シリア南部での武力衝突、死者1千人超す 停戦後も散発的な攻撃続く

根本晃
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 シリア南部でのイスラム教少数派ドルーズ派とイスラム教スンニ派のベドウィン(遊牧民)との武力衝突をめぐり、在英NGOシリア人権監視団(SOHR)は20日、死者数が1千人を超えたと発表した。現地では停戦が発表されたものの、SOHRは衝突が発生している地域もあるとしており、緊張が続いている。

 13日に南部スウェイダ周辺で始まった武力衝突は、ドルーズ派の保護を主張するイスラエルがシリアの首都ダマスカスなどへの空爆で介入するなどして複雑化。米国の仲介のもと、19日に停戦が発表された。暫定政権の部隊が現地に派遣され、停戦の維持を図っている。

 一方、SOHRによると一連の衝突により、20日までに1120人が死亡。現地では散発的な攻撃が続いているとしている。また、イスラエルが20日、戦闘機とドローン無人機)による空爆を実施したとも報告した。

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この記事を書いた人
根本晃
イスタンブール支局長|中東・欧州担当
専門・関心分野
国際政治、トルコ、ガザ、ウクライナ、語学