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ERR_MNG
レビュー
今月(10月1日~10月31日)
レビュー数0件
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シーモア島


投稿レビュー
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マジで素晴らしい2025年8月25日涙止まらーん。いやもう読み始めの500000000万倍よかった!もうね、昼休みに読んだら大変な顔になって困った〜。
一穂先生が大好き過ぎて、こちらのコミカライズ読むのにはまあまあ勇気がいりました。なんと言ってもBL沼に棲息している以上(?)絵が好みかどうかはめちゃ大事なんです。
いやもう、ひっくり返されましたね。
最初から漫画だったみたいに、ピタリとハマって素晴らしい。今年1番の漫画聞かれたら絶対この作品上げる!
これ、ルックバックみたいなアニメ映画になってもいけると思うな。BL沼から全人類にお勧めできる作品、ありがとうございました〜!もっとみる▼ -
暑苦しくも男前な勘違い受けちゃん2025年7月8日bl小説というか和風ファンタジーなんですが、まーコメディーとして味わいたい一品です。
込み入った独特な設定は作品詳細で読んで頂くとして、笠井先生の美麗な絵と、夜光先生のじわじわ来るユーモアのミスマッチを堪能しておりますよ。
攻めは所謂この世界観においてのスーパーダーリンですしガタイもいいしめっちゃイケてるんです。でもよ〜く考えて?
意地悪してたって何故か優しい話し言葉が笠井先生の表紙の攻め様から出てくんのよ?ここに萌えずしてどこに萌える?
一方表紙では可愛く小さくチワワ味の受けちゃん。こいつが何しろ勘違い激アツ野郎で無駄に頑張り屋というか。
昭和の親父かっていうか鬼太郎のお父さんというか?
この受けちゃんのチワワビジュアルと親父な中身、攻め様の超絶スパダリ味と甘く重い可愛さ。
もー大好きです。やっぱり小説は良いですね。続きを楽しみに読んでいきます。もっとみる▼ -
表紙に偽りなしよネタバレ2025年7月8日このレビューはネタバレを含みます▼ 表紙の指チューしてる可愛いDKがオニさんで、その背後にいるのが何やらでかい後輩!
『食べてもおいしくありません』のスピンオフですが、これだけ読んでも問題なく癒される〜。
オニが多数派、ヒトは稀少な世界で、みんながデッカいオニのツノに憧れおそれる?世界観。
とある高校で巨ツノと勘違いされている表紙の通りに可愛い主人公。
豆ツノを大きくする!という目標をエサに、オニの先輩を何だかんだと構って落としまくる後輩くん。チョロいオニとちょっと黒い感じの後輩のカップリングに楽しませて頂きました。
前作は巨ツノがいかにもな攻めでしたが、その従兄弟にあたる強強のはずのオニがこんなにチョロ助だとどうしよう、もう本当に可愛い。
ヒトの後輩くんは巨ツノオニ家族の突然変異のようなので、このオス味にも納得?
それにしても「Siriで抱く」って言う受けちゃんいますけど、「Siriで食べちゃう」ってーのもありなんですね。いやもう、どんどん食べて巨ツノに育って下さい。
受けちゃんのツノの伸びしろまだありそうなんで、続きもよろしくお願いします。 -
星が足りんよ2025年7月1日神棚に飾る。bl読みの天国がここに。
すんごい幸せ。ネタバレ無し推奨ですが。
私はbl作品で初めて、途中後ろから読んじゃったくらいドキドキが止まらなかった。
1冊にまとまるまでじっと待ってた自分を褒め称えるわ。
もうね、話のスジがお試し読んだだけでも想像と全然違っててまー読むの止まらん。
これ買った昨日、朝から大事なプレゼンあったわけですが。
朝7時にはpc持って家を出るのに朝5時から即買いしちゃって出かける寸前まで読んじゃってた。
ほんとならド緊張の1日のはずが、もうこの2人がどうなるのか気になって気になって仕事の心配なんて吹き飛びましたよ。
緊張する仕事を抱えた方、この荒療治はおすすめできませんけど効き目は抜群です。
プレゼン大成功(当社比)、真っ直ぐ家に帰って来たら家族にご飯出してこの2人の続きを一気読み。
疲れすぎて最後のページまで持たずに寝ちゃったけど、今朝も早朝から最後までやっと読み通し。
末広先生が好きすぎて最初はイラスト目当てでしたけど、樋口先生の初読み小説が本作で本当に良かった。
マジで面白いから。
末広先生の漫画版も最後に数ページありますがもうほんっとに素晴らしい。
ぜひぜひ全編漫画化して下さい!もっとみる▼ -
既婚者ですけど、何か?【おまけ漫画付きコミックシーモア限定版】
幸せ不足に処方される全3巻ネタバレ2025年5月30日このレビューはネタバレを含みます▼ 全巻買って一気読み。
ほんっとに面白かった〜。楽しくてあっという間に読んでしまいました。
bl作品の設定としてはさして目新しくはないのに、何でしょうこの初めての読後感。
可愛い上司に可愛い部下、そして愛すべきは上司の元妻!
ゲイなのに政略結婚させられ生きる屍になってた若き部長の元に配属された爽やかイケメン。
1巻では部長の妄想とおさわりで笑わせてくれますが、意外にもそこからじっくりゆっくり気持ちが育っていくのが夏休みの朝顔みたいで成長が嬉しい。
何より史上最強のblにおける「元妻」晴子ちゃん。
夫がゲイだと知らず、思い切り世間知らずなまま結婚させられてしまった彼女が、働くことによって素敵な女性に成長していく。
彼女がイキイキと自分の人生を切り拓いて行ったことに胸がすく思いでした。
助演女優って大事ね。
これがデビュー作だそうですが、3巻まとめて読めてよかった。
ギャグの塩梅も達者な絵もそのデフォルメ具合も全部好きです。 -
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一緒に笑ってって〜すんごい顔芸がここに2025年5月10日『田舎の美少年』、『働いたら負けだと思ってた』(女性マンガ)でほわほわ笑わせて頂いていた右野マコ先生。
blじゃないのに腐の民が壁になれると私の中で評判です。
さあ今回は(少女マンガ)でぶちかましてくださいました。最高です。
モテたいヒロインが男子高校生しかいない島の高校に転校。ところがその島にはある呪いがかけられていたのでした。
なぜか友だちになってしまった男の娘とヒロインモブ校生の周りで立ちまくる恋愛フラグ。
試し読みのまんまヒロインの顔リアクション芸で2巻まで突っ走ります。
これが飽きない!回が進むごとにヒロインがヒーローっぽく活躍しちゃうというか、むしろ頼りになるというか。
まー何しろガッツリblに浸かっていてもいなくても、ひたすら楽しいのでおすすめです。もっとみる▼ -
喪服萌え初体験ネタバレ2025年3月22日このレビューはネタバレを含みます▼ 単話でも買ってましたが、1冊にまとまるのをずっと待ってました。単話エピソードの隙間を埋めるようなページも加わり全体のイメージがクッキリしましたね。本当に素敵な作品です。
1冊通して読んで気がついたのですが、これは体格差プラス喪服萌えというヤツですね?
カフェ併設の花屋さんと、古い一軒家の庭に咲き乱れる花々。萌えと美の連打ですよ。
1話から3話は2人が一緒に暮らしている日常で、そこから2人の出会い編に時間が巻き戻ります。
紫陽花が咲く古い日本家屋を買い、都心の会社まで1時間半の電車通勤。
その長い通勤途中、デカくて真面目な会社員青屋が出会ったのは美しい青年、想(ソウ)。
2人が出会い、一緒に暮らすようになる。ただそれだけのお話なのに、何だろう、このむず痒い幸せな感じ。
欲しかったのは帰る家。自分だけの居場所。そして誰かを迎えるところ。欠けたものを抱えて生きて来た2人のピースがカチリと噛み合うように惹かれ合う。
他作品も大好きなんですが、他に無い雰囲気をお持ちの作者様です。ああ、余韻がすごい。。。
モノローグが良いの。泣きたくなるほど良い。 -
これは腐の民にも刺さる刺さりすぎる2025年2月12日アンソロジー「朝食、しましょうか。」でこの作品の1話を読んで余りにも良くて。続きを探したら女性マンガにあるではありませんか!まじで私今日いい仕事した!
さて
2巻からはいかにも女性マンガな雰囲気になってきました。個人的にこのタイプのドロドロしそうな女性マンガはアレルギーかってほど苦手。でもね、1話を読んでしまってますからね。佐藤先輩に肩入れしてる訳なんです。そこ、どうにかならんのか、と。
只今4巻、このままじゃ誰も幸せになんてなれそうもない。でも幸せにならなくても良い気もする(ひどい)。
まあ何しろ続きが待てない!コメダ先生お待ちしています!もっとみる▼ -
のぶたろ/梨田/芝よしはる/すずくこま/ニャオスキー/あつあげ/楊枝/コメダヨシヒサ
朝食とロマンスの可能性を探るネタバレ2025年2月12日このレビューはネタバレを含みます▼ ずっと気になっていたアンソロジー。これ、ほんとよかった。
「朝食」がテーマで、中身はうっすらとしたブロマンス。軽く爽やかな朝のフレンチトーストからしっかり食べられるホテルモーニングまで、食べている2人の周囲に色んな風が吹く朝ごはん。
短くてエロ皆無なので好みは分かれるかもしれません。
様々な男2人の人生が交差する「朝食」の風景。ちらっと覗かせてサッと幕引きする。この感じが好きです。
表紙がいいなぁと思って本編に出てこないか探しましたが、表紙の「彼」はいない模様。でも表紙込みで星満点です。
追記で書いておくと、最後のコメダヨシヒサ先生の作品がめちゃくちゃ良くて既刊を見ていたら、このアンソロの2人の続きがあるじゃありませんか!続きが読みたいと思った作品だったので狂喜乱舞! -
A+Bが自分に嫉妬する可愛さ2025年1月8日日高ショーコ先生の新刊ですって?
