閉場中の国立劇場、2033年度に再開場の方針 文化庁が発表

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定塚遼
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 2023年秋に建て替えのため閉場し、再開場のめどが立っていない国立劇場を巡り、文化庁は24日、整備計画を見直し、33年度の開場を目指すと発表した。当初は29年度の開場を目指したが、資材価格の高騰などを背景に実現せず、2度の入札は不調に終わっていた。

 新たな整備計画によると、今年度中に実施方針が公表され、入札公告まで進む。その後、27年度に契約を締結し、33年度の開場を目指す。

 閉場後、早期開場を求める声は高まっていた。昨年、自民党のPTは国費の支出を増やすべきだとする提言をまとめ、政府は6月、国立劇場の再整備を国の責任で「早急に行う」ことを閣議決定していた。昨年12月には補正予算物価高騰分として200億を盛り込んだ。

 今年5月には、舞踊や長唄…

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この記事を書いた人
定塚遼
文化部|文化庁、知的財産権、AI
専門・関心分野
文化庁、知的財産権、音楽など文化全般。外国人共生など