情熱。転生後、ほとんど本も紙も手に入らないと分かったマインは「なければ作ればいいんだ!」と考え、前世での記憶と知識を頼りに本づくりを始めます。石板、粘土板、木簡などなどさまざま方法を試す姿は、まるで一人で文明をやり直しているよう。その熱量に引き込まれ、こちらもグイグイと読み進むことができますよ。
図書館司書を目指すマインですが、その道のりは簡単ではなく、「どうやって貧しい家の出から書物に関わる仕事に就くか?」を考えて、勉強や冒険を重ねていきます。小さな体で本への情熱だけで突き進んでいく姿は爽快そのもの!
また、異世界の生活や文化水準、身分の違いなどの設定と世界観が綿密に作りこまれており、ファンタジー作品ながら歴史小説のようなリアリティと骨太さがあります。老若男女問わず「本が好き!」という人ならハマることなしの一作です!
©2019 Miya Kazuki / TO Books
ゲームをプレイしていたはずが、ギルドの拠点ごと異世界に飛ばされてしまった主人公モモンガ。膨大なプレイ時間と課金によって、最強の魔法詠唱者(マジックキャスター)となった彼は、圧倒的な力を持って見知らぬファンタジー世界を生き抜くことになります。
この作品の大きな特徴は、主人公モモンガが正義の味方ではないところです。彼の所属するギルド「アインズ・ウール・ゴウン」に人間や森妖精といった種族はおらず、参加を許されているのはアンデッドやスライムといった異形種のみ。モモンガ自身はアンデッドの最上位者「死の支配者(オーバーロード)」と言うべき存在です。
異世界への転移とともに、自身のキャラクターと一体化してアンデッドになってしまったモモンガは、人間に対して何の思い入れも持たない冷徹な性格へと変貌していきます。敵と見なしたものは誰であろうと強大な力を持って薙ぎ払っていく姿は圧巻の一言。
また、サキュバスやダークエルフ、ヴァンパイアなど、意志を持って動き出す個性豊かなノンプレイヤーキャラクター(NPC)たちも魅力的。モモンガに絶対的な忠誠を誓う彼らの奮闘も、本作の見どころのひとつと言えるでしょう。
単純な勧善懲悪とは一味違う、唯一無二のダークな世界観をぜひお楽しみください。
©2012 Kugane Maruyama Illustration:so-bin
病死し、異世界転生したサラリーマンの竹林竜馬(リョウマ)。転生時に三柱の神達に気に入られた竜馬は、彼らに懇切丁寧な解説と手厚い加護を受け異世界で暮らし始めます。
少年に生まれ変わったリョウマは、森の中で一人暮らしを開始。山籠もりする修行者のように、自己鍛錬とスライムの研究に打ち込みます。研究の結果、物を清潔にする“クリーナースライム”などの新種を発見するのですが、これらのスライムはリョウマが森の外に出た後も心強い味方として役立ってくれます。
本作で面白いのはそのスライムの使い方!バトルや冒険だけでなく、異世界の生活の中でどう活用するかがお話のメインとなっており、スライムが洗濯に役立ったりレインコートになったりと発想に驚かされます。
本作のもう一つの大きな魅力は、リョウマの性格と言えるでしょう。リョウマは転生前から真面目に物事と向き合う性格で、転生後もチートスキルで調子に乗るようなことはなく、時間をかけて鍛錬や研究を続けます。その姿は読んでいても好感が持てますし、他のキャラクターがリョウマに優しくするのも自然にうなずけます。
冒険だけでなく異世界生活の描写が細かいせいか、キャラクターもほのぼのとした心優しい人が多く、異世界スローライフを味わうにはうってつけの作品と言えるでしょう。
©Roy
事故により転生した先は剣と魔法のファンタジー世界。貴族の子女フィリミナ・ヴィア・アディナに生まれ変わった主人公は、幼なじみの少年エギエディルズ(通称エディ)と出会い、婚約者となります。
