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今月(10月1日~10月31日)
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惚れさせたいアルファ王子と恋したくない転生オメガは運命の番【SS付】【イラスト付】【電子限定著者直筆サイン&コメント入り】
最後のえちシーンの体勢だけは笑ってしまうネタバレ2025年10月2日このレビューはネタバレを含みます▼ 第二王子×前世での日本人の記憶があるトラウマ持ちのバレエダンサーのカップリングです。
面白くなくはなかったです。
他の方の口コミで受けが頑なすぎてイライラすると見たので意気込んでましたが、元々日本人でオメガバースの価値観も無ければ王宮の一夫多妻にも理解できないのはある意味当然に感じましたし、そこに関してはそんなにイラつきはしませんでした。もし子供っぽく突っぱねまくる感じだったらイラついたかもしれませんが、割と受けはそこまでではなく落ち着いた人物だったので。
攻めはよくある少し傲慢だけど根は優しい王子という感じで、王道オメガバースストーリーでした。
バレエダンサーとしての受けが踊るシーンが多く、そこも面白かったといえば面白かったですが…ストーリー全体的にはご都合主義感は強かったです。
・誰しもが大絶賛する受けのバレエですが、バレエの概念が無い世界なのにそこまで絶賛されるのは謎
・第一王子や王妃の詰めが甘すぎる上、最後実はこんな感じで収束しましたよと悪事が語られるだけで簡単に事が片付きすぎる
・王もそれだけで退位する意味不明
・元奴隷だけど平民と獣人人気が強くて疎まれなくなりました!唯一の王妃に!というのはあまりにもご都合主義過ぎた
・獣人の描写が少ないのに、最後熊獣人が助けてくれて、とか…いきなり書かれても。だったら獣人との交流もっと増やした方が。
・何故受けは勝手に何も相談せず、獣人双子のために後宮を抜け出したのかも不明。相談してからにしたら良かったのに。
・何より、受けと攻めがようやく二人の胸中を語るシーンは端折らず言葉として書いて欲しかった。実はこう思っていたよとか、前世はこうだよとかを数行で語り合った的なダイジェストで書かないで欲しかった。
などなど…ちょっと思うところが多かったです。
ただ文章力のある作者さんなのできちんと最後まで読めましたし、攻めを思って悩む受けに心がぎゅっとする場面もあり、それなりに楽しく読めました。
最後のえちシーン、受けの体勢がバレエを取り入れてるのは本当に訳が分からなくて笑ったので要らなかったです笑 普通にしていいです。いいね
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かーーーーーーわいすぎるネタバレ2025年9月7日このレビューはネタバレを含みます▼ 最高すぎた…。
堅物Sub×御曹司Domのカップリングなのですが、これは、本当に!!!可愛すぎた。。
攻めと受けどちらにも魅力がありすぎて、そしてまるで凹凸がハマるかのごとくお似合いな2人すぎる。
ラブコメ的な要素が多分に含まれていて、コミカルながらも可愛い絵柄でスルスルと読める割に、面白くないとか単調な展開が一切ないお話でした!作者さんの前作も好きでしたが、こちらもより一層好きかも。
またコミカルでありながらもテーマは結構重くて切ないところもあり、グッときました。
Subである攻めは祖母からの教育のせいで自分のSub性をあまり受け入れられておらず、しかも弟との確執で余計に頑なになってしまった人なので、可哀想なくらいの境遇です。逆にDomである受けは御曹司でまだ若く、コマンドで人を従わせることにも抵抗もないタイプだったのですが、Subである攻めの考え方や境遇を知って攻めを傷付けない、攻めを尊重したいと考えてDom性で加害してしまいそうな自分を押し込めて閉じこもってしまったところなんて、健気で可愛くて…
そしてその受けに会いに行く攻めがあまりにもリポビ〇ンDすぎて笑笑
シリアスで、ギュッとくるような展開やセリフの中にクスッと笑えるところが散りばめられていてとても良い!お金持ちすぎておかしい受けの家とか、攻めの研究室メンバーとかも面白おかしい。
そんなコメディ要素も満載でありながら、攻めが過去や家やバース性から思考を解放させることが出来、受けも幼く直情的な性格から脱皮して成長していくのがとてもいい。
そしていちばん最高なのは、攻めと受けがお互いをきちんと尊重してパートナーになることです。支配したい、されたいという欲求も、相手が好きだからするし受け入れる。相手のことを思うから我慢もする。
そういう2人なのがとても好きでした。ただのDomSubプレイ、支配や流されじゃなくて愛と尊敬と尊重の上で成り立つのが良い。
全てがお似合いのふたりでした。
お似合いだからこそなのか、結局結ばれてからのスーパーバカップルな感じの2人も可愛いし、受けが可愛くて&コマンドが良すぎてすぐ〇起する攻めも面白可愛いです。
本当に読んでて面白くて、多幸感もありつつ心がギュッとして、最高の1冊でした!続編ないのかな…なくても作者さんの作品はまた絶対買います! -
商業デビュー作にして美しい絵と素敵な話ネタバレ2025年9月5日このレビューはネタバレを含みます▼ 商業デビューおめでとうございます!
作者さんの同人作品を見た時から、絵が綺麗だしエロシーンも素敵なのでファンになり、今回初めて商業で連載されるとの事で楽しみにしてました。
やっぱり絵が綺麗だしエロすぎてめちゃくちゃ良かったです。
主人公のSubが素直になれない&過去にトラウマ持ちの美形だけど、普段はしごできで頼れる男性なのが良かった。攻めもかなり自信家な感じですが、すでに受けにメロメロぽいのでここからのお話も楽しみです。
DomSubものですが、痛い系は無さそうなので安心して読めます。続き楽しみにしつつもし単行本化されても買うので、楽しみです! -
和服、泣きぼくろ、人妻風の男ネタバレ2025年9月3日このレビューはネタバレを含みます▼ 年下刑事×好きな人を亡くした僧侶のカップリングです。
めちゃくちゃ良かった。作者さんの作品はほぼ買ってますが、新作になればなるほど肉体美とエロさが増していく。
殉職した幼なじみを想って涙すら出ない受けが、攻めのひたむきな明るさや愛を受けて心を開くお話でした。レビュータイトルにも書きましたが、この受けがめちゃくちゃ人妻のような雰囲気で笑 いや、割と体はがっしりしているし、女性といたそうとするシーンもあるので別に普通の綺麗なイケメン男性なのですが、とにかく言葉遣いとか雰囲気が哀愁漂う色気、人妻NTRもののような雰囲気すぎる笑
こんな風に言われたり迫られたり、挙句には頑なだった殻が剥けて弱みを見せられたら、そりゃあ攻めもばっちり惚れるだろ、という感じでした。
泣けなかった気持ちが緩んで泣いてしまった時、二人がめちゃくちゃ盛り上がってたのですが、ここしばらく色んな作品を読んできた中でもトップクラスにエロさを感じました。構図とか汁気?が美しくも躍動感あって良かった。
内面的な部分でも光×陰のような感じでお似合いの2人でした。話としては割と想像通りだけど、それでも作者さんのコマ割りの丁寧さや場面転換が急でもドラマティックに描ける力量で、最後の描き下ろしエロまで目の保養の1冊です。
一点だけ気になったのは、受けの言葉遣いです。後半にかけてより神職者?のような命令文の話し方が多くなってくるので、それが多少違和感を感じました。作品の彩りだとは思うし合っているとは感じますが、自分はそんなに複数回その口調は要らなかったので気になりました。
ただ本当に素晴らしい画力と構成の1冊でしたので、買って損は無かったです。また作者さんの新作やなにかの続編があれば必ず買います。
最後ちょっとだけ注意。
・受けが女の方とそういうことをしようとするシーン、女性も丁寧な美しい描写がされているので(ページ数は少ないが)BLに女の裸が出てくることが苦手な人は嫌かも。
・刑事の仕事や殉職、怪我についての描写があるので、血が派手に滴ったりナイフが出てくるのが嫌な人も注意 -
物語の4/3くらいまでは好きでしたネタバレ2025年8月21日このレビューはネタバレを含みます▼ 騎士×生まれ変わりの子息、の義家族もの?です。
受けはかつて子供の頃殺されてしまい、生まれ変わって縁があり攻めの養子になるという物語。
物語の4/3くらいまではめちゃくちゃ好きでした。
殺された時の記憶の恐ろしさに悩まされる受けと、そんな受けに密かな愛情を抱きつつ、詳しいことは聞かずに受け入れようとする攻め。
ほろりとするくらい素敵でした。2人の心の機微もそうですが、受けが色んな境遇に合いながらも自分や過去の記憶を忘れず前を向いているところとかも好きです。
またその後かつて子供の頃の受けを殺した黒幕のしっぽを掴もうとするところは緊張感もあり、そこまでは良かったです。
それ以降はすみませんが好きではありませんでした。
私がその最後に感じた、ん?という部分が多すぎたため、それまでは星5だ!という気持ちだったのに星2でもいいかもと評価を下げざるを得ませんでした。
・キーとなる従者の母親は、なぜ殺されなかったのか?従者自身は呆気なく始末され、その後家まで燃やされたのになぜ母親は生かしたままにするのか。そのせいで重要証拠や証言ダダ漏れでしたが。
・それ以外にも黒幕の悪事を証言する人が急に最後続出し、詰めの甘さのような証拠も露呈してましたが…そんなに露骨ならもう少し早く調査して捕まえられたのでは?
・黒幕たちが捕まっていない中、急に攻めと受けがバカップルに。襲撃されてもキスして、黒幕も捕まらず証拠も見つかってないまま誕生日だ!ヤろう!て…溺愛というより、理性が無いだけでは。
・上記の暴走を諭す部下に対し、攻めが「お前は大切な人を亡くしたことが無いからそう言えるんだ!」と言っていきなり受けに手を出したことを正当化してましたが…ええ…?酷い言い草すぎる。部下がまともでは。
・喘ぎ声がどうにも、情緒がなくてなえました。ああ、ああ、あん、みたいな…うーん…。
・見た目も性格も違うのに再び愛した、と攻めも受けも言ってますが、内面は前世のままでは?受け…。普通に前世と同化してると思いますが。
・そして最後、姉は????助け出すって言ってた優しい姉は???
途中まで書いたあと、暫く放置して最後を書き上げたんでしょうか。それくらい最後が急に酷くて…好きかもと思った作品だっただけに、落差で悲しくなりました。
ただ、自分のように細かいことが気にならない人は大丈夫かと思います。 -
その後の2人くれネタバレ2025年8月16日このレビューはネタバレを含みます▼ 舎弟×坊ちゃんの極道ものです。
ぶっちゃけ良くある設定というか、偉いところの坊ちゃんを助けた育ちの悪い子が見初められて従者になり、2人とも大きくなっても上下関係がある中で坊ちゃんが一途に従者を愛する、従者は受け入れず……みたいなのは極道じゃなくて貴族ものとかでもめちゃくちゃよくある話です。
でも面白かった!きちんと起承転結もあったし、飽きずに読めました。
初めて買った作者さんですが、絵が個性的ながらも綺麗だった。受けもきちんと鍛えている感じなのが良かったです、あまりにもヒョロヒョロのおぼっちゃまじゃなくて、男気があるのもいい。
またモブのおじさんや極道の男たちもきちんと描き分けされているし、顔の陰影や体のフォルムまで描き方が丁寧で上手いと思います。
一応オメガバース設定の作品で、アルファ×アルファですがそれも好きでした。きな臭い組の権力争いにもオメガバースが関わっては来るので、意味はあるにはありますが……ただオメガバースでなくても成立しそうな話かなとは若干思いました。
結構極道らしいバイオレンスなシーンもありますが、コミカルだったり可愛いシーンもあって、また2人とも墨が入っている受けと攻めはあまり見ないので、エロシーンも見応えあったと思います。
バイオレンスなシーンは普通に血が出るし痛い感じなので、苦手な人は無理かもしれません。
最後結ばれてさらに可愛くなった受けなので、もっとイチャイチャする2人を見たかったなと。挿入最後までしてないし。してない割にはきっちりエロいシーンはエロいのでいいですが……。
とりあえず続編を希望します。なくても作者さんの絵柄が好きなので、また別作品が出たら買うと思います。 -
続編くれないか……ネタバレ2025年8月13日このレビューはネタバレを含みます▼ 大学生の陽キャに見える真面目攻め×クールに見える不器用な受けのお話です。
作者さんの手腕が光ってました。
大学生ものって正直もはやありふれすぎてるし、わざわざ読もうとも思わない題材なのですが…1話でいきなり言動のすれ違いが起きてる感じが気になって買ったところ、正解でした。
細かい表情とか、受けと攻めがどういう言動にどう思ってるかとか、いろんな些細な描写が可愛くて……その上できちんとエロシーンもありつつ、結ばれていくのが本当に可愛かった!
言葉にするのが難しいのですが、作者さんの人物描写力が高くてキュンとしました。絵柄は少女漫画ぽい感じなので、万人受けしそう。
続編があったら買いたいので出して欲しい。 -
好きな人は好きな人作品だと思うネタバレ2025年8月13日このレビューはネタバレを含みます▼ エルフの王×ゲームの世界に転生した社畜、の異世界転生ものです。
多分作品としては好き嫌いが別れそうでした。
物語は突然転生した元社畜がゲームの強制力を解くために奔走し、その実直さに攻めが惹かれていくという話かと思います。
自分が好みではなかったのは、エルフや勇者が出てくるようなファンタジー作品でありながら、終始ゲームの世界という前提で話が進むことです。ゲームのルート取りの話、設定の話、バグ、強制力を断ち切るための方法がPCとプログラミング……。
それが面白い!て方が居そうな反面、自分はファンタジーや異世界転生に求めるロマンスみたいなものが感じられず、終始現実を感じてしまってのめり込めませんでした。
また終始結構なご都合主義で、受けが攻めに忌憚なく発言する事でやたら攻めに気に入られてタメ口でいい、と直ぐになってしまうことや、受けの取り入れるシフト制の話が成功したり、受けの正体を直ぐに攻めが受け入れたり、攻めがいきなり受けに告白して受けもゲイでもないのに受け入れたり、そして極めつけはプログラミングで新しい武器を作っちゃおう!いろんな弊害も全部どうにか解決でめでたし!ていうのが……うーん。ご都合主義てんこ盛りという印象でした。主人公勇者の存在も謎だし都合のいいガイド役でしかなく、最後受けの見た目が現実世界のものになってもみんなOKという謎補正…。
その上最後魔王軍に立ち向かう!俺たちの明日はこれからだ、でエンドというのが中途半端に思えて。魔王も倒したって言う後日談とかの方が、もうご都合主義を詰め込んでいるのだからスッキリしていいのでは。
作者さんの頭の中でゲームの展開がきちんと描かれているのでしょうが、終始読者としてはその辻褄合わせのためにご都合主義が展開され、さらに突然くっついた受けと攻めのBL展開という風にしか思えず、ファンタジー作品の良さみたいなロマンスも感じず、好きな作品ではありませんでした。
ただ、多分こう言う話が好きな方もいると思います。プログラミングで解決するなんて面白い!とか、ずっとゲームのルートに関する話の方が楽しいとか、BLも王道でいいとか、そういう風に楽しめる方もいると思いますので、全ての人に合わない作品とかではないと思います。
自分には合わなかったので、申し訳ありませんが途中からほぼ飛ばして読み流しました。 -
何もかもが素晴らしいネタバレ2025年8月3日このレビューはネタバレを含みます▼ 前時代の上海を舞台に描いた作品です。
本当に何もかもが素晴らしい。まず時代背景や舞台描写の美しさ。栄華を窮めた当時の貴族的な人々の傲慢さと、そこから情勢が傾き混乱に巻き込まれていく辛さ。まるでそこに自分も生きていたかのように惹き込まれる描写力の凄さは、さすがの作者さんとしか言いようがありません。例え歴史を調べたとしても、このように書ける人は少ないでしょう。
また、受けと攻めの視点以外が書かれる作品はあまり好きでは無いのですが、まるでモブのような登場人物たちから語られる話もまた味があって、作品に彩りがあります。舞台や映画を見ている時のような気持ちになるくらい、構成が素晴らしい。
またメインのBLとしてのお話も本当に好きでした。その時代に生きた2人の男性の身分差愛、本当に切ない。受けはずっと攻めの事を愛してますが、攻めは受けを最初はどうも思っていないから雑に扱う辛さ、でも攻めには立場があるので仕方が無いんですが…しかしその後辛い状況に陥った攻めを検診的に支える受けの懐の深さと、徐々に深まっていく愛。
でも戦争があって……という中で最後こんなに綺麗にまとまるか!?というくらい綺麗にまとまってます。大満のハピエンで読後感も良いのですが、当時のかつて愛した上海の街や栄光を極めたあの美しい家ももうない、という少しの寂しさ、でもそんな中新しく生きていく2人や家族たち、使用人たちもみんな前向きで輝いていて、本当に素晴らしかった。
作者さんの作品は本当に描写力が素晴らしくて好きですが、この作品はもっと早くに読めばよかったです。表紙やタイトルが好みじゃなくて手を出してませんでしたが、読めばよかった。
生涯読んできたBL商業小説の中でも、トップ5に入るくらいには好きでした。いいね
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「チート主人公」俺、魅力ステータスを完凸させたらなぜか闇堕ちラスボスに攻略されてます。
面白いネタバレ2025年7月27日このレビューはネタバレを含みます▼ 設定が面白いです。
闇落ちラスボス予定の攻め×チートヘタレ主人公の異世界転生ものです。
2人が惹かれていくのも可愛いし、テンポのいいラブコメ作品ではあるものの設定や背景もしっかりとしていて楽しく読めました。何より人間的じゃなかった攻めが少しずつ受けと触れ合うことで心を開いていくのが良かった。最後まで無表情な攻めなのですが、受けへの執着とか無表情のまま甘えたりしていて可愛い。あと受けが作ったチーズ牛丼食べさせられてて笑いました笑
受けはヘタレな現代っ子ですが、なぜだか憎めない感じなのも良かったです。
また、こちらの作者さんの作品は他にも読んだことありますが、かなりエロ特化作品でした。こちらの作品はエロシーンは最後1回のみで、どちらかと言うとストーリー重視のラブコメ作品です。不満まではありませんが、でも出来たらもっとエロシーンは欲しかったかなあ…と。
また、絵柄が綺麗とはいえ少し癖のある作家さんなので、好みじゃない方は読みづらいかもしれません。
私は気にならず楽しく読めたので、また作者さんの他作品が出たら読みたいと思います。 -
作者さん買いだが好みでは無いネタバレ2025年7月21日このレビューはネタバレを含みます▼ こちらの作者さんの作品は読みやすくて好きですが、この作品は好みではありませんでした。ただ個人的に好みでは無いと言うだけなので、好きな人は好きだと思います。
英雄の大公×平民庶子のオメガバース&シンデレラストーリーものです。
攻めは王道な誠実で溺愛の格好いい系で、受けは可愛くて健気な子です。
ただ、この受けの性格と境遇が好みじゃなかった。母親が平民出身だからと相当に虐げられるのですが、親兄弟だけでなく他の貴族や使用人からも永遠に虐げられます。これでもかと言うほどバカにされます。そしてその状況が解決するのは物語終盤なので、読んでて永遠にストレスでした。
そしてこの受けの性格がまた、物事を何も知らない&ピュアで卑屈で控えめな天然ちゃんなので…虐げられても全て甘受するんですよね。本当に本当にストレスでした。
最後だけはやっと前を向いて意見を言えるようになりましたがそれまでが長すぎる。ずっと何も知らなくて僕が悪くてごめんなさい…という感じで、攻めが権力を使って解決してあげるばかり。
境遇が酷いのは分かります。でも、もっと自立して自分で解決し、強い受けが好きなもので…やられっぱなしでずっとニコニコして受け入れている受けが無理でした。
また攻めもこういう無知でピュアなオメガが可愛くて全部権力使って守ってあげてるように見えて、結構昭和的なカップリングに見えてどうなんだろうなあと思ったり。よく言えば超王道なんでしょうが。
昨今自立したオメガや受けが自分の力で環境を変えていく系の話も多いので、余計に色々と思うところも多かったです。
結果として私は読むのが非常にストレスでしたが、そういう虐げられ系からのラストざまあが好きな方、虐げられても受け入れるピュアで可愛い受けが好きな方は全然好きなお話だと思います。 -
気象予報士の異世界転移に惹かれたけどネタバレ2025年7月6日このレビューはネタバレを含みます▼ 結構肩透かしな話でした。
王子×日本では気象予報士の仕事をしていた青年の、異世界転移ものです。
