「三田米まずい」発言の上越市長、三田市を訪れ謝罪 農家と対話も

青木康行
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 新潟県上越市の中川幹太市長が、中高生時代を過ごした兵庫県三田市で食べた米を「まずい」と発言した問題で、中川市長は29日、三田市を訪れ、農業関係者らに謝罪した。

 中川市長は、出迎えた三田市の田村克也市長の同行で、市内の水田へ出向いて米作りの現場を視察した。

 「はつか農事組合法人」の藤本和幸代表理事が案内し、「あと5日ほどで穂がでます」と三田米コシヒカリの生育状況を説明。「一生懸命に米作りをしていることを納得いただければ」と話した。中川市長は、発言が不適切だったことを謝罪した。

 兵庫六甲農業協同組合の平尾勝春代表理事組合長ら農業関係者20人近くとも面談した。中川市長はこの場でも「軽率な発言をしてご迷惑をかけたことを深くおわび申し上げます」と繰り返した。

 続いて、三田産のコシヒカリでも大粒を厳選した高品質の「奥三田」の炊きたてご飯を食べた。「もちもち感があっておいしかった。上越の米と比べるものではなく、それぞれおいしさをPRしたい」と感想を述べた。

 中川市長は、8、9月に東京で予定している上越市の特産品PRイベントで三田米を紹介し、評価回復に取り組みたいと、三田市へ提案した。

 田村市長は「今後は三田米の評価回復に向けて上越市と一緒に取り組んでいきたい」と話した。

 三田市によると、兵庫県の南東部に位置する三田市は、古くから米どころとして栄えてきた。

 市内の水稲作付面積は約1200ヘクタール。三田米として、ふるさと納税でも人気があり、特産物として高く評価されているという。

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