ワクワクしながら即購入。
うわー、これは面倒くさい!そして抜群に面白い!上下巻一気に出して頂いて本当によかった。これ結末まで待てないタイプのストーリーだから。
『アンチロマンス』より更に恥ずかしさで後ろ向いちゃう人たちは、恋愛ではまだまだこれから。
パラレルワールドはBL的に美味しいヤツです。主に嫉妬が可愛い点で。が、設定飲み込むのに何度も読み返しては「もっとこの後を!いやこのままのendで!」などとのたうち回ったりなんだり忙しいからもう大変。
それにしても、サスペンス的な意味で最後までドキドキハラハラ。生きててもあの世からでも彼らを見守る大人たちが良い。
世界線ごとにAとB、少々キャラが違うのは「事件」をどの時点でどんなふうに越えたのかで経験値が全然違うからなのでしょうか。
日高男子を愛でる幸せをありがとうございます!もっとみる▼ -
こあら先生へネタバレ2024年10月13日このレビューはネタバレを含みます▼ フォローさま方のレビューがあんまり次々上がってアツいので、寝かせてから読もうと大事に取っておいたのに読んでしまいました。先生、こんなに抉ってくる作品をありがとうございます。
序盤は普通のblなんです。哲学科のクズノンケ先輩と「魂の片割れ」を探すイケメンゲイ後輩。先生の描くキャラは可愛くてカッコよくて好きなんですけどここまではまだふつう。
後半、留学していた先輩帰って来る〜後輩くんの回想に入るあたりから加速するのはどうにもこれが恋なのか?っていうトキメキと苦しさで。
私の中で普通のblから「なんじゃこryーーーー」なblになってった瞬間があって。能美先輩が瑛人に(満面の笑みで)「俺も哲学を愛してる」とか言っちゃうとこからカチッとスイッチが。2人を作る要素が注入された瞬間魂が入るんですよね。
思いが通じ合ってからのs○xの後。「俺たちこのまま混ざろう」。こんなセリフ、blで初めて読みました。私このひと言で、こあら先生について行こうって思いました。
この人と心も身体も溶け合いたいってこの瞬間に、ゲイもノンケもない。愛、ですよね。
巻末の哲学書のリーフレットもご馳走様でした。若い頃から本に挟まってたり巻末に載ってる本のリストとちょっとした内容紹介読むのが大好きだったんです。
哲学書ってお堅いかと思っていましたが、能美先輩が言うならきっと分かりやすくて面白いんでしょう、読みますよ。
ああ、本当によかった。
遅れてきた腐女子、この時代に腐れて本当によかった。
こあら先生、この2人の続きを!長生きして待ってますから! -
人生ってネタバレ2024年9月29日このレビューはネタバレを含みます▼ じんわりと涙が出る。余韻がすごい作品。
幼馴染だった元消防士と元シェフの夫夫。
仲良しの年配夫夫に癒されつつ読みました。
2人で作って食べるお料理も美味しそうでしたが、圧巻は互いの家族の(特に修志の)エピソードでした。
最近続けて毒親や犯罪被害の本を読んでいたため、どうしても重なってしまいます。年齢、ジェンダー、昔のよくある家族神話に縛られ狂い狂わされた人生。
親の価値観の押し付けが招く悲劇。
毒親も自分1人で毒親になったわけではなく、それぞれ時代や家族によってモンスター化した人間だと、そこまで描いてあるのがこの作品をより深いものにしています。
修志には姉やきーちゃんとその家族が、毒親の修志母にはお兄さんがと、それぞれに救いがあるのが良い。
家族の問題は根深く、きーちゃんが修志の自己肯定感の低さを癒していく過程は本来もっと辛いはず。
作者様の優しさなのか、読後感良き作品になっていることに感謝です。読めてよかった。 -
文豪は読み返してなんぼネタバレ2024年9月21日このレビューはネタバレを含みます▼ ロウワーさんの楽曲でこの作品を知った方も多いかと思います。
文豪入門としての乙女の本棚シリーズはどの巻も本当に素晴らしい。
改めて読み直す文豪作品、絵の力も相まって昔読んだ難しげな小説群とは別物に感じられます。(高瀬舟なんてもう震えましたよ)
『駆込み訴え』は太宰治が当時の妻に口述した作品と言われています。
淀みなく一気に蚕が糸を吐くように語られたと言うだけあって、最初から最後まで一気に「訴え」られるのはユダの「その方」への想い。
「美しい」その人への気持ちが二転三転していくドラマ。
結末はわかっているのにドキドキします。
太宰もすごいが絵師さまの押し上げも強い。この作品のギリギリの「美しさ」が「こんなふう」だと手に取るようにわかる。
40年以上太宰を読み続けていますが、こんなザワザワ感を太宰に感じたのは『皮膚と心』以来かも。
昔読んだことあるって方にこそ、どうぞ。 -
年下攻めがお好きなら2024年8月29日あー、楽しい。めっちゃ楽しい。年下ワンコ攻め、良いですわー。ストーリーは皆さまが書いておられる通りで、高評価もそうでしょうそうに決まってますでしょう。
暮田マキネ先生の絵もまた良いですよね。
安西先生の作品の、あとがきの後の掌編が大好きなんです。
そしてこの作品では特にその短いお話がもう嬉しくてたまらんのですよ。
やっと懐いた猫みたいな受けの園田さんがどんどん変わっていくところまで読める幸せ。
カッコよくてエリートだったのはワンコ攻めの方だったはずなのに、いつの間にか逆転してるの大好物です。
ワンコ好きがいつの間にかネコ派に、みたいな2度3度美味しい本作、オススメです。もっとみる▼ -
攻めの弱さを知った時ネタバレ2024年8月29日このレビューはネタバレを含みます▼ 一気読みしちゃって、すぐにでも2周目行きそうです。
小説ってゆっくり読みたいんですけど、なかなかそうはいかないんですよねえ。面白いし、特に安西先生の作品にはキュンキュンしますから。これは太鼓判ですよ。大好き。
大学の研究室で出会った2人の再会もの。事故による記憶喪失で受けのことを全部忘れてしまった仁科が、元カレの一葉に会いに来るところから始まります。
前半、仁科との恋の記憶に苦しむ一葉の苦しさにモダモダするのですが、そこはさすが安西先生の受けです。男前!7年を経ても揺り戻される恋心。大人になってようやく理解できた素の仁科。
後半仁科ターンのモノローグで、仁科という男の内面が更に掘り下げられます。と同時に、男前な一葉が頼もしい!
安西先生作品の中でも心に残る作品になりました。 -
設定負けネタバレ2024年8月29日このレビューはネタバレを含みます▼ 美しい絵、細かい設定、キャラクターもしっかり描き分けられているように見えます。
見えるのに、どうして理解できないのか自分で自分に聞きたい。2巻までですが、何度か戻って考えて、つっかえながら何とか読んで。結局何をどうしたいのか全然わからない。
設定が細かいようで、春太のルーツがまず土台に無いので主人公にも感情移入が難しく、学園の生徒が「名家でエリート」という設定だけが上滑り。
他の方も書いておられますが、オメガバにする意味も無いように思います。
「四逸」は国を動かす要人になる凄い高校生のはず。なのに授業風景も無く学園には彼らを導く教師の気配も薄く、ってか存在してるの?っていうくらいスコンと抜けてる。
学園ものにする意味すらそこにあるのかもうわかりません。
星が2なのはひたすらに美しい絵と背景を作者様が一生懸命描かれたのだろうなと尊敬するから。だからこそ勿体無いと思うのです。 -
3巻の切なさはやばい2024年8月15日はあ。
どうよ、どうなんですか、どうしたらいいの、この気持ちを。
日高とコウはもっとそんな感じなんだろうなあ。
まさかこの2人の続きを3巻まで読めるとは最初は思ってなかったから嬉しくて。でも3巻のこの切なさよ。
特になーんにも起こらない。拾った子猫を間にして、まるで2人の関係を育て直すかのような不思議な時間。日高は大人になったけれど、それが良いことなのかどうか、まだわからない。大人になるって、バランスを取りながら傷つかずにいるって、こんなにも切ない。
コウみたいなノンケフェロモン男とゲイの恋愛はマジでしんどいものでしょう。
それでもコウに預けた子猫を他人に託すこともできず。
もしも永遠に続く純愛があるとしたら、こういうものなんじゃなかろうか?永遠の純愛は永遠の苦しみと同義なのかもしれない。なんて、グルグルと考えてしまう。
続き、読めますよね?待ってます。もっとみる▼ -
悲しいことがあった日は2024年8月14日遠い学生時代を思い出し。。。。。たりなんかしませんよ。この感情には今この時しか出会えない。
「土地の記憶は人の記憶だと思います」みつみのこのモノローグは、きっと今の私にしか響かなかった。
田舎から高偏差値高に入学した主人公みつみの都会の高校生活。
イケメンに美少女、オタク、パリピ、フレネミーなどなど、オモシロメンツに囲まれて楽しい高校生活が描かれていきます。みつみは成瀬のように変わったこと目立ったこと「特別」なことをするわけじゃない。彼女には目標がありそれを叶える能力も、愛してくれる友人も家族もいる。
彼女は特別に美しくも、高偏差値の中でトップなわけでも、何かに特化して上手いわけでもない。だけどシンデレラじゃない。
みつみはただ自分なだけ。そういう彼女が魅力的。
これが「青年マンガ」かあ。もう何何マンガ、とかより成人か否かだけで分けちゃっても良いですよね。
無料トラップに見事にかかり、既刊全部買っちゃいます。
悲しいことがあっても、こういうマンガ読んだら笑って生きていける。幾つになってもそう思います。もっとみる▼ -
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泣くつもりなんかなかった2024年8月14日うううううう涙止まらず。
瀧本先生、めっちゃ好きです。
なんというかもう、すごくいいとしか言えなくて謝りたい!
blに涙なんぞ要らんですし、楽しく笑えるものだけ読んでいたいし、絵はキラキラしてれば瞳の奥の表情なんか読み解きたくないし。でもね〜、良いものは読んじゃいますよね。
たまたま先日沢木耕太郎さんの『凍』のレビュー読んでて、うわー無理!って思ってたんですよね。
でも良い本はやっぱり読んでおいたらいい。読後のこの温泉から上がった後のような心地よい疲労感は、きっと久しぶりにデトックスされたからなんでしょうね。
ほんとに良い作品です。もっとみる▼ -
あの世とこの世の境目はネタバレ2024年8月13日このレビューはネタバレを含みます▼ 最初は夜のえらく混んだコンビニ。何かの荷物を送る人、何かを買う人達でごった返している。
日本中至る所にあるこの光の箱が、何処かと繋がるステーションだったとしたら?
