残した万博リング近くに博物館を建てる構想 関経連会長が明らかに

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諏訪和仁
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 大阪・関西万博のシンボルである世界最大の木造建築「大屋根リング」の残し方について議論が進む中、関西経済連合会の松本正義会長(住友電気工業会長)は28日の記者会見で、リングを200メートル残し、近くに万博の博物館を建てる構想を明らかにした。リングの残し方は、万博を運営する日本国際博覧会協会と、会場の建設費を負担した国と大阪府大阪市、経済界が200メートルと350メートルの二つの案を中心に検討しており、8月末にも決める方針だ。

 松本氏は万博協会の副会長を務める。地元の経済団体のトップとして、企業に寄付や前売り券のまとめ買いを呼びかけてきた。28日の会見で、「これが2025年の万博でしたよ、ということが後世の人たちにわかるように、(リングの)近くに博物館をつくったらどうかと、その周りは公園にするとか、そういうアイデアはいっぱいあるわけで、今いろいろ話しているところです」と話した。

 松本氏は6月23日にあったリングの残し方の検討会で、この博物館の構想を話していた。複数の関係者によると、松本氏は「私案」として、リングのうち北東部の200メートルの下に、「たとえば、博物館的なもの」をつくることを提案。その費用の一部を経済界が負担することも表明していた。

 北東部の200メートルがあ…

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