NATO加盟国は「ロシア産原油禁輸を」 トランプ氏が欧州に要求

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ワシントン=青山直篤
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 トランプ米大統領は13日、SNSへの投稿で、北大西洋条約機構(NATO)加盟国に対して、ロシア産原油の購入を停止するよう求めた。ロシアによるウクライナ侵攻をめぐって和平への自らの仲介が思うように進まないなか、NATO各国にもさらなる対ロ圧力をかけるよう要求した。

 投稿ではNATOの欧州加盟国を念頭に「勝利に向けた貢献が(本来求められる)100%を圧倒的に下回っている」と非難した。トランプ氏は事態の打開をめざし、8月中旬にロシアのプーチン大統領との直接会談に臨んだが、ロシアが和平交渉や停戦に応じる気配はなく、むしろウクライナへの攻撃を激化させている。欧州側にロシア産原油の購入をやめさせてロシアの資金源を断ち、プーチン氏に妥協を迫る狙いがあるとみられる。

 トランプ氏は同じ投稿で、ロ…

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この記事を書いた人
青山直篤
アメリカ総局員
専門・関心分野
米国、国際政治・経済、日米関係、近代史
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    服部倫卓
    (北海道大学教授=ロシア・東欧)
    2025年9月14日19時10分 投稿
    【視点】

    経済同盟のEUならともかく、軍事同盟のNATOのレベルで、石油禁輸のような事柄で足並みを揃えるのは、なかなか難しい話である。 とりわけ、本件の障害になるのは、独自外交路線をとるエルドアン政権のトルコだろう。ロシア産石油の輸入では、確かに中国

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