• 

　神戸市中央区のマンションで20日夜、住人の女性が殺害された事件で、殺人容疑で逮捕された会社員の谷本将志容疑者（35）=東京都新宿区=が、事件の3日前の17日から神戸市内に滞在していたことが、捜査関係者への取材でわかった。兵庫県警は、事件前の谷本容疑者の足取りや女性との接点を調べている。

　県警は24日、谷本容疑者を殺人容疑で神戸地検に送検した。

　県警によると、逮捕容疑は20日午後7時20分ごろ、神戸市中央区のマンション内で、住人の会社員、片山恵さん（24）の上半身を刃物のようなもので数回刺し、殺害したというもの。片山さんの死因は、胸部を刺されたことによる失血死で、傷は肺まで達していた。

　捜査関係者によると、片山さんは事件直前、10分以上にわたり男に後をつけられる様子が複数の防犯カメラの映像で確認された。

　一方、谷本容疑者は17日から、現場近くにある神戸市中央区内のホテルに滞在していたという。

　谷本容疑者は神戸市内に住んでいたこともあるが、葺合（ふきあい）署捜査本部の調べでは、片山さんと面識があったという趣旨の供述は出ていないという。これまでの捜査でも両者の接点は確認されておらず、捜査本部は、片山さんが一方的に狙われた可能性があるとみている。

オートロックすり抜け「共連れ」対策　エレベーターには「3段階の警戒を」

　防犯カメラの映像には、被害に遭った女性が帰宅して1階のオートロックを開けた直後、男が後をつけるようにして侵入する様子が映っていた。女性はその後、エレベーター内で襲われたと兵庫県警はみている。

　オートロックのマンションやエレベーター内で、身を守るためには――。防犯対策の専門家に、必要な「ひと手間」を聞いた。

　「共連（ともづ）れ」。生活…