本読みの手練れさんから「SF」だと聞いてこちらから探して読んでみました。
女性マンガバンザイ。素晴らしい。
生死の境にいる人間がやって来るコンビニ。闇の中で光る箱の中で何が起きているのか。
夜光虫の如く寄ってくるのは黒い闇。人々はこのコンビニで好きなものを買い、帰る先は現世かあの世か。
主人公は事故で即死寸前だった大学院生。命を助けてもらう代わりに得体の知れないコンビニで働くことになります。
同僚は異星人、店に居着いたペットは闇の猫。店長は「魔」の遣い手。
この世界のいくつかの情報が提示され、そこにやって来る生死の境にいる人々の人生が垣間見える。
生きるか死ぬかの境目にいる、ということを、コンビニに入って来た時点でその人たちは知らないんですよね。
そして何某かの選択がなされ、品物を買ったり送ったり。生きてこの世に還ったり、日常には帰れなかったり。
初読み作家さまですが、人生の逢魔が時をSFともファンタジーとも括れない雰囲気で、コンビニと掛け合わせた時点で勝ってます。
生死の狭間に生き続ける青年は、それでも成長して行くわけで。続き、楽しみに読みます。 -
考える葦2024年8月7日一気読みしてしまいました。
これは面白い、びっくりです。
何しろ主人公青井葦人が魅力的。これだけ長く生きてて何千冊も漫画読んできて、それでもまだこんな主人公に出会えるなんて。
サッカーのこと、ましてやプロを目指すジュニアやユースのことなんて何も知りません。それが驚くべきことに、この漫画、サッカー無知なおばさんをもピッチにいる気にさせてしまうんです。
サッカーってフィジカルだけじゃない。スポーツなら当たり前のことが、とんでもない熱量で丁寧に語られている。
「考える葦」という支柱に支えられて主人公と一緒に考え、ゲームをクリアして進んで行く、何かこう、体験型な漫画。
天才が自らの天賦の才を知って行くという、ある種セオリー通りではあるのですが、それでもこれほど心動かされるのは多分作品に理論と哲学、エモーションが揃っているからではないかと。
久しぶりにすごい作品に出会えて嬉しいです。もっとみる▼ -
拗らせ男子が変わるまで2024年7月31日フェアプレイ・フェアラバーが何しろ良すぎたでしょ?続編出ちゃったら単話で追っちゃうのはもうしょうがない。
前作で身体の関係から始まった2人。めでたく恋人になったその後の話。本編の最後に10年後の2人が描かれてますが、その10年間に何があったのよ長峰くんっ。そう思った人手を挙げて。あの拗らせ恋愛童貞を諏訪がどんな風に変えたの?
期待に違わずのっけからヤリまくりの2人の部屋に長峰ママがやって来る始まり。大学生活も後半、就活に入る大事な時期。諏訪はクズっちゃークズだし、長峰だって性格にも態度にも難ありなのですが、なのにキュンとくるのは何故?
続き、楽しみです!もっとみる▼ -
その世のどこか、蒼天のゆりかご【ペーパー付】【電子限定ペーパー付】
大団、素晴らしいのよネタバレ2024年7月30日このレビューはネタバレを含みます▼ 長く大事にとっておいた鯛野先生の3部作。積読にしたままこの壮大なファンタジーを発酵させておられる方がもし他にいらっしゃるなら、言いたい。
発酵させてもいいけど、順番通りに読むのがおすすめ(圧)
『地図』『常夜』『蒼天』。
もうね、この3作目が驚くほど良すぎて、前2作品の作品の体感的な厚みが1000倍くらいになるから!
物語の世界観が徐々に拓けて視界がクリアになっていく。
登場人物が年月を経て大人になり、苦しんだ年月の果てにどう彼らの楽園にたどり着くのか、順序で辿ると半端ない満足感と多幸感のまま彼岸に渡れます。
頭に物理で花が咲きそう!
王子と侍従、もしくは身分が下の男。このカップリングでこんなバリエーションってある?しかも発展途上の国での奇病がキーになる。
『愛』が『愛』として認められず、許されない。そんな世界でそれでも惹かれ合うし愛し合う。
巻末のペーパー、鯛野先生のあとがきも読み応えと笑い満載。
シリアスが長続きしない主人公シン同様、物語もシリアスなスタートが長続きしないので、安心して楽しんで! -
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胸が絞られる2024年7月4日泣いちゃったよ。すっごい切なくて、でも幸せで。
前世で主従だった2人。悲しい別れをした結末を覚えていた従者(攻め)も、忘れていた殿下(殿下よ!まさに!)も今世に戸惑って。
今世出会って、これまでやりたかったことを2人で体験していく。高校生の今に、前世での出来事がインサートされる構成が切なさをぐいっと引き出すんです。
最初から両思いだし、男同士で抱き合うんだって全然自然なんだけど、それでもこの胸を絞られるような痛み。
この作者さまの描く身体の線って本当に素敵ですよね。めっちゃくちゃおすすめです。「金銀さざめく〜」を未読の方、これがお好きならそちらもぜひに!もっとみる▼ -
西の果ての城下町、島原ネタバレ2024年6月16日このレビューはネタバレを含みます▼ 長崎県にある島原(半島)に行ったことがある人もない人も、bl好きでも腐ってなくても、みんなクスッと笑ってしまいますよこれ!
幼馴染で距離感バグり気味のタカシとゆうた。
大学卒業後、地元島原に戻って2人とも立派なニートに。
ある日タカシが母からぶち込まれた美容室でモサモサ頭を何とかしてもらったら、あら不思議!「月9風イケメン」になりましたとさ。
イケちらかしたタカシはそのビジュアルで市役所の臨時職員として採用され、「シティアピール課」で島原の魅力を発信することに。
そこについていったゆうたも美容室でアンニュイな美青年に大変身。2人で島原シティーを盛り上げる仕事をすることに。
城下町の島原にはレトロなカフェ、昔ながらのスイーツなど可愛くて懐かしいものがたくさん!
イケメン化した2人が紹介していく街の魅力が新鮮です。
しかも右野先生ですんで、お約束の無自覚イチャイチャで盛り上がりますし可愛いったらありゃしない。
楽しくて、いつか行ってみたい街が増える良き1冊です。 -
45歳、若くない、強くないイケオジ2人ネタバレ2024年6月16日このレビューはネタバレを含みます▼ 作者さまがあとがきで、「45歳たちの話を描きたい」と言ったら(企画が)通ってまさかだったと書いてらっしゃって。
いやこれはありですありあり!
少女漫画も基本blだって、綺麗で若い2人が華やかな設定で恋するもんでしょ。
でもこの作品、パンデミックで職を失くしたアルバイトのおじさん2人が主人公なんですよね。
出会って恋して自分と向き合って。人生の立て直しというか再出発を2人でやってく。
はとこ先生の画力ですからガタイは良いし、えちシーンの迫力の裸体はもう素晴らしいしかない。
でもね、挿入まで急がないリアルさもいいんです。えちだって2人手探りなわけで、最初からバッコンバッコンしないイチャイチャがほんと美しい。
45歳まで色々ありながら生きてきた2人だからこそ、若くもなく強くもない互いを愛しいと思える。
若見えオジの駆の方は辛い家庭環境だったため、誰かと「愛し合いたい」と強く願ってしまう重ための男。
イケオジ井田さんは甘えられるのも甘えるのも苦手。
そんな2人が付き合い始めてからモダモダしちゃって素直になれない。
いいわー。
イケオジたちが絡み合うすんごいエロい身体も堪能できますが、マジ恋愛、仕事、生活、全てに手ごたえを感じる作品でござりますよ。 -
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青春花心中の番外編キターーーー2024年5月24日ページ数44ページ。
でこのお値段ですが、河井先生のファンならこれはアリだと思います。
タイトルにあるほど「とろとろ」はしてませんが、糖度はめちゃ高いです。
『青春花心中』の後日談が載っているんですもの、お布施にミリの迷いもござんせん。
他にも『俺の彼氏が〜』や『chance!』、『2丁目の小さな魚』、『Thank you my GO/D』の特典ペーパー、企画小冊子
を詰め合わせで読めます。
番外編そのものはページ数少ないとはいえ元の本から全部読み返してしまいたくなるので、忙しいったらありゃしない。
私の中のTop of不憫攻め『青春花心中』の山崎先輩に涙してからというもの。あのタイプが(暴力はふるってましたが、それでも不憫すぎる)大好物に。
付き合い始めてから豹変した魔性の男、竹中に(人間不信になりかけたほど)翻弄される山崎先輩、期待を裏切らない不憫さでした笑
あらためて本編第1話は私の中で別作品として違う箱に入れときます。何しろこちらの『花心中』の表紙の山崎先輩、お医者さんごっこなんでしょうか、白衣着てシュッとしてますからね〜。もう別人ですよ。はあ、不器用で竹中相手になす術もない不憫攻め素敵。
同人誌の電子版に感謝!もっとみる▼ -
6巻小説化希望(素晴らしすぎる故)ネタバレ2024年5月19日このレビューはネタバレを含みます▼ 大好きすぎる。
6巻、最初から特装版で出して下さってありがとうございます。
何なら本編の後のオマケだけ見ていたい。私と同様、辛いのが嫌な方は、最後から読む禁じ手だってアリ。
ライトblで十分な私には苦手要素てんこ盛り。なのに百も卍も取り巻く人々も全てが愛おしい。
実のところセンターはってるのは『お江戸』そのもので、そこに生きる男たちの群像劇としても優れてて、ちょっともうblの枠では収められない。
6巻目は特に苦手な千と兆編。辛くてとても読めないと思っていましたが、紗久楽先生流石でした。最高でした!
まー何が大好物かって、若き日の千のロン毛。
ガタイが良いだけじゃない、色気と青さ、まだ両方ある攻めの美しさなんですよね。でね、彫師だった億が千に彫ったアレ。最初は兆にも見せたがらなかったアレです。きっとアレの時の鵺は一際大きくて美しいんでしょうね。。。フーッ。
そして美しいと言えば、美しき死体て?っていう謎が解けた時の肌が泡立つようなゾクゾク。
ストーリーに関しては、これ、秀悦なミステリって言えるでしょ。
漫画だから言葉にされていない部分も多々あって、絵だけで説明しきれない部分を新海誠式に小説版で言葉にして丁寧に追ってほしいと思ったくらい。そのくらいこちらの妄想も膨らませられてしまう。これでいいの?この理解で正解なの?私、ちゃんとわかってんの?
何度もタブレットに向かって問いかけながら読みました。6巻だけでも描かれている中身の情報が多すぎて唸る。
登場人物の彫り込みが深くて謎も多く、1人1人の欲と生と性が絡み合う複雑さ。これは読み手を選ぶと思います。
とは言え、悪い男、千の生い立ちを知り、苦しいだけの兆との関係がどうなって行くのか、ぜひ見届けて!
そして億兆双子のキャラ立ち(特に実は兆の身体は意外に。。。とか)に救われて!
