チェコ総選挙、前首相の最大野党が第1党に ウクライナ支援見直しも

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ベルリン=寺西和男
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 中欧チェコの総選挙(下院、定数200)が3~4日に行われ、アンドレイ・バビシュ前首相が率いる最大野党のポピュリスト政党「ANO2011」が第1党になった。単独過半数には届かず、政権交代に向けて右翼政党などと連立交渉を進める。ロシアの侵攻を受けるウクライナへの支援を見直す考えで、支援に積極的だった現政権から方針転換する可能性がある。

 チェコ統計局によると、ANOは80議席を確保し、フィアラ首相が率いる2位の中道右派連合「SPOLU」の52議席を大きく上回った。投票率は約69%。

 バビシュ氏は2017~21年に首相を務めた実業家で、ポピュリスト的な政治手法から「チェコのトランプ(米大統領)」とも呼ばれてきた。

 チェコでは22年のウクライ…

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この記事を書いた人
寺西和男
ベルリン支局長
専門・関心分野
欧州の政治経済、金融、格差、ポピュリズム
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