「パイロットになる」7歳から抱き続けた夢 ブルーインパルス隊長

有料記事

立岩穣一
[PR]

 「ぼくはパイロットになる」

 航空自衛隊のアクロバット飛行隊ブルーインパルス」隊長の江尻卓(えじりすぐる)さん(42)は、小学校の卒業アルバムに、将来の夢をそう書いた。ペンションを経営する両親のもと、長野県にある人口約8千人の小さな町で育った。飛行機のプラモデルや模型を飛ばして遊ぶのが好きだった。

 7歳のとき、父が見せてくれた映画「トップガン」で、トム・クルーズ演じる戦闘機パイロットに心を奪われた。「空を自由に飛ぶ姿に憧れて、ビデオテープがすり切れるくらい何度も見た。絶対にパイロットになろうと思った」

小学校から高校まで江尻さんとともに過ごした記者が取材しました。機体同士が90センチまで近づくことがあるというアクロバット飛行の世界。江尻さんは「お互いを知らないと怖くて飛ぶことはできない」と語ります。

 そのころ、航空自衛隊のパイ…

この記事は有料記事です。残り1262文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

この記事を書いた人
立岩穣一
ネットワーク報道本部
専門・関心分野
首都圏のニュース