で、6巻読了したら、現パロの『百と卍』でまたまた妄想膨らませて! -
後半グイグイくるやつネタバレ2024年5月18日このレビューはネタバレを含みます▼ いやー。そんなに期待してなかったって言ったら失礼なんだけど、『高寺〜』読む前にまず読んでみようと買ってみたらこれが大正解。
自分の場合ですが、結局主人公とか登場人物を好きになれるかどうかが作品の星になってくるので、そういう意味で大正解。受け攻め2人の好感度の最後の追い込みすごい。
なのでめちゃくちゃ読後感がよかった!
個人的にはピアスの真実がグッときたかな。
職場のノンケ後輩と綺麗系ゲイの先輩はよくある話。
でも一捻りあるんですよね。このひねりが好き嫌いを分けるところですが、まー何しろ攻めがめちゃくちゃカッコいいので全部黒髪ロン毛に持ってかれてしまいました。
まだ決して長くもない人生で、大きな喪失感を抱えて生きてきた2人。極華やかな世界にそんなに簡単に入れるんか?っていうツッコミは置いといて、恋愛童貞同士(?)のお仕事blとして素直に楽しめました。
もっとゆっくりページ数をかけて読みたかった内容ですが、いくらでも重くできる話を軽めに読めるのは嫌いじゃないです。黒髪ロン毛攻めをお好きな方に! -
走り抜け全2巻2024年5月13日すっげーーー。すげかった。400ページ近いページ数を全力疾走上下巻。『上全』って、学校名で市の名前らしいんですけど、1番楽しかったキラキラしてた日々をそのまま永遠に閉じ込めたような世界そのもの。
『上全』を舞台に、わちゃわちゃ騒がしい高校生、その家族、周りの人たちも皆ハイテンションのまま恋が疾走する。
時間軸の不思議さ、ちゃんと過去と現在の区別はついているのに何かグニャリと歪むような日常空間。
少年マンガのノリと止まらないギャグに右往左往しながら、友人に恋した功一にいい奴な裕司が絆されていく日々を伴走した気分。
読み終わった時はゼーゼーで逝ってしまったわ。
絵も不思議に少年マンガと睫毛フサフサ美形BLが同居。
クセが強いBL選手権(なんじゃそれ)でもかなり上位に食い込むはず!もっとみる▼ -
赤ちゃん珍獣vs森のΩ魔女ネタバレ2024年5月5日このレビューはネタバレを含みます▼ 式先生の新しいオメガバースはファンタジー!
Ωの魔女が健気で珍獣赤ちゃんドラゴンがバキバキで、ガッツリエロいのに可愛くてピュアで胸がキュンキュンなるんですけど、この気持ちどこに行けばいいんですか森ですか?
ファンタジーとか獣人とか、普段なら面倒くさくて中々手が出ないのです。でもこれは最高でした!
差別され、生きていくために自分たちのフェロモンを売って生計を立て、協力し合って生きるΩ魔女たち。
Ωだとわかった12歳で家を追い出され、魔女の森に住むようになったバートは、ある日稀少なドラゴンの赤ちゃんを見つけて家に連れ帰ります。
あゝもう全部がか・わ・い・い。なのにエロい。
ドラゴンの秘密は次巻でもっと明らかになるのでしょうが、これ、『有休オメガ』とか『調教』みたいにシリーズものになるのかな。
設定てんこ盛りなんですが、まー何しろ式先生ですから、読みやすいし何だかんだ楽しい。続きを楽しみにしてます。 -
40男の大恋愛ネタバレ2024年4月13日このレビューはネタバレを含みます▼ 試し読みで終わっちゃ勿体無い、素敵な話ですよ。
ダヨオ先生の作品の中でもダントツに好きな作品に出会っちゃいましたよ。
モノローグやセリフのひとつひとつが心にピタリとくる感じ。めちゃくちゃ好き。
付き合いだした2人が、互いに好きすぎてたまらない気持ちからスタート。電車の中でキスしちゃうよなハンサムでオシャレな攻めと、恋愛経験ゼロの真面目可愛いリーマン。
カップルになった後の2人が登場しておいてからの、2人の出会いからが丹念に描かれていきます。
40過ぎの男2人がマッチングアプリで、でも偶然に出会って。ゲイ同士、最初から惹かれあっていても何せオッサンだし、モダモダしちゃう。え?オッサンこんなに可愛くていいんかい?こんなにピュアでいいんかい?
2人の視点が交互に描かれていくので壁のはずの読み手までこの恋に巻き込まれてしまいます。そりゃ好きになっちゃうし、恥ずかしくて切なくてドキドキして。大人だからこそ我慢しなかった攻め、大正解です!直接的なえろえろシーンがなくても、色気むんむん。
何だよこの多幸感!ラストもまた電車で。こんな2人、本当にいそうで電車に乗ったら探してしまいそう。 -
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面白くて、やがて切なき2024年4月8日フカイウミ、「顔だけ俳優」と言われ続けた彼がずっと会いたかったのは、昔一度だけ出会った、「城」になりきる演技を褒めてくれた男子「ヤマ」。
ここまで書いて、やっぱりこの漫画のおかしさがジワリ。
BLなのか、ギャグなのか、純愛なのか、変態なのか?ギリギリのラインを攻めてくるんです。
めちゃくちゃ面白いのに、ラストでまたひねる。
スカッと笑わせてわかりやすいハピエンで終わり?でもない。
読後感もフツーじゃない。
ジンワリ染みてくる優しさと、ヤマももう観念しなよー、という祈念と諦念。
超美形ウミの残念な性癖が愛しくなったら、このBLは星5つになることでしょう。
私は100個くらい付けますけどね、星。もっとみる▼ -
未散先生こそ我々の推し2024年1月23日まー「推し」の供給が過剰になると真空パックされちゃって押し延になっちゃいますよねえ。
私も大好きな未散先生の新作で早速真空パックされて伸びてますよ。読めばわかるんですよ。
今回もまた最っ高です。
コンサル職の土井くん、ストレスで声が出なくなり休職中。
偶然入った蕎麦屋にいた超絶イケメン雅人さんの顔が良すぎて、土井くんのコンサル魂もリアル魂も復活します。
これが「推し活?」ってことで、土井くんは蕎麦屋になりたい訳アリイケメンを会社を辞めて全面応援することに。
いやもう何でこんなに面白いの?
あっという間に一巻読み終わって、これがまだ最初の最初でもしかして続きがあるかもそれじゃあ応援うちわ今から作ろうかと。。。
私の「推し活」も充実させてくれる未散先生のお仕事BL、続きの供給待ってます!もっとみる▼ -
マンガって難しいのね2024年1月23日オメガバースものです。アルファ、オメガの中にもそれぞれ上位下位がある世界感。
アルファであっても下位αであるが故、上位αの兄と比べられ、家族にも大切に扱われてこなかったらしき主人公(多分)。この主人公がとにかく嫌なやつで、その価値観に読んでいて気持ち悪くなります。
出世のことしか頭にないのは良いのですが、大学の描写が雑すぎて、彼の野望諸々何も入ってきません。
何より登場人物の誰にも感情移入できない。
コマ割り、会話、漫画の流れってこんなに難しいんだと再認識。他国のドラマを絵にした感じなので、そういうのがお好きな方にはハマるかも。もっとみる▼ -
ちょっと待って可愛すぎる2024年1月16日こ、この初読み作家さま何者ーーーーーーーー!
大学生の可愛い2人(片方は童貞)の、友達から恋人になっていく道程。もうどこをどう読んでもどのページも可愛すぎて死にそう。
ちょっとコミュ障の彰人と人気者の清貴が仲良くなっていく過程。めっちゃ楽しい夏休み、映画に行ったりゲームしてそのまま泊まって、なんかこう、2人の会話が延々と続いて壁になれること請け合いです。
清貴の友人達がまたリアルにいそうな口の悪さでめちゃくちゃいいの。絵も上手い作家さまであざといほどに可愛い顔する男子達にほわーーーーーってなりますよこれは。
えちシーンは2人の初めてが幸せに可笑しみ溢れて描かれます。どっちがどっちなのかはお楽しみ。
でもこの2人ならリバもありそう。この話、続きはないのでしょうか?読み終わって勢いでレビュー書いてしまいましたが、これからこの作家さま追いかけます!
あ、この作品はヨミホでも読めますよう。もっとみる▼ -
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モノローグの王ネタバレ2023年9月11日このレビューはネタバレを含みます▼ ああ、キュンっキュンしました。早寝先生のモノローグはやっぱり天才。
モノローグ、それが「間」のあるモノローグで、彼らの人間性をクッキリ描き出せるんですよ。めちゃくちゃいい!
眠れないコミュ障可愛い会社の先輩と、どこででも寝れる大きな身体の後輩。後輩くん、良い身体してるわあ。
で、その大きい安眠枕後輩くんとスリープレスビューティー先輩が、ジリジリと距離を詰めていくわけなんですが。
映画「オズの魔法使い」と小都(おづ)先輩の掛け言葉で映画をモチーフにしながらも、映画を悪目立ちさせることなくふんわりと魔法の粉程度に振り掛けてる塩梅が素晴らしい。
エッチもいきなり挿入しない優しさと、代替え案のエロさで可愛いのにしっかりエロいって何?
はあああ。早寝先生全作揃えてますが、また全部読み返すループ来ましたよ。 -
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久しぶりに泣いたネタバレ2023年9月2日このレビューはネタバレを含みます▼ 阿部あかね先生の作品はもちろん全部読ませて頂いてますが、これは泣きました。
下巻の展開はもっともっと描き込んでほしかった!ページが足りねえです。1冊読み終わるのが本当に名残惜しかった。
単話で追いかけてたのが上巻分だけだったので、下巻の過去編にはやられてしまいました。
「縁結び商会」で結ばれていくカップルの話だけでもめちゃくちゃ良いのに、下巻でさらに見事なドラマになってるの、ほんといい。
登場人物1人1人がこんなにも愛おしいblはレアですよ。
元ダンサーの宇楽ちゃんと、何だか訳アリのワンコ豪が出会い、なぜ「縁結び商会」なんて謎な仕事をするようになったのか。
これ読んで、阿部先生のこういうとこが好きなのよ!って思ってる方、きっとたくさんいらっしゃるんじゃないかな。
「俺はあの人を愛してた」。いつもなら3pは地雷ですが、泣けます。愛も、意味すらそこにはあるから。 -
とても優しくて強くて好きネタバレ2023年7月1日このレビューはネタバレを含みます▼ 初読み作家様でpixi○まで追いかけて読んじゃったのは、しかもレビュー書きたくなったのも本当に久しぶりですよーーーーー!
そのくらい良かった!
