「右傾化の動き強まる」 境家教授が語る「ポスト石破」の自民党

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聞き手=千葉卓朗
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 自民党内でリベラル寄りとみられる石破茂首相(党総裁)が退陣した。政権最終盤には、リベラル系の人々を中心とする「石破辞めるな」デモも起きた。首相の退陣はどのようなインパクトをこれからの自民に与えるのか。日本政治史に詳しい東大大学院の境家史郎教授(政治学)に聞いた。

 ――石破首相は選択的夫婦別姓の法制化に前向きな姿勢を見せるなど、党内ではリベラル寄りと見られていた。

 石破氏は、伝統的な保守・革新の二分法で分類するなら、防衛政策的にみると、革新系つまり「左」の人ではない。憲法9条改正を主張するなど、保守的な防衛政策陣営に属していることは明白だ。

 ただ、タカ派と言われた安倍…

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    秦正樹
    (大阪経済大学准教授=政治心理学)
    2025年9月15日11時9分 投稿
    【視点】

    境家先生のご指摘,さすがだなぁと興味深く拝読しました.とくに,石破氏を「脱イデオロギー」と位置づけるというところが非常におもしろいなと感じました. 最近の報道では,石破氏をリベラル傾向のイメージで語る感じが増えましたが,こういう論調に私は

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