イスラエル軍、ガザ中部に退避命令 作戦拡大か 国連は人道状況危惧

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根本晃
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 イスラエル軍は20日、ガザ中部デイルアルバラの住民に退避命令を出した。これまでガザ北部や南部で大規模な地上作戦を展開してきたが、中部にも拡大する動きを見せており、人道状況の悪化が懸念されている。食料を求める住民が殺害される事例も続いており、国連機関が非難する声明を発表した。

 ロイター通信は21日、イスラエル軍の戦車がデイルアルバラの東部と南部に侵攻したと報じた。中東の衛星放送アルジャジーラも同日、イスラエル軍が戦車や戦闘機などで周辺への攻撃を繰り返していると伝えた。

 イスラエル軍トップのザミー…

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この記事を書いた人
根本晃
イスタンブール支局長|中東・欧州担当
専門・関心分野
国際政治、トルコ、ガザ、ウクライナ、語学
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    川上泰徳
    (中東ジャーナリスト)
    2025年7月22日12時46分 投稿
    【視点】

    イスラエルのハアレツ紙に22日、同紙の政治記者がイスラエル軍が5月に始めたガザでの大規模地上作戦について「ハマス打倒に失敗し、戦争終結の合意を遅らせている」と書いている。 記事によると、ザミール参謀総長は「閣僚や国防当局者らによる内閣との

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