兵庫県議の辞職、賛成多数で許可 政活費の不適切処理めぐり県議会

谷辺晃子
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 政務活動費で支出した宿泊費をめぐり不適切な処理があったとして、議員辞職願を出していた兵庫県の松井重樹県議(71)=たつの市・揖保郡選出=について、県議会は24日、賛成多数で辞職を許可した。これに先立ち、松井氏が所属する自民党会派は同日、議員団総会を開き、全会一致で松井氏を除名処分にした。

 松井氏から説明を受けた山口晋平議長によると、松井氏は、政務活動費を使った神戸市内のホテルの宿泊費について、翌朝に県庁で県職員との面談があるための前泊などと報告していたが、「全て証明できない」とし、実際には職員と会わなかったケースが一部であったと説明したという。

 松井氏は過去5年で県職員との面談のためと報告した約100泊分の宿泊費と交通費計約180を会派に返却する意向を示している。

 松井氏の辞職について、躍動の会(3人)は「松井氏の説明では県民の理解を得られない。政治倫理審査会を開くべきだ」として反対した。

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