異世界転移の受け主人公のBL作品はよくあるものの、大抵は普通のサラリーマンとか学生なので、気象予報士って面白そう!と思って買いました。
しかもその地の異常気象について調べていくうちに、王子と恋仲に……ていう話しなら、きっと現代科学の気象についての知識や経験を元に何か災害を防いだり、原因を特定して国の発展に繋がったりとか、無双する系の話かなと勝手に期待してしまいました。そして王子はその聡明さに惹かれていくとか。
しかし実際の話としては、ただ王子が受けの真面目さやピュアさに惹かれてアタックし、受けも受け入れて恋仲に。気象予報士としてはとりあえず研究段階で時間もかかるので、特に成果はなし。なにか災害を防ぐとかもなし。召喚された理由である邪教の組織に攫われて、すぐに王子に助けられて結ばれる。邪教の組織も解体、で話は終わり。
気象予報士である意味は??研究基質で真面目、ていう性格に王子が惹かれるにしても、気象予報士設定要りましたか?確かに研究は時間がかかるものなのでリアルではあるんでしょうが、現代物の作品ならまだしも、異世界転生や転移ものでその職業を推した作品なら、ある程度それが活かせる形で何かあるのかと思うじゃないですか。何も無かった。
2人の心が通っていくサマを穏やかに書いた作品ではあると思いましたが、異世界転移と気象予報士の設定から得られる期待感からはズレていました。
邪教の話や魔法の話等がむしろ結構ありましたが、設定が多く語られて居ないためあまり飲み込めず。最後は申し訳ないですが読み飛ばしました。
話の書き方自体は嫌いではありませんが、個人的には特に面白いと思わない作品でした。 -
なんだか惜しいネタバレ2025年7月4日このレビューはネタバレを含みます▼ 高評価だったこと、受けのビジュが好みだったことが決め手で買いました。
部下×上司のオメガバース製薬会社?もの。
作者さんは初コミックスだそうですが、初コミックスとは思えないくらい絵柄や話は安定はしてました。
ただ、話の切り替えや詰め込み方が…最初からいきなり攻めから受けへの好感度MAXすぎる状態なので、申し訳ないのですがスピンオフ作品かと思いました。元々こういう会社やシグマと呼ばれる存在を題材にした作品があって、それに登場する人物のスピンオフなのかと。でもそうじゃなく初コミックスと書いてあって、余計に設定の話や受け攻めふたりの関係性がよく分からないまま話がどんどん進むので、スピンオフじゃないならもう少し最初の1話はしっかりゆっくり描いた方がいいと思います。
2人が結ばれるのも結構よく分からないというか、心の機微が不明でした。話が進めば進むほど展開の粗が気になります。
とはいえ受け攻めのバランスとか、絵柄はすきでした。設定の大枠も好きです。
とりあえず次回作に期待します。いいね
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異世界転生!悪役王子は護衛騎士に溺愛される!!【コミックス版】
古いネタバレ2025年7月4日このレビューはネタバレを含みます▼ この手の転生ものとか大好きなのですが、ラノベではよくあるけど漫画だとあまり見ないので、買ってみました。
騎士×王子の悪役転生ものです。
個人的な好みの話になりますが、絵が好きじゃなさ過ぎた。古い絵柄なのもありますが、なにより表情が安い。王族や貴族なのに表情があまりにも顔に出すぎる&崩れすぎる絵柄、且つ受け主人公は素朴な顔立ちに描かれているのもあって、悪役というより本当にモブみたいです。
話としてはものすごくよくありがちな「悪役転生だけどいい子の魂が入ったので好かれています」系なので、面白みもなく。しかも17歳が転生しているのに子供っぽい言動と行動になってしまうのは、体に引きずられているからという説明ももう少しした方が。最初急に子供っぽい話し方とか足をバタバタさせたりしてて、なんで?となりました。すぐ大人になるし、そして大人になっても芋っぽい見た目と中身で…。
そして騎士が王子を愛するのも、そういう家系に生まれた上に、受けの内面可愛いから?大した理由もなく、うーん。
当て馬の男の子もいかにも可愛くて性格悪い系ですがひねりも何も無く。
ただ、全く好きじゃない!と思うほどの何かがある訳でもないあまりにもよくある普通の話と設定なので、これといった感想がありません。
絵柄で20年前のハーレクイン作品のような雰囲気があるので、そういうのが好みの方や気にならない方は大丈夫だと思います。 -
辺境伯は美しき騎士を甘く調教する~Dom/Subユニバース~
美しいネタバレ2025年6月2日このレビューはネタバレを含みます▼ ランキングに入っていたので気になり、読みました。
曲者で冷徹な辺境伯×真面目で美しい騎士、のDom/Subユニバースものです。
いや、素晴らしかった。
話としては王太子に一方的に傷付けられてサブドロップした受けが、辺境伯の地に療養に来た後にゆっくりと愛を育むお話、でしかないのですが。
受けと攻めの性格や生き方、有様がとても良かった。
受けは真面目で純粋な騎士でありながら、決してなよなよとしていたり庇護欲ばかりをそそる様な存在ではなく、内面の男らしさや騎士としての誇りがある姿がとても良かったです。美しくて純朴なだけのキャラクターでは無く、むしろ誇り高いからこそ思い悩む人柄が美しかった。
また攻めは冷酷で感情の無いような人に見えて、内心は非常に他人思いで常識人な上、受けに徐々に惹かれていってからも決して内面を全てはさらけ出さ無いのですが、受けに愛を受け入れて貰う時のなんと情熱的な事か。
攻めが受けを振り回しているように見えていた前半ですが、後半を読むと攻めが受けに心を掻き乱されて愛情深いかわかりました。むしろ受けの幸せや受けの立場のために身を引こうとしたり、それでいてなるべく穏やかに帰りを待とうとしているそのふところの深さ。愛だなあと感じました。
最初は仲も悪かった上、ゆっくりと愛を育んだ2人ですが、最後お互いを思いあってこれでもかというくらいラブラブになるのでとても幸せなお話でした。
脇キャラの子供や乳母もとてもいい人達だし、文章の運び方も素晴らしく、辺境の地の四季が感じられるような心地でした。
唯一気になる点としては、王太子は受けを療養させるにしてもなぜ辺境である必要があったのかなあとも思うのですが。
冬は寒く、天敵の領地に受けを追いやって、嫌がらせみたいな気持ちだったのか。その割に迎えに来て元気になっている受けを見て喜んで手を出そうとするので、よく分からない。
その点だけは少し疑問ですが、話やキャラクターや文章がとても素敵な作品でした。いいね
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構成は勿体ないネタバレ2025年6月1日このレビューはネタバレを含みます▼ 作者さん買いです。
SF的な惑星での貴族社会を舞台にした、騎士×貴族の死に戻りものです。愛のない結婚をした2人が、実は誰かの策略で仲違いを助長されていた挙句、殺されるのを阻止する…というお話。
キャラクターもいいですし、お話も設定自体は面白いと思います。作者さんの書き方は癖がなく、それでいて会話の運び等がきゅんとするのでどの作品を読んでも酷いハズレはありませんし、この作品もそうです。
しかしストーリーの構成と駆け足すぎる展開は、この作品を名作とは言えないものとしています。
まず、作品の最初5-6割がずっと過去回想です。受けの境遇と学生自体、攻めとの出会いや交流がずっと描かれます。その上SF的な世界観が結構不思議な世界観なので、それを説明する文章にかなり多くが割かれている。
ストーリーの序盤で攻めが死に、受けも殺され、どうなる!?というところでいきなり長文の過去回想が始まる上、それが物語の5-6割を占めるのはどうなんでしょうか。
その後死に戻りをして、初夜に戻ってきた受けが色々と発言することで2人は両思いだったということがさっさと判明しラブラブ展開。7-8割の時点でようやく黒幕は誰だ?という話になり。最後はさくっと黒幕等を捕まえて終わり。
殺されなくて良かったねエンドで、最後に濡場シーンもなし。
うーん……。物語の構成としてバランスが悪すぎませんか?
過去の回想や珍しい設定の話が大切なのもわかりますが、であればせめて最初2-3割程度に収めて、その後死に戻りしてから徐々に2人の誤解が溶けていく方がドラマチックです。いきなり戻ってきたその日に和解!ラブラブ!て…うーん。
そして黒幕を掴むのも、もう少し泳がせたり難航した方が最後の爽快感は増すかと。
作者さんの書くお話は好きですしいつも読みやすい文体なのですが、たまに最後に怒涛の解決編を入れ込んでアレ?これで終わる?ていうのがあるのが、少し残念です。今回もそれにやや当たる気がします。
とはいえキャラクターやお話そのものは好きでしたし、死に戻りをしてから愛を得た受けに良かったねえとなってキュンとしたので、読んで損だとかそんなことはありませんでした。
ラノベ出身作家さんの文章が苦手なことも多い中、こちらの作者さんはそうではなく読みやすいですし、また次回作も楽しみにしています。 -
合わない作風だと知って買うべきだったネタバレ2025年5月13日このレビューはネタバレを含みます▼ 久しぶりに三角関係や攻め2人ものを呼んでみるかあと思い手を出しましたが、失敗しました。
多分この作者さんのことが普段から好きでこの作風が好みだという方は多くいらっしゃるのかもしれないですが、私がこの作品を読んで改めて思ったのは「受けと攻めは複数要らない。唯一無二の存在でいい」「意思を捻じ曲げられて快楽に落とされる話は、全く好みではない」でした。
ですので多分私はこの作者さんの作品を買うべき客層ではなかったと思います。
お話ですが、前半は駆け足で受けの境遇とざまぁすぎるくらいのざまぁ展開が怒涛のように続き、後半はエロと快楽と神々の話でした。
本当に好みではなかった。
まず最初に怒涛のようにざまぁ展開が来ますが、そもそも伴侶を見つけた!というのも魂に惹かれたという大したエピソードが無いものであり、その上攻め2人が受けを助けまくって周りを責めてあっという間に受けの地位は回復するわけですが、こういうざまぁ展開ってもっと後に来ないと何も響かないです。しかも神のような存在の攻めたちなのでチートな上、受けへ突然の無償の愛を捧げる理由は「伴侶だから」でしかない。なんなんだろうそれは。
極めつけは後半でした。受けを騙し討ちのように快楽の楽園のような所に貶め、受けは最初かなり反発しつつも、すぐに聖母のように受け入れていましたが…全くもって無理でした。ショックでした。無償の愛は攻めたちの個人的な概念による囲い込みでしかないですし、そこに受けの意思なんてひとつも無い。ただの性暴力に思えてしまった…愛があればいいのですかそれは?神に近しい存在なら許されるという設定なんでしょうか。
最後受けが攻めたちを愛すると決めた事や、そのために戦った事はとても良かった。でもその後また快楽の楽園エピソードが来てしまうと、私はとことん萎えました。
むしろ悪役三下の義兄弟とのエピソードのほうが、私的には余程良かった。
ご都合すぎるざまぁ展開、意志と承諾のない行為、これらが私には心底受け入れがたかったのですが、作者さんは多分このような作品を多く書いていて支持を得ている方なのでは無いかと思いますので、私が調べず買うことが間違っていたんだと思います。
文章力や戦闘の描写等は好きでした。 -
待ってたネタバレ2025年5月2日このレビューはネタバレを含みます▼ 連載中から単行本化待ってました!
ノンケ×ゲイの、友達から進展する2人の話です。
正直設定としてはありふれすぎている上、攻めは最初から受けが好きなんかーというのもちょっとは葛藤して欲しい気もしますが、やはり作者さんの丁寧な描写と絵柄でするする読めてしまうので凄いです。
余計な登場人物もなく、ほぼ2人だけにフォーカスしているのも自分は好きです。あまり当て馬とかがでしゃばってきて変にキャラクター性あるのより、2人の心の機微みたいなものが丁寧に描かれていて良い。
この2人も可愛いので、ぜひ続編あったら読みたいなあと思います。作者さんの前々作?あたりで結ばれたあとの2人のラブラブが好きだったので……! -
可愛いのとリアルさネタバレ2025年4月19日このレビューはネタバレを含みます▼ オメガに対して思うところがあって踏み込めないβⅹオメガ性に苦しみつつも孤独に生きるΩのオメガバースものです。
広告で見つけてこちらで購入。受けも攻めもオシャレで可愛い見た目で、葛藤しながらも結ばれてよかった。
ただ結構オメガが虐げられた世界観なので、読む人によってはしんどい話かも。また、コマ割りが小さくかなりセリフが多いので、独特の描き方をされている作者さんに思えます。ある意味リアルな会話の多さなので好き嫌いは別れそう。
また絵も綺麗ですが、目線が上を向いている時かなり白目な感じになるのもちょっとクセがあります。
少し人を選びそうな作品ですが、話は面白かったようには思います。ただセリフが多くて、少し自分は疲れて斜め読みするところも多かったです。
あと結構可哀想な受けなので、せめてラブラブな2人の幸せな話が最後にもっと欲しかったなあ。1話の可愛いラブラブの後、結構シリアスにすぐなっちゃうので…あの1話のノリが最後にもっと欲しかった。(もちろんあるにはあります)
買って損というほどでは無いですが、諸手を上げて傑作!という程でもなかったので星4にしておきます。作者さんの今後の作品に期待します。 -
設定勝ち。絵は少し荒削りネタバレ2025年4月19日このレビューはネタバレを含みます▼ こちらの作品が連載が始まる前に、Xか何かで数ページの漫画だけの頃から作者さんのアカウント追ってました。連載始まって単行本化となりとても嬉しいです!
オメガの概念がまだ無い未開拓の地で、いがみ合う部族同士の政略結婚?ものです。
とにかくガタイがいい2人や、刺青などが入ったビジュが何よりも良いです。特に攻めは本当に格好よくて、最終話の髪を下ろして正装している所はイケメン過ぎます。
クールで無骨なアルファの攻めと包容力受けですが、お似合いだし攻めが受けに惹かれていくのがキュンとします。
強いて言えば受けの笑顔がたまに不自然な顔だったり、エロシーンがエロく見えない体の描き方なところがあったりと、少し荒削りな絵柄なのが気になります。
ただ設定や服装の良さ、他には無いお話の良さで星5を付けさせて頂きます。
ともあれ単行本化おめでとうございました! -
設定と絵が良かったネタバレ2025年3月28日このレビューはネタバレを含みます▼ 内容が薄いというクチコミもあったので身構えた上で買ったのですが、期待しないで買ったおかげかそれなりに楽しかったです。
ワンコ系尽くしSub×王様美人Domという感じの再会ものdomsubカップルです。珍しくDom受けなのと、かなり強気な受けでとても良かった。また基本的には俺様な受けなのですが、だからといって無表情とかではなく攻めを思って赤面したり、感情的にもなるのでギャップの良い受けでした。攻めはかなり内面は可愛いけで尽くしたがりな感じですが、見た目はオシャレで高身長なので良かった。お似合いの2人だと思います。
話としてはdomなのにネコをやりたい&訳あって特定のSubに思い入れを強くしたくない受けが、過去の同級生である攻めと再会して初めて人にきちんと心を開いて恋人になる、みたいな話かと思います。攻めもまた受けに非常に心酔していて、会えてよかったねと思いました。
確かに当て馬がやることが謎なので、話が薄いと感じるというか淡々と進んでいるようにも感じられますが、一応起承転結としてはきちんとあったと思います。
また何より絵が綺麗で、スーツの似合うイケメンな受けがとても良かった。
作者さんの他の話が出たら、また買いたいと思います。 -
眠れる太子は焔伽皇帝に千年愛される【電子限定特典付】【イラスト入り】
中華BLを普段から嗜む人には薦めないネタバレ2025年3月10日このレビューはネタバレを含みます▼ 弟子×師の中華仙侠風作品です。
うーん…ガチの中華BLを読んだことの無い人からしたら、楽しく読めるかもしれません。所謂有名な中華BL作品を何作品も読んだことのある人からすると、あまりにも端折られているようにしか思えない。
全て事後で語るだけなんですよね。修行には全て耐えた、難しい山での修行も行った、気付いたら数年経っていた、敵は死んだ、祖国は滅びた。全部後から語っているだけで、その当時の辛さや過酷さは何も描かれてない。
その上弟子が師を慕うのはまだしも、数年記憶のない師がわりとすんなり受け入れるのも、何故?もう少し葛藤してもいい。
最後も気付いたら他人のおかげで受けの評判は良くなっていて、能力は突然開花して…いや、こういう作品の良さは、苦労したり葛藤したり死闘した上で敵を成敗したり、能力が備わったりして成り立つものでは?全てが描かれていなくて、後からこうでしたと言われても感情移入出来ません。
その上ご都合展開で結婚までしてしまうのだから、うーん…としか思えませんでした。最後の方なんて呆気なく敵の魂も捕まえられるし、山場ってどこなんでしょうか。まるでダイジェストを追っているかのように感じました、特に後半。
やはりこういう題材の作品は、本当の中華BLのように3-4巻以上かけて描かれなければ書ききれないのかも知れません。
個人的には全く気に入る作品ではありませんが、この世界観を練って考えられていることは素人には真似できませんし、凄いと単純に思うので、星は2つにしておきます。
ガチの中華BL人気作品が難しいor長くて読めない、という人にはいいかもしれません。 -
楽しい作品ネタバレ2025年3月8日このレビューはネタバレを含みます▼ 山神×修理工リーマンのファンタジー作品です。
七瀬先生の他作品は読んでいて、そちらはかなり軽い感じの現代ものなので、七瀬先生てこういうのも描けるのか!とビックリしました。
受けが凄く善良な人なのですが、ただのお人好しと言うよりきちんと男性らしい見た目で口も悪かったりしつつ、でもお人好しなのがとても良いです。また攻めである山神も優しい人で、それ以外に出てくる妖怪?や使役している使い魔や神もみんな可愛いというか、性格が良いのでかなりホッコリしたお話でした。
個人的な要望としては、せっかくなので攻めと受けの体格差をもっと感じられるエロシーンが欲しかったなあとか、あともう少し数百年を生きる神と人との相容れなさみたいな切ないストーリーが欲しかったかなと思いました。かなりサクッと結ばれたので。
しかし作者さんの画力、特に今回は背景や木や妖怪たちの作画がとても良かったこと、話もホッコリストーリーですが可愛かったので、買ってよかった作品だと思います。
水の神がロン毛のツンツン男で可愛いので、スピンオフとかもあったら見てみたいです。受けで。 -
あんまりにも可愛いネタバレ2025年3月8日このレビューはネタバレを含みます▼ アパレル勤務イケメン年下×リーマン年上の、再会ものストーリーです。
めっちゃ可愛かった……いや、特定の人の顔を見るだけで涙が出で、撫でてもらうとおさまるなんてかなり少女漫画的な設定で、私は個人的にそう言う少女漫画的な設定とかくさいセリフとかが苦手なんですが、そんな自分でもめっちゃ楽しく読めてしまいました。
受けが本当に可愛い。こんなオトコおらんやろではあるものの、仕事もコミュ力も見た目も抜群だけどそれは虚勢を張っていて、攻めの前だけは何故か気が抜けて泣いちゃうなんてそりゃあ、攻めも惚れるわなという。また攻めも今どきっぽいダウナーな雰囲気がありつつ、そういう受けを可愛いと思ってたり、結構前からずっと好きで忘れられなかったり、たまに照れたりして年下らしさもあり、可愛いです。
また絵も綺麗だし、話の持っていき方や構成もテンポがよく、ものすごく大きな事件がある訳では無いのに2人が段々寄り添って、受けが気持ちを自覚していくのもよく描かれていました。
最後にエロシーンがありますが、描き下ろしてきな?挿入ありの話よりも、その前の挿入に至らない最終話の方が何故かえろかった。挿入してる時の攻めのアレが、白い棒すぎるからかもしれない笑
挿入していないほうのエロシーンの、構図も素晴らしいです。ダイナミックな角度からの情景とか、コマ割りも良い。
とにかく、ここ最近で読んだリーマンものや再会ものの中ではかなり気に入った作品でした。お決まり展開、少女漫画ぽい設定とか、そういうのが苦手でも楽しく読めると思います。
また作者さんの別作品がでたら買います!この2人の続編も欲しい -
続くんかいネタバレ2025年2月28日このレビューはネタバレを含みます▼ 単巻完結かと思ってましたが、続きものだった。。
実はアイドルなVtuber×大学生Vtuberものです。おわる先生の作品はラブコメでエロな作品が多いのですが、こういうVtuberやアイドルものは雰囲気が合いますね。楽しく読めました!
