高市新総裁で国民民主、連立の第1候補に 小泉氏に接近の維新は後退

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 自民党総裁高市早苗前経済安全保障相(64)が選出されたことで、連立政権の枠組み拡大に向けた協議にさっそく変化が生じている。党役員人事や組閣に向けた動きが本格化するが、挙党態勢に配慮するあまり、旧態依然の体質も浮かび上がる。15日にも召集される臨時国会では、野党がまとまりを欠くなかで、高市氏が首相に選出される見通しだ。

 「政権の枠組みとか、いろんな政策協議の話も出ているが、丁寧にやっていくべき話だ」。国民民主党玉木雄一郎代表は5日、福島県郡山市で記者団の取材に対し、自公との将来的な連立に含みを持たせた。

 高市氏は前日4日の総裁就任会見で、連立の枠組み拡大について「憲法改正や外交・安全保障、財政政策などに関して議論し、お互いに納得できたら、そういう形がつくれるとうれしい」と意欲を示した。背景には、少数与党国会で法案や予算案への賛成を得ようと野党の主張をのみ込んだ石破政権の苦い経験がある。

 高市氏が連立候補と見定める…

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    木下ちがや
    (政治社会学者)
    2025年10月6日11時50分 投稿
    【解説】

    国民民主党の連立入りの可能性は、岸田政権の時代から囁かれていた。自民、公明の組織的な基盤が衰退していくなかで、連合の民間産別を組み入れることを狙ったこの仕掛けは、麻生元総理が主導していたといわれる。だが連合側が強い拒否反応を示し、話がすすま

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