ユーカリの樹の下で 吹奏楽部員たちが見せてくれた等身大の成長物語

河原田慎一
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 校庭に立つユーカリの樹の下で産声を上げ、1970~90年代に何度も全日本吹奏楽コンクールの舞台に立った兵庫高校吹奏楽部。2016年を最後に関西大会からも遠ざかった「名門」に、卒業生の亀田祐樹さん(38)が顧問として戻り、再び関西大会出場をめざす日々を、1年半にわたって追った。

 生徒たちはみんな本気で意見を言い、個性をぶつけ合って、一つの音楽をつくるための試行錯誤を繰り返していった。

 校風として兵庫ブラスにも受け継がれる「自重自治」は、現役生たちが自らの力でつくりあげているものだと気づいた。

 「名門復活のドラマ」を見据えて始めた連載は、部活に青春を懸ける今の高校生の「成長物語」になった。挑戦はまだまだ続く。大会の結果だけではないものを得て、成長していく部員たち。兵庫ブラスという大樹の「誇り」となっていくだろう。

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この記事を書いた人
河原田慎一
ネットワーク報道本部
専門・関心分野
公共交通、イタリア文化、音楽