破壊されゴミ散乱、落書きも 「身勝手すぎる」東京湾岸に放置車両群

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藤原伸雄
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 路肩に並ぶ落書きだらけの軽自動車にタイヤが外れたスポーツカー、焼け焦げたとみられる車。東京都江東区新木場にある工場地帯の一角に、20台以上の車両が放置されている。まるでスラム街のような光景を解消するため、行政や警察が対応に追われている。

 6月末、現場を訪れると、海に面した約1キロの片側2車線の道路に放置車両が集中していた。ボコボコに破壊され、スプレーで落書きされた車両。車内は不要になった家電や家庭用品などのゴミが散乱している。割れたフロントガラスに1人掛けのソファが突き刺さったものもあった。都内ナンバーに交じって、「千葉」「横浜」「三重」などの他県ナンバーの車もある。

 道路を管轄する江東区施設保全課の担当者は「海に面した工場地帯の突端で、目立たない場所。もともと駐車禁止エリアではなかったことから、放置車両が増えたのではないか」と説明する。事業用の軽貨物車「黒ナンバー車」も多いことから、倒産した会社が不要になった車を放置したと思われるものもあるという。

誰が処分するのか

 「2022年ごろに1、2台…

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この記事を書いた人
藤原伸雄
映像報道部
専門・関心分野
国際情勢、貧困問題