攻めはちょっと変態気味ですが結構ピュアで我慢強いし、キラキラアイドルやりながら受けのコラボ相手に嫉妬してる所はとても良かったです。
また受けは格好いいんですが少し天然な感じで、可愛い2人でした。あとポメラニアンが可愛すぎる。
全体的にライトで可愛い作品ですが、全然進展しないままキャッキャしながら2巻に続く感じなので、ちょっと肩透かしを食らった感じはありました。特に1話冒頭で挿入から始まるのに、実態は軽い触れ合いと抜きあいのみでそんなの全然まだまだ先だし。。
あと1点ツッコミどころに関してなのですが、普通に考えてアイドルがVtuberやってたら身バレしますよ……朝の全国放送出るレベルのアイドルで登録者25万人もいるVtuberだったら、確実に特定班が特定します。少しそこは無理があるなあと思いました。
とはいえ2巻が出たら買います!おわる先生らしい楽しいお話でした。 -
良いネタバレ2025年2月16日このレビューはネタバレを含みます▼ 兄に執着するDomの弟×天然なSubの兄、のdomsub義兄弟ものです。
最初読んだ時は、絵が荒削りだし背景が白っぽいのでなんかなあ…と思いつつ読み進めたのですが、ストーリーが面白かったのでスルスル読めました。
兄に執着する弟の話はよくあると言えばよくあるのですが、その弟が自分の特性に悩み、苦しんでいるのがとても良かった。完全なサイコパスにはなりきれなくて、でもどうしても内に秘めた狂気があって……そしてそれを受け入れちゃう天然おおらかでブラコンな兄なので、お似合いでした。
正直学生なのにどうやって部屋を秘密裏に借りるんだ?保証人や審査は?とか、仲良しな家族なのに親に伝えないまま終わるのでそれはそれで大丈夫か?とか、絵の描き分け的に兄と弟の顔をもう少し変えて欲しいなとか、色々思うのですが…それでも結構好きな作品でした。
続編があったら読むと思います。 -
これは無いネタバレ2025年2月16日このレビューはネタバレを含みます▼ 平安もの、架空平安もののBL小説はつい見つけ次第買ってしまいますが、これに関してはまるで趣味と合わなかったため物語の7割程度読み飛ばしました。
位も高く志も清い公達×虐げられていた両家の息子、の架空平安オメガバースBLです。
終始受けが泣きます。ずっと身の上を嘆いて泣いて、攻めが慰めて。そしてさっさと惹かれあって結ばれます。しかし受けは身を引こうとしたり、ネガティブな発言ばかりですが、攻めにとっては健気と映る様子でした。
やたら子供たちが出てきて世話をしたら懐かれて、最後は急に呪いや陰陽の話になり、呪いを破って再度結ばれてハッピーエンド。
あまりにも安い展開、キャラクターの安直さ、平安ものなのに口語的でパーーン、という擬音が描かれていたり、子供たちが「でしゅ」みたいな架空の子供の口調な安っぽさ、そして挿絵のイマイチさ。
全て駄作でした。
せっかくの平安舞台、身分差、乗り越える愛、もっと雅で美しく書けそうな題材なのに、全てが上っ面な印象でした。
ただど素人には平安ものは架空であっても書けないものですから、その辺は単純に凄いと思います。専門的な用語やしきたりが多いので。それを加味して星2にしますが、物語的には0でもいいくらい自分には合いませんでした。
深く考えず、可愛い子供と戯れてイケメンと結ばれる健気な受け、という題材だけを楽しめる方でしたら、読んで損はないと思います。
重厚な世界観や平安特有の世界観の緻密さ、雅で物悲しい身分差などをお求めの方には合わないと思います。 -
泣いたネタバレ2025年2月9日このレビューはネタバレを含みます▼ 2013年の作品とは知りつつ、美人受けのファンタジーものを探して検索する中で気になったので読みました。
すんばらしい作品でした…。
SF的な世界観の中で、家柄はいいものの持病を抱える受けと、発展していない国生まれで剣士として大成していく攻めの、主従ものです。
正直に言うと設定的にはよくあると言うか、拾った子供がなつきすぎる、というような話ではあると思うのですが…そんじょそこらのよくある話とは違います。
攻めの非常に献身的でありながら、主人である受けを常に尊重する愛とか…そもそも愛すら分からない受けが、事件や日常を乗り越えて愛を知っていく様が、穏やかながらも非常に丁寧に描かれています。また最後が本当に泣ける。純愛過ぎて、そして再会した2人に心が震えました。
個人的にはSF設定も好きじゃないですし、死ネタは更に地雷です。しかしそれでも読めてしまう上にその物語の美しさに感動すらしました。
かわい有美子先生の作品は実は昔に読んだことがあり、その時も圧倒的な背景描写や受け攻めが心を通わせていく様の繊細な文章力には圧巻でしたが…やはり長年商業作家をされてる方の文章の読みやすさや表現力はさすがと言わざるを得ません。
また他の作品も読んでみようと思いますが、暫くはこの作品の余韻に浸りたいと思います。いいね
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エロ重視だけどストーリーもなかなかネタバレ2025年2月2日このレビューはネタバレを含みます▼ 警官同士な2人のエロ重視作品です。
とにかくエロシーンはエロい。色んなシチュエーションが盛りだくさんで、読み応えがあります。同人作品をまとめた単行本なのかな?と思うのですが、途中にIFのお話とかがあって面白かった。
本筋のストーリーとしても友人の域を出そうで出ない2人が、最後きちんと結ばれて良かったです。
クール系だけど意外と重めな攻めと、おバカだけど少し臆病な受けもお似合いのカップリングでしたが、とくに攻めが好きでした。愛が重めで、クールに見えて結構色々考えてるし時々表情に出ちゃう所が、意外と可愛い。
とても読んで良かった作品ですが、作者さんの他の作品も過去読んでいるので思うことが一つあって。誰も気にならない点だと思いますが、自分は好みとしてM字バングの長めツンツンヘアが時代遅れの髪型に思えて嫌いなのですが……過去作品もこの作品も、やっぱりその髪型があるので……15年前のホストや漫画作品にありそうな髪型に思えてしまって、やっぱり好きではありませんでした。
おバカキャラが好きじゃないことも相まって、せめて受けの髪型がもう少し普通だったらなあとどうしても思いましたが、攻めは好きでしたので……まあいいか。
個人の好みはさておき、エロ特化作品としても読めつつストーリーもそれなりに楽しいので、読んでよかった作品です。また作者さんの単行本が出たら読みたいと思います。 -
ネタバレは無しで読もうネタバレ2025年2月1日このレビューはネタバレを含みます▼ 一目で惹かれ合う2人のオメガバースものです。優しいアルファ×奔放で美人なオメガ、かと思いきや……という設定が非常に面白かった。
話のテンポがとても良くて、度々差し込まれるツッコミとかもあるのでかなりコメディ要素が強いのですが、それでいて2人の葛藤とか幼い頃の回想とか、胸がぎゅっとする純愛ストーリーでとても良かったです。
勘違いからのすれ違いで苦しむ2人が、最後お互いの胸中を話すところなどは少し泣けるほど。そして結局やっぱりスーパーラブラブバカップルなので、可愛くて幸せな作品でした。
強いて言えば、絵が少々淡白な所が気になります。とくにオメガバースものでエロシーンがたくさんあり、きちんとエロいんですが……如何せん白抜きが過ぎる。もはや何も描いてないに等しいくらい真っ白な下半身は、作品が素晴らしいからこそもったいないと感じました。
ただそれを凌駕するくらいお話と2人のキャラが楽しくて可愛くて素敵だったので、買って良かったです。続編とか欲しいくらい。無くても作者さんの作品はまた買いたいと思います。 -
出来損ないのオメガは貴公子アルファに愛され尽くす エデンの王子様
個人的には惜しいネタバレ2025年1月28日このレビューはネタバレを含みます▼ 執着アルファ攻め×王子のようなオメガ受けのファンタジーものです。
ランキングに入っていたので以前から気になっており、買ってみました。
お話としては過去出会っていた2人が、様々な陰謀を乗り越えて心から結ばれるお話です。受けが元々アルファ気質?な人たらしオメガなので、そこが変わっていて面白く読めました。
ただ、これは個人的な好みの話になりますが…設定がきな臭い上に怖いので、それが嫌でした。
オメガが襲われるみたいな話は定番としてありますが、この作品はオメガを集めて投薬などの人体実験に利用した挙句何人か殺し、結果として攻めも受けもその集団の被害者であるというのが非常に不快でした。
よくあるファンタジーの覇権争いとかは楽しく読めてしまう派ですが、科学的な人体実験、それによってバース性が変わったり死人が出るなどのストーリーをBL作品で読みたかったか?と言われると、読みたくはありませんでした。この内容を知っていたら買わなかったです。
またこれも個人的な好みになりますが、攻めの執着が若干ほの暗いのであまり好みではありませんでした。執着攻めは好きなのですが、何かあったら病みそうな攻めは少し苦手です。
以上のことから星は3つにしましたが、あくまで個人の好みでは無いという話なので気にならない方は問題ないと思います。 -
意外と面白いネタバレ2025年1月27日このレビューはネタバレを含みます▼ ケンカップルDom/Subの騎士カップリングになります。
結論から言うと、思ったより面白かったです。
キング、クイーンと呼ばれる2人はそれぞれのバース性が強く、家柄も申し分ないことから相容れない…ように見えて実はお互い常に意識している、というストーリーで、正直在り来りすぎるか?と思う設定でした。しかし2人の視点がそれぞれ描かれることで、どんな苦悩や相手に対してなんとも言えない感情を抱き、どのように変化していくかが良く描かれていて、楽しく読めました。
脇役もとても良かったですし、結構長いお話で色々と事件が起きますが、どれも在り来りでもない事件で飽きることなく読めました。
欲を言えば、せっかくのDom/Subで素敵なお話なので、Subドロップとかスペースに関するエピソードがあると尚良かったです。
お話の書き方も癖がなく読みやすかったので、作者さんの他の作品も読んでみようと思います。 -
良いんだけどほんのり気になるところはあるネタバレ2025年1月27日このレビューはネタバレを含みます▼ 歯科医×大学生のパパ活ものです。
パパ活ものが珍しいのと、絵が綺麗だったので買ってみました。
受けはスレているものの過去の家庭環境からスレた感じで、根はピュアっぽくて歳上の攻めがハマってしまうのは分かります。
絵は試し読みの通り最後までとても綺麗でした。またストーリーもエロシーンよりは2人のちょっとした会話とか、交流に重きを置かれていてキュンとするお話でした。
基本的に買ってよかった作品なのですが、少しだけ気になるので書いておきます。
まず、最後まではしてくれ…!!!まさかの挿入ナシで、えっと思ってしまった。交流ありきなストーリーだし受けは初めてで若いのでそれでもいいのですが、じゃあ後日談くれ…となってしまいました。
また、こんなパーフェクトな歯科医いる?と思ってしまって。もちろんBLはファンタジーなのは理解していますが、こんなパーフェクトすぎる歯科医といきなり道端で出会って、そこからパパ活が始まるってどんな…?と思ってしまって。もう少し現実味が欲しかったです。
とはいえ素敵な作品でしたので、作者さんの他の作品も読んでみたいと思います。 -
うーんネタバレ2025年1月18日このレビューはネタバレを含みます▼ 評価が高かったことと、Xの試し読みを読んで買ってみました。
Dom×switchのDomSubものです。switchが出てくる作品は非常に珍しいのと、プレイの内容が大変濃厚で丁寧なのでそれはとても良かったです。
絵も9割くらいは綺麗で、特に受け攻め2人とも顔やまつ毛が綺麗でした。
ストーリーとしてはDomSubプレイ用の店で出会った客×黒服が、心を通わせながらパートナーとなる話です。
ただ正直、評価が高かったので期待が上がってしまったかなと思った作品でした。
まず絵は綺麗なのですが、たまに身体のパースが歪なところがあって、普段が綺麗だからこそ気になりました。
そしてswitchのはずの受けですが、Dom性はどの辺にあるのか?と言うくらい結構性格はなよっとしていて、美人系に描かれているのもあるのと、たまにポージングが女の子のようなのでなんか…せっかくのswitchなのだから、もう少し体格が良くて男らしくても良かったのでは?と思ってしまいました。
ストーリーとしても基本的に店でプレイするのが主なのと、心を通わせていくのも理由付けとしては浅いなと思ってしまって。強いDom性に悩む攻めとどっちつかずのswitchに悩む受けが、お互いをさらけ出せるというのはまあ分かるのですが…内面にひかれたとお互い言ってますが、その内面が2人ともよく分からなかったです。何となく薄い。
また、受けの過去みたいな回想シーンが一瞬あるんですが、その辺ふかぼらないんですか?と思ってしまったり。200ページ以上あるのに、何故かストーリーが心にグッとくるところがあまり無かったです。
唯一受けと攻めがすれ違うところだけギュッとなりましたが、展開的には安直なのも気になりました。
ただ絵は基本的に綺麗で、エロシーン自体はとても濃厚で丁寧に描かれているので、細かいことが気にならない方は全然楽しく読めると思います。買って損だとかそういうことはないかと。 -
スーパー・フトシ君ネタバレ2025年1月18日このレビューはネタバレを含みます▼ スパダリ貴族×元悪役令息(中身は日本の化け狸)という変わった題材のラブコメBLです。
作者さん買いですが、中でもかなりラブコメに走った作品かと思います。そもそも受けがなんだそれは?という面白設定だったり、たぬきがずっと活躍したり、攻めが「モフみ」という言葉を使ったり、挙句の果てにはスーパー・フトシ君という小ネタがあったりと、かなりのコメディ要素のある作品でした。
ただお話全体としては非常に読みやすく、ほんわかした優しい雰囲気のある作品で、頭空っぽにして楽しくて優しい世界観だけ浸りたい、という時にはいいと思います。
また作者さんの書く文章の読みやすさから、飽きずに読めました。
ただなぜ星3つの評価かというと、やはりどうしてもスーパーご都合主義且つ大満すぎる終わり方、の割に駆け足なラストがちょっとなあ、と思ってしまったためこちらの評価です。
領地経営から過去の婚約者の家、実家問題から何から何まで解決し、攻めと受けはコロッとお互い好きになり、最後はみんなから祝福されました!というのはあまりにもご都合主義すぎる。
まあ、たぬきの能力のおかげで人が助かったりするので、それもありなんでしょうね。とは思いつつ、面白い設定で惹かれたからこそのフワッと全部解決!ラブラブ!というのが勿体ない。
せめて攻めの元婚約者とのすったもんだがあったりしたら、もう少し物語に緩急もあってキュンとしたような気もします。
また、惹かれ合うまでが長い割に(物語の6-7割経った頃)速攻お互い好意的になって好きになるので、あんなに嫌ってたんだからこそもう少しもだもだしたら面白かったと思います。
作者さんの書き方のおかげで楽しくは読めましたが、全良市民しかいない優しいご都合主義世界は、ちょっと個人的には読み返したいほど好きな作品とは言えませんでした。
しかしどんな設定でも最後まで離脱せず読めるのは作者さんの流石の手腕かと思いますので、また次回作も楽しみにしてます。 -
泣いたネタバレ2024年12月13日このレビューはネタバレを含みます▼ 前世では騎士と王族だった2人の、転生高校生ものです。
これは泣いた。2人とも過去にどうしても結ばれない立場や間柄だったものの、現世ではなんの気兼ねもなく愛し合える。でも過去の悔恨や記憶の思い違いで踏み込めず……というお話。
過去の、身分差からまともに会ったり思いを告げることも出来ないお話も胸がきゅっとしたし、現世でも記憶が戻っている範囲が違うから少しすれ違ったりしつつ、2人の気質は変わらないのでどうしても惹かれていくのがキュンとしつつ、泣きました。
過去の2人の終わり方がふーん?という感じだったので、攻めがどうして最初あんなに受けと会うのが嫌だという頑なな感じだったのかよく分かりませんが、まあもう再び出会うことも無く幸せに暮らして欲しいという思いだったのかなと思いました。
最後過去と現世が混在している攻めにドキドキしてしまう受けの話も可愛かった……!
