天皇ご一家、長崎で被爆者と交流 当時の写真に「言葉もない」

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編集委員・島康彦 寿柳聡

 長崎県を訪問中の天皇、皇后両陛下と長女愛子さまは13日、長崎市の恵の丘長崎原爆ホームを訪れ、入居する被爆者と交流した。天皇陛下は皇太子時代の2003年7月以来の訪問。予定を10分ほど超えて約30分間、被爆体験や今の生活ぶりに耳を傾けた。

 原爆ホームには、一般養護ホームと、特別養護ホームに105歳までの被爆者約350人が生活している。14歳で被爆した町田エイ子さん(94)は、被爆直後のまちの様子を説明し「言葉では言い表せないほどでした」と話した。皇后さまは「(当時の)写真を見ましても、言葉がないですね」「大変でいらっしゃいましたね」、天皇陛下は「つらい思いをされましたね」と声をかけた。

「昔は天皇陛下が通り過ぎるまで顔をあげられない時代だった」

 町田さんは懇談後、取材に「…

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この記事を書いた人
島康彦
社会部|編集委員
専門・関心分野
皇室、こどもの問題、格闘技(プロレス)、演芸(落語、浪曲)
寿柳聡
長崎総局
専門・関心分野
行政、スポーツ、写真、ロケット、サブカル
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