「四足走行」100mで鳥取の男性がギネス記録 動物手本に9年練習

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清野貴幸
【動画】鳥取の22歳男性、「四足走行」でギネス記録達成=上田潤、清野貴幸撮影
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 動物のスピードに、人はどこまで近づけるのか。約9年間、両手両足を使う「四足走行」の練習を続けてきた鳥取県米子市の米江龍星(よねえりゅうせい)さん(22)が24日、市内の陸上競技場で100メートルを14秒55で走り、2022年にアメリカで作られたギネス世界記録(15秒66)を破る快挙を達成した。

 会場ではギネス世界記録の公式認定員や伊木隆司市長、大勢の市民が見守った。両手両足の運びがうまくいかなかったのか、米江さんは2回続けてスタート直後に走るのを中断。3回目で完走し、記録を塗り替えた。

 記録達成がわかった後、報道陣から心境を問われると、「オーッ」と甲高い雄叫びで応じた。「人類の歴史に名を刻んだと思う。人間で1番になったので、次は動物にも勝てるように特訓を重ねたい」と笑顔をみせた。

 米江さんが四足走行に関心を持ったのは中学2年のころだ。理科の教員が「(四足で走る)動物は足が速い」と話した言葉が耳に残った。四足走行を極めれば、海外の選手が相手でも100メートル走で勝てるかもしれない――。サッカー部所属でもともと足が速く、身体能力にも自信があった。

 それからほぼ毎日のように、近くの米子城の登山道や砂浜で練習するようになった。学校がある日は、昼休みに校舎近くの山林で走り方を磨いた。どうやったら自分の体を速く前に進められるのか。動物園で猿の動きを研究し、猫の走り方も参考にした。

同窓生らが支援

 ギネス記録に挑戦したい――…

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この記事を書いた人
清野貴幸
鳥取総局
専門・関心分野
自然生態系、環境問題