核と通常兵器の開発を同時に進める「並進政策」を提示へ 金正恩氏

ソウル=貝瀬秋彦
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 北朝鮮の朝鮮中央通信は13日、金正恩(キムジョンウン)総書記が11、12両日に国防科学院の研究所を視察し、次の党大会で核兵器通常兵器の開発を同時に進める「並進政策を提示することになる」と述べた、と伝えた。

 核・ミサイル開発に偏っていた軍事力強化の政策を見直し、通常兵器の現代化にも力を入れる方針を示すとみられる。党大会の日程は公表されていないが、年明けの開催が予想されている。

 金氏は装甲防御兵器研究所などで研究を視察。対戦車ミサイルの探知や迎撃に関する試験が行われ、金氏は「我々の装甲兵器の戦闘力は非常に強化されている」と評価した。

 韓国の専門家は「並進政策」について「核戦力だけでは抑止力に限界があると判断し、通常戦力の現代化を通じた戦争遂行能力の向上を図ろうとしている」と指摘する。

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この記事を書いた人
貝瀬秋彦
ソウル支局長
専門・関心分野
朝鮮半島、東南アジア、核問題、人権問題
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