詐欺や大麻…犯罪インフラとして悪用されるSNS 警察白書で特集

板倉大地
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 警察庁は29日、2025年版の警察白書を公表した。SNSを取り巻く犯罪と警察の取り組みを特集し、SNSが犯罪インフラとして悪用されている現状に危機感を示した。

 白書では、昨年のSNS型投資・ロマンス詐欺による被害額が計約1272億に上り、「極めて憂慮すべき状況にある」とした。薬物の密売情報がSNS上で掲載されている実態も紹介。昨年10~11月に大麻取締法違反(所持)容疑で摘発された容疑者の36.2%が、SNSを含むインターネットで大麻の入手先を知ったという。

 これらの犯罪に関わる「匿名・流動型犯罪グループ」が実行役を募るツールとしてもSNSが使われていると指摘。昨年は警察庁が委託する「インターネット・ホットラインセンター」がSNSなどにある闇バイト情報を、計1万3852件分析した。

 白書の冊子は税抜き2100で市販され、電子版は警察庁のウェブサイトから無料でダウンロードできる。

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この記事を書いた人
板倉大地
東京社会部|警察庁担当
専門・関心分野
事件、事故、警察行政