作者さんのお話はエロシーンはあっさりめながらも、ファンタジー的な絵柄やキュンとして切ないストーリーがいつもとても上手いなと思います。また他の作品も出たら読みます。 -
仮面夫夫のはずが、前世の記憶を取り戻した夫に溺愛されています
割と面白かったですネタバレ2024年12月2日このレビューはネタバレを含みます▼ 前世の記憶を取り戻した攻め×冷遇されていたので心を開けない受け、のカップリングです。
話の焦点としては前世の出来事を踏まえつつ、現世で起こるきな臭い派閥争いを2人で解決する中、愛が芽生えていく話です。
Web小説出身の作家さんで痛い目を見ることが多いのですが、こちらの作品は最初から結末に至るまで伏線がいくつか張られており、急な誰!?とか何その展開、というような畳み掛けもなく面白く読めました。また攻めは前世の受けを愛していたので、受けが今の現世での自分は愛されていないと感じながらも、最後はきちんと現世の受けのまま愛されたので良かったと思います。こういう生まれ変わり系で過去の人格が好きだというまま終わると、今はどうでもいいわけ?今を生きてきた数十年は?という気持ちになるので、それがなくて良かった。
ただ多少気になるところもあって、最後の方の魂や魔法の件は少しご都合主義を感じました。また攻めが前世の記憶が戻った途端溺愛攻めになりますが、それにしても前世の時ともキャラクターが違うのなんで?となります。前世の時は結構スレた男なのに、なぜ現世では記憶が戻った途端優男のカワイイ系になるのでしょうか。その人格どこから?
そしていくら格の違いがあるとはいえ、受けを冷遇する人達が多すぎて…そうはならんやろとも。記憶を取り戻す前の攻めも受けを冷遇しつつ実は愛していたみたいな伏線ありますが、じゃあ2人きりの時くらい優しくしたら?と言うくらい酷かったですし。そんなに好きだけど酷くあたる必要があるくらいなら、求婚しない方が愛では笑
ただ連載系のWeb小説出身の方とはいえとても話の起承転結が丁寧に書かれ、最後は満ハッピーエンドで綺麗におわっているので、読んで良かった作品でした。 -
文章力の無さ、展開や設定のおかしさネタバレ2024年11月16日このレビューはネタバレを含みます▼ 度々アルファポリスからの書籍を読むのですが、やはりほとんど読むとハズレだったと思うことが多いです。商業作家のベテランの方レベルを求めてはいけないと思いつつ、これでこの金額を取るのかと思ってしまう作品ばかりなので。
秘密ありの伯爵×かつての王子という身分を隠した役者、のカップリングです。
ほとんど人と関わらず冷遇されていた人間が、なぜ数年で誰にでもなり切れるという役者になれますか?そしてそのような胆力がありながら、物語が始まればずっとトラウマから体調不良で倒れ、刺され、連れ去られ。ヒロイン気質かと思えば口が悪く、人物としての設定や描写がおかしい。
また攻めも設定もりもりな上、他の人物達にも設定をつけすぎる。ストーリーも設定や事件や過去の話を盛り込みすぎて、最後の方は様々な人物や過去の出来事などの説明ターンや説明の会話ターンで毎回数十ページ使う始末。
そしてすぐに体の関係になる受けと攻め。もはやツッコミ疲れるくらいでした。
また、非常に文章としても口語的です。なんか、めっちゃ、~な感じ。などの軽い文章が度々登場します。
昨今ベテラン商業作家の方の作品ばかり読んでいたせいで、あまりの文章と設定の甘さにああ、アルファポリスのラノベというのはこういうものなんだ…と改めて思いました。
辛口で申し訳ありませんが、もちろんど素人には書けない設定や話ではあると思いますので、細かな事が気にならない方は読むといいと思います。自分は今後アルファポリスからの作品は控えます。 -
普通に良かったネタバレ2024年11月10日このレビューはネタバレを含みます▼ 仕込み屋×一途な高校生のカップリングです。
作者さんの他作品も読んでますが、やはり絵が綺麗で受けも攻めも格好いい見た目なのが良いと思います。
お話は俺を仕込んでくれ!と攻めに懇願する受けが実は本命の男性がいて、その人のために練習したいという受けと、そんな一途で危なっかしい受けに翻弄されながらも放っておけず、気付けば惹かれていた攻めが最終的に結ばれるというお話でした。
高評価なので期待したのですが、個人的には普通に面白かったですが、普通かなという感じです。
正直に言うと自分の体を開発してくれと頼む受けがよく分からないし、そもそも攻めの仕込み屋という仕事がよく分からなくて…そしてその受けが好きだった相手があまりにもなクズすぎて、なんだか色々現実感のないお話なのでそこまで入り込めませんでした。
最後は甘々な純愛になりますが、そのギャップも個人的にはそんなに。急にドラマティックな純愛ものにシフトした印象でした。
ただ絵は綺麗ですし、現実味どうこうは私個人が気になることでしかないので、気にならない方は楽しく読めると思います。 -
最後が納得いかない。敵は敵のままでいいネタバレ2024年11月10日このレビューはネタバレを含みます▼ 敵国の強靭な捕囚×力を隠した魔術師のファンタジーBL作品です。受けが攻めの世話をするところから二人の交流が始まり愛が芽生え、帝国を脱出するというお話。
結構緊張感のある話で、受けの力をいいように使おうと目論む第二王子に色々と阻まれ、戦争にすら駆り出されるシーンもありシリアスなお話です。二人がお互い惹かれていくのは正直突然に感じましたが、交流や揺るぎない愛の描写は良かったです。
最終的に二人は帝国から逃れ、攻めの故郷で穏やかに暮らしましたとさ…というようなエピローグで締めくくられており、多分気にならない方は最後まで楽しく読めると思います。
私が気になる点は、敵国の捕虜や捕囚を肉体改造して兵器として使おうとすらする非道な第二王子が、受けのことを最後見逃してあげるのが全然分からないです。サイコパスの極みとして最初から描かれている言わば悪役なのですが、急に人としての良心なのか、受けへの愛なのか知りませんが逃すなんて…しかも帝国は二分化したというのはエピローグで書かれているものの、結局帝国は帝国として侵略するのも変わらず、第二王子も変わらず。敵は敵として描かれて、成敗される方がお話としてはスカッとします。
平和主義で誰とも争いたくない受けなので、最後逃げて終わりなのも分かりますが…本当に平和を望むなら、強靭な肉弾戦ができる攻めとチートレベルの魔術師の受けで、帝国…せめて第二王子を倒して欲しかった。死を望まないにしろ、因果応報展開でいいので第二王子だけでもどうにか成敗して欲しかったです。
そして駆け足で攻めの故郷での暮らしの話だけで終わるので、個人的には色々消化不良でした。受けは第二王子が良き帝国を作ってくれると願う心もある、みたいに言ってて、心清らかな善人なのは分かりますが…なんかあまりにも最後だけご都合主義に感じて。
せっかくのシリアスな展開、侵略する事こそ正義という帝国の人々に、平和の素晴らしさや魔術の正しい使い道をとけるような物語だったら良かったのに、と思いました。
期待しすぎですかね。
なので私個人としてはこの評価です。気にならない方は気にならないと思います。いいね
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NTR、浮気要素は注意ネタバレ2024年11月4日このレビューはネタバレを含みます▼ 不貞の子と蔑ろにされている王子×召喚され魔法をかけられた日本人のカップリングです。
ファンタジー王宮ものには大変珍しく、召喚された理由が王子の父である国王と結ばされ、無理やり子供を産む魔法をかけられるというかなり過酷で辛い環境な上、恋してしまった相手がその息子…というお話は見たこと無かったため、終始どうなるんだ!?という気持ちで読みました。
2人の心を通わせていく様や、ダメだと分かっていても惹かれ合う2人は素敵でしたし、文章も読みやすかったです。
ただどうしても父である国王の影があり、浮気やNTRの中燃え上がる2人的な要素は多分にあると思います。そもそもの設定が苦手な方はやめた方がいいです。
個人的にはそういった設定がそんなに得意では無いものの、楽しく読めたと思います。
ただ、最後の収束の仕方は……ご都合主義というか、結局NTRを許されましたというだけなので、なんでやねんと思ってしまいました。劇的な展開もなく、そして日陰の身な2人に代わりもないので、なんかなぁ……と。
一応物語としては完結していますが、続編が出るみたいなので、そちらも出た際には読みたいと思います。そこでもう少しドラマティックだったり、秘密裏に愛し合う2人でしかないところが変わる展開だったら、嬉しいなと期待を込めて。
あといきなり連れてこられて知らない国で知らない男の子供をうめ!さもなくばしぬ!となっても大して怒りも悲しみもせず戸惑いながら頑張って受け入れる受けは、ちょっと変な気がします。発狂しそうなほど嫌ですよ、普通は。
ですのでその辺の違和感も含めつつ、ただ続編への期待や物語としてのキュンもあったので、星4つとしておきます。 -
砂漠の花に愛のくちづけ【電子限定描き下ろし漫画付き】【コミックス版】
かわいい ふわふわネタバレ2024年10月15日このレビューはネタバレを含みます▼ インキュバス×性欲ナシ盗人の、アラビアン?な世界観のBLです。
めーーーちゃくちゃに可愛い。可愛くてテンポのいいラブコメです。正直シリアス度は少なく、大きな事件やすれ違いも全然無いのにこんなに面白くて可愛くて、素晴らしい作品でした。
攻めのインキュバス姿がふわふわもこもこで、しかし人間の姿になってもどちらも可愛いこと……ナルシストでやや泣き虫な攻めですが、受けに色んなことをしてあげたり、受けの一挙手一投足にキュンとして、しかし何となく尻に敷かれていて凄く可愛い。
一方の受けもピュアで天然かわいくて善人なのですが、男前で口が悪かったりノンデリぽいところが人間的魅力です。
少女漫画を読んだような満足感がありました。
補足としてアラビアン感はそれなりな感じですが、衣装が可愛かったです。
また、シリアスな感じとか起承転結がしっかりしたような話を求める方には合わないかもしれません。しかしホッコリしてかわいくて、キュンとするけど笑える素敵なお話でしたので、そういうのを求める方にはぜひおすすめしたい作品でした! -
コミカライズとして出来が悪いネタバレ2024年10月12日このレビューはネタバレを含みます▼ ストーリーや内容については、原作小説の方のレビューで矛盾点や物語の浅さについては書きましたので、コミカライズとして評価させていただきます。
シンブルにまず絵がイマイチ。体つきがカクカクとしており、表情や顔のパターンも少なく稚拙な印象です。色っぽいシーンもあまり色っぽく感じず、主人公の子供のような体型も気になります。
また何よりも場面転換が急。原作でも急に世界観の新設定をベラベラと主人公がいきなり解説し始めるシーンは多々ありますが、コミカライズだとよりそれが顕著に感じられ、主人公にとってのご都合展開感が増しています。
展開が早いため、もしかしたらコミカライズにあたって何巻で終わらせるなどの指示があるのかもしれませんが、それでもかなり早い。
原作準拠ではあるものの、昨今の人気な女性向けコミカライズ作品では、例え原作がラノベ特有の時系列がおかしかったり展開が矛盾していたりしても、それを補完するような流れになっている作品も多いため、原作の詰めの甘さや謎の展開がいい感じになっている作品も多いです。
しかしこの作品はあくまで完全な原作準拠な上に展開が早いため、より主人公の厨二病感がチープに感じられます。
設定は非常に好きなこと、上記でも述べた通り原作を超えるコミカライズ作品を女性向けでも見かけることから、期待して読みましたが期待はずれでした。
3巻に多分私が最も原作で理由付けが甘く意味不明だと感じた、攻めを陥落する話が入ってくるかと思いますので、もうコミカライズには期待せず買わないと思います。 -
書き下ろし最高!!単行本を買え!!ネタバレ2024年10月9日このレビューはネタバレを含みます▼ まず言いたいのは、単行本を買え!!!!です。
哲学科の大学生ふたりのカップリングです。生意気クール×ちゃらんぽらんで正反対な2人が、最悪な出会いと最悪な初夜から徐々に惹かれていくお話。
本当に凹凸カップルで、だからこそ魂の片割れのような2人になれたんだと思います。お互いにムカついちゃう、なのに頭から離れなくて気付いたら好きになっていた心の機微とか、ちょっとしたすれ違いからのゴタゴタとか。すごく丁寧で綺麗に描かれつつ、テンポよくコミカルでもあるので素晴らしいです。
また、えちシーンがめちゃくちゃえろい。体つきがどうもややぷにぷになのでエロく感じないように見えるんですが、描写がえろいです。
そして!!!単行本には結ばれたあとのスーパーラブラブバカップルな2人が描かれていて最高です。単話ではここで終わりかというところで終わってますが、単行本はその後のえちシーンなどが書かれてます。
結ばれたあとこんなにラブラブになるのかってくらいラブラブ。2人ともお互いしか見えてないし、えちシーンはイチャイチャな上に攻めの執着が見えて最高。あんなに素直じゃない2人だったのに笑
高校生大学生ものって正直あまり好きではなくて。ただのピュアラブにもうときめかないんです私は。
しかしこの作品はただのピュアラブではなく、哲学に絡められた胸きゅんシーンや、苦しみ、2人の何気ないやり取りの面白さやリアルさ、綺麗なシーンから人間的なえちシーン、そして結ばれた後のバカップルと、全てが楽しく読めてしまいました。
久しぶりに学生ものでヒット作と巡り会えました!ありがとう!作者さんの別作品が出てもまた買います。 -
絵とストーリーどちらも良いネタバレ2024年9月29日このレビューはネタバレを含みます▼ 怪しげなヤクザ風マネージャー×生意気芸能人のカップリングです。
とにかく絵も綺麗だし、コミカルでテンポも良く、それでいて話もなんだか気になる展開でめちゃくちゃ続きが読みたい。
受けはかなり生意気で女遊びが激しいのですが、その実寂しがり屋?で素直じゃない感じで可愛いです。こういう生意気な感じのキャラクターはたまに見かけるのですが、その中でも嫌味がなく根が真面目な感じがして好感が持てます。(1話目はかなりクズですが…)
また、なよっとしてなくて結構細マッチョな体型も良いです。ダウンジャケットが似合うので、着たままエッチなことをされているのがとても良かった。
そして攻めなんですが、良い人なのか悪い人なのか全然分からないというか……受けの可愛さに絆されてるようにも見えて、でも一線引いて仕事に徹してるようにも見えるので、1巻では全然読めないです。少し抜けたような所とか、受けをからかったりするところもありつつ、心は読めないというか。2巻から期待します。
現状くっついてはいないですし、エロシーンも本番までは無いですが、それでもかなり満足度の高い1冊でした。めちゃくちゃ気になる2人なので、2巻も絶対買います。 -
そこまで好みではなかったネタバレ2024年9月23日このレビューはネタバレを含みます▼ 評価が高かったので購入しました。
名家出身の実業家上司×一途部下のお話。受けが攻めを崇拝するほど好きなのは分かりましたが、攻めが受けの何が好きなのかよく分かりませんでした。赤面した顔が可愛かったとか、本当の顔に触れて気になったとかなら分かるものの、恋愛するならお前とがいい、と言って付き合い始めるのがよく分からないというか。最初から攻めも受けが好きだったという事ですかね。
あと攻めのハンカチを袋に入れて持ち歩いてる受け、普通にちょっと変態的でうーんと思ってしまったので、受けの一途さがかわいい!とは思えませんでした。
そして申し訳ないのですが、絵が好みじゃなかった。顎が四角いのや顔の中顔面の長さが終始気になってしまい、好みの絵柄やキャラクターではなかったです。
昔ながらのスパダリBLぽさも好みではなかったのですが、気にならない方は非常に楽しく、受けも可愛く見えてときめくと思いますので、問題ないとは思います。 -
死に戻り皇子は最愛の弟皇子のためにループを止める【特別版】(イラスト付き)
話が面白すぎる!!読め みんな 買えネタバレ2024年9月17日このレビューはネタバレを含みます▼ 中華風宮廷ファンタジーBLで、弟×兄ものです。
いや、面白すぎる。話が。
昨今よくある死に戻りのループものなわけですが、大体そういうのは殺される数年前とかに戻るものが多いです。そして長い年月をかけて情報を集め、復讐したり。しかしこの作品は殺される事件の前日にしか戻れません。しかも、よくある転生チート(ゲームの世界に転生したから原作を知ってるとか)もありません。つまりは最初何も分からないまま、殺される前後の1日、2日を繰り返すわけです。
おかげで相当な回数殺されては戻ってくるのですが、その度に少しずつ事件の確信に迫っていくのが面白い!誰が犯人なのか、殺された理由や殺害方法、敵か味方か分からないような存在をどうするべきか、など。
とにかく話の筋がしっかりしていて、よく練られています。最後、ようやく証拠を掴んで回避、糾弾するシーンは非常に痛快でした。
また文章も重すぎず、ラノベ寄り過ぎずで読みやすいです。
そしてそんな中で、主人公の人間的な成長や劣等感を克服していく姿も描かれます。悩みつつも男らしさもあってとてもいい受けです。また常に兄を信頼し絶大な愛を注ぐ弟と共に、事件を解決するために奔走しつつも、愛を深めるお話です。
BL作品としても、小説としても大変面白く読ませて頂きました。昨今読んだBL小説の中でも、トップクラスに好きでした!
