独ミュンヘン空港で連日のドローン目撃情報 欠航や遅延、混乱続く

ベルリン=寺西和男
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 ドイツ南部のミュンヘン空港で3日夜、ドローン無人機)の目撃情報が寄せられ、航空管制当局は安全確保のために離着陸を一時禁止した。これにより一部の便が欠航するなど80便以上の運航に支障が出て約6500人に影響した。同空港では2日夜にもドローンが目撃され運航に混乱が起きており、当局は警戒を強めている。

 空港の発表によると3日午後9時半に飛行を制限する措置を取った。他の空港からミュンヘン行きを予定していた12便が欠航したほか、ミュンヘン発の便でも出発の遅れなどの影響が出た。4日朝から段階的に運航を再開している。ミュンヘン空港では2日夜も同様の事案で約3千人に影響が出ていた。ドローンがどこから飛んできたのかなど、詳細は分かっていない。

 欧州では9月、ポーランドでロシアのドローンによる領空侵犯が起きた。デンマークの空港や空軍基地でも正体不明のドローンが飛来して複数の空港を一時閉鎖するなど、欧州の空の安全への警戒が強まっている。ドイツのドブリント内相はドローン対策を強化する考えを示している。

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この記事を書いた人
寺西和男
ベルリン支局長
専門・関心分野
欧州の政治経済、金融、格差、ポピュリズム