【詳報】高市早苗・新総裁が会見 裏金関与議員の登用「適材適所で」

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 高市早苗前経済安全保障相(64)が、自民党の新総裁に決まりました。決選投票で、小泉進次郎農林水産相(44)を破りました。高市新総裁は午後6時から記者会見をする予定。首相となる公算が大きい高市氏は、何を語るのか。与野党議員の反応は。タイムラインで詳報します。

18:20

靖国参拝「外交問題にされるべきでない」

 新総裁会見で靖国神社をめぐる対応について問われ、高市氏は「靖国神社は戦没者慰霊の中心的な施設で、平和のお社(やしろ)だ。どのように慰霊をするのか、平和をお祈りするのかは適時適切に判断をさせていただく。絶対にこれは外交問題にされるべきことではない」と語った。

 そのうえで「お互いに祖国のために命を落とした方に敬意を払い合える。そういった国際環境を作るために一生懸命努力をしていきたい」とも述べた。

18:15

給付付き税額控除、議論継続の考え示す

 高市早苗新総裁は、記者会見で診療報酬の改定に言及した。「病院は7割が深刻な赤字、介護施設の倒産は過去最高。診療報酬の改定は年末にあるが待っていられない。補正予算を使い、支援をできる形を検討したい」と述べた。

 野党と合意したガソリン暫定税率廃止については、「暫定税率の引き下げは臨時国会で法律を出さなければならないが、適用は来年になる。それまでの間、おおむね8千億ある基金を補助金という形で出していきたい」と述べた。

 給付付き税額控除については「私の持論だ。低所得また中所得の方に最もメリットがある。しっかりと党の政調会で議論をして頂けると思っている」と述べ、議論を継続する考えを示した。

18:15

裏金議員について「特に人事に影響はない」

 高市早苗新総裁は会見で、党役員人事について「来週前半の早い時期に固めたい」としたうえで、総裁選の対立候補も「全員活躍をしてもらう」と述べた。

 裏金問題に関与した議員については「国会で頑張ってこいと議席を得た方について再処分を行うことは考えていない。国民の代表として送り出された方々なので、特に人事に影響はない。しっかりと働いていただく」と言い切った。

 裏金関与議員の登用について再度、質問を受けた高市氏は「適材適所で働いてもらう。もし、どうしてその人を選んだのかと聞かれたら私が説明する」と語った。

【ノーカット動画】自民党新総裁に選出された高市早苗氏が会見

18:10

野党との連立「できるだけ急いで、意見聞きたい」

 高市早苗新総裁は党本部で就任後初の記者会見に臨んだ。野党との連立の可能性について問われ、「相手のあることで、どことは申し上げないが、基本的な考え方の合う政党。憲法改正、外交・安全保障、財政などに関する議論をした上で、お互い納得し、そういう形ができたらいいと思う」と述べた。

 時期については、臨時国会を念頭に「安定した政治を考えると、首相指名より前というのは非常に大事な希望。相手もあることだが、できるだけ急いでいろんな方の意見を聞きたい」と話した。

18:00

高市氏、物価高対策と外交・安保に力点

 新総裁に選出された高市早苗氏は、自民党本部で記者会見に臨んだ。

 高市氏は冒頭、「自民党の景色を少し変えることができるんじゃないかと思っている。明るく元気に前向きに、そしてひたむきに懸命に働く姿を多くの国民に見ていただけるよう誠心誠意がんばっていく」と語った。

 今後、重点的に取り組む政策課題として、物価高対策と外交・安全保障を挙げた。特に外交安保については、「外交も安全保障も大変難しい時期。日本の平和を守っていくためにも、本当に外交が大切だ。何としても力を入れていきたい」と述べた。

18:00

群馬県連「まずは物価対策、地方創生進めて」

 群馬県内の党員・党友票では高市早苗氏がトップ。高市氏が新総裁に選出され、県連幹事長の金井康夫県議は「多様性の時代。それに政策に詳しい点が評価されたのではないか。まずは物価対策、地方創生を進めてほしい」と語った。

17:20

公明・斉藤代表「懸念の解消なくして、連立はない」

 自民党新総裁に選出された高市早苗氏は、連立を組む公明党斉藤鉄夫代表らを訪ねた。会談後、記者団の取材に応じた斉藤代表は「私たちの懸念を率直にぶつけた。その解消をなくして連立政権はない」と述べた。

 斉藤氏は、公明党や支持者が抱いている懸念として、政治とカネの問題、靖国神社への参拝をめぐる歴史認識、さらに外国人との共生――の3点に言及したと説明。靖国神社の参拝については「現実に外交問題にまで発展している」「我が党の支持者等が不安を持たない形にして頂きたい」と述べ、これに対し高市氏は「分かりました」と応じたという。

 また、新たな連立の枠組みを巡っても、斉藤氏は「連立政権は政策と理念の一致が不可欠であって簡単にできるものではない」と指摘。日本維新の会が提唱している「副首都構想」について「非常に大きな疑問点を持っている。過去の経緯からして、我々は受け入れることはできない」と伝えたという。

17:05

参政党「協力惜しまない」

 自民党新総裁に高市早苗・前経済安全保障相(64)が選出されたことを受け、参政党の神谷宗幣代表は「参政党とは政策が近く、期待をもってこの結果を受け止めている。国益にかなう政策には協力を惜しまないつもりだ」とするコメントを発表した。

 そのうえで、「減税と積極財…

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    井本直歩子
    (元競泳五輪代表・途上国教育専門家)
    2025年10月4日17時22分 投稿
    【視点】

    初の女性総裁、ガラスの天井を破ったことはシンプルに素晴らしい。でも意気込みの表れとは言え、「ワークライフバランスを捨てて働く」は、女性の味方ではない、時代錯誤という印象を受けた。女性のジェンダー平等な社会進出のハードルは、家事や子育ての負担

    …続きを読む
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    伊藤昌亮
    (成蹊大学文学部現代社会学科教授)
    2025年10月4日18時23分 投稿
    【視点】

    高市氏は右派と見られていますが、少なくともその経済政策では、逆に最も左派的な候補だったと思います。いわゆる金融ハト派であるとともに積極財政派であり、かつては金融所得課税の強化を訴えていましたし、今回は給付付き税額控除に強くコミットし、「生活

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高市早苗総裁

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