かなりの回数主人公が死ぬのでそこは注意なのですが、途中受け攻め二人が一緒に死ぬシーンも美しい。(きちんと戻ってきてハッピーエンドですのでそこはご安心ください)
少し気になったのは、伯父が少々出張り過ぎているというか、番外編や閑話でも伯父の話ありましたよね。閑話の方はいいのですが、最後の特典番外編については主人公2人の話が読みたかったです。伯父はキャラクター的に濃くて面白いですが、本編でも散々出てくるので別にそこまでフォーカスされなくていい。
また、伯父の行動に関しては一部疑問が残る点もあります。物語の盛り上げのためにそういう展開にしただけにしか見えず、ん?と思う短絡さを感じたのも一部あります。
そしてイラストも綺麗ではあるものの、あまり好みではありませんでした。線が細くて。
ただ相対的に本当に話もキャラクターも好きでしたし、読み物として素晴らしいと思います。1650の価値は十分にあるので、ぜひ買って欲しい!!! -
綺麗な絵と唯一無二のストーリーネタバレ2024年9月15日このレビューはネタバレを含みます▼ 無感情の殺し屋×出来損ないの吸血鬼という異色のカップリング作品です。
とにかく絵が美しい。裸体の綺麗さと、受けも攻めも顔立ちや髪が綺麗。おかげでエロシーンはそんなにエロく感じませんが、綺麗なのでとても目の保養でした。庶民すぎる家の内装も描き込みが丁寧すぎる。
そしてストーリーとキャラも良い。
攻めと受けが心を開いていくのがとてもいいし、人間じゃない事に苦悩する受けと、感情が無かったのに少しずつ人間的な心を育んでいく攻めが本当にお似合いカップルでした。受けは最初から天然な感じで可愛いのですが、攻めが最終的に狼ワンコみたいになるのが特に良かった!結ばれたあとの番外編がもっと欲しかったです。有料でもいいから出して欲しい…。
変わった題材ですが、意外な純愛でとても買ってよかったです。ただ題材的に血が良く流れるので、そこは苦手な方は注意かも。 -
キャラクターを好きになれるかどうかネタバレ2024年9月8日このレビューはネタバレを含みます▼ 作者さんの新刊が好きでしたので、これも読みましたが非常に後悔しています。
和風?中華風?のオメガバースファンタジーもので、飄々とした優男×箱入り息子です。
話の筋としては大変よく練られていて、とても良かったのですが、とにかく受けも攻めも好きになれなかった。
攻めは常に掴めないことばかり言う男で、信用出来ないし格好よくありません。また受けは15歳くらいの精神年齢のような言動で、特に無理でした。ずっと反抗期のように怒っているし、そのくせ自分は何も出来なくて、と言っていたと思えば意地っ張りでつがわない、相応しくないからと突っぱねる。
この受けの何が良くてこんなに攻めは好きなのか?という気持ちにしかならなくて、無理でした。
受けを好ましく思えるか思えないかで、作品の感情移入度合いが大きく変わります。結果として後半読む気もせず、話の筋だけ追うために流し読みしました。最後の最後まで意地を張って句読点を付けまくって怒っている受けと、何が言いたいのか分からない攻めの掛け合いを見て、最後結ばれるところ以降読んでません。
多々ある商業作品の中で、小説も漫画も数百冊以上読んでますが、これほどまでに苛立つキャラクターは初めてでした。精神が幼いキャラクターは苦手なんだということを改めて知れました。
話や書き方自体は素敵でしたので、このキャラクターや掛け合いが面白いと感じる方には問題ないと思います。私には心底無理でした。いいね
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前世で婚約者だったオメガが、異世界でアルファ王子となって俺を囲う気です
色々疑問すぎるネタバレ2024年8月25日このレビューはネタバレを含みます▼ 作者さんの新作が好きだったためにこちらも購入してみましたが、これは好きではありませんでした。
前世の日本でこじれた婚約関係だった2人が、転生再会しオメガとアルファの性別が入れ替わりつつも結ばれるというストーリー。
色々無理がある。まず王×平民はふつう無理です。いくら王がそう宣言しても無理なものは無理。ハピエンにするにはそうしないといけないのは分かりますが、もう少しそれでも違和感なく国民や貴族に受け入れられる設定にすべきでは。そうじゃないと今後平民の受けの立場はヤバいものになります。いくら美貌と教養があったって。
そして攻めなんですが、受けに執着して転生したのはとても好きです。しかしだからといって、自分が婚約破棄出来てなくてしかも怪しい動きをしている宰相が王宮でのさばっている状態で、なんで平民の受けを囲ったのか?いくらずっと受けと会いたくて待ち焦がれてたにしろ、王宮に平民を呼び寄せて特別扱いしたらどうなるかくらい分かるじゃないですか。片付けてから囲えよでしかなく。いや、お話の盛り上がりにはその方がいいんでしょうけどね。
しかも2人とも、肝心な自分の気持ちは何も言わない。表面的にそばに居るだの居てくれるだけでいいだの言いますが、前世でどう思っていたか、今どれ位愛しているかとか何も言わないし。言えよ!でしかなった。
そしてこのお話のキモである、アルファとオメガが入れ替わって転生した点。一応受けはオメガの自分が受け入れられないと言ってますが、でも夜伽係に積極的なのよく分からないです。男前な内面なのかと思いきや、グズグズうだうだしてるので、もっとカラッとした男なら好きでした。
全体的にあまりにもご都合主義で、物語が薄く思えました。最初から転生がバレているのもつまらない。もう少し前世を隠したまま苦しんだりする方が余程ドラマティックです…。
作者買いしてもダメなものはダメでした。いいね
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よくまとまっていて面白いけど、経理マン?ネタバレ2024年8月25日このレビューはネタバレを含みます▼ 公爵家のアルファ兄×オメガ弟の義兄弟オメガバース、転生ものです。
受けは前世?日本人として経理職の記憶が蘇り、それまで悪辣で嫌われ者だった心を入れ替えて行くうちに義兄との仲が深まり...という話。そこに加えて王家からの婚約破棄もあるので、まさに王道、よくある話ではあるのですが。
コミカルに描かれつつきちんとざまあ展開もあり、また最後には幸せな家族の書き下ろしもあり満足度の高い作品でした。ぶっちゃけ悪役みたいなキャラクターが改心したら好かれちゃいました系はご都合主義すぎて好みじゃないのですが、作者さんの手腕で楽しく読めました。執着攻めも格好いいし、挿絵も美しい。
婚約破棄騒動も思ったより最悪な王子とその女に鉄槌も下り、良かったです。
ただ一つだけきになったのですが、経理マンという言い方です。調べたところ割と書籍や動画などでは使われるみたいなのですが、経理マンという言い方使います?男性の経理?日常で誰かが使っているのも聞いた事なければ、自分も発したことがありません。それこそ自分も経理をしていたことがありますし、友人にも経理の人がいます。日常で、会社で触れてきた職種ですが、誰一人として経理マン、なんて言い方をしないので、その単語が序盤出てくる度に頭の中が???になりました。また経理が企業内で嫌われ者だった会社にも出会ったことがないので、ややモヤモヤしました。
それ以外は非常に楽しく、飽きずに読ませて頂きました。また作者さんの別作品を読んでみたいとは思います。 -
キラッキラネタバレ2024年8月18日このレビューはネタバレを含みます▼ 人間×夢魔のピュアラブカップルです。
初めて読んだ作者さんですが、かなり可愛くてホワホワでキラキラな世界観で、楽しく読めました。
前半の夢の話はそもそもファンタジーですし、その後に後半2人がすれ違って結ばれる時は現代の話ながらめちゃくちゃファンタジーな背景で、1冊通して全部がキラキラしてました。
所々挟まる小ネタがおもしろ可愛いのと、テンポのいい話で飽きることも無く読めました。謎のバクとか可愛い。
受けが過去に向き合うことや、2人の心の交流もきちんと描かれているので、ストーリーとしてもしっかりしてました。
しかし言うてエッチなのは最後だけなのと、すこしぷにっとしたショタっぽい体つきが好みではなかったです。また、最後に先輩から教わった夢の話がきちんと描かれて欲しかったかな。
あとキラキラ青春世界観なので、好みじゃない方は好みじゃないかも。現実主義な自分も正直屋上のシーンは、どこの絵本?という感想も思ったので。
しかし全体を通して可愛くて楽しいお話でした。読んで良かったです。 -
ラブコメとして最高。かわいいネタバレ2024年8月15日このレビューはネタバレを含みます▼ リーマン同士のバイ×ノンケものです。受けが攻めに勝てなくて勝手にライバル心を抱き、告白されたことを逆手に取ろうとしてまんまと好きになる…というかなりお決まりな展開なのですが、こうも面白いのか!?というくらいラブコメとしてテンポが非常に良いです。
一コマ一コマ、ページごとに小ネタや面白い会話が繰り広げられノリがよく軽快な描かれ方ですが、変にハイテンションコメディに振り切っているわけでもなく、きちんとストーリーとして受けと攻めの心の交流が良く描かれています。そのバランスがとてもいい。
また受けはこんなやつ実際にいる!?というくらい熱血天然チョロ可愛い受けリーマンなので、作風によってはハイハイお決まりね、となりそうですが、凄く可愛く見えてしまうのは作者さんの手腕だと思います。デフォルメ絵の多さも使い方が上手く面白いので気にならない。
全体的なノリとテンポの良さ、ストーリーのしっかり感、すべて面白かったです。えろシーンも多く、とても満足度が高かった。また作者さんの別作品が出ても買いたいと思います。
余談ですが、脇キャラやモブ女子もみんな面白いです。特に同僚のメガネくんとその彼女さんがいいキャラで、好きでした。 -
下巻が面白いネタバレ2024年8月12日このレビューはネタバレを含みます▼ イケメン人気者×天然地味男子の現代男子校生2人のタイムリープものです。友人を死の呪いから解くために何度も二人で一年を繰り返す話。
特に下巻が面白かったです。上巻は説明や事の起こり、元から病んでる攻めとその後の受けも病んでいって衝撃的なラストなので結構つらいのですが、下巻は一転して明るく頑張る二人と高校生らしい友情もあり、ラストは綺麗にハピエンなので良かったねというお話でした。個人的には攻めはホワイト蓮のほうが好きなので、最後ブラックに戻ってもホワイトと融合して明るくなってくれて良かった。受けは一時病みますが、持ち前の明るさとピュアさで活躍します。こういうカワイイ系ぽわぽわ男子は好みの受けではないですが、話が面白いので気にならず読めました。
最初は考察として
・0回目の時に2人は何らかの告白などをして付き合っていて、受けが死んだので攻めがループを始めた
・しかし受けにループの事を打ち明けて協力してもらうことで受けの死は回避出来たものの、今度は友人が死ぬ運命となり攻めは更にループを繰り返した
・よって攻めは受けにも友人にもループの事を言わず、自分が死ぬ運命になるように、自分を愛さないように受けにも冷たくして何も言わなかった
なのかなあと思いましたが、違いました笑
むしろループした事で受け攻め理解が深まって愛が生まれた感じでしたね。
ループの話はもっとシンプルで、むしろどんな顛末が…!と期待したよりは割とすんなりループは収束して、その理由もほっこり系な話だったので少し肩透かしでした。ただ綺麗に纏まってはいたので良かったかな。
せっかくの上下巻なので、最後二人が改めて旅行に行ったり、イチャイチャする書き下ろしは欲しかったかなあなんて。上巻がドロドロなだけに最後のそれ位は欲しかった。
しかし相対的には面白い作品で、きちんと纏まっていました。買って損は無いと思います。 -
最強の年下攻めネタバレ2024年8月10日このレビューはネタバレを含みます▼ 年下大学生×年上リーマンの幼なじみものです。攻めは兄弟の弟で、受けはその兄の方が長年好きだったけど好きとも言えずに失恋して、そこに転がり込んでくる弟…という話です。
本当に攻めが可愛い。The年下攻めという感じですが、ちょっとやんちゃで生意気なイケメンなんだけど、受けには結構甘えたで可愛いという。色んな年下攻めを見てきましたが、可愛さと格好よさのバランスが素晴らしかった。受けのことがめちゃくちゃ好きなのが見て取れて、とても良い攻めでした。
受けはぽやっとした天然お兄さんという感じです。サラリーマンだけどカワイイ系の受けかな。
全体的に綺麗に纏まっていて、全く起承転結の転に当たるようなすれ違いとかもほとんどない割に、凄く楽しく読めました。可愛い2人にキュンとしました。
ただ2点だけ。
攻めの名前が郎と書いてトキ、と読ませるの、難読な名前じゃないですか?私が無知なだけなのか?それでいてルビがたまにしか無いので、私は中盤くらいまでアキラかと思ってました…もう少し頻繁に読み仮名ふってほしかったかも。それかもう少し読みやすい名前に…。
あと受けの目がデカすぎるのが、少し気になりました。若いとはいえサラリーマンなので、目尻パッチリくりくりのお目目が顔の4分の1くらい占めてて、ちょっと大きすぎるかなと…。作者さんの過去作品も読んでますが、余計に目が大きくなった気がします。
とは言え、可愛いお話でしたので気に入りました。買ってよかったです。 -
愛さないって言ったの公爵様じゃないですか ~変転オメガの予期せぬ契約結婚~
様々なご都合主義が気になるネタバレ2024年8月7日このレビューはネタバレを含みます▼ オメガに辟易としている公爵アルファ×薬学に長けた後にオメガ化するベータのカップリングです。
前半は星5、後半は星2という感想でした。設定の突拍子の無さはさておき、前半はベータとして育った受けの葛藤と攻めとの交流、その中で次第に育っていく愛や何気ないやりとり、みたいな部分は好きでした。しかし後半に関しては、ハッピーエンド大満に持っていきたいがための事件発生感が否めなかったです。
後半は明らかに悪役な貴族の息子が受けに接触してきますが、いい子だから信じたいだとか友人となったとか駆け足で説明され、結局その子が加担した事で次元が起きます。そうしたかったのなら、その子は前半から伏線として友人になっておかないと後付け感があって気になります。
また、その事件も正直攻めも受けも怪しんでたんだから避けられるよね?という内容でしかなかったです。そしてもう少し調べたらわかることでは?という。しかもちょうどオメガ化が終わりかける頃は気をつけるべきでしかないのに。
そもそも事件を起こした貴族も軽率すぎでは?そんな事件を息子を使って起こしたら、たとえ成功しても確実に疑われて立場が悪くなるだけなのに。つめが甘すぎて…。
そしてそもそも受けが攻めに好かれそうな清廉潔白で優しくて、それでいて攻めを優しく守るようないい子ちゃんなので、気付けば攻めが途中から受けを大溺愛していくのもなんだか勿体ないです。もう少し二人の関係が拗れたままの方が面白いのでは。
最後は案の定攻めが助けに来て番になり…てなんだか諸々あまりにもななご都合主義感というか、5万回くらい読んだ話のようなお決まり感が、つまらなかったです。
前半はそれなりに好きでしたし、そもそもオメガ化を率先してする受けも新鮮でしたが、後半のド定番すぎる展開と後付け感が、前半の印象をも悪くしました。
文章は破綻なく読みやすいと思いますが、心に残らない話でしたので読み返すことはないと思います。 -
ギャグ漫画。あまりストーリー性は無いネタバレ2024年8月2日このレビューはネタバレを含みます▼ αをもΩにしてしまう至高のおじα宰相×α王子のお話です。最初は真面目な話かと思いましたが、これはエロギャグ漫画のカテゴライズだと思います。
とにかく最初からイチャイチャラブラブ、特に試練もなくただヤリまくる感じの話です。
設定として大変面白いのですが、受けと攻めに内面的な魅力が感じられるストーリーが特になく、最初からイチャイチャラブラブでギャグ漫画チックなので、そういうものとして買うのはありかと思います。
自分的にはせっかくのα×αなんだから、もう少し孤高の男みたいな受けが良かったなと…見た目だけはイケメンですが、中身は完全にメロメロなΩなのでもう少し抗うとか男らしいとかの方が、α×αという設定は生かせた気がします。
また攻めもαをもΩのようにしてしまう至高のαという設定ですが、設定があるだけという感じで普通のただのイケおじ系だったので…もう少し何か支配的なものが欲しかった。
200Pありますが総じてあまり満足度が高くはなく、読み返すことは無いと思います。ただ絵の美しさと設定の面白さから、こちらの評価にしておきます -
面倒な2人。2巻は蛇足ネタバレ2024年7月29日このレビューはネタバレを含みます▼ 鬼才の写真家×美人俳優の、シンデレラストーリーものです。有名人な攻めに俳優・モデルとして見初めらて成功するものの、攻めには複数の相手がいていつ捨てられるのかと戦々恐々とするうちに病んでいき、という作者さんの過去作品と非常に、何もかも似た設定の作品です。
唯一違うのは、病んで失速したあと自力で受けが立ち上がること。己を見つめ直し、攻めがいなくても生きていけると前向きになって吹っ切れて活路を見出すこと。そこはとても良かったなと思いました。だからこそ、あえて受けを突き放して苦しめて、その才能を開花させようとした攻めには腹しか立ちません。そのまま吹っ切れて違う男と結ばれてくれてよかったと、個人的には思うほど。
また、2巻も読みましたが完全な蛇足でした。2巻は攻めの関与しないドラマ作品が主な話の軸なので、攻めはただちょくちょく登場して嫉妬してるだけ。また受けも1巻で吹っ切れて俳優として自信をつけたはずなのに、またうじうじモダモダしていて嫌になりました。当て馬くんも正直内面的に格好いい男性では無いですし、またこのドラマを作り上げていく話がほとんどだったため2巻は読まなくても良かったです。
1巻で酷い男ぶりを発揮した攻めなので、2巻ももう少し主軸として登場させて2人の話が読みたかった。結局当て馬くんの方が活躍していた2巻に思います。
この作品とあまりにも似ている過去作品の方は現実味が無さすぎた&受けが逃げてしまった後に攻めが追いかけもしなかったため非常に苦手でしたが、それに比べると受けは自立して向かい合ったため好感が持てました。しかしそれ以外は好きな話ではありませんでした。作者さんのファンとなって過去作品漁ってますが、この作品はそこまでハマりませんでした -
話としては面白いがイマイチハマらないネタバレ2024年7月26日このレビューはネタバレを含みます▼ 話としては面白いです。でもあまりにも攻めが格好悪い。
変人の画家×通い妻的サラリーマン年の差カップルものです。前半はひたすら攻めが自分の生活を好きなように生きていて受けが可哀想で、後半は別れを告げた受けを攻めが追い縋って落ちぶれて、最後は再び結ばれるというお話。
基本的に攻めが後悔する、受けのために心を入れ替えて迎えに来る、みたいな話は好きです。しかしこの作品はそれでも復縁しない受けに攻めはどんどん変態じみて、落ちぶれて、生活もままならなくて…というのがあまりにも格好悪い描かれ方をしているので、スカッととはならなかったです。完全にストーカー化してますし、もちろんその重い愛を受けは嬉しく感じてるので良かったねではあるんでしょうが…流石に部屋に受けの絵をびっしり飾る攻めはちょっと。もはや生きるのを諦めてそうなんですが、お風呂とか入ってるのかな?汚そう……と思ってしまったので、そんな攻めをBL作品で見たかったか?と言われると個人的には疑問でした。
改心するのもいいですが、もう少し攻めは格好よく描いて欲しかったです。あと当て馬的に出てくるモデル、性格がキツイのですがざまあも無いし。
話や文章としては流石の作者さんの手腕、と言った感じでするすると読めましたが、好みの話ではありませんでした。 -
可愛いけど、うーんネタバレ2024年7月26日このレビューはネタバレを含みます▼ 幼なじみもので、ノンケバーテン×ゲイ美容師です。
話としては俺たち付き合っちゃう!?と攻めがグイグイいくものの、受けが生理的に攻めが無理なので進展せず、そしてそれには理由が……というお話。
途中拗れそうになるものの、最後は受けが攻めを意識しすぎて緊張しまくってるのが可愛かったです。また2人が本当に仲良しな男子2人なのがたくさん描かれていて良かった。
良かったんですが…ちょっと気になる点もあり、大絶賛!という程では無かったのが個人的な感情です。
受けが攻めを生理的に無理、と偽るようになった理由は分かるのですが、マッチングアプリで自分じゃない人格を設定した挙句、本気の顔で「俺はやってない、乗っ取られた」とかいうのなんですか?無自覚な二重人格すぎて、いくら過去トラウマがあって自分を偽るようになったとしても、そこまで来てしまうと精神疾患の域になりませんか?という感じでなんか設定的にやりすぎに感じます。
また別の方も仰ってますが、受けはなぜ常に同じ服なんですか……?季節が巡っても、どの場面でも、ずっと同じダイヤ柄の服。先に述べたのと相俟ってなんか怖く感じます。作者さんの単純ミスだとは思いますが…編集の方も気付かなかったのか?