絵もお話もあっさりまとまっているようでいて、恋に落ちる2人がとても丁寧に描かれています。脇キャラ含め、登場人物みんな好きになってしまいますよ、これは。
高校の時のトラウマで、誰とも恋愛はしないと思っていた先輩クローゼットゲイ藤井×会社でもゲイだと公言している後輩の甲斐。
クローゼットとカムアウト。同じゲイでもベクトル真逆の2人。でも互いにとてもよく似てるんです。優しくて弱くて強い。
最初読んだ時には、人物の描き分けが弱かったり(キャラはしっかりしてるのに髪型とか体型が?)都合よくトントン進むストーリーに物足りなさも感じましたが、何度も読み返すごとに好きになる、不思議な作品です。
攻めの藤井さんと同じく、甲斐くんのいじらしさ可愛さに落ちました。
pixi○でちょっとだけ続きの2人が読めますよ〜。 -
恋に落ちる瞬間は切ない2023年4月25日ナナメグリさんの短編集です。
多分ヨミホで読んでいたはずで、でも買い直して読み返して本当によかった。
恋に落ちる瞬間の、自分の気持ちが届く日が来るかもわからない、それでも落ちてしまう心許なさ。
その人がいる、その人といる、ただそれだけで心満たされる恋。
最初の作品「流星の下で」にはその恋の切なさが特に色濃く描かれます。恋は人を変える、と言いますが、その恋がたとえ実らなくても、もう元の自分じゃない。
エロ無し、なんならキスすらしてませんが、恋をしていた頃の切なさを呼び起こしてくれます。
あとがきには先生の反省ばかり書かれていますが、私はこの短編集も大好きです。もっとみる▼ -
びっくりするほどキュンの嵐ネタバレ2023年4月20日このレビューはネタバレを含みます▼ うわこれ読んでよかった!試し読みから先の話がこんなにキュンとくるなんて、この誤算は嬉しい。
高卒新入社員の時から同僚で、その後ルームシェアして10年。
30歳の節目に、気持ちが通じ合って正式にお付き合いすることに。
割と拗れず、ゆっくりと同僚ールームシェアー恋人と進んでいきます。
でも話の中心はお付き合いが始まってから。
多分ノンケの男同士。恋人になってから、新たに越えるべきハードルって何?
上下問題、拡張問題、仕事忙しい問題などなど、拗れない代わりになんだかリアルで日常的で、ほっこりかと思いきやこれがキュンの連続。
受けくんの髪の毛が時々上がった時の美人っぷり、攻めの意外な彼氏力。どちらも大好きなキャラです。
続きの短編も出てますが、もっと続きを読みたい2人です。 -
ネクタイを締める指先の色気2023年4月8日『ねくたいや』というネクタイの店を開いた男と、その店に通ってくる元同僚の話で丸々1冊です。
歩田川先生作品の魅力は短編集で知ったのですが、長編でも独特の空気感、雰囲気はそのままです。
エロ特化をお好みの方には向かないと思います。
でもね、何だろう、植物で言えばサボテンのバリエーションの多彩さに驚く、みたいな。
本作は拗れた性格の友久と、陽キャ永瀬との恋。
自分の性嗜好に悩み、家や家族を思うあまり拗らせてしまった友久。この面倒くさい男を怒らず諦めず、落とした永瀬くん偉い。
彼らの恋愛に何かと絡んでかき回してくる環と友久の兄の話は『しあわせのはなし』でどうぞ!もっとみる▼ -
歩田川ワールドへようこそ2023年4月8日セール中の今、歩田川ワールドに足を踏み入れるにはぴったりかと思い、まだレビュー書いていなかったのでおすすめ書いときます。
某サイトで以前読んでからハマった先生の作品、こちらでも読めるようになってから全作品買い直しました。
エロは少なめ、心にチクリとトゲ刺すことも。
すごく良いんですよ。何度でも読み返したくなる。
男同士で、友達で、或いは兄弟で。
素直にそのまま好きって言えたらどんなに良いだろう。
グルグル考えてもわからない、でも捨てられない思いが発酵して。
生々しい欲望は見えても汚れない、溺れない主人公たちがBL慣れしてしまった目には涼しいんです。
同人誌の匂いを残したまま、でも完成度で言えばかなり高いと思います。
歩田川先生の雰囲気が気に入ったら、『歩道橋』や『ねくたいや』とそのスピンオフまで、歩田川ワールドへどうぞ!もっとみる▼ -
オメガバの100万星2023年2月25日表紙がいいでしょ?表紙でこの作品に惹かれたアナタ、正解ですよ!
試し読みから秒も待てずに購入して本当によかった。
早寝先生のモノローグの威力、今回も素晴らしい〜〜〜!
そして他の早寝先生作品が大量セールなのにもう全部持ってる自分が残念〜( ; ; )
高校教師になったΩと旅行代理店で働くαの再会ものです。
オメガバース、なんだけど違う味。暖かくて、こんなに愛が感じられたのは初めてかも。
バース性に引きずられ、獣のように変わってしまう悲劇オメガバもありますが、早寝先生のオメガバは人に理性と愛があることを改めて思い出させてくれる。
抗えない本能には薬だけでなく物理で対処する知恵があることも。
互いに誠実な2人がオメガバという斜め設定にリアリティを産んでいて、その幸せに泣けました。
52ヘルツといえばあの小説を思い出さずにはいられませんが、全然違います。
孤独なクジラのモチーフをΩとαの身体共鳴とうまく繋げたこの作品、ぶっちぎりに好き。
2人が再会してからの心と身体の変化に胸がギュッとなり、徐々に明らかになってくる2人の高校時代のエピソードで2度ときめく。
更に「Ωの巣作り」にαの視点を入れてきたのが目から鱗!
すぐに寝ないしすぐに番わないオメガバ、最高です。もっとみる▼ -
いいの、ゆっくりでネタバレ2023年2月19日このレビューはネタバレを含みます▼ マミタ先生の2作目だそうです。
最新作があまりに良くて、セール中のこちらも読んでみました。
コミュ障というにはあまりに重い、思ったことが言葉になってなかなか出てこない壮志さん。メタル好きで家事力高い、全身真っ黒クロスケさんです。
壮志さんが雪の日に倒れている男を助けてから1年後、助けられた大学院生の遣斗は毎日壮志さんの作るご飯を一緒に食べてる。
遣斗はゲイで壮志さんはノンケ。2人の言葉少ない関係がゆっくりゆっくり変化して、やがて恋になっていく。
ゆっくりな2人のエピソードに挟まれるメタルネタがリアルに興味深い!遣斗のバイト先の保育園相談室も面白い!
特に大きな出来事も起こらず、2人の会話もわずか。なのに何でどうしてときめくのおおおおおお!
マミタ先生、これまでもいくつか読んでるけど、もう全作コンプするって決めました。
出会ったその日に寝ちゃうの上等な腐界で、当て馬もトラウマもない健康な男子たちが、お隣さんから更に同棲しちゃってからさえ致してないだなんて!
いえ、最後はちゃんと致してますよね。遣斗、カッコいいだけじゃなくてめちゃ優しい!
マミタ先生の攻め、最高に好きですよ。
1番好きなのはあとがきかもしれんけど! -
なんか多分ヒアルロン酸的な2023年2月11日どこかから萌え幸せホルモン出てきて枯れたお肌がツルツルになりそうな気分です。
あれこれ読みまくっているうちにレビューが全く追いつかず、ずっと書けずにいましたが、これは何をおいても愛を叫んじゃう作品でしょう!
もうもうもう、年下攻めの中でもキュン死スナイパーNo. 1。
またね、この上司受けの雀ちゃんがいい!
アラフォー雀がしたい10のことに心の底から同意だし、キュン死ポイントも同化してるし、たーまーらーん。
こういうことやってみたいって思っていても、ついおざなりになっていて。でも一緒にいる誰かと一緒に体験していく喜びを感じたい。ああ!わかる!
小さな幸せ巨大な萌えですよ。
イケメンの部下って、その存在が既に癒しだと思うのですが、マミタ先生の年下攻めのカッコ良さはホールケーキみたいな甘い幸せを運んでくれます。
ありがとうございます!もっとみる▼ -
最高の斜めぶっ飛び2023年1月26日ちしゃの実先生のファンタジーリーマンスペシャルスーパーダーリンアラブってる溺愛年下攻め×ちゃらお馬鹿くそ可愛い先輩の話です。
大好きです、こういう楽しいの。
もうですね、最初と最後はまーそんなもんでしょお幸せにっていう感じの2人なんですが、高校時代から一緒のリーマン先輩後輩の紆余曲折が曲がりすぎて斜めすぎて笑っちゃいます〜。
攻めの後輩も実は凄まじいスパダリだし、受けちゃん先輩も仕事はできないけど超超ワールドワイドな人たらし。
幸せな彼らの幸せが永遠であることは決まってます!
最高に幸せな気分になれますよ〜。もっとみる▼ -
御伽噺と言うなかれネタバレ2023年1月22日このレビューはネタバレを含みます▼ どっぷり一穂ワールドに浸かっています。
他の作家さまのbl小説とは本当にひと味もふた味も違います。
本作の評価はそれほど高くありませんが、私は大好きです。
他のレビューにもありましたが、行間を空けずにに場面が変わるため、たしかに最初は読みにくいです。
でもそのいきなりなが語り手と場面の転換が段々効果的に効いて、コラージュのように寄せ集めのカケラが大きな別の絵を描いていくようです。
ある意味一穂先生らしさがとても良く出た作品です。
城下町の歴史、酒造りの蔵、都会の底辺で生きる危うさ、剣道の試合に至るまで、リアルな描写の上にくっきりと御伽噺のフレームが立ち上がります。
情景や人物を描く術に長けているため、登場人物の心の変化が読者を置いて行くことはありません。
こんなにもリアリティのないストーリーなのに揺さぶられる、特にクライマックスの隼人の独白には涙です。
あっちゃんの両親と隼人のくだり、手作りアロエジェルや手編みのマフラーなどの小道具の使い方、「I Love you」の訳し方が夏目漱石に終わらないのもさすがです。
最後にこの話の影の引き回し役、慎の話がちょっとあるのです。慎の不思議な人物造形、あっちゃんの姉とその婚約者との微妙なサークル(トライアングルじゃないのがイイ)、こういうところですよね、一穂ワールドと呼びたくなるのは。
小説のページは終わっても、彼らはどこかにいてちゃんと生きている。
そういう「世界」を描ける稀有な作家様だと思います。 -
うーん。。。ネタバレ2023年1月22日このレビューはネタバレを含みます▼ 北畠先生の作品がとても好きで購入したこちら。
星4.4も付いてることに驚きです。
私滅多に星3とか付けないのですが、これは。。。
原作付きということで、全然期待とは違いました。
ざっくり両片思いの言葉足らず?
