修正発言、実現見通せない方針表明 「ポスト石破」の揺らぎが表面化

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笹川翔平
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 自民党総裁選に立候補した5人による23日の共同会見では、これまでに掲げた方針の修正を図る発言が相次いだ。現段階では実現性が見通せない方針の表明もあった。22日から始まった論戦で、早くも「ポスト石破」候補の揺らぎが表面化してきた。

 23日午前、自民党本部。1時間半にわたって行われた会見の最終盤、派閥の裏金問題に関与した議員の登用について問われると、小泉進次郎農林水産相は語った。「人事は徹底した実力主義で適材適所で行う」。その後、こう付け加えた。「(裏金問題の)党の対応に納得できない国民がいることも重く受け止め、適切に判断する」

 派閥の裏金問題では、国政選挙を経たことを「けじめ」とし、実態解明から目を背けてふたを閉じようとする自民と、それに憤る国民感情との相違が際立っている。小泉氏の発言は、人事での処遇に可能性を残しつつ、国民感情にも配慮する姿勢を示したものだ。

 だが、この2日前の21日…

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この記事を書いた人
笹川翔平
政治部|与党担当キャップ
専門・関心分野
国内政治、地方自治、民主主義
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    常見陽平
    (千葉商科大学准教授・働き方評論家)
    2025年9月23日19時56分 投稿
    【視点】

    ■茶番を焼き払え  ポスト石破。その言葉は、幻影。未来を語るものではない。ただの看板、ただの呪文、ただの茶番。  進次郎は言う、「適材適所」。だが昨日の言葉と、今日の言葉は違う。言葉は薄められ、意味を失い、ただ滑っていくだけだ。  撤回を繰

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