「悪夢が見られているのは幸せ」 近畿Vの友野一希が感じる秋の風

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内田快
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 フィギュアスケート友野一希(27)=第一住建グループ=は演技を終えると、静かにうなずいていた。

 近畿選手権の男子フリーが5日、京都で行われた。回転不足をとられるジャンプもあったが、4回転ジャンプ3本を着氷させた。

 世界選手権出場3回を数える歴戦の実力者。五輪代表が決まる年末の全日本選手権に向け、この時期にどの状態まで持っていけばいいのか、という目安を自分の中に持っていた。

 「4回転を近畿選手権ぐらいまでに(1大会で)合計4本決めたいっていうのが目標だった」

 前日のショートプログラム(SP)では、1本は転倒したものの、もう1本は成功。「とりあえず、着氷っていう目標は達成できた」

 うなずきは、着実に前進しているという手応えゆえだろう。フリーは156・12点で1位。合計237・63点で優勝した。

 得点の発表を待つ間、「点数、何点出るかな。170出たらいいな」と言う平池大人(たいじん)コーチに、友野は「いや、絶対出ないっすよ。160出たらいい方やと思いますよ」。のどかな関西弁のやりとりもあった。

 だが、五輪シーズンの時計の針が進んでいくことに、友野の中ではきりきりとした思いがあるという。

 「正直、あんまり近畿(選手…

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内田快
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