いやいや那智はちょっとおかしいし、真里谷が那智のどこを好きなのかも全くわかりません。
真里谷たちの謎の女子人気、中学で真里谷と那智を奪い合った女子、小説家のお父さんと編集者のお母さんの関係、変わった生徒会長、真里谷のゲイ兄、真里谷美容師並みのカットの腕などなど登場人物や設定はてんこ盛りなのにキャラ立ちもなく、一体彼らに何をさせたかったのかわからずじまいです。
真里谷と那智が互いの気持ちを認め合うまで2巻も使ってますが、北畠先生の絵を堪能させて頂いたことにのみ星3つ。
残念すぎるううううう。 -
全集3巻買って悔いなし2022年12月19日夏目先生の全集、セールで他の作品と一緒に大量買いです。大満足〜。この全集は初期の作品が中心ですが、作品そのものは全然古びていません。
以下はcpごとの代表タイトル。1cpでもタイトルがたくさんあるのでめっちゃ短編入ってるのかと思いきやそうでもない。なのでcp毎のお話がたっぷり読めます。
全集の1巻は「ダッシュ!」「cheeky」「ノーカラー」+その後の彼ら
2巻 「どうしようもないけれど」「春なので」+番外編、アフレコレポ、諸々
3巻 「タイトロープ」、「シュガーコード」+番外編、特典ペーパーなど
特に夏目ワールドを楽しめる2巻には、「どうしようもないけれど」と「ノーカラー」のコラボ短編「みんなの街の電気屋さん」が入っていて嬉しいです。もっとみる▼ -
あなたは私の青春そのものネタバレ2022年12月7日このレビューはネタバレを含みます▼ うわ〜。これは巴里子先生の作品の中でも特別大好きな2人になってしまった!
男子校の先生(卒業生で同級生で初恋?同士)2人の話で丸々1冊。
恋愛はBLには珍しいほどサクサク進みません。その代わりに巻き起こる高校生活の諸々が楽しくて、読み終わるのが惜しいほど。
先生達の高校時代と再会からきちんと恋愛になっていく彼らの関係だけじゃなく、教え子たちの高校生活が同時進行なのがたまらない。
私に男子高校生だった過去はない筈なのに何とも言えない懐かしさと不思議なきゅううううう〜ん!が止まらないのは何故。
顔は綺麗なのに超絶変わり者の生物教師八神。同じ学校に赴任してきたのは美術教師の諸星。
2人には高校時代、誰にも言えない秘密があった!のか?
高校の卒業式、他の友人達の誘いは断ったくせに諸星をカラオケに誘った八神。このシーンには自分の高校の卒業式の日のことを思い出してちょっと泣きそうでした。
恋愛じゃなくても、ちょっと特別な友人と、他の友人達の誘いを断って内緒でお酒飲みに繰り出した。あの頃、自分がどれほど彼女たちを心から好きで、友達だということが嬉しかったか。大人になって色々あって疎遠になって、思い出すのも辛くなっていた筈なのに。
あの時の楽しさ、大好きな友人がいるという心強さを純度100パーで蘇らせてくれた巴里子先生ありがとう。
BLは確かにファンタジーだけど、諸星先生も八神先生もどこかに存在してる気がする。おかしなリアリティーがあるんです。
真面目で常識人の諸星先生、変わり者だけど可愛い八神先生。でも恋愛のキラキラは彼らを変えていくし、「俺のかわいい人」は一体どっちなんだっていうね。
巴里子先生の作品はやっぱり良いな。
男同士の色恋だけじゃない、人生の乗り越え方、他人同士が共に生きていく姿を読ませてくれる。
久しぶりに晴れ晴れした気分になれました。 -
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驚きの完全にマンガ2022年11月11日原作が好きすぎて読み返し過ぎて、竹美家先生の絵も大好きで、自分の中の原作ハードルは超えられまいって思ってました。
で、そんなファン心理がわかった上での立ち読み増量ですか?ほんと、それ成功してますよ!
試し読みしてるうちになーんの違和感もなく普通に漫画文法で読めて、知り尽くした2人の出会いなのにすごく新鮮。
本当に驚きです。
でですね、素の方の計がめっちゃ可愛いんです!これこれ、この計が好きなのよ〜。
ファンブック「Color Bar」でユキムラ先生が描いていらした国江田さんと潮がそのままの感じで出て来ます。フォーマルな2人がコミックス版でもめちゃカッコいい!
潮の方は肩幅広いって書いてあったし2人の(裸になった時の)体格差が楽しみ〜。
最初から漫画だったみたいに、あの原作のまんまなのに、でも完全に漫画の歩幅になってる。
計の独白も潮との小気味いい会話も、小説の「間」が漫画の「間」に上手く変換されてて、冗長でなくサクサク進んでいきます。
これから2人の会話がもっと増える筈ですが、このテンポの良さでこのまま行ってほしい!
せっかく小説とはまた別の「イエスかノーか」の魅力が生まれたところで、絶対スピンオフまで行っちゃってくれますよね?ね?もっとみる▼ -
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読んじゃったわー2022年11月10日はー。。。
いくつになってもアオハルは眩しい。
いや眩しい人たちのアオハルだったわけですが。
無料版に手を出したら最後よのう、と思いながらもやめられなかったわー。
もうねー、面白すぎてやめられないアレです。
中学生の時のトラウマ、家庭環境、高校デビューもしくはリタイア、あの子にもこの子にも自分のカケラを見つけることができる。
恋愛と友情の狭間からこんな人間関係が生まれて、生涯を共にしたいほどの絆で互いを育てていけたらどんなに幸せだっただろう。
こんな年齢になってもやっぱり昔と変わらず2次元世界に憧れてしまうし自分を見つめ直してしまうし。
自分の人生もこうだったら良かったのにな、みたいな夢と、特に前半部分の小雪の『嫌』だという感覚への共感。
読みながら壁になりつつも彼らと一緒に生きてる感じがたまりません。
気がつけばポイントプラスでお得買いすることも忘れ、思い切った大人買いで読んでしまいましたけれども。ううう。。。もっとみる▼ -
仲直りHって美味しいですか美味いですネタバレ2022年11月3日このレビューはネタバレを含みます▼ ココミ先生の作品ってモノローグと会話のバランスが好きなんです。心地よく壁になりきれるっつーか。
自分勝手な男と尽くしたい男。別れたその後の心の機微を描いてますがずっと胸がギュッとし通しでした。
別れた理由、どうしてこうなったかを考えれば考えるほどどれほど愛していたかを互いに突きつけられる。
周囲の誰かにかき回されるとか当て馬現るとか、そういう展開にあえて持ち込まなかった作者様の勝利ですね。
実際、愛し合っていてもちょっとしたすれ違いが重なって元通りには引き返せなくなることってあります。
別れたことがポーズだったりただ尽が桐生を試しただけとか、そんなことじゃない確かな苦しさがあって。。。
切なくて愛しくて修正も甘々えちシーンもすごくよかった〜。なんだかえちシーンにさえ応援したくなってしまった。ちゃんとエロいのに〜笑 -
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変な受け選手権2022年10月30日面白い受け大好きですよ〜。
攻めはマッサージ師。可愛い感じのお馬鹿受けは高校生かと思ったらリーマンでした。
あとがきによると、最初の設定より胡散臭いはずの攻めはスパダリに、受けはどーしてこうなった?らしいのですが、この受けほんとに面白い。ある意味とても男の子らしくて笑ってしまいました。
兄の親友のマッサージ師隼人に受けたマッサージでEDを克服した智弥が、Tnk目当てから恋を自覚していくんですけど、ほんと、正直で即物的でおかしい!
優しい隼人さんがイケメンな上にごく常識人で、読んでいて可愛いのはむしろ隼人さんの方です。一方で自分の欲望に正直な智くん。何なんでしょうね、このカップル。
2人が付き合うことになったと聞いた後の智くん兄の反応が見たかった〜笑もっとみる▼ -
未読の方、セールで是非2022年10月25日今ならセール中ってことで、随分前に読んだ木下先生作品を本棚からチョイス。
これも好き〜。モダモダ幼なじみ愛、可愛いいけど長い〜。
男を見る目が無くて、いつもダメ男ばかり選んでは捨てられるなおちゃん。
お隣の幼なじみよーちゃんはそんななおちゃんの尻拭いばかりしてきたんです。
もうね、遠回りし過ぎて10周くらい回ってやーーっとどうにかなるんかいと思った頃に、明かされるなおちゃんの本心ですよぉぉぉーーーーーーー!
甘々になってからの2人を読みたくてクネクネしながら読み返してしまう〜(自分でもキモ)
木下先生の眼鏡男子も好きですが、安西先生とタッグを組んだ「好きで、好きで」みたいな不器用系×可愛い一途系も大好物。
漫画ならではの幸福感を感じられる1冊です!もっとみる▼ -
この切なさは他にないネタバレ2022年10月17日このレビューはネタバレを含みます▼ 痛い。この作品の受けちゃん(も)痛い。
以前読みホで何回も読み返してましたが、やっぱり手元で読みたくて購入。各話の終わりにキャンプ先生がその時代時代で流行ったものをピックアップして描いているのが懐かしすぎてツボです。
147ページですが2人の間に流れた年月を読んでいると、長い物語を読んだ後の満足感に満たされます。
19歳の出会いから5年単位で1話ごとすすみ、描き下ろしが44歳。
考えてみればこのcpの仕事や普段の生活シーンなんてほんのわずか。5年ごとに移り変わっていく時代と2人の関係性がじっくり描かれます。主にえちシーンのモノローグで。
可愛いと言われて育ったナオと朴訥な吉丸。オッサンになって容姿が衰えた代わりに素直になってきたナオ。ぼーっとした童貞から良い男に育った吉丸。
この2人の男のやり取りが、なんでこう切ないのか泣きたくなるのかいつもわからない。でも何度も読み返したくなるんですよね。
ずっと互いが好きだった。でも一緒にずっといるようになれるまでにはこれだけの時間が必要だったんでしょうね。
2人でハワイ旅行なんか行っちゃって、甘々なのにもう老後の話なんかしちゃって。ほんと、いいなあ。また何度も読み返しますよ、きっと。 -
あとがきで吹くネタバレ2022年10月16日このレビューはネタバレを含みます▼ 村上先生、これもう主人公は道頓堀ですよね?最高でした!