生まれ持った強大な魔力からやがて王宮筆頭魔法使いとなり、勇者一行とともに魔王討伐の旅に出ることになるエディ。そんなフィリミナとエディの恋と、彼らの周りで起こるトラブルを描いた作品です。
基本的にはクールで他人に冷たいエディですが、フィリミナにだけは優しく、甘くなってしまいます。こうしたツンデレ、クーデレタイプの主人公が好きな方にはたまらないはず。
また、フィリミナは平凡ながら健気にエディを支えるタイプ。主人公がチートであることが多い転生モノの中では珍しい設定と言えるでしょう。
エディを信頼し、忍耐強く待つフィリミナは、読んでいて応援したくなりますよ。
フィリミナとエディの二人だけでなく、彼らを取り巻くサブキャラクターたちの視点から連作短編のように語られる構成もあり、さまざまな角度から二人の関係性を見守ることができるのも本作の特徴と言えるでしょう。
文体も読みやすく、テンポ良く読み進められますよ。王道の恋愛ファンタジー作品です。
©中村朱里・サカノ景子/一迅社
「見た目は良いけど社交が大の苦手」というちょっぴり残念イケメンなクラヴィスと、「刺繍以外には一切興味を持たない平凡な貴族令嬢」アウローラの恋愛を描いた作品です。
王道の恋愛モノとは違い、出会ったばかりの二人は、どちらかが一目惚れをしたり積極的な行動をとったりはしません。どちらも恋愛に対して興味はなく、クラヴィスは縁談を断る理由を作るため、アウローラは社交に割く時間を刺繍に使いたいがための隠れ蓑として婚約を結びます。
そんな恋愛に頓着しない二人が、共に時間を過ごす中で徐々に惹かれ合っていく様子を楽しめるのが本作の特徴と言えるでしょう。恋愛と縁遠かったせいで、自分の気持ちになかなか気付かない二人。そのぎこちなく不器用なやり取りが可愛く、胸キュンしてしまうこと間違いなしです。
アウローラは見た目や家柄でクラヴィスに飛びつくようなタイプではなく、仮とは言え、婚約者になった彼を気遣う優しい性格で嫌味なところがなく、より二人の恋愛を応援したい気持ちにさせてくれます。
中世ヨーロッパ風の世界観ですが、そこに魔法の要素が加わって、よりファンタジックになっています。完璧な美男美女ではないからこその、チャーミングでハートフルな二人の恋愛にきっと胸がときめくはずです。
©茉雪ゆえ・鳥飼やすゆき/一迅社
乙女ゲームの世界に転生してしまった元・日本人、現・宰相の娘であるバーティアがゲームシナリオを完遂すべく「悪役令嬢」になろうと奮闘する異世界ラブコメディーです。
バーティアの役目は、王太子セシルの婚約者として悪役に徹し、ヒロインをいじめること。その結果、激怒したセシルに婚約を破棄され、セシルとヒロインが結ばれハッピーエンド……というのが元のゲームシナリオです。
元ゲーマーだったバーティアは、推しであるセシルの幸せのため、一生懸命「悪役令嬢」になろうとドタバタ劇を繰り広げます。そんな姿を退屈しのぎに観察していた、通称「アンドロイド王子」セシルが、徐々にバーティアに惹かれていく姿は読んでいて胸キュンすること間違いなし。
この作品の魅力はなんと言ってもバーティアの人柄。彼女は真面目で頑張り屋ですが、残念ながらあまり周りが見えていないため、まったく悪役になれておらず、頑張る姿はむしろ「微笑ましい……」の一言。悪役令嬢になりたいバーティアと、それを愛でる周囲の友人たちにもほっこりします。
また、物語がバーティアではなく、セシル視点で描かれるのも本作の特徴。まさに「観察記録。」なのです。物語を読み終わる頃には、きっと誰もがバーティアの幸せを願っていることでしょう。
©しき/アルファポリス Illustration:八美☆わん