梅宮アンナさん「隠す必要ない」 乳がんで失った右胸、自然体で発信

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聞き手・神宮司実玲
【動画】乳がんがわかった梅宮アンナさん。患者になって感じたことは
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 モデルでタレントの梅宮アンナさん(53)は昨年、乳がんがわかりました。治療の経過や、生活のなかで感じたことを積極的に発信し続けています。ありのままの「いま」の発信に込めた思いや、患者になって気づいたことを聞きました。

 ――がんがわかったときのことを教えて下さい。

 昨年5月、朝のシャワーを浴びた後に自分の身体を見たら、右胸が異様に小さくなっていました。「更年期にこんな症状があるのかな?」と思いながらも、米国に住む娘に相談しました。娘に「すぐに病院に行ったほうが良いよ」と言われて、検査を受けました。7月に乳がんの一つ「浸潤性小葉がん」のステージ3Aと診断されました。

発見しにくい乳がんだった

 これまで毎年人間ドックを受けて、一昨年もマンモグラフィー検査をしました。しかし私の場合は、胸全体にちりばめられる発見しにくいがんでした。

 がんと聞いて、「自分の番が回ってきたな」と思いました。父(俳優の梅宮辰夫さん。2019年に死去)は私が1歳だった36歳の時に肺がんになり、人生で6度のがんを経験しました。父のほかにも、家族や親戚にはがんになる人がいたので、がんは遠い存在ではなく、あまり驚きませんでした。

 ――ご自身のがんがわかって…

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この記事を書いた人
神宮司実玲
くらし科学医療部|医療担当
専門・関心分野
医療、健康
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    太田啓子
    (弁護士)
    2025年8月24日7時0分 投稿
    【視点】

    芸能人が自身の病気に関する経験を語ることは、知名度を使って健康に関する啓発的な情報発信をしようという行為で、社会的意義が大きいと思っている。梅宮アンナさんについては、「標準治療」の大切さを発信されていることの意義がとても大きいと前から感じて

    …続きを読む
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    千正康裕
    (株式会社千正組代表・元厚労省官僚)
    2025年8月24日15時10分 投稿
    【視点】

    医療は専門家でないと理解するのが難しいし、技術もどんどん進歩して新しい治療も出てくる。昔に比べて、医療に関する情報に患者がアクセスしやすくなったことはよいことだけれども、情報があふれている中で、どのような治療を選択するかというのは難しい問い

    …続きを読む