タイトル通り、モノローグが効いてます。
私の中の村上作品では優勝決定。
昔付き合っていた2人の再会はラジオ局の狭い収録ブース。
構成作家になった反町とパーソナリティーになった濱内。
絵が美麗、というわけではないのに(すみません好きです)反町さんは可愛いし、濱内のイケボまで聴こえてきそうなリアルな2人。本音モノローグのおかげでなんだか途中から泣きそうになりました。
素直になれなかった過去をやっと乗り越えた反町さん。
なのに、なのに村上先生、あとがきで反町さんを○○吹き呼ばわり怖!
恋に落ちた2人の目に映る道頓堀。ドブのような川さえもキラキラに見える魔法のような恋。
2人の男の浮かれ具合、甘々なえちシーンでさえ、単にエロいじゃなくて色んな気持ちがない混ぜになって切ないほど。
ネオンで輝く町の景色だって一色じゃありませんものね。
金剛寺女史との焼肉、変わったお馬鹿ップルの喧嘩などなどエピソードの入り具合にもくすぐられます。
恋って汗かきべそかき恥かきながらってこと、思い出しましたよ。村上先生大好きです! -
マスクの下の本心ネタバレ2022年10月16日このレビューはネタバレを含みます▼ あの「ハツコイノオト」のあめきり先生の2冊目のコミックスです。やっぱり表紙、気になりましたよね?マスクですか?マスク外されて戸惑ってる表情ですか?可愛いんだけど誰に外されちゃってんの?もうねー即買いですよ。
2作品入っていますが、表題作がボリュームあるので大満足。
これ読んだら「ハツコイノオト」からもう一回読んでしまいました。あめきり先生の作品、繊細な気持ちのやり取りが愛おしくてたまらんのです。
今回はゲイのスイ先輩と寮で同室になった後輩春虎くんのお話。
受けちゃんが前回同様ゲイの自覚ありDKなんですよね。男子校で寮生活なのにゲイバレしてしまったスイ先輩。心ない周りの言葉に傷ついて、マスクで悲しい気持ちを隠してきました。そんなスイが同じ部屋に入って来た新入生、バスケ部のカッコいい後輩春虎くんを応援しているうちに恋に落ちちゃう。
春虎くんもスイ先輩の可愛さに完落ちなんですが、この子ってばなんかこう、ちょっとズレた優しさとか行動が可愛いんです。でもそれがスイ先輩の勘違いを生んじゃうこともあり。スイ先輩を頼むで春虎〜。
「ハツコイノオト」もでしたが、受けちゃんの傷ついてきた気持ちがしっかり伝わるから攻めくんにはグイグイ来て欲しいし応援したくなる。
2作品目はちょっと変わった出だしで笑っっちゃいます。でもやっぱり健気で可愛いcp。はああああ。幸せな気持ちになれますよ〜。 -
もっと続きを2022年10月15日もうねー、この作品、なかなか次が出なくて諦めかけてたところに4巻!
嬉しくて大急ぎで飛びつきましたよ。
京極家も灰かぶりもずっと追いかけてますけど、最新刊2刊同時発売嬉しかったけど、私は数ある木下作品の中でもこの作品が特に好きなんです。
ある夜偶然見てしまった男同士のキス。
見ちゃったのは新入社員、見られちゃったのは会社の先輩。同期のノンケに10年近く片思いをこじらせている先輩を好きになってしまった新入社員くん。
先輩の羽鳥さんが何とも魅力的で、若い馬場くんがグイグイ攻めて行っちゃうのには応援するしかありませんよね。
羽鳥さんがずっと好きだった間下さんもカッコいいし良い人だし、誰も悪くない。でも羽鳥さんの長い片思いがやっぱり辛いのよ。その切なさごと全部かっさらっていきそうな馬場くんの明るさアホさがたまらーーーーん。
どうかこの2人の続きを!もっとページを!もっとみる▼ -
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チクビ好きさんいらっしゃい2022年9月14日前作あるようですが、未読でこの作品だけ読みました。
陥没乳首を愛でるヤクザ×金持ちへの復讐を誓う100の尻。
ヤクザものだし、悲しい過去もあるよね?
受けちゃんに意地悪な舎弟だっているよね?
当て馬だっているのよ。ホストとか色々華やかよ?
でもこの作品の場合、それを全部かっさらって行くのが攻めのヤクザの溺愛です。
受けちゃん美人でできる子だし、ぷっくり出てくるチクビの可愛さと言ったらもう「チクビオブザイヤー」受賞は決定?そんな受けちゃんをどこまでも愛しちゃうヤクザの手練手管にもうたまらーん。
全方位詰んでる受けちゃんの人生が気づけば薔薇色に変わって、豪勢なタワマンがシンデレラ城に見えちゃうのです。もっとみる▼ -
レビュー必須ネタバレ2022年9月13日このレビューはネタバレを含みます▼ これは好き嫌いが分かれそう。
幼なじみの身長不詳むぎちゃんと、めっちゃカッコいいスーの両片思いストーリー(多分)。
漫画って描いてある絵を軸に、セリフを読みながら脳内で主人公がコマをまたいで動いていく感じ(他の人は知りませんが)なのに、こうまで主人公の大学生むぎちゃんがブレブレに伸び縮みしてしまったら落ち着いて読めません。
デフォルメとかギャグを挟む漫画は大好きなので、レビュー読んで益々興味がわいて読んだのですが、流石にこれはコメディーとしても笑うツボを逃しがち。
まあむぎちゃんのお尻が可愛いし、スーが美しいからいいんじゃない?と思うしかないか。
むぎのお父さんと教授のその後の方が気になります。 -
ノンケ大学生×過去あり年上ゲイネタバレ2022年9月13日このレビューはネタバレを含みます▼ 理想の乳首を探すため、H込みの出張ホストをしている成実。
偶然チラ見えしてしまった理想の乳首の持ち主は酔っ払いのリーマンで。
そこからノンケ大学生が年上のゲイにどんどん惹かれていきます。
試し読みで乳首ものコメディーかと思って読んでいたら、あれれ〜この2人真面目か!
まじで恋愛に走って行ってしまうので、笑う気満々の方はテイストがちょっと違うかもしれません。
えちシーンは乳首ももちろんですが結合部の淡く充血した描写がすごいです。乳首と菊のセットがお好きな方はご堪能あれ。あと○ェラの時の攻めの下から舐めるような視線!
表紙とタイトルから受ける印象よりシリアス純愛成分多め。
たまーに背景が単調で綺麗すぎて、2人がどこにいるのかこんがらがる所や(外の喫茶店で話してるのか家の中なのかわからんとか)顔の向きと言ってるセリフのチグハグな感じにあれ?と二度見してしまうコマがあって、綺麗な絵なのに惜しいので星は4つで。 -
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途中から泣いてたネタバレ2022年9月3日このレビューはネタバレを含みます▼ うわー!よい!なんかよい!
これは兄弟ものじゃないんです。
「兄」は弟の遊ではなく表紙の美しい男「穂高」の元彼。
大学で出会った「兄」と才能豊かな画家でのちに写真家になる「穂高」。
「兄」と弟の母が亡くなり父が失踪したため、穂高の元を去り、自分の人生を弟を育てるために捧げた兄。
穂高と兄が、成長した弟をきっかけに再会します。
不穏な話かと思いきや、これも愛の物語。兄弟、家族、男同士、男女、みんなの。
皆お互いに思い合っている、その暖かさにこちらまで胸の奥があったかくなります。
弟を育てると決めた兄ちゃんが真面目でヘタレで可愛くて。美人の穂高の方が男らしいくらい。
穂高のキャラ変が面白くて最後まで笑っちゃいます。 -
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男のこたちはいたいけネタバレ2022年8月18日このレビューはネタバレを含みます▼ 「いじらしいさま」と出てきますね。「いたいけ」ってそこに「痛ましいほど」、と上乗せされてる気がする。
評価の低さに?となりましたが、私は満点付けます。
短編集です。
①「夜が永けりゃ永いほどお天道様はでかいんだ」
読み終えて何とも辛くなってタイトルを読み返し、「お天道様」を信じたくなりました。
本来blだったらこの物語の先から始まる筈なんです。0地点で終わらせる心憎さ。
ゲイの後輩を側から見ていただけの先輩視点の話です。
秀悦なのが経理の女の子の優しげな欺瞞と、先輩が自らの偏見、無知な残酷さに気がつくところ。
主人公のグラフィックデザイナーが本当に会社を立ち上げ、会社を辞めて実家に帰った後輩を呼び戻す未来に1票入れたい。
②「悩んで学んで」
幼なじみのことが好きな17歳男子のモノローグ。自分の身体と心の変化を持て余しながら、妹の成長と父の居心地の悪さを対比させる。このモノローグはもう小説。
③「まひるの星」
デザイン学校の同級生に片思い中の男子。絆され系というか、もうこんな身勝手な男に振り回されちゃうこの子が不憫で!
④「LOVE ME DO」
ガタイの良い陸上部の同級生は受け志望のホモだった。
切ないはずなのに、何故か彼なら幸せを見つけてるよね、そう信じられる後味。
⑤「いたいけざかり」
うん、いたいけだね、可愛いよね。どっちも。
ずっと思い違いの両片思いだったのね、わかりにくいけど、きっと彼らの未来は幸せになってるよね。
⑥「レイニーデイ・サービス」
作者様の頭の中で続いてる物語をちょっと切り取って見せた感じ。正直何言ってるのかわかりにくいです。
男2人で旅から旅の気ままな商売。その合間に出会う男の子。旅に出るまでの2人には、きっと色々あったんだろうな。
⑦「赤裸々RIDE ON ME」
これは可愛かった!男子校の高校生同士、周りの応援もあって、それぞれが男気を見せました。
最後の描き下ろしはクスっと笑えます。でも彼らにも描かれていないバックグラウンドがあるのよね、きっと。
単行本初版は2011年のようですが、1996年とか世紀末、という文字の踊り方に何となく納得。
古い、というより、ノスタルジック。
独特の読みにくさに、「描かれていない描きたかった部分」の先走りを感じます。 -
人生の話2022年8月15日BLという括りはこのオムバニスには無意味ですね。
すごく好きです、人生を切り取ったような描き方。
3組の男たちの話がそれぞれ前後編で語られます。
1組目 失恋した公務員がノンケの元カレと登るはずだった山登りに初めて挑戦して次の恋に出会うまで。
主人公の目に映る世界そのものが、山に登ってみたことで変わっていくのが清々しい。
2組目 出版社社員と作家。この組み合わせのblは多いですが、リアル寄りの2人です。
ゲイを公言している作家の小説と出会い、自分を許容していく主人公の心の解け方が愛おしい。
3組目 表題作です。これがblじゃないのに刺さる。社畜とダンディーなタクシー運転手。東京の夜景の美しさが自分の記憶のそれと重なって涙が出そうでした。
この作品読みながら、友人がこんな感じで擦り切れてしまう手前で仕事を辞めていく若い社員を「最近の若い子は身勝手で自分のことしか考えてない」って言ってたのを思い出しました。
愛社精神、同じ釜の飯、大変なのは皆同じ、なんだそうです。
長年会社組織の中で働いて来たことはすごいと素直に思うのですが、誰もが人から勝手に与えられた役割を果たせるわけじゃない。
だからこそこんな物語が生きていく潤いになったりするんじゃないかなもっとみる▼ -
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石橋防衛隊(公認)【単行本版】【シーモア限定描きおろし特典付き】
愛してます続きをお待ちしていますネタバレ2022年8月5日このレビューはネタバレを含みます▼ 待ってました〜!
