トランプ氏、対中国関税の一部停止を11月10日まで延長 大統領令

ニューヨーク=杉山歩
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 トランプ米大統領は11日、中国に対する関税の一部を停止する期限を、11月10日までさらに90日間延長する大統領令に署名した。中国政府も同様に、対米追加関税の一部停止の延長を発表。米中両国は一時的に双方が24%分の関税の発動を停止しており、今月12日に期限を迎える予定だった。

 ホワイトハウスは、11日に公表した文書で「米国は公平な貿易慣行を促進し、米国の労働者を支えるために、中国との貿易協議を続ける」とした。また、トランプ氏は同じ文書で、「我々は中国と、とてもうまくやっている」とコメントした。

 中国側は、防衛・ハイテクなどの米企業への輸出規制といった関税以外の対抗措置についても、一時停止の継続などを発表した。

 トランプ政権が4月に相互関税を発動して以降、両国は一時100%を超える関税をかけあっていた。5月の交渉で税率の引き下げに合意し、24%分の関税の発動を90日間停止。7月末にはスウェーデンで開かれた閣僚級会合で、停止期限を延長することで一致し、米側はトランプ氏が最終判断を下すことになっていた。

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杉山歩
ニューヨーク支局
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トランプ米大統領の高関税政策が衝撃をもたらしています。金融市場は動揺し、貿易摩擦は激しさを増しています。世界経済は危機に向かうのか。暮らしにどんな影響を与えるのか。最新ニュースをまとめてお伝えします。[もっと見る]