お話としては可愛い話ではあるのですが、なんか色々気になりました。
前の作品も読んだ時に、受けが陽キャとか陰キャとかこだわりすぎて自分を偽って周りに虚勢を張りウソをつくタイプの受けだったので、作者さんの描く人物感が私は好みでは無いかもしれないです。
ただ気にならない方は気にならないと思いますので、絵が好きとか幼なじみ設定が好き、ノンケ×ゲイが好き、という方にはいいと思います。 -
落ちこぼれΩの俺が異世界でα公爵様の“金曜日の恋人”になりました~あの、恋人なのは金曜だけのはずですが?~(分冊版)
面白いけど、ラストが唐突。ネタバレ2024年7月17日このレビューはネタバレを含みます▼ 俺様α貴族×平凡Ωの、異世界転移ものです。一見ありがちな設定かとは思いますが、曜日ごとに攻めには違う恋人がいて、そのうちの曜日のひとつを担う事になる、というのが斬新で面白かったです。
ただ現世では虐げられまくっていた受けは心が綺麗で素直なので、総愛され展開になっていくのはちょっとありがちかも。しかし攻めが俺様ナルシストなので、話自体はとても面白かったです。
ただ、完結ってこれで?と思ってしまいました。一応まとまってはいるものの、最後すれ違ってから仲直りするまでが早すぎて情緒も何も無いというか…。
そして攻めの兄が帰ってくる話が絶対あると思ったのに無いし、現世での受けの弟への因果報応的なものも無いし、その弟が幼なじみと付き合ってるってのも弟がついた嘘くさいのですが特に話には盛り込まれず…。
特に攻めの兄に関しては過去回想もかなりありましたから、せっかくなら帰ってくるとか…帰ってこなくても再会する話は入れて欲しいです。
終盤まで丁寧に描かれていただけに、なぜ最後の展開が唐突しり切れとんぼ感あるのかという感じです。勿体ない。完結した後に番外編を出すつもりなら、早く出して欲しいなと思いました。 -
中盤までめちゃくちゃいいネタバレ2024年7月17日このレビューはネタバレを含みます▼ 行き倒れの異国の獣人×美人若旦那のファンタジー江戸ものです。世界観はファンタジーなのですが、江戸の細かい描写がとても楽しく、また攻めは元将軍でスパダリ、受けは自由奔放でとてもお似合いでした。従者×主人です。
美人だけど振られてばかりで自信の無いの受けに、自分を崇拝するほど好いてくれて尽くしてくれる攻めが現れるのか凄くいい。
中盤までは江戸が舞台で、2人が結ばれるまでの過程と受けの元彼や攻めの過去の知り合いが出てきたりして凄く楽しいです。ただ後半は攻めの故郷に行くのですが、この辺りから攻めが自信をつけてきたことによって物語の序盤のウブで可愛い攻めは居なくなり、よくある従者系スパダリとなります。また攻めの元許嫁が出てきて終始話に絡んでくるため、何だかずっとイライラした気持ちにさせられました。
また、江戸が舞台の話が面白かったのにこちらの話はやや西洋風なのか、面白いとも思えず…。
中盤まではとても好きな作品でしたが、後半は個人的には要らなかったです。ずっと江戸の話が良かった。
ただ2人の関係性などは好きなので、続編等あったら読みたいくらいには気に入りました。いいね
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2巻待ちだが2024年には出るのかネタバレ2024年7月15日このレビューはネタバレを含みます▼ 気になっていた作品でしたが、続きものと知り買うのを躊躇っており、しかしクーポンがあったので買ってみました。
ダウナー系イケメンの年下調香師×美人系特異体質年上香水企画?のお仕事ものです。受けのフェロモン的な香りを抑えたいがために香水を開発していくお話ですが、とにかく絵が綺麗でした。過去の作者さんの絵柄よりかなり綺麗になっており、2人とも目の保養です。またエロシーンも描き込みが多い訳では無いのにとても丁寧でエロかった。匂いを嗅いだりするせいでしょうか。
攻めがダウナー系クールイケメンなのに意外と子供っぽかったり、頬赤らめたりするのが可愛い。また受けも体質のせいで臆病ながら、こんな人いたら惚れるだろってくらい綺麗で色っぽい。
心を通わせ始めた2人で、どう見ても相思相愛なのですが…ラストの攻めのセリフ的に、受けが香りじゃなくて自分自身を見て欲しいって人なのに攻めはそうじゃないんだ、と波乱が起きてこれはまた盛大にすれ違うだろうな、という感じなので…続きが非常に不安です。しかし2024年に2巻発売予定、と広告が入っており、2人のラブラブシーンが予告として描かれていたので…それを糧に楽しみに待ちたいと思います。
作者さんのXを見る限り、本当に2024年に出るのかな?とも思いますが…連載はして頂いてるみたいなので、遅くても2025年上期くらいには出るんじゃないかと。期待してます。 -
恋わずらい穴わずらい【単行本版(シーモア限定描き下ろし&電子限定描き下ろし付)】
面白可愛すぎる攻めネタバレ2024年7月12日このレビューはネタバレを含みます▼ 肛門一筋30年(?)のピュア医者×ゲイバー店員のカップリングです。
こんなに面白可愛い男の攻め、初めて見ました笑 というか肛門科にまつわる掛け合いが面白すぎる。病院に会いに来た受けに「どうしました、痔ですか?」とか、電話をかけてきた受けに「てっきり肛門に異変があったのかと…」とか言うの、どんな攻めなんだ笑
でもめちゃくちゃ可愛い。とにかく受けに対しては誠実で優しくて、相手のために色々頑張っちゃう素敵すぎる攻めです。これで彼女歴ナシの童貞な気がしない。
受けもそんな攻めに惹かれつつ、でもノンケだし幸せに家庭を持って生きて欲しいと突き放しちゃいますが、最後はラブラブに。受けも優しくてちょっと不器用で可愛いです。
攻めの方が背が低く、細面な感じですがそういうのは全く気にならないほど、可愛い2人でした。攻めが突拍子も無い肛門ネタを言う度にツッコミ役になる受けも面白い。お似合いな2人です。
淡白な絵柄というか、少し癖のある絵柄に感じますが、そんなことはどうでもいいと思うくらい可愛いストーリーとキャラクターに引き込まれました。また作者さんの別作品が出ても読みたいと思います。 -
ブラック社員の転生先はDom/Subユニバースの世界でした《コミック版》
読みやすい。攻めがとても良いネタバレ2024年7月7日このレビューはネタバレを含みます▼ domsubもので、パラレルワールド転移ものです。そのためファンタジー感もありますが、基本的には可愛いリーマンものが主軸。
優しくて男前のdom×転移したツンデレ?風なsubの同僚カップル。お似合いな2人ですし、またdomsubが無い世界から来た受けのためにいろいろ攻めが手とり足とり教えてあげるので、domsub入門BLとしても読みやすいと思います。
痛々しいシーンはほぼ無く、どちらかと言うと攻めが受けを甘やかすほっこりシーンが多め。他のdomsubものに比べて、えろシーンも少なく最後だけです。
ですが2人の心を通わせて行くところが多分に描かれており、満足度は高い作品かなと思いました。
また、受けも分かりやすく美人でツンなウケで可愛いのですが、攻めが特に良いなと思いました。スパダリっぽいし設定やセリフだけ見たら本当にただの出来すぎな男でしかないのですが、受けの一挙手一投足にドキッとしたりちょっとムラっとしたりしてるのが一コマ一コマちらりとですが描かれていて、その表情が人間味があって良い。2人とも最初から惹かれあっているのもありますが、安心して読めました。
同僚として出てくる友人も良いキャラで良かった。
入れ替わった元の世界の方に行ったもう1人の受けがどうなったのか、もう少し描き下ろしがあったらなお良かったかな。きっと転職活動して、domsubに縛られずのびのびと生きて行ってるんでしょうが…入れ替わったまま生きていくのなら、そっちの受けの話ももう少し欲しかった。
相対的にはとても買ってよかった作品でした。原作のお話もいいですが、何より絵柄やキャラクターの表情が好きでした。絵を担当された方の他の作品も読んでみたいと思います。 -
可愛いけどスパイスは欲しいネタバレ2024年7月5日このレビューはネタバレを含みます▼ いん魔陽キャホスト×いん魔根暗本屋さん?のカップリングです。いん魔同士ってかなり珍しい組み合わせ。
ひょんなことから出会って、ずっとラブラブしててくっつくだけというような話ですが、いん魔らしいエピソードや空を飛んだり等があって面白かったです。またかなりエロシーンは多め。
とてもかわいいお話と2人でしたが、大した事件は何も無く惹かれて結ばれてセッしまくる、というお話なので、もう少しだけ起承転結の転にあたるエピソードは欲しかったなと思いました。
同族同士がタブーとされているなら、気持ちよくなりすぎるからという理由だけじゃなくて何かしら身体に悪影響が出たりするとか、そういうのを乗り越えて結ばれたりしたらなおお話として好きだったかなと。
ただそれを抜きにしても、かわいい作品で好きでしたので、読んでよかったとは思います。絵は綺麗ですが、2人とも少し線が細いので受けの足やおしりがたまに女の子ぽく見えるのが、少し気になりました。
(シーモアさん、いんまのいん、の字が不適切らしくて弾かれたのでひらがなにしましたが、エロという言葉はOKなの謎すぎる笑) -
人間の心の機微、変わる事の難しさネタバレ2024年6月30日このレビューはネタバレを含みます▼ 昨今読んだ作品の中でも素晴らしく、傑作だと思います。
ただ確かに低評価がある理由も分かる。受けは幾度となく悲惨な目にあって、前半4割は本当に痛くて辛い。その後も攻めから認められず、自尊心は粉々になります。でも本当に傲慢に育った人間は、数年かけてこれくらい苦労しなければ改心なんて普通出来ないでしょう。本人が罪なくいたぶられるドアマット系というより、本人がしでかした事や甘えていた事や知らなかった世の中を知り、痛みを覚える辛さは必要だったと思います。無知な王子が無事でいられる方がリアリティ無いと思いますし。
また攻めも、自身の境遇から受けの事を嫌い受けが改心し始めても認める事が上手くできず、愛し始めても手のひらを返す事も出来ない。でも心底嫌悪した人間が少し可愛くなったからといって、直ぐに態度を変える人より余程誠実だと思います。ただ初めての愛を認めたくなくて言葉選びは毎回最悪なので、受けが可哀想とは思いますが。
恋愛系ラノベだと、主人公格は悪いことをしてもちょっとの苦労ですぐに改心して人々から愛され、相手もコロッと好きになる作品が多いです。この作品は受けと攻め2人とも非常に人間的であり、葛藤したり傷つきながらも成長していくのがよく分かる素晴らしい作品でした。
また混乱の時代や戦争、きらびやかな貴族社会や調度品についての描写も、非常に丁寧で良いです。中世ファンタジー作品でありながら、リアリティを感じるほど。主人公たちを取り巻く人物も、いい人もいれば利己的だったりする人もいてリアルだなと。友達だからといって走れメロスのように皆命を賭して庇ったり守ったりする人達ばかりでは無い。己の立場もある、という。
非常に長い作品で、私自身速読なので作品によっては2-3時間で読み切れる単行本もある中、こちらは10時間程読むのにかかりました。それくらい壮大で、辛くて、混乱の世にあって、でもようやく結ばれた2人の物語を読ませてもらってとても嬉しいです。
一方作品として素晴らしいとはいえ、明るいシーンや主人公のカタルシスを感じるシーンは少ないので、読み返したいかと言われると少し悩んでしまいます。また物語を忘れた数年後にじっくり読もうかなくらい。
そしてラブラブな2人をもっと読みたかった、前半つらすぎたので。
それを差し置いても、本当に買ってよかった作品です。水鏡の件も最後触れて終息していて良かった。 -
多分珍しいタイプの受けネタバレ2024年6月25日このレビューはネタバレを含みます▼ クール系イケメンの木工作家×優男人たらしな革製品作家のMLです。スピンオフ作品ですし、スピンオフ元のキャラやスピンオフ元作品で描かれていたシーンも登場しますが、違和感は無く読めると思います。
個人的にはスピンオフ元作品より好きでした。お話としては出会ってすぐ体の関係になり、モダモダしつつ付き合うが駆け引きのような展開になりお互いがお互いを好きな事に気付けない…というような話。正直大きな事件など何もありませんが、こういうお互いの感情を探って素を出せない、というのはリアリティがあっていいと思います。
また受けがこういう人たらしな優男で、等身高めなのが珍しいと思います。あまり他作品で見たことないタイプ。攻めはイケメンで結構仕草とかキザなので、よくある攻めかも知れません。年下っぼい可愛さがたまにのぞくので、もっとそういう場面が見たかった。
美形×美形のMLでエロシーンもそこそこ多く、話も綺麗に纏まってて良かったと思います。もう少しすれ違ってくれた後に仲直りしてたら、より引き込まれたかも。 -
可愛い話。兄も可愛いネタバレ2024年6月18日このレビューはネタバレを含みます▼ 面倒見のいいスパダリ系イケメン×ちょろいけど頑張りやな大学生ものです。潮多めですしU先生なのでエロシーンも多分にありますが、ストーリーもしっかりしていて良かった。誰にでも優しいけど受けだけ特別に可愛がりたい攻めと、頑張り屋で空回りしてしまう受け。こんなの2人とも惹かれ合うよねって感じですが。潮シーンがエロいのですが、修正キツめなのでそこが少しもったいないかな。
あと受けの兄が結構出てきますが、イケメンでいい人なのですがめっちゃブラコンでおもしろ可愛いので、スピンオフ見たいなーと思ってしまったり。可愛いので受けがいいです。 -
現代物だけどファンタジーネタバレ2024年6月9日このレビューはネタバレを含みます▼ 龍×御曹司の韓国現代ファンタジーものです。とにかくガチムチな受けと、どエロな描写が素晴らしい。苦手な方は苦手かもしれませんが、かなり激しいし少しアヘ顔ぽい時もあるので注意です。
そしてただのエロ特化ではなく、二人の心の交流や前世編もあって最高。最初は受けに対してものすごく冷たくて威圧的な攻めですが、ヤンデレではあるもののかなり可愛い人です。受けはおおらかで懐と愛情深い人なので、とてもお似合い。
絵も綺麗で話もしっかりしていて、少しだけコメディなときもあるのでそのバランスもいいです。
前世編では色々な事が明かされたので、これからが楽しみです。現状第2部の前世編までしかシーモア以外でも配信されていないので、また現世編の配信はいつなのか分かりませんが…完結まで追いたいと思います。なんだか登場の時から怖い感じの兄が予想通りぽいので、その辺もふくめて話が楽しみです -
概ね良いネタバレ2024年6月2日このレビューはネタバレを含みます▼ 年下大学生×年上社会人の再会カップルです。受けは攻めが昔自分に意地悪してきた近所の子供だということに気付かず、攻めは嫌われたくなくてそれを隠している……という2人。序盤から攻めの正体は読者には明かされてますし、攻め視点の過去話も中盤にあるのでハラハラ感みたいなものは無し。結構ひたすらイチャイチャらぶらぶで、最後正体バレてすったもんだの後結ばれる感じ。
大きな試練とかも何も無いし予想も裏切らない話ですが、2人のラブラブシーンや濡れ場が多くて良かったと思います。
少し残念なのは、受けが今日こそ誰でもいいから抱かれる!と意気込んだ理由がよく分からない(以前からバーに入り浸っていて、機会はあったはず…)し、そこに偶然居合わせる攻め(過去の幼なじみ)ってあまりにもご都合主義すぎて、なんかなあ。
あと受けが普段は綺麗なお兄さんなのに、えっちなシーンになると途端に少しぷにぷにな身体に見えて、ショタっぽく見えてしまいました。ロン毛な受けは全然いいのですが、もう少しキリッとした体つきが良かったかな…年上なのだし。
