米雇用統計、予定の3日発表は見送り 経済の「現在地」把握困難に?

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ニューヨーク=杉山歩
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 米政府機関が一部閉鎖されている影響で、9月の雇用統計が3日朝(日本時間夜)の予定時刻に発表されなかった。米景気の動向をいち早くとらえられる指標として市場が注目し、米連邦準備制度理事会(FRB)も金融政策を判断する際に最重要視する統計のひとつ。発表見送りにより、米経済の現在地が見えにくくなるおそれがある。

 雇用統計は米労働省が毎月初旬の金曜日朝に前月分を公表する。就業者数や失業率、平均時給などが明らかになる。今回も米東部時間3日午前8時半(日本時間午後9時半)に9月分が出る予定だったが、発表は見送られた。所管する労働統計局は、政府閉鎖期間は情報収集など全活動をやめるとしており、ウェブサイトも更新しない。

 FRBは「雇用の最大化」と…

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杉山歩
ニューヨーク支局
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米国経済、移民
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