参院選、自公大敗で過半数割れ 比例票、国民民主と参政が立憲上回る

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国吉美香
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 第27回参議院選挙は21日、全議席が確定した。自民、公明両党は計47議席にとどまる大敗で、非改選を合わせて参院全体の過半数(125議席)に届かなかった。衆院に続いて参院でも少数与党に陥ったが、石破茂首相(自民党総裁)は続投する意向を正式に表明した。野党は、国民民主党と参政党が議席を大幅に増やした。

 首相は21日に記者会見し、選挙結果について「重大な責任」を痛感していると語った。そのうえで、日米関税交渉や自然災害への対応などを挙げ、「政治を停滞させないよう、比較第1党としての責任、国家国民に対する責任を果たしていかねばならない」と強調し、続投する考えを表明した。

 自公に対する不信は根強く、改選66議席から19議席減らした。自民の獲得は39議席で、第1次安倍政権下で歴史的大敗をした07年参院選に次ぐ、3番目の少なさ。勝敗を左右する改選数1の「1人区」で苦戦し、14勝18敗だった。公明は重点選挙区の埼玉、神奈川、愛知で敗れるなどし、8議席にとどまった。過去最少だった07年や10年の9議席を下回った。

 比例区の得票数をみると、自…

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国吉美香
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国内政治、沖縄など
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    末冨芳
    (日本大学教授=教育行政学)
    2025年7月21日13時50分 投稿
    【視点】

    【混乱の政治、困難な政治/野党が党利党略にはしれば国民の生活はますます苦しくなる】子どもの貧困対策の研究者として心配しているのが、与党過半数割れの中で、野党が党利党略にはしることで、給付金・減税・社会保険料負担軽減などが先送りされることです

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    秦正樹
    (大阪経済大学准教授=政治心理学)
    2025年7月22日17時9分 投稿
    【視点】

    立憲民主党は,前回2022年参院選のときも(当時人気のあった)日本維新の会に比例票で負けていました.今回は,その勢いが移った国民・参政に比例票で負けたということですが,比例票は実質的に政党そのものの地力を示すものですから,いかに立憲が「反自

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