しかし相対的には可愛いお話だったので、読んで良かったです。 -
抱いて欲しけりゃ啼いてみろ【単行本版/電子特装版小冊子付き】
良いネタバレ2024年5月19日このレビューはネタバレを含みます▼ クール系?ゲイSE×遊び人ノンケ営業マンのリーマンものです。一応SM風な要素もありますが、どちらかと言うと甘々でノーマルですし、全体的にお仕事ラブコメな感じなので痛いのが無理な人も読めます。全体的に濡場シーンは多めで、目の保養でした。
所謂身体の関係から、ていう2人なのですが、とにかく可愛かった。受けは身体目的なはずなのに攻めがどんどん内面も好きになって惹かれていき、攻めは最初から気になってはいたものの棒扱いされる事をもやもやしていて、2人ともすれ違うのですが…この作品のいい所はお仕事描写がきちんとしてる事です。すれ違った後にただ仲直りするだけじゃなく、仕事でトラブルを乗り越えて信頼関係を築いた上で告白するのがとても良かった。
あと2人の性格もいいです。攻めは意外と可愛くて隠れイケメンだし、受けはちょっと営業マンにしては髪が長くて見た目がイマイチですが、何よりその表裏の無さや攻めを弄ったりからかう性格がお調子者過ぎて面白い。お似合いの2人でした。
続編もあるとの事なので、いまから楽しみにしてます。 -
ドラァグクイーンはリップシンクで愛を捧げる【イラスト付き】【単行本書き下ろしSS付き】
5億点満点ネタバレ2024年5月12日このレビューはネタバレを含みます▼ ドラァグクイーン×訳あり青年のカップリング。攻めより受けの方が背が高い上に、攻めはオネエ口調多めです。かなり攻めた題材だなーと思いつつ素晴らしい作品でした。文章力もとてもあり、商業デビューがこれってすごい。
とにかくドラァグクイーンの化粧やステージの描写や、それでいて内面的な繊細さ等すごく丁寧に描かれています。私はドラァグクイーンやオネエの方のYouTubeなどを見るのがすきですが、そんな私でも結構納得の描写ばかりでしたので、作者さんはかなり詳しい方なんだと思いました。
また受けも酷い環境で育ってきた中で、攻めと出会う事でやっと見つけた一筋の生きる意味みたいなものが感じられます。2人が心を通わせていく様子もすごく丁寧で、素晴らしい作品でした。
個人的には受け攻め逆の方が好みなのですが、そんな些細な事はどうでもいいと思えます。
また、2人を取り巻くドラァグクイーンたちやクラブの同僚たちもみんな暖かくて素敵な人で、最後はスーパーハッピーエンドでほっこりしてしまいました。
そしてこたる先生の挿絵の美しさ。正直枚数的には少ないのですが、その1枚1枚の美しさに度肝を抜かれます。こたる先生がコミカライズして欲しいくらい。
とても変わった題材ではあるものの、よくあるBLに飽きた方やドラァグクイーンの世界に興味がある方はぜひ読んで欲しい作品。価格が少し高めですが、満足度は高いです。 -
さよなら、運命の人【イラストあり・電子限定ショートストーリーつき】
虐げられすぎな受け。あと当て馬いらんネタバレ2024年5月8日このレビューはネタバレを含みます▼ 混乱の時代のパリを舞台に、学生時代の2人が再会してすれ違いながらも最後結ばれるオメガバースものです。
設定、キャラクター、そこはかとなく漂う寂しげな雰囲気と、最後のハッピーエンドはとても良かった。
とても良かったけど、話としては陳腐な部分が気になってしまいました。
まず当て馬なんですけど。わかりやすい性格悪くてずっと仲を引き裂こうと画策してきて、身体を使ってまで嘘をつく最低な当て馬なんですが、特にざまぁ展開はありません。しかしこの当て馬が話の大部分に関与してきているので、読んでる最中不快な気持ちに何度もなりました。
その上ストーリーもずっと受けは虐げられすぎていて、読んでいてずっと辛かった。攻めとも分かりやすく仲違いしたままな上、どうしてお互い話し合わないの!?て感じでずっとずっとすれ違って嘘をつきます。そして拗れて別れて。幸せなのは本当に最後だけ。
時代背景や物悲しさみたいなものがずっと漂う暗い話ですが、それも味にはなってると思います。であればここまで受けが虐げられ、2人はすれ違い、当て馬がでしゃばって来なくていい。2人が再会後にすれ違いながらも、徐々にまた心を通わせて行くところを書いてくれるだけで全然良かった。そして最後だけ戦争が起きて……ていう話なら好きでした。
ずっとずっとただ悲しくて苦しくて虐げられてて当て馬にムカついてすれ違ってるターンばかりでしたので、読むのが楽しくなかった。
作者さんのファンになり過去作品として読みましたが、これは二度と読み返さないと思います。受けと攻めのキャラクターや文章は好きでした。 -
いい作品なのにタイトルやあらすじが…ネタバレ2024年5月8日このレビューはネタバレを含みます▼ 腹黒側近×放蕩王子です。王子が序盤めちゃくちゃわがままで嫌な奴ですが、謎の老人と会って過去と未来を見せられる事で改心し、様々な思惑を乗り越えつつ王となるために紛争するストーリーです。
話の内容はとてもよく、王子が少しずつ周りを巻き込んで成長していくのがとても楽しかった。またBLとしても、濡場シーンは少ないものの、2人の感情の揺れ等丁寧に描かれていて良かったです。
こういった王家にまつわる権力闘争の話の場合、大抵は戦争やクーデターが最終的に起こるものですが、この作品は議会で戦うのでそこも良かった。
全体的に素晴らしい作品ですが、最後だけ所謂「2人は死ぬまで仲が良かった、賢王として統治して没した」みたいなエピローグなので、個人的にはこういうエピローグが苦手なのでそこだけ要らなかったです。死を感じさせるので苦手なんですよね…。
あと素晴らしい話なのに、あらすじとタイトルが良くないなと思うんですが。タイトルではどんな話か全く分からない。その上あらすじでも王子が改心し改革していく話というのも全く読み取れない。もう少しそこだけでも書けば、もっと惹かれる人だっていると思うのに……と感じました。
作品の内容としては本当に素晴らしかったです。 -
惜しいネタバレ2024年5月6日このレビューはネタバレを含みます▼ 作者さんの新刊を読んで結構好きだったので、こちらの作品も読んでみました。
良かった。良かったけど少し足りない。新刊を読んだ時も思いましたが、設定もストーリーもとても引き込まれるのですが、その素晴らしい盛り上がりが若干肩透かしを食らって収束してしまうので、そのギャップで物足りなさを感じるんだと思います。
こちらの作品は所謂死に戻り、からの復讐ものです。基本的には満解決ハッピーエンドですが、なんか……復讐があっけない。
主人公は当初殺すだけなんて生ぬるい、というほど憎しみに燃えていました。なのに、最後は全員あっけなく殺した。しかも殺し方が、悪魔に全員サクッと殺させる、という謎展開……。
敵が強大である、複数いる、と暴いたのなら、そんな敵たちを1人ずつでも主人公や恋人が粛清していくストーリーなら、もっと心晴れやかだったでしょう。どうしてこんな最後まとめて悪魔の力で一気に、という終わり方にしたんでしょうか。前半のワクワクドキドキがしぼみました。
しかも最後攻めが回帰前に取っていた行動の謎が語られますが、穴あき状態だった書面にサインをした?なんで?受けの罪が軽くなるからと唆されたとしてもなんで?サインがどんな効力を持つのか知らないほどおバカでもなく、また人の顔色を読むことに長けているはずの攻めがそんなことを人から言われて見破れずヘマをなんでするのか。いくら追い込まれていたからってありえないでしょう…なんか、なんか……。
ただ受けと攻め2人の性格や、変わっていく関係性についてはとても素敵でした。
相対的に面白かったは面白かったのですが、終わりよければすべてよしという言葉があるように、終わりが唐突すぎればそれまでの展開が霞む、という作品でもある気がします。色々勿体無い。いいね
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めちゃくちゃいい!けどもネタバレ2024年5月5日このレビューはネタバレを含みます▼ 忠実な騎士×身代わり半グレ美人のカップリングです。素晴らしく良い。所謂異世界転移もので、嫌われからの溺愛、というストーリー。受けがとにかく気持ちのいい男前口悪な男性で、それでいて繊細で過去ありなのでめちゃくちゃ魅力的な受けでした。攻めも最初は心底受けを毛嫌いしているんですが、その受けの危うさや強さに惹かれていく過程が丁寧に描かれていてとても良かったです。
イケメン×美人で絵も綺麗。ただ少しだけ勿体ないのが、話が完結したあとのアフターストーリーが短くていいから欲しかった。せっかく色々策をねって国を起こしたのに、その後の話がほとんどないなんて…ラブラブな2人も描いて欲しいし、例の子供の話も欲しい…。
しかし気になったのは、中盤まで終始他人を信用していない受けがようやく周りを受け入れ始めたにしろ、俺が王になると言い出すのはさすがに度胸ありすぎというか、理由付けがよく分からない気がしてしまいました。周りのためやフレイの意志を継いで、にしては荷が重い上に突拍子も無さすぎる。もう少し強い理由が欲しかったかなと思いました。
また、読み飛ばしていたら申し訳ないんですが、受けが地毛が茶髪で金髪に染めていて、時間が経って茶髪に戻っていく時に関する話ありました?気付いたら茶髪になっていて。
また、敵の大将も一切出てこないまま最後畳み掛けて終わってしまうので、そのあたり一悶着あっても良かったのでは?何しろフレイと同じ顔のレイヤなのですが、敵がそれをどう感じるかとかどう攻め落としたとかがほとんど描写ないので、勿体ない……。
しかしそれでも、相対的にとても魅力的なキャラクターとしっかりとしたストーリーなので楽しめました。また作者さんの別作品を読んでみようと思います。 -
ピュアすぎるくらいピュアネタバレ2024年5月4日このレビューはネタバレを含みます▼ 勘違いから始まるDKものです。クール系?イケメン×天然かわいい2人。
本当に終始ピュアな2人で、青春だなーという感じでした。ここまでキラキラなDKは世の中本当には居なさそうでファンタジーだとは思いますが、読み物として凄く丁寧に描かれていて可愛かったです。2人の心情の機微がいい。
とは言え本当にピュアすぎるくらいピュアなDKものなので、良い歳の自分にはときめく!とかキュンとする!というような感情移入が必要な感覚は感じられませんでした。こんなDKいないし…とか、1Kだったら角部屋でも声響くしそもそも木造アパートなら丸聞こえだけど…とか、余計な感情が沸いてしまい。。
あと1000払って、この内容かあとも思ってしまったのも事実で。かわいいんですけどね…一応濡場は2回はあるし。ただこれなら自分は通常版を割引になるの待つくらいで良かったかなと思ってしまいました。
絵も話も素敵なので買って損はないですが、この内容なら作者さんの前作のリーマンもののほうが、個人的には読み応えは感じてしまいました。 -
良すぎるネタバレ2024年4月18日このレビューはネタバレを含みます▼ 単行本まで待とうと思ってたんですが、待ちきれず単話で買ってしまいました。
良すぎる……!!!クールな年下×ちゃらんぽらんな年上の大学生、哲学科ものです。めちゃくちゃ正反対な2人なんですが、少しずつお互い気持ちの変化が見られるのがもう可愛くて可愛くて。日常のやり取りとかの描き方がとても良くて、初めて読んだ作者さんですが驚きました。
また2人とも内面に意外性がある。攻めが年下らしい可愛らしさがあったり、受けが少し自己肯定感低め。そんなギャップをお互い感じて段々気になる存在になっていく描写も丁寧でしたを
5話の段階ではまだお互い好きって自覚もしてないしなんかもだもだしてるんですが、それもまたキュンとしていい。当て馬的な男子が攻めと近い価値観の男子なので、余計にヒヤヒヤするというかここからどうなるか気になりすぎる……!!6話はよ読みたいです。
絵もとても綺麗なのですが、エロシーンは筋肉がなくてツルツルな感じの体なのでちょっと少年ぽく見えてしまうのが少し気になりました。
8話完結との事なので追いかけます!単行本が出ても買います。 -
好みでは無いネタバレ2024年4月14日このレビューはネタバレを含みます▼ 妖狐?×霊媒体質な2人のお話です。よくある幼い頃に出会っていて、迎えに来るというパターン。攻めがかなり受けを大好きで、全肯定している感じです。また受けはツンギレカワイイ系。
この作者さんの作品は過去にも何作か読んだ記憶がありますが、やはりお顔やお話の描き方が好みではありませんでした。過去作品よりも絵は更に綺麗にはどんどんなっていていいのですが、やはり感情をむき出しにしている時の顔が攻めも受けも崩れすぎる。また今作に関しては、攻めの前髪の奥の目が見えている描き方で、特に最後の方攻めが前髪を下ろしていた時、髪の毛の中に目だけが浮かんでいてすごく違和感です。
またお話に関しても正直あまり好みではなく、作者さん独特の疾走感、勢いのある描かれ方でした。受けがツンギレかと思いきやピュアピュアすぎるのも少しあざとくて、あまり。。そんな受けにメロメロな攻めも、やはり表情が崩れすぎてて格好よく思えなかったです。
そして正直攻めがしばらく受けを迎えに来なかった理由もあまり納得できなくて、最後は怒涛のご都合主義で現代編も解決…。うーん。
ただ個人的に私が作者さんの絵やお話の描き方が合わないだけで、好きな方は気にならないかと。絵や世界観が好きな方は買っていいかと思います。 -
世界観が良いネタバレ2024年4月14日このレビューはネタバレを含みます▼ ファンタジーな西洋もの世界観ですが、血生臭くはなく優しいお話でした。元孤児×名家の跡取り?ものです。ずっと幼い頃から両思いだけど、お互いの立場があって深く踏み込めない2人がそれを乗り越えていくお話でした。
絵が何より可愛くて、あと服装もとてもいい。攻めがチェーン付き眼鏡をしているのもなかなか見たことないですが、オシャレです。受けもロングのピアスをしていて似合っています。
お話はわりとずっと2人の少しだけ不安な感情がずっと渦巻いている感じでしたが、意外にも最後はあっさりと乗り越えましたね。その後の2人の話も少なかったので、できたらその辺ももう少し描かれてたらなお良かったなと思いました。さらっと最終ページにたどり着いてしまったので。
またエロシーンに関してもかなりキレイめに描かれている感じでした。ピュアで純愛なお話なのでちょうどいいのかな。
絵がとても好きだったので、作者さんの他の作品も読みたいと思います。またファンタジーな作品もかいてほしい。 -
えっ!?良すぎる。完結しないでくれネタバレ2024年4月14日このレビューはネタバレを含みます▼ リーマンもので、クールめなゲイ(経理)×朗らかノンケ(営業)ものです。
ぶっちゃけリーマンの同僚ものでゲイ×ノンケ、またはノンケ×ゲイですれ違ってラブラブになる話なんてありふれすぎてて、読む前はあーこれ系かーまあ評価高いし読んでみるかな、くらいでしか無かったんですが。
読んでみたらめちゃくちゃ良かった!2人が友達としてずっと過ごしてきたからこそ、変化を恐れて悩んで、でもどうしても好きで泣いちゃうくらいなのが可愛すぎる。2人の心情がそれぞれの視点で丁寧に描かれていて、とても良かったです。
またすれ違ってから結ばれたあとも、とにかく可愛い。意外と素直になろうと頑張る攻めと、気遣いしつつも攻めに寄り添う明るい受け。お似合いすぎてキュンキュンでした。
てかこれで終わりですか!?完結マーク出てるから終わり!?もったいない……まだ2人の最後までのエロシーンも描かれてないし、ラブラブになったあともだもだしてる2人も永遠に見ていたい。ぜひ続編を…!