ウノハナ先生なら小説の表紙まで買い集めるよ! という方、いらっしゃると思います。お仲間ですよ。
今回単話から単行本になって、表紙がさらに最高じゃありませんか!長い脚がちょっと交差してaaaaaaaa〜。
ウノハナ作品の中でもダントツに好きな2人が、貫通式、卒業式を経て航海に出るまでの「公認」編です。
某大で日々鍛錬を積む国分寺榛名と石橋航は柔道で共に汗を流した同級生。
国分寺が可愛い石橋を守るため一緒に某大に入り、恋人になるまでが「石橋防衛隊(個人)」。
「公認」編の2人はもちろんラブラブ、過酷な某大の訓練もイベント中心になって大学生らしい楽しみも増えます。
石橋の従兄弟で航が大好きな間々田、国分寺推しの壬生や石橋と同室の先輩cpも絡んで、皆もれなくカッコよくておかしい。
単行本版は日付け変わって即、電子特典のために購入しましたが、単話版で読んでも良し!そして1冊に纏まったら10倍増し!大満足でした。
榛名&航の幹部自衛官になってからのその後が読みたかったので、単話版で読めなかったページがもうもう嬉しくてたまりません。
航の平和を守るため、国分寺榛名の戦いは海の上でもやっぱり続いていますw
シーモア限定描き下ろしは間々田&壬生の後輩コンビ。
この2人と宇都宮&佐倉先輩cpのスピンオフもぜひいつか! -
素晴らしい素晴らしい素晴らしいネタバレ2022年8月4日このレビューはネタバレを含みます▼ レビュー数の少なさは何でなんでしょう?
ずっと気になっていて、やっと今だ!と買って読んでもう驚愕です。
よしなが先生天才っていつも思ってますけど、やっぱりドがつく天才。私の中でとうとう望都先生と並んでしまいました。
短編集です。近未来もの入ってます。見事です。
これ以上書くのは野暮なんです。
が、オススメには私、熱心に色々書きますよ。
表題作「それを言ったらおしまいよ」。。。
爛れてるなあ。純情だなあ。洒落てるなあ。切ないなあ。可愛いなあ。
味覚でいう五味を全部備えた作品。奥深くて、そしてワンシーンとはいえ見えてます。
作詞家の崇が書いた詩の続き可愛くて切なくてエッチなこと。
2作目「私の永遠の恋人」。
近未来。アンドロイドと暮らす不治の病を抱えた少年の話。よしなが先生が描くとすっごいですよ。この短さですんごい複雑な後味ですからね。
3作目「おとぎの国」。
近未来ディストピア。地球上から人々が消えて1ヶ月。街で出会った子どもと心通わせる男。
うわー。ここで終わらせちゃったよ。シュッと筆を止める、これができるの天才。
4作目「ある5月」。
こちらは年配の男女の恋。恋。恋なのか?幸せってなんなの。天才って、どうしてこう引き出しが多いんでしょうね。
5作目「ピアニスト」。
よしなが先生はピアニストものを他にも描いていらっしゃるので後日談とかかなあと思いましたが違いました。元ピアニストのおっさんの妄想があれこれ続く話ですが。
なんかこう、この作品もやっぱり一筋縄ではいかないというか単色でも淡色でもなくてなんなの。
最後のおまけで表題作の2人がアンコール。
お見事でした! -
意外にもガッツリネタバレ2022年8月4日このレビューはネタバレを含みます▼ 長く切ない大人の恋でした。
丸々一冊表題作で223ページとたっぷり。奥付けなどの後に電子特典おまけが載っているので最後まで読みましょう。
読後感は試し読みの通り爽やかな作品ですが、思った以上にえちシーン多いです。白発光体ですが爽やか系(?)汁多めでそれはもう意外なほど。
食事もできるコーヒーショップ。
経営者は長い友人同士、35歳、ゲイの男2人。
でもこの2人、付き合っていません。
受けの公彦は店のバイトの大学生とセ フレの関係。
この大学生とのサイドストーリーがいいんです。
ある日攻めの晴海にコンタクトを取ってきたのは大切にしていたのに別れてしまった元カレ。
ずっと一緒にいたのにこの2人、それぞれに過去があって。でも大人なので踏み込んで攻めることはしません。
長い付き合い、経営者としてもパートナー、そりゃ複雑ですよね。
彼らを見ていると、若い頃から付き合っていなかったからこそ今がある。だから敢えてこのままでも良いんじゃって私でも思います。
だからこそ晴海の生き方考え方にグッと来る〜。
で、感動するたびガッツリえちシーン。いやあ人生ですね。 -
ボリュームたっぷり2022年8月3日初読み作家さまでしたので、レビューを読みまずは下巻を購入。
興奮のまま下巻のみのレビューです。
初期短編集ということですが、下巻で登場する最初の話(これが購入するきっかけ)はレビュー通りにすんごく素敵な作品でした。
連作短編のようなこの上下巻で最も長いお話が中学の同級生2人の長い片思い(いつの間にか両片思い)。
就職して地元を離れても、月に1、2度出張で泊まりに来る友人(ノンケ)。その友人を彼氏との約束を破ってもいそいそと待つゲイの主人公。
視点が2人交互に変わるので切なさもドキドキも、恋愛の高揚感でこちらまで胸一杯になってしまいます。
blではよくあるパターンなのに、独特の雰囲気があるんですよね。
この作者さまのblはファンタジーじゃないんですよ。
ほんわかでもなくシリアスでもなく、淡々としているようで近所にこういう人たちいるんじゃないかって思える親近感。
懐かしい雰囲気があるのは昔の作品が多いからでしょうが、その懐かしさが逆に良い。
エセ作家と大学生&高校生。コンビニで働く2人。少しずつ時間や登場人物が変化しながらの連作が続くので、短いのに彼らを長く知っているような気持ちで読んでしまいます。
下巻は317ページ。ブロマンスとblの間って感じの短編が多いのですが、えちシーンだけがエロじゃないっていう見本のようです。もっとみる▼ -
探偵は終盤で脱ぐの2022年7月24日元警察官で探偵の川崎が
放っておけずに拾ったねこちゃんは可愛いけれど男、の御徒町。
ジョゼ先生といえば心の奥の傷口をちょっと開いてみせて丁寧に手当てしてくれる、そんな感じを作品から受けます。
今回はよりハッキリと傷を抱えた2人の再生、なわけですが何しろビジュアルが最高すぎて萌え死にました。
何度でも言いたい。灰になるほど萌えました!
キスシーンがすごい。
脱いだ川崎のカラダがすごい。
御徒町の少年ぽいカラダが美しい。
えちシーンは少ないですが、これが泣きたくなるほど切なくて素敵〜。
彼らの顧客や周囲の人たちの物語も垣間見えて
すごくほんわか暖かい気持ちになれます。
色々あったけど幸せでよかった。もっとみる▼ -
ツーブロの威力ネタバレ2022年7月20日このレビューはネタバレを含みます▼ イケメンハイスペックなんだけど、ツーブロ(っていうの?)似合ってるんだけど、シュッとしてかっこいいんだけど
なんとなーく癖(と雰囲気)のある黒髪の安井がお菓子持って表紙に立ってるだけで買っちゃいましたね。
優秀な編集者安井が、自ら見出した漫画家、柴山豆彦を売れっ子漫画家に育てていく話です。
どうやって漫画家を育てるかって?
そりゃもう美味しいものをタイミングよく差し入れするんですよ〜。
たくさん取材をされただけあって、絵からそのふわふわやサクサクやウマウマがこぼれ落ちそう!
安井さんの有能さなら、一巻では終わりそうもないですよね。次巻待ってます。
元はBL作家でいらっしゃる藤本先生、腐界方面にもちゃんと優しいエピありがとうございます。
安井さんの妹、次巻での益々の活躍を期待してます! -
2作品目がお気にネタバレ2022年7月18日このレビューはネタバレを含みます▼ 海王社の太っ腹クーポンのおかげで、大島先生コンプリートが完了しました。
この作品、ずっと気になっていたのですが2cp入りで2作品目がストライク。買ってよかったです。
表題作はちょっと病み気味に拗らせた攻めの上司と健やかに育った無自覚ゲイ。描き下ろしがこのcpらしくて雰囲気があります。
2作品目の舞台はイタリア。明るい日本人留学生とルームシェアすることになった真面目なイタリアン。
イタリア人の彼目線で話が進みます。
これからというところで終わってしまいますが、この2人に関してはそれでも満足感あり。
男同士というより、異国人同士、互いの性格の違いを超えていくところに魅力があります。真面目な男を描かせたら、大島先生やっぱり最高です。 -
恋愛童貞くんの恋ネタバレ2022年7月18日このレビューはネタバレを含みます▼ デビュー作品なのだそうですが、作品に落ち着いた雰囲気が既にある作家様。
2cp入りで、2作品目も良い意味で安定したキュンが楽しめました。
表題作、恋愛はしない恋人は作らない主義の的井くん。
ビ ッチかと思えばそうでもなく
職場のデザイナー、中野先輩を意識するようになってからの可愛い表情がたまりません。
でも考えてみれば彼はまだ22歳の若者。
中野先輩の大きな優しさに包まれちゃったら堕ちるしかないでしょう。冒頭に出てきた的井の元セ フレが気の毒ではあるけれど。
2作品目は全方位モテの攻めが大好きな受けちゃんがモダモダしてしまうお話。
自分の好きと相手の好きの質量の違いを考えてしまったら、それは苦しくもなります。
ストーリーも登場人物にもすんなり入っていける、嫌味のない展開でうふふと楽しく読めました。