ガザで深刻な飢餓、大阪で市民デモ 「あらゆる場所に死がある」

花房吾早子
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 パレスチナ自治区ガザで食料不足による飢餓が深刻化していることを受け、JR大阪駅前で11日、「ガザを飢えさせるな」と題したデモがあった。

 市民らでつくる「関西ガザ緊急アクション」が主催し、約250人(主催者発表)が雨のなか声を上げた。

 ガザ出身で、京都府に住むアンハール・アレイスさん(31)は「多くの子どもが栄養失調の中でも最も危険な段階にある」と報告。物資配給所へたどり着けても、イスラエル軍の攻撃を受ける恐れがあるとして、「ガザにはあらゆる場所に死がある」と痛切に訴えた。

 兵庫県宝塚市の英語講師、松中みどりさん(59)は広島の原爆で亡くなった子、ガザで亡くなった子が残した言葉をそれぞれ紹介。こうした言葉を、今は世界中の人がインターネットで共有できるとして、「仲間が手を携えることで、私たちは少しでも具体的な働きをしたい。できる。そう思っています」と結んだ。

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この記事を書いた人
花房吾早子
国際報道部
専門・関心分野
戦争、核兵器、ジェンダー、LGBTQ+
イスラエル・パレスチナ問題

イスラエル・パレスチナ問題

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