絵はちょっとカワイイ系ですが綺麗ですし、とにかく話が良すぎたので買って良かったです。
追記・続編決定したみたいですね!ありがとうございます。楽しみすぎる -
さらっとだけど可愛くて絵が綺麗ネタバレ2024年4月10日このレビューはネタバレを含みます▼ 幼馴染大学生ものです。お互い超美形でモテまくる2人ですが、攻めが急に受けを意識し始めて空回りして、付き合っちゃう話。
割とまじで話は軽めだし、試練とかもないです。そもそもいきなり1人でしてるとこに手伝うとかの展開なんでだよ!?とか付き合うかってなった時も受けあっさりOKするしで、展開は軽めのゆるめ。まあ一応心の奥底ではお互い両思い的な感じだったんでしょうね。ただ近すぎて気付かないというか。
でも読み物として楽しく読めたのは、絵がすごく可愛いからだったり何気ない展開の描き方も丁寧だからかなと思いました。特に2人とも種類の違う美形に書かれてて目の保養です。2人とも背が高め?なのもいいです。このモテモテ設定であんまり受けが可愛すぎてもねって感じなので。
しっかりとしたストーリー性を求める方には違うと思いますが、可愛くてキュンとするお話が好きな方にはオススメです。 -
お飾り婿の嫁入り 血の繋がらない息子のために婿入り先の悪事を暴露したら、王様に溺愛されました
ご都合主義。長い。途中からダレたネタバレ2024年4月8日このレビューはネタバレを含みます▼ 王×男の側妃ものです。溺愛でスパダリ×美人可愛い系。
最近読んだBL小説の中でも、申し訳ありませんが個人的には一番読まなくてよかったと思ってしまった作品でした。
序盤までは色々の事の起こり、これからどうなる?と気になる展開ですが、以降ずっと永遠にほのぼの子育てと、ただ大した事件もないまま惹かれあって結ばれる二人の話が続き、最後だけ怒涛の畳み掛けで話は終わります。何これ?非常に長いのに、半分がただほのぼのしているシーン。
しかも子育ても、あからさまに子供に好かれそうな聖母みたいな行動をとる主人公に違和感な上、食事シーンやら遊んでるシーンやらが多くて長すぎる。そもそも暗殺されそうな身で何故そこまでほのぼの出来るのか?そんな危険な状態なのに、子供たち全員集めてお泊まり会とかそこで暮らすって、意味がわからない。国の未来をまとめて葬るチャンスを作るだけなのに。
そして王もそんな聖母みたいな主人公に惹かれて、結ばれて。当たり前の展開過ぎて何のカタルシスも無かったです。
そもそも元伯爵家で侯爵家に嫁いだ男婿が側妃に?そのまま反発もなく幸せに?無理設定すぎる。
また最後の畳み掛けが酷い。今まで読んだあまたの作品の中でも1番と思えるご都合主義で主人公が生き返る。そして物語の最初から亡くなっている人物たちの過去をベラベラと手記で語り、なんの感情移入もありません。
何故この作品を買ってしまったのか、この金額を払ってしまったのかとても後悔しています。最初は本当に面白そうだなと思いましたし、序盤の展開は好きだったのは事実です。しかし読み進めていくと中盤以降はツッコミしか頭の中で出来ず、最終的に最後の番外編は読む気になれず、全て目が滑りました。
ただその辺りの細かい事は気にせず、ほのぼの溺愛として楽しめる方にはいい作品かもしれません。文章の書き方のクセや破綻等も無いです。 -
ふんばりモルモットネタバレ2024年4月3日このレビューはネタバレを含みます▼ 前作の続きの今作ですが、楽しく読めました。前作に引き続きそんなに大きな事件もないですが、それでも楽しく読めるのは作者さんの手腕でしょう。
日々全力で仕事やバンドや就活に取り組んで恋愛している二人を見てるとキラキラでいいねーと思いつつ、そんな感情や情熱がとっくに消えて早10年は経つ社会人の私には、眩しくてなんかしんどくなりました。。色んな人のキャラが立ってて可愛いお話ですが、少しリアルに書かれてる部分とかもあるのでなんかメンタルに来ました笑 まあ私だけだと思いますが。
あと途中に出てくるふんばりモルモット。あまりにも可愛くて、読み終わったあとももう一度ふんばりモルモットを見に行きました。警戒している動物の緊張感のある顔と足元、かわいい……。今回色んな小話とかエピソードも合間合間に描かれてたので、前作が好きだった方のファンブック的にも楽しめるんだとは思いました。 -
好みの問題ネタバレ2024年3月31日このレビューはネタバレを含みます▼ 話とエロシーンはとてもいいと思います。営業×技術部のリーマンもので、SとMな2人の話です。と言ってもSMプレイがメインと言うよりは、結構愛あるお仕置きとか責めプレイな感じなので、楽しく読めました。えろシーンはかなりふんだんです。
起承転結はあまりなく、ゆるっと二人が惹かれあってえっちして結ばれる、みたいな感じなのですが、コミカルな感じに描かれてたりするのもあって読みやすかったです。
ただ、好みの問題で申し訳ないのですが。受けと攻め両方髪型が好きじゃなかったです。長めM字バングのつんつんヘアで、時代遅れというか少年漫画のようというか…。絵柄のタッチも合わせて、少年漫画ぽさがちょっと。こんな髪型のしごでき営業マン今どき居ないよなあていう…。しかも攻めも受けも2人ともその髪型という…。
気にならない方はいいと思いますが、自分はどうしても好みじゃありませんでした。えろシーンですらその髪型の嫌さが心残りで気になってしまったので、その辺は私が作者さんの作風が好みじゃないということでしょう。
また160P程しかなく、特段これといったすれ違いや山場もないので、満足度は普通くらいでした。なかなか見ないようなえっちなシーンが沢山あるのは見応えありましたが、それでも私には合わない部分が一部あるので手放しで最高!傑作!とまでは思いませんでした。
でも相対的には読んで良かったとは思います。 -
刺さる人にはブチ刺さるお耽美ネタバレ2024年3月29日このレビューはネタバレを含みます▼ いや最高に好きなお話と絵でした。従者×御曹司ものです。最初の試し読みでは絵柄とその耽美さに1900年~1960年くらいの時代を舞台にした話かと思いましたが、2話目でスマホが出てきて現代の話だったのか!とびっくり。
まず絵が好きすぎる。本当に美しい、2人とも西洋の彫刻みたい。エロシーンが超ふんだんにありますが、全てのシーンが綺麗且つえろさ半端なさすぎる。そしてお耽美すぎる髪型や服装、部屋の内装ですが、全てが良い。演出も派手で、2人のダンスシーンなんかは2回とも突然過ぎ&あまりの見せ場すぎて、BL漫画ということを忘れそうになるほど。めちゃくちゃ好きです。
またストーリーも良すぎる。受けは超上流階級の人間で、小さい頃から偏屈な家で育ちかなり傍若無人な御曹司です。一方攻めは受けに拾われてから受けしか見えない。受けのためだけに生きている存在になります。結果として受けもそんな攻めに信頼を置いて、心を許していくのが可愛い。お互い最終的に好きだとか愛してるだとか一言も言いませんが、どう見てもお互い唯一無二の存在で深く愛し合ってるのが見て取れます。
最初は攻めをおもちゃとしか思って無かった受け。でも事件の時は本当は誰よりも攻めを心配してて誰よりも帰りを待ってたのに、お前なんか海に沈んでおけ!とか言っちゃって家まで変えちゃうその天邪鬼。そのくせ帰ってきた攻めに奉仕しちゃうから可愛いです。攻めもそんな受けが分かってるから、察したり受け入れる愛と優しさ。お似合い過ぎました。
最後の最後までお耽美ですが、描き下ろしはおまけのラブコメで受けのわがままプリンス感が可愛く思えてしまいます。むしろ攻めが受けをコントロールしてるかな、と思えるくらい。そんな二人の関係性が可愛かったです。
刺さる人にはめちゃくちゃに性癖ぶち刺さる作品なので、試し読みでこれは好きかも!?と思えた方は是非買って損はないです。ただし万人受けの作品ではなく、合わない方もいるとは思います。演出の派手さや耽美な雰囲気などが。
この世に沢山の商業BL漫画が出てきた中でも、異色の作品でありながら素晴らしい世界観と超美麗絵なので、個人的には本当に買って良かったです。
あとめちゃくちゃどうでもいいのですが、描き下ろしの受けの命令の仕方がち○かわのモ○ンガみたいな言い方で可愛かったです笑 -
泣けたネタバレ2024年3月22日このレビューはネタバレを含みます▼ スミルナ&カプリにハマったので読みました。泣ける。。途中からずっとラブラブとはいえ、不穏な空気がいつまでもある感じでした。最終話あたりと外伝の初めはうそだろ…てかんじのしんどさでしたが、その後の外伝で救われましたありがとう……。
正直死に別れのあたりなんでだよはふざけるな……という気持ちもあったんですが、外伝最後まで読むと泣けました。なんで外で待ってて風邪ひいてんだよ……とか、そもそも火事起こしてんだよとか……。まあ思いますよね。でも現代の最後の最後は救われてハッピーで本当に良かった。
すごく素敵な話だったんですが、大満ハッピーエンドが大好きな私としては少しだけしんどかったかな……過去編?でも最後身体障害者になって欲しくなかったし、死に別れても欲しくなかった……。
なので個人的な好みとして星1つ減らしてしまいましたが、世界観やストーリー、何より絵の素晴らしさは圧巻でした。 -
気付いたら全話買っていたネタバレ2024年3月17日このレビューはネタバレを含みます▼ 敵国同士のアルファ×アルファのオメガバースものです。とはいえ一時的に受けはオメガ化しているのと、二人は運命ぽいですが。
本当に絵も綺麗だし話もよすぎる……。最初は2人とも第一印象は良くなく、いけ好かないと言った感じなのですが、段々と愛が芽生えていって本当にキュンとします。ガタイのいい2人のエロシーンもとても多くて満足。
カタブツだったのにどんどん可愛くなる受けも、受けにメロメロになっていく攻めも可愛い。あとついでに途中からでてくるチビ精霊がかわいすぎる。
縦読み系はシーモアでは買わないんですが、気付いたら全話買っていたので恐ろしい。そもそも縦読みフルカラー系って当たり外れが激しいですし、令嬢ものなどに比べてBLは良作が少ないのですが、これは間違いなく良作と言えます。縦読み単話作品なので割高とはいえ、フルカラーの美しさを思えば買って損はありません。
別媒体でラストの方まで公開されてたので読みましたのでそこのネタバレあり↓↓↓
ラスト超ハッピー大満で良すぎる……結構な困難続きだったし最後の方敵たちも色々仕掛けてきてしんどかったけど、超大満では??大満ハッピーエンド好きだから嬉しい。。その後のストーリーまで描かれますように。 -
絵も話も100点。大満足ネタバレ2024年3月14日このレビューはネタバレを含みます▼ ヤクザ×医者のカップリングですが、そんなにハードボイルドな世界観でもなく可愛くてえっちなお話でした。
ヤクザの攻めはちょっとお調子者ですが優しくて、医者の受けは真面目で天然ですが芯が通った感じの二人です。お似合いで可愛かった。
また、とにかく圧巻の画力なのは同じ作者さんの前作も読んだので知っていましたが、前回気になっていた絵柄のとある部分が改善され、より見やすくなっていました。ただ美しい筋肉や目元の描き方は変わっておらず、しかもえっちなシーンも大変多いので素晴らしく目の保養でした。またえっちなシーンの台詞回しが割と直接的で、またそこも良かったです。
内容も本編が160P程度、甘々描き下ろしが20P程とあまり昨今の中では長くない作品の割に、きちんと読み応えがあるのがとても良かったです。受けの医者としてのトラウマや、攻めのヤクザとしての生き方と受けへの接し方への葛藤、そこからの愛、全てきちんと描かれている上にふんだんにえっちなシーンがあります。260Pは読んだくらいの満足感がありました。最後攻めが受けにメロメロになってるのも可愛い。
またこの二人の話も続きを読んでみたいですし、作者さんの別作品が出ても必ず買います。 -
原作よりコミカライズのが好き2024年3月8日序盤を無料で読んだ時にあまりに気になったので4巻まで読みました。絵もちょっとくせはあるけどかわいいし、何よりお話がとても良かった!
気になって原作小説も読みましたが、原作小説より遥かにドラマティックに描かれているのでコミカライズの方が感情移入して泣けます。原作小説は書き方も内容もライトな感じで、全く泣けなかったので。(はなしの大筋は良い話です)
コミカライズ版の中で原作小説とは少し違うような描写も見受けられたので、この感じだと少々結末に至るまでも変わってきそうだなと思いました。
しっかり丁寧に描かれているのもあって、このペースだと巻数的には10巻以上20巻未満くらいは出ると思います。結構読み続けるの大変だなーとは思いつつ、次の巻が出るのを楽しみにしてます。もっとみる▼ -
死に戻りの魔法学校生活を、元恋人とプロローグから(※ただし好感度はゼロ)
コミカライズからネタバレ2024年3月8日このレビューはネタバレを含みます▼ コミカライズ版がとても良くて、気になったので原作も読んでみました。大筋の話は良かったですが、途中途中のコメディシーンや、誰?ていうようなクラスメイトの恋愛シーンは本当に要らなかった。しかも内容もきゃぴきゃぴ学生恋愛、て感じで全然面白くなかったです。
ただメイン2人+メインな友人3人の話はとても良かった。要らないモブキャラの恋愛は全て省いて、本編でもミゲルの話をもっとたくさん掘り下げたりして良かったと思います。
また、大筋のストーリーはとても好きなのですが、主人公は死に戻りした記憶が無いままエンドな本編なのはちょっとな、と思う部分もありました。前半あんなに必死だった主人公に感情移入しまくったのに、その感情はどこへやればいいのか…。
それと主人公、明るくて押せ押せな感じなのに急にネガティブになったり卑屈になったり変な風に言葉を受け取るので、途中から苦手キャラになりました。コミカライズだとそんな事ないので、単純に原作者さんの書き方が合わないんだと思います。
本当にストーリーの大筋だけは好きでした。ただ色々合わなかったので多分読み返さないです。コミカライズの方楽しみにしてます。 -
流石の画力。話はサラッとネタバレ2024年3月4日このレビューはネタバレを含みます▼ 幼馴染のもだもだカップルです。ヘタレ?×陽キャ。
普通におもしろい作品ですが、話としてはマジでサラッとしすぎるくらいサラッとしてます。幼馴染2人が結ばれてセッして終わり、くらいの。もちろん細かく見れば共通の友人が出てきたり攻めのモデルとしての話しや少しのすれ違いなんかの話もありますが、2人の仲が終始磐石すぎて特にハラハラしたりもそんなにありません。
しかしそういう作品でも圧巻の画力で補えてしまうのが凄いなと思います。わりと筋肉質な2人のイチャイチャやそういうシーンは本当にえっちで綺麗ですし、コマ割が大きくてワンシーンを一つ一つ見ているような感覚でも飽きない見せ方があります。その辺は作者さんの手腕が光っているなと感じました。
ただ、何度も言うようにかなりサラッとしたお話です。作者さんは以前ハードボイルド系な話を多く描いていて、最近はもう少し軽めのお話が多いです。しかしその中でもかなりだいぶ軽い。作者さんの絵やコマの描き方がなんでも大好き、という方で無かった場合、結構な肩透かしを食らう方も居るでしょう。
個人的には全然見応えありますし、買って損はないと思います。ただ手放しで傑作!といえる程の満足感は無いかなと。正直作者さんの前作の方が、ハラハラすれ違い展開からのラブだったので好きでした。
あと相変わらず絵は綺麗ですが、なんかどんどん唇が尖ってぷっくりしているような気がして。受けも攻めも口元がたまに気になりました。 -
原作小説も読みましたネタバレ2024年3月2日このレビューはネタバレを含みます▼ BLゲームに転生した弟の話で、エロシーンなどもほぼないのですが気になって読んでます。
絵も綺麗なのですが、どんどん総愛されハーレム化してきてしまって気になって原作小説も読みました。
以下原作小説の結末の話バレあります。
原作だとハア?ていうBLじゃない女とのNLエンドの後に全キャラとのそれぞれのルートが書かれていて個人的には少々キレましたが、結局漫画はどのキャラと結ばれるのか不明でした。原作とは少し違うストーリーになるそうです。
このまま誰か男キャラと結ばれるエンドならいいのですが、もし原作通りに女と結ばれたりまたはハーレムエンドとして誰ともくっつかないエンドとかだったらあまりにも、あまりにもがっかりするので、今から結末が怖いです。
個人的には夏緋とくっついて欲しいですが、女エンドまたはハーレムエンドにならないのなら最早誰でもいいから男キャラとくっついて満に終わって欲しいです。
ただこの作品、女性マンガっていう括りなんですよね……BLマンガでは無い。うーん結末が怖い -
ギャグにしても色々思う。濡場はとても良いネタバレ2024年3月2日このレビューはネタバレを含みます▼ 平凡?×裏垢持ちイケメンのカップリングです。
良かった点はエロシーンのエロさ。受けが案外メスおにいさんぽいし褐色トーン肌でエロい。プレイも色々あって良かったです。もう1つ良かった点は、受けが案外ピュアで攻めの事が結構前から好きだった事。ラストの方で受け視点が描かれていて良かった。
イマイチだったのはまず、突然のギャグ。本当に突拍子もなく意味不明且つ濃すぎるキャラクターが出てきたり、攻めの変顔や変な言動のシーンが…面白いと感じる人はいいんですけど、自分的にはあまり。あと攻めが職場での受けと裏垢での受けを分けて考えてるのがよく分からなくて…別に顔出ししてる訳だし、裏垢の方には推し!となって職場の方は嫌い!となるのよく分からないです。そんなに嫌いなら裏垢だって嫌いになりそうだけど普通は。あと攻めにいい所があまりなくて…受けがどの辺をそんなに長年思うほど好きだったのかよく分からないんですが。
相対的にはエロシーン等はすきでしたが、それ以外のキャラクター性やストーリー自体はイマイチと感じてしまいました。最新刊も出てる様ですが自分はやめておきます。 -
思った話と違ったネタバレ2024年3月1日このレビューはネタバレを含みます▼ ストーカー年下×不器用年上のカップリングです。世話焼きなストーカー攻めに体を許してしまう受け、という始まりな割に、途中以降はただただラブラブあまあまでした。
1話では結構猟奇的に感じる攻めですが、正体バレ付近からは普通にわきまえてむしろ受けの方が誘い受けでした。えろシーンも後半は少なめ。あってもただラブラブで普通。
なんかその辺がもったいなかったな……。攻めは終始サイコみがあって受けは依存していって、だけど徐々に愛も芽生えるみたいな話かと思ったら全然違った。最後の方まで狂気が欲しかったな……序盤だけでした。
甘々作品は好きな方ですが、試し読みで感じた「このあとどうなるんだ!」ていうワクワク感は肩透かしだったので残念。題材が変わっているだけに、その狂気や依存を生かした話が読みたかった。
また、受けは世話してくれるから攻めが好きなのか?その辺よく分からない。本当に世話してくれるなら誰でもいいのでは?てか、仕事をそこまで抱える意味も分からないので共感できないです……全体的にブラックな会社とかではなく、ただ個人的に人の分抱えまくって徹夜とかしてて。単純に仕事できない人でしかない。
攻めの身バレの時もお互い普通にしてるのも意味不明すぎて。もう少しドラマティックに出来そうなのに……。
絵は終始綺麗です。 -
タチ×タチ作品の中でも好きネタバレ2024年2月14日このレビューはネタバレを含みます▼ 料理人×エリートサラリーマンの、タチ×タチものです。舞台は二丁目的な感じで、タチとしてネコを食いまくってる二人がなんやかんやありつつくっつくお話。
タチ×タチもののなかでも好きでした。二人がめちゃくちゃ気が合ってるのが伝わってくるし、もともと二人とも遊び人の割に本気で付き合ったらピュアで可愛かったです。惹かれていく過程もキュンとしました。
受けは割と最初からちょっと可愛いのでタチ専?感はありますが、最後まで張り合ってるし簡単にネコにはならないので良かったです。ただめちゃくちゃなケンカップルみたいなのを求める方には違うかなと思います。
また、攻めと受けがそれぞれ別の人を抱く4P展開が一度ありますので、それが地雷で仕方ないという方は注意かと思います。個人的にはそれがあったからこそ色々自覚した感じだったので、気にはなりませんでした。いいね
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猫と犬姿をもっとくれないか…ネタバレ2024年2月13日このレビューはネタバレを含みます▼ 不器用優しいハスキー×真面目猪突猛進な三毛猫の大学生カップリングです。獣人が普通にいる世界。
ほっこりするラブコメで、最初から最後までストレスなく読めました。心臓がぎゅっとする展開とかは無く、王道BLですが面白かったと思います。攻めも受けも思わせぶりな態度なので、そりゃあお互い惚れるだろ!て感じですが笑
あと、動物姿になる描写があるんですがあれがめちゃくちゃに可愛くて……もっと見たかったなど……特に受けが陽だまりで寝ちゃうの可愛かった。後半にも動物姿のシーン欲しかったです。
スピンオフ前提なのか?というような隣室の二人も喧嘩ばかりですがお似合いぽいのでぜひ描いて欲しいです。体格差のあまりないケンカップル可愛い予感。
総じて可愛いお話でした。王道ラブコメな感じ且つイケメンな攻めと可愛い受けなので、そういうのが嫌いじゃない方は好きだと思います。 -
やっと完結まで読んだ。賛否両論は分かるネタバレ2024年2月11日このレビューはネタバレを含みます▼ 途中まで読んでいたんですが、止まっていたので映画を観たついでに完結まで読みました。
普通に面白かったとは思います。ハッピーエンドだし、満です。でも最後の方の話、あれが賛否両論なんだろうなって思う。
やっとギヴンとして4人の足並みがそろって、真冬がうじうじしてたのも吹っ切れて、夏冬がようやく結ばれた感あって。
そこに雨月の話とゆき&母の話。しかもゆきの方は心の奥底には俺がいるよ、みたいな。なんだそれは……。
いや、作者さんの描きたいものはわかります。忘れる必要はない、いつまでもゆきも心の中にいて、それでも真冬は前を向いて自らの道を選んで、皆や立夏と生きてる、みたいな。
にしても最後の最後にそれ持ってきます?デビューして立夏とキスしてキラキラな感じの話の後に、冷や水ぶっかけられた感は否めない。せめてその話描いた後に真冬と立夏の初夜話とか、ギヴンの曲がタイアップで使われる話とか、せめてそういうのがあったら救われた。
きっと読者は何年もギヴンを好きで、どのキャラも好きだけどやっぱり真冬と立夏も結ばれるのを望んでました。そこにエッチシーン無しで最後間男なゆきがいつもいるよ的なのは、ねえ……。母親も、知らんがな……。読者が読みたかったのは真冬と立夏のその後、他のみんなのその後、ギヴンとしてのバンドの成功。しかし作者さんが描いたのはそれよりももっとオムニバス的なほかの人物の心理描写。
何年もギヴンを応援してきた読者さんであればある程、ガッカリしたりモヤモヤする人も多いでしょう。
作者さんはオシャレな描き方や、繊細な人物描写が好きだとは思います。でも最後くらいは読者の望むハッピーエンドを描いて欲しかったかな。
個人的には秋春のストーリーが一番感動的だと感じて好きでした。秋彦が良い方向に変わっていったのが明確に分かるし、二人の幸せが沢山描かれていたので。
しかし最後くらいは真冬と立夏のラブラブと、ギヴンの成功が沢山読みたかったな。すこしモヤモヤが残る最後でした。でも最後のその後書き2話?くらいだけを心の中で封印すれば、それ以前の最終話までは綺麗な話だったと思います。みんな音楽や人に真っ直ぐ生きてて凄いなと思います。