なぜか半額になっていた固定資産税 腑に落ちない公示地価との関係

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松浦新
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 長野県安曇野市に住む女性(58)は5月、固定資産税の支払いをしようと納税通知書を見て、税額が大きく減っていることに気づいた。約1万6千。2年前の半額だ。

 固定資産税は、市町村などによる土地と建物の評価額に一定の率をかけて算定する。女性と夫(61)は2022年、自宅の土地と建物の評価額が高すぎるとして市を提訴。一審、二審ともに敗れて最高裁に上告し、判決を待っているところだった(後に棄却決定)。

 納税通知書をよく見ると、土地の評価額は23年の約502が、24年は4割減の約307、25年はさらに2割減の約245になっていた。

公示地価は下がっていないのになぜ?

 何が起きたのか。それを理解するためには、土地の評価額の決め方を知る必要がある。

 国土交通省は毎年1月1日時…

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この記事を書いた人
松浦新
経済部
専門・関心分野
不動産、IT、社会保障