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date: Sun, 05 Oct 2025 20:15:17 GMT
朝日歌壇10/5 佐佐木幸綱 高野公彦 永田和宏 川野里子選:朝日新聞 メニューをとばして、記事の本文エリアへ
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朝日歌壇10/5 佐佐木幸綱 高野公彦 永田和宏 川野里子選
10月5日付朝日歌壇の入選歌40首をお届けします。選者は佐佐木幸綱さん、高野公彦さん、永田和宏さん、川野里子さんです。☆は共選作です。
佐佐木幸綱選
終わらないことが期待を高めゆくサグラダ・ファミリアみたいな渋谷(東京都)富見井高志
「猪と知恵比べして採りし栗」送ってくれた妹の一筆(茅ケ崎市)藤原 安美
昔火は身近にありき囲炉裏風呂線香ろうそく火鉢に竈(かまど)(鈴鹿市)奥地 新吾
児童らは蔵王の樹氷再生へ笹刈りに励む雨降る中を(伊賀市)福沢 義男
むらさきに遠嶺は暮れて穂すすきの十国峠にバスを見送る(三浦市)秦 孝浩
音のない稲妻に一瞬浮かび上がる廃村の家々むかしの賑はひ(生駒市)辻岡 瑛雄
病妻とふたり向ひ合ひする朝餉黙々と仕事をする如わびし(吹田市)鈴木 基充
大葉味噌乗せて食べてる冷や奴記録づくしの夏の終わりに(ひたちなか市)富永喜恵子
灯台の明かりの届く処のみ大波小波寄せては返す(宮城県)須郷 柏
夏の雲嶺に連らねて丹沢の朝は始まるやや霞みつつ(多摩市)豊間根則道
【評】第一首、渋谷の町とバルセロナのサグラダ・ファミリアを並べた意外性に感心した。第二首、「妹の一筆」の半分は本当なのだろう。第三首、言われてみると、身近だった「火」はほとんどもう姿を消してしまったようだ。
高野公彦選
優しかる